ルッテ事務総長は7日に開催されたNATO首脳会議の防衛産業フォーラムで「最大10機のGlobalEyeを共同調達する」と言及、さらにNATOはプレスリリースの中で「デンマーク、フィンランド、ドイツ、ノルウェーはNATOのISR部隊を強化するためMQ-4Cを最大5機調達する」と発表した。
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米国は欧州有事の際に提供する能力の削減を進めているため、MQ-4C取得もその対応の一環なのだろう
NATOは同盟及び加盟国が保有する地上、海上、空中、宇宙の資産を相互接続して協調的な多領域監視・統制能力を実現するAlliance Future Surveillance and Control=アライアンス将来監視統制構想(2026年にAlliance Federated Surveillance and Control=アライアンス連合監視統制へ改称)とE-3を2035年廃止を発表、2023年11月「E-3の後継機としてE-7Aを6機取得する」と発表したが、トランプ政権のヘグセス国防長官が2025年6月「現代の戦場でE-7は生存不可能」「宇宙ベースのAMTI能力移行」「短期的な能力ギャップへの対応としてE-2Dの活用」に言及してE-7関連予算が消滅。

出典:U.S. Air Force photo by 2nd Lt. Mark Goss
NATOのE-7A共同調達もトランプ政権の不確実性、欧州の安全保障に対する方針転換、欧州と関係悪化が重なり、オランダ国防省は2025年11月「オランダは米国を含む7ヶ国と共にAWACS更新計画に参加していたが、米国は2025年7月に計画から撤退(米空軍のE-7調達中止のこと)してしまったためE-3後継調達は大きな変更の真っ只中だ。E-7調達計画は戦略的基盤と財政的基盤の両方が失われたため、米国を除く計画参加国は満場一致でE-7調達の中止を決定し、代替機の選定や新たな協力の枠組みを模索している」と発表。
フランスの防衛専門誌=La Lettreは2026年4月「NATOはE-3後継機としてGlobalEyeを選定した」と、ドイツ通信社も「NATOはE-3の後継機としてGlobalEyeを導入する」「最終決定は2026年7月にアンカラで開催されるNATO首脳会議で下される」と報じていたが、ルッテ事務総長は7日に開催されたNATO首脳会議の防衛産業フォーラムで「最大10機のGlobalEyeを共同調達する」と発表、スウェーデンのクリステルソン首相も演説の中で「今回の決定はスウェーデンにとって大きな誇りであり、NATOにとっての意味合いを考えるとさらに誇らしい瞬間だ」と述べた。

出典:NATO
さらに驚きなのは防衛産業フォーラムで「デンマーク、フィンランド、ドイツ、ノルウェーはNATOが保有する情報収集、監視、偵察(ISR)部隊を強化するため、ノースロップ・グラマン製のMQ-4Cトライトンを最大5機調達する」と発表したことで、NATOが保有するISR部隊とはグローバルホークのNATO向けバージョン=RQ-4Dを運用する部隊のことを指している可能性が高く、米国は欧州有事の際に提供する能力の削減を進めているためMQ-4C取得もその対応の一環なのだろう。
MQ-4Cは高価なためオーストラリア以外への輸出に成功してこなかったため意外な形で海外輸出の販路が開けた格好だが、Airbusと川崎重工業が検討している日本向けのEurodrone対潜戦バージョンと部分的に能力が被り、欧州市場向けのEurodrone対潜戦バージョンが商業的に潜在的な顧客を掴めるか怪しくなるニュースとも言える。
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※アイキャッチ画像の出典:Saab





















Eurodrone対潜戦バージョンって、P-1のウイングマンみたいな立場になるのかな?
まず、ユーロドローンは中高度で長時間飛び続けるMALE機でP-8より遅いから、ウィングマンみたいに有人機に寄り添って活動はできないと思うよ。
次に、P-8とMQ-9B(MALE機)は活動する高度は同じ。P-1はMADや魚雷投下の際にもっと低高度へ降りてくるけど、P-8はMADを廃したり滑空魚雷を装備したりで降りてこなくなった。
つまるところ、ユーロドローンはP-8と競合する機種で無人機という特徴を生かして人的資源や生理的限界で手薄になってた部分を埋めることも可能。
ただし、哨戒機はソノブイを投下するだけじゃないし、P-1はそっちに集中する感じになると思う。
後、ユーロドローンはMQ-9Bよりペイロードが多いので、魚雷とかも積むのを検討しているみたい。
でもそれは分散戦術とは逆行するし、MQ-9Bはハンター&キラーでやれば同じ任務をこなせる点がどう評価されるかが不透明。
例えば、グローバルホークは有人機のU-2より偵察器機が少ないのと高度が低くて被撃墜リスクが高いからと引退させることになった一方で、先のイラン攻撃では損害額を抑えるために機能を絞った安価なMQ-9Bが欲しいと軍は要求してる。
対潜哨戒機と言っても専ら船の往来の監視してるんだから、MQ4Cみたいに監視する業務を有人機から代替する機体でしょ
潜水艦に対する早期警戒なら無人航空機からソノブイより大きなソナーついてる無人船舶のほうが効率的