Navantia、Indra、川崎重工業の3社がマドリードで会談を行い「海上オペレーション向けにP-1プラットフォームの分析を行うことで合意した」と発表、スペインのディフェンスメディア=Infodefensaは「スペイン空軍の長期的な解決策としてP-1の名前が上がっていた」と報じている。
海外のディフェンスメディアが「P-1の話題」を取り上げるのは久々
Navantiaは今月3日「Navantia、Indra、川崎重工業の3社はマドリードで会談を行い、海上オペレーション向けにP-1プラットフォームの分析を行うことで合意した」と発表、この件についてスペインのディフェンスメディア=Infodefensaは4日「スペイン空軍のP-3は2022年に退役を開始し、国防省はAirbusとC-295×16機(MPA=海上哨戒構成×8機+MSA=海上監視構成×8機)に関する契約を2023年に締結したばかりだが、新しい協定が締結された」と報じている。
🌐On Monday 30th of September @NavantiaOficial , @IndraCompany and @KawasakimotorsE met in #Madrid to sign a Memorandum of Understanding analyzing the P1 platform for #maritimeoperationshttps://t.co/56K2ABS3gy
— Navantia (@NavantiaOficial) October 3, 2024
Infodefensaは「スペイン空軍が作成した報告書の中でC-295は『一時的な解決策』と位置づけられ、長期的な解決策にP-1の名前が上がっていた。NavantiaとIndraは今回の協定(分析に関する覚書き)について詳細を明かしていないものの、今回の合意は『C-295よりも優れたプラットフォームの必要性』について議論が再燃している証拠だ」と指摘しているため、スペイン空軍は長期的な目標として「C-295MPAよりも優れた海上哨戒能力の取得に関心を持っている」という意味だ。
今のところ「プラットフォームの分析に関する合意のみ」なので何とも言えないが、P-8Aはドイツやカナダからの受注獲得に成功したため「2025年の生産ライン閉鎖」は回避されており、Airbusが提案する新型海上哨戒機(MAWS)も計画としては死んでいないため、P-8AとMAWSも長期的な解決策の名前に上がってくるかもしれない。

出典:Navantia
どちらにしても海外のディフェンスメディアが「P-1の話題」を取り上げるのは久々で、管理人も記事をタイトルを二度見してしまった。
関連記事:ドイツ海軍、P-8A調達後もフランスと共同で進めるMAWS開発を維持
関連記事:カナダが競争入札をスキップしてP-8A調達を示唆、要求要件に適合する唯一の機種
※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊
採用するとしてもスペインの旧CASAによるノックダウンとかになりそうだな
ノックダウンなら部品をこちらで製造できるので、むしろその程度で納得してくれるならよっぽど良いのでは。
なんならある程度の部品のライセンス製造を認めたって良いくらいです。
実績作りもかねてエンジンくらいは輸出したいですが。
気持ちは分かるが洋上を飛ぶ4発哨戒機のエンジンが丸々輸入は運用国として長期的にはキツい。
ライセンス生産なり代替エンジンの研究なりスペイン側に利のある調達方法を考えるべきかと。
まぁF7は日本が国産したかっただけで、関係ない海外勢は買いたいと思わない
P1輸出には、民間機用の60-80kN4発とか120-150kN2発とかに変更出来たらとは思っていたし
C2も言えるけどエンジンの選択肢がないのが痛い
米国機と欧州製の牙城であるスペイン軍向けの要件調査で名前が上がるとは本当にびっくりですね。やっぱ宣伝でもエアショー参加でも継続的にやっておくのは大切なんですかね。
今回の例で言うと本命になりそうなエアバスMAWSが当面出てきそうにないとか、P-8が本命機能だったトライトンとの連携を本当に実装するのか不透明で(P-8の現状の能力でP-3と同等の哨戒体制を構築しようとすると)思ったほどは運用数のスリム化が出来ないとか、優先順位が高い候補側に大小の不都合があったのも効いてるのかもしれないですね。
まともなASW能力を持ってる海軍自体が少ない中で哨戒機需要もニッチですが、その中で一国でも継続して運用と調達を継続している事は評価すべきだと想います。
サポート能力が未知数な日本製のエンジンを(それも4つ)積んでるというのは大きな懸念事項となるでしょう
その点差し引いてもP-1は旧来のコンセプトの発展形でしかなく、まとめ買いしたC-295を早期に退かせてまで導入するほどの革新性を議会に見出してもらえるかは疑問です
エンジンはF7のライセンス生産なり欧州既存エンジンベースの代替エンジンの統合等を認めても全然いいでしょう。
航空機の輸出でエンジンの載せ替えなんて珍しい話でもないですし。
搭載機材に至っては基本載せ替え前提でしょうから革新性とやらが必要ならスペインが頑張れば良い。
そこでP-1のエアフレームがボトルネックになるとは思えないし仮に多少の改修が必要ならP-1ベースの電子作戦機の開発に織り込むこともできるでしょう。
ライセンス生産って関連するサプライチェーンが丸ごと現地にちゃんと出来上がるまで面倒見るってことですよ、輸出よりもケアの手間はかかります
またP-1のエンジンのサイズで発電能力を達成できるエンジンも他にないでしょう
現代に於いて開発の要といえる搭載電子機器をスペインが自力で作ると言うなら、それこそ実績に乏しい企業の機体などに頼る意味はなく、エアバスの適当な中型機を自力で改修しようという話になるでしょう
米国製兵器ライセンス生産するときアメリカはそんなに面倒見てるのか?
そうは見えないが
別にライセンス国産だからって100%現地化されるとは限りませんし、むしろそうでない物の方が多いでしょう。
そりゃサプライチェーンやその基盤の全くないところに0から生産体制作ろうとすればコストばかり掛かってお互い利益が上がりませんが、相手はスペインですよ? F100の生産始めた頃の日本よりは基盤が揃ってるでしょうし、足りなきゃEU内の他国だって頼れます。
「搭載機材」は当然哨戒系の機材の話です。
で、それをエアバス(CASA)の適当な小型機に積んだのがC-295MPAだし中型機のA320neoを欧州で改修する話であるMAWSは一向に進んでません。
自らそれらを設計開発統合する技術や意思がないならとっくにP-8を買うかMAWSをもっと後押ししてるでしょう。
意思があって技術が足りないなら日本と共同開発してもいいしこれもEU内頼ってもいい。
というか輸出(というか商取引)ってのは基本「相互の利益を最大化する様に行う」もんです。
詳細どころか大筋すら決まる前からやたら過去の事例や言葉尻にこだわって「これこれこんな不利益が…」と決めつける意味が分かりません。
反論に窮すると言葉尻だということにして逃げるのはいかがなものか
商取引に於いてはリスク回避も重要です
ましてや安全保障に関わる製品となれば
そしてリスクを判断するうえで最も重要なのが過去の実績です
敢えて実績を無視してリスクを取ってほしいと望むなら、リスクを呑んでも良いと思わせるような独自性を発揮するか、リスクを無視できるほどの破格の条件を提示するかです
韓国は現在出血営業で遮二無二実績を作っています
「相互の利益」なんてなまっちょろいことを言っていては、後発は市場に食い込めません
逃げてるのはどっちなのかと
相互の利益はライセンス生産のケアの手間云々に対する反論です。
国内で出来ることを輸入元に頼れば国内の利益が減りますので
「F7のライセンス生産にスペインがベッタリ日本にしなだれ掛かって来てそのケアで輸出の利益が大幅に損なわれる」という図が想像つきません。
国内でできるようにするためにケアしてやらなければならないということですよ
数百万の部品によって組み上がるのがエンジンであり機体であるわけで、その製造は無数の企業が連携して取り組む超巨大複合事業ですので
製品の製造ペースや品質管理、従業員の勤務形態や部品を運び込む順番に至るまで、非常に複雑かつ大規模なノウハウによって効率的な製造が達成されます
そもそも当事国に技術力があるのは大前提として、その統合に関して顕密な指導と管理が必要なのがライセンス生産です
更に電装を換装するとなれば、統合に際してさらに別の企業に情報を開示する必要も出てくるでしょう
川崎、IHIの利益を守りながらこの要望に応えるのは非常に困難です
一体貴方の中ではF7はどんなスーパーエンジンでスペインはどんな未開の国なんですか…。
私はスペインがF7をほぼライセンス国産するのに苦労するとは思わないし、代替エンジンが必要ならEUで作ったっていいしRRのBR725辺りベースで開発してEU内で生産したっていいし、選択肢はいくらでもあります。
繰り返しになりますが支援側があんまり苦労する様な関係は支援受ける側だって美味しくないんですよ。あんまり国内雇用につながらないし既存産業混乱するし。だからそんなの普通は受ける側も望まないんで心配する必要もないんですよ(南半球の方を見つつ)。
「反論に窮すると」って、逆にあなたはそこまでして日本の輸出に悲観的になりたい理由はなんですか?
現実的な目で見たら、楽観視できる材料が皆無だからではないですかね?🙄…
最終的にはP-8などの海外機が採用されそうですけど、チャレンジしなければチャンスも掴めないから積極的に活動しているのは嬉しいですね。
日本においては某ゲルがP-1やめてP-8導入するんじゃないかとドキドキしてる
さすがにそんな頓智気な事はしないと思うけど、厄介系ミリオタが総理大臣になったようなもんだからな……
P-1の海外輸出の芽はうれしいけどさ、(部門は違うかもしれないが)新幹線の輸出の件と潜水艦乗組員への贈与の件で「カワサキか……」が先に来てしまう
運用開始から11年が経ってるわけだし、あらかた不具合とか運用のノウハウも出来たいい機体だと思うけどね。
11年か……
そういやあの悪名高い石破が総理大臣ってF-3とんでもないことになりそうだなあ
正直「LMの支援を受けての自国主導開発」だったらどうなってたか恐ろしいですね。
GCAPは英伊との声明や条約がある以上、一国の首相の一存ではどうにもならない…はず。
あの人はミリオタというより、昔の兵器のプラモデルに興味があるだけのような・・・
スレチですが、いきなりアジア版NATOを言い出して、各国の政治家や軍事専門家に呆れられており、我が国の将来が心配です
実績考えると無いと思うというか
採用しているセンサーとかがP-8と同じだからね。
P-1哨戒機など国産開発に反対してたのが石破だった気がする
石破政権が続けば自衛隊装備は米国製,韓国製にしろとか言い
出しかねない
日本のGCAPや兵器輸出に悪影響が出ないことを祈る
T-4の後継機種をT-50にしそうな気がする
T-7Aよりはここ5年は飛行機としてはマシぽいのがね(部品のサポートは見ないとする)
今年中に追加発注しないと母体のNGのラインがしまるとか。
輸出の可能性は限りなくゼロに近いけど、
仮に有り得たとしてもエンジンから電子機器まで総入れ替えになるだろうね。
日本側に経済的利益は無さそう。
エンジンはIHIだし、電子機器の多くは外注だから、川崎重工業は機体だけ売れてもいいような。
日本側に経済的利益がないといえるだろうか。川崎重工業は日本の会社なのだから。
アビオも哨戒系や通信系はともかく飛行系はわざわざ再開発するはずもないのでその分は日本企業の経済利益になりますね。
IHIだって代替エンジンの検討や統合に仕様をはじめとする技術情報を提供する必要があるのでこれだけでも十分に金を取れる仕事です。
エアフレームやそのライセンスだけでも普通に利益になるし、何より欧州で採用されれば実績として大きい。
第三国への輸出や改めてMAWSのベース機に、という話にもつながる可能性もあるし、欧州で1番多様な海を抱えるスペインとの共同開発が出来れば学ぶところも少なからずあるだろうし。
まあ国際実績でP-8、欧州の現地利益でエアバス機、ダッソー機には勝てないのでそこに割って入れる可能性が高いとは思わないけど「経済利益なさそう」で切り捨てられる話では全然ないと思いますね。
先日のオランダの潜水艦受注の話といい、今回の対潜哨戒機といい、潜水艦のニーズが高まっているのかな。
潜水艦と対潜哨戒機の両方を開発・運用している国はかなり稀だろうから、日本はこの分野では優位だね。
自衛隊との共同訓練なども提案できるし、欧州市場へのとっかかりとして、頑張ってほしい。
一つの動きとは思いますが。
Indra社というのは、
どこの国籍のどういう会社なのでしょうか?。
会社紹介によると、マドリードにあるスペインの会社で、防衛、航空交通、宇宙企業とのこと。
Wikipediaによると、航空管制システムでは2009年時点で世界最大のサプライヤーの1つだとか。
スペイン政府が28%の株を持っている。
ご教授ありがとうございます。
これは、スペイン政府は”やる気”なのでしょうか?。
P-1よりC-2を買ってほしい…
ついでに?、US-2も買って欲しいです。
A-400Mの発注分がまだ残ってるスペインに無茶言わんでください。
正直すぐにでも現用機を教員込みで2〜3機レンタルしたいくらいの案件だなぁ。
結果採用されなくても意見もらえれば改善のネタになるし、(良くも悪くも)蜜月の海自と川重のそれぞれに喝を入れる効果もありそう。
GCAPも含めて、IHIが海外にエンジンを供給するのなら、運用エリアに何か所も整備工場が必要になるから、そのあたりの本気度が成否に繋がるんだろうな。
全てのP-3カスタマーがP-8に移るにはハードルがありますし、P-1も日本政府の売る気次第では脈がある国も出て来るでしょう。サポートとか売る気をきちっと出せば
P-1にまで目をつけるほど、第3次世界大戦が迫っている証拠でしょう。2014年、ローマ法王が「第三次世界大戦はもう始まっている」と発言していました。また、米国製兵器の信頼性と大量生産がもはや期待できないことの証拠でもあるのでしょう。ある意味、不気味です。