Reutersは21日「経済協定の米交渉担当者はウクライナ側に圧力をかけるためStarlinkのアクセス遮断を持ち出してきた」と報じたが、ウクライナにStarlink端末を最も多く提供しているポーランドは「我々が費用を負担しているStarlink端末のアクセス遮断は不可能だ」と述べた。
参考:Poland is paying for Ukraine’s Starlink subscription, its deputy PM says
参考:U.S. Pressing Tough Demands in Revised Deal for Ukraine’s Minerals
米国が停止できるのは国防総省が費用を負担している分のみだと示唆した格好
Reutersは21日「経済協定の米交渉担当者はウクライナ側に圧力をかけるためStarlinkのアクセス遮断を持ち出してきた」「これはケロッグ特別代表とゼレンスキー大統領の会談でも取り上げられ、経済協定に署名しなければ直ちにStarlinkへのアクセスを停止する可能性があると告げられた」「米議員の中には戦争終結に向けたトランプの取り組みを疑問視するものいる」と報じたが、ポーランドのクシシュトフ・ガブコフスキ副首相(デジタル化相兼任)は「ポーランドが費用を負担している端末のアクセス遮断は不可能だ」と述べた。
The hell with it … even though Starlink is still losing money & other companies are getting billions of taxpayer $, we’ll just keep funding Ukraine govt for free
— Elon Musk (@elonmusk) October 15, 2022
SpaceXを率いるイーロン・マスク氏はウクライナの要請に応えてStarlinkサービスの提供を開始、受信端末と発電機さえあれば通信を確保できるStarlinkは直ぐにウクライナ軍にとって不可欠な装備となり、あるウクライナ軍司令官は「もしStarlinkがなければ攻撃効率は半分以下だ」「Starlinkなしに戦えというのは銃なしに戦えというのと同じ」と述べるほど重要度が高まったが、2022年10月「もうSpaceXは端末とサービス料金の無償提供に耐えられない」「毎月数千万ドルのコストを国防総省が負担しない限りサービスを停止する可能性がある」と訴えていることが表面化。
これが契機となってウクライナ向けStarlinkの費用を米国と欧州諸国が負担するようになり、ポーランドはウクライナに引き渡された端末約5万基のうち約2万基、これを利用し続けるためのサービス料金も負担しており、シコルスキ外相も2024年10月「ウクライナで使用されているStarlink端末のスポンサーはイーロン・マスクではなくポーランドの独自資金だ」「今後も端末使用のための資金供給を維持する」と表明。
Polska kupiła Starlinki, które przekazała Ukrainie. Płacimy i dalej będziemy płacić abonament za internet satelitarny dla Ukrainy. Nie wyobrażam sobie, że ktoś może zdecydować się na zerwanie umowy biznesowej za usługę komercyjną, której stroną jest Polska.
— Krzysztof Gawkowski (@KGawkowski) February 22, 2025
米国が経済協定に関連してStarlinkへのアクセス停止を持ち出してきたことを受け、ガブコフスキ副首相は21日「我々はStarlink端末を購入してウクライナに引き渡しただけでなく、それを使用するためのサービス料金も支払っているし、今後も支払いを継続する予定だ。ポーランドが契約当事者になっている商業契約を誰が解除できるのか想像もつかない」と述べ、米国が停止できるのは国防総省が費用を負担している分のみだと示唆した格好だ。
追記:署名拒否を受けてトランプ政権は新たな経済協定をウクライナ側に提示、このバージョンは前回に比べて「改善さている=条件が緩和されている」と言われていたが、New York Timesは20日「新たな協定内容は実質的に前回バージョンと変わっていない」「幾つかの条件は前回バージョンよりも厳しくなっている」「ウクライナは鉱物資源、石油、天然ガス、港湾、インフラからの収益のうち50%を放棄し、この収益は5,000億ドルに達するまで米国が100%出資する基金に振り向けられる」「このバージョンでも米国はウクライナに安全保障の提供を一切行わない」と報じている。
This is false.
Reuters is lying. They are second only to AP (Associated Propaganda) as legacy news liars. https://t.co/UwbDPk7MWj
— Elon Musk (@elonmusk) February 22, 2025
追記:イーロン・マスク氏は「経済協定に署名しなければ直ちにStarlinkへのアクセスを停止すると脅したというのは事実ではない」と否定した。
関連記事:トランプ政権、経済協定に署名しないならStarlink遮断をウクライナに通告
関連記事:米国とEUがStarlinkへの資金供給を検討、ウクライナ向けのコストを負担する可能性
関連記事:ウクライナ軍が依存するStarlink、コスト負担の問題でサービス停止の危機
※アイキャッチ画像の出典:Інформаційне агентство АрміяInform/CC BY 4.0
イーロンマスクがロイターの「経済協定の米交渉担当者はウクライナ側に圧力をかけるためStarlinkのアクセス遮断を持ち出してきた」にフェイクって言ってるから止める事は無さそう。
でもウクライナへの支援を止めるコメントには100点!って書いてるからやっぱ支援は止まる方向で動いてそう。
というかゼレンスキーに拒否させるために提案してるよねこれ。
ウクライナ国営メディア、ウクラインフォルムが報道しており、引用している形ですがほぼ確定でしょうね。
基金の拠出条件が示されており、アメリカは『既に行った武器支援』を充当することになっており、支援を回収する意向が極めて強い事が分かります。
アメリカ側に、投資に関する義務がないうえに(資本回収できる事を示唆?)、安全保障義務もないようです。
トランプ大統領=ゼレンスキー大統領、極めて相性が悪いですが、時間が経てば経つほど交渉条件が悪化していくのかもしれません。
25日サウジアラビアの米露交渉にウクライナ招待したかは不明のようですから、アメリカ=ウクライナ関係悪化の行き着く先は、ウクライナ援助縮小も十分に見えてくる情勢かもしれませんね…。
>NVの記事には、「米国側からの新しい案は、米国が将来の基金を100%所有し、各当事者の拠出金を2:1の割合で分配することを提案している。ウクライナ側は将来の採掘からの収入で3分の2を拠出し、米国側はすでに提供した武器の形で3分の1を拠出する。米国側は、基金の規模を5000億ドルに設定することを提案している。合意は、鉱物だけでなく、ガスや石油も対象としている。将来の港湾からの収入は合意に含まれない」と書かれている。
(2025年2月22日 米国との鉱物資源合意の新しい案は前回の案よりウクライナにとって厳しい内容=報道 ウクルインフォルム)
(2025年2月23日 午前3:08 RT @RT_com X)
追記です。
NYTの報道通り、(仮に)港湾・インフラが入ってるのであれば、これもかなり厳しいですね。
ウクライナが、農産物・鉱物資源・天然ガス石油・工業製品などの輸出入の際に必ず使うわけですし、『利用価格がいくらになるのか分からない』怖さがあります。
余力のあるうちに早期停戦せずに、他国の金・武器で戦争をいつまで続けて、債務ばかり膨れ上がると悲惨な事になりますね…
現実問題、まさにトランプ氏が言うように「ゼレンスキー氏には交渉のカードが無い」ので。
ゴネたところで条件闘争にすらならないんですね。
そしてトランプ氏がこの協定を真剣に締結したいと考えているかどうかも不明です。
俯瞰して見ると、結局はこの圧力を通して選挙させてゼレンスキーのクビをすげ替えるのが目的かも知れません。
本当にそうですね。カードがあった時期に交渉に入らず、負けが込んでもはや、何もない今、まな板の鯉でしかないんですよね。ウクライナ。
とはいえ、それもこれもゼレンスキーとウクライナ軍が絶望的に戦争ができないせいです。戦争は勝てば官軍。敗者に権利はありません。ごねていれば、そのうちアメリカが安全保障を与えないと言うレベルまで進む話になります。
戦場で敗北した後は、外交でも敗北する結果になりそうですね。
そういえば、以前やった国連への批難決議出さないんですかね?ヨーロッパさん、ウクライナさん。まあ、今やれば、アメリカ反対。中東、アフリカ勢からは、イスラエルを非難しろ!の怒号が響きそうなのでできないでしょうが。
揺すり集りに脅迫。これがアメリカの真の姿だと思います。外道照身霊波光線、正体見たり!の世界。「アメリカに魂を売った」者の末路でもあります。ロシアも大概ですが、幾分マシ。正邪善悪・敵味方の判断を完全に間違えた形。ウクライナ国民の大半や(選挙公約が本心だったなら)ゼレンスキー大統領は詐欺被害者の様なもので、本当に気の毒…と言うより、パレスチナの人々と同じく21世紀最大の悲劇です…。
本当に仰る通りです。
外交は交渉ゲームですが、そもそもの交渉にならないくらい力の差があるのに、ゼレンスキー大統領なんでレスバに付き合ったでしょう…
その時点で、トランプ大統領=アメリカの状況を、見誤ったのかもしれませんね。
>25日サウジアラビアの米露交渉にウクライナ招待したかは不明のようですから
招待も何も、ゼレンスキー自体が法律で如何なる交渉もプーチン大統領としないと決めたのだから、先ずは法改正が先でしょ。
トランプ大統領は、それも見越した上で「ゼレンスキーにカードが無い」と発言していると考えるべき。
ですね
交渉したら違法ですから、違法な行為は無効だと思われるので意味がないんですよ!(法律論)
正論ですね。
単純な話として大統領選挙を実施せずに暫定的な大統領として国家首班の地位にいるゼレンスキー氏の権力化で決定した事に将来的な有効性があるのかどうか?という法律的な解釈が分かれる問題もあるので、ウクライナ人にとっても形だけでも選挙を実施した方が無難ではあるでしょうね。
仮にゼレンスキー政権下でウクライナにとって不利な内容で講話が決定しても、内容に納得しなかった過激派が『当時の政権には政治的決定権は無く、従って我々もその決定に従う必要性はない』とでも解釈して武力的な行動を起こす可能性もある訳で、戦争がどのような形で終結するにしても、ロシア・アメリカの工作の影響があるにしても、選挙実施は不可欠ではあります。
まさに仰る通りです。
ヴァンス副大統領が、ルーマニア大統領選挙にEU諸国が介入したことを、ミュンヘンで厳しく批判していました。
東西どちらも選挙介入するわけですから、地域限定・信任投票に近くてもよいので、やっておくべきだったと考えています。
どんな形でも、欧米諸国・西側メディアが擁護してくれただろうになと…
まさに仰る通りで、いつまで改正しないつもりなんでしょうかね?
イスラエル=ハマス、イスラエル=ヒズボラでさえ交渉して停戦したわけですから、この法律は本当に愚かな法律だなと思います。
イーロン・マスクはTwitterを買収したときの経緯等からリベラル層から敵視されていて
そのために彼に関するオールドメディアの記事はトランプ大統領に関するものと同様に偏る傾向が強く、彼らを悪く書く記事の信憑性に疑問符がつくものもある
メディアとステークホルダーとの関係性は重要なポイントのひとつだが、トランプやイーロン・マスクとオールドメディアとのもめごとや一言一句に右往左往することなく、もう少し俯瞰的に大局観的視座で捉えるのが望ましい
レアアースの状況
1.レアアースは大部分がロシア支配下にある、レアアースが欲しければロシア撃退が条件という巫山戯た取引を提示になる。
これ以上の戦争を望まないトランプ大統領に対してだ
2.レアアースのリチウム鉱は価値が暴落して、今や二束三文
3.仮にロシア撃退とガザ地区以上の荒廃した都市復興を実行したとして、何年と何百兆円が必要か皆目見当が付かない
4.二束三文になったレアアースと土地を自分達で復興するより、ロシアにさせて買った方が安上がり
5.ゼレンスキーの勝利計画自体が既に最初から破綻していた
以上の点から、トランプ大統領が「ゼレンスキーに切れるカードがない」と発言して怒ったのも分かるし、新しい案が厳しくなるのは当然だと思う。
ここまで見ても、アメリカ側による不可能な要求が多く、ロシアは当面のところ戦争を終わらせる理由も無い。戦争は、まだ簡単には終わらないという感じでしょうかね。事実上、アメリカの敗北なのでしょうが、それをごまかしたくて仕方がない、あとは、ロシアに対する意味不明な忠誠心が外交そのものをおかしくしているという感じでしょう。プーチンは地政学的優先の考えだと思うので、表面上、アメリカと仲良くするよとトランプを踊らせても、実際に何かに応じる事も無いでしょう。
ロシアはさっさと戦争を終わらせたい。
1.石油天然ガスが中国に買い叩かれているため、今は赤字。西側に正規価格で販売して黒字にしたい。アメリカも石油天然ガスの経済制裁が自分たちに返ってきてインフレが起きるセルフ経済制裁になっているので脱却したい。だから、経済制裁緩和を言いだした。
2.ロシアは昨年は不作だった。作物で外貨を得る手段が減った。中国が南部農村部に入り込んできて、勝手に中国領と言い始めてきた。アメリカは作物を加工する産業を活性化させて国内雇用と輸出を増やしたい。
3.両者とも中国が目障り、中国を潰したいので利害が一致。
確実な顧客から脱却し、敵対心の強い新しい顧客を求めたい……今のヨーロッパにはその価値がありますか
この案を真剣に考えている人は誰もが大バカで、プーチンがこの知能レベルしかなければロシアは十数年前に崩壊していた
ちなみに、ロシア外相はプーチンが今年8月末か9月に中国を訪問し、抗日戦争勝利80周年を祝うと述べた
何処の国が買おうが、軍事利用禁止の規約があるのなら問答無用で止められそうですね。なんせ民間企業のシステムなので。
民間企業のシステムが用途外に使われたらサービスを勝手に止めて良いというのは極論では。医療用に使うなとあっても空調をはじめインフラには使用されてますし、何に使っているか知らないけど民生用クォリティーなので故障しても一般利用の範囲でしか対応しないよ(免責)というのが少なくても国内の暗黙了解と思うが如何
ネットゲームなら不正利用はアカウントBANされますね
お遊びとインフラをごっちゃにするのは良くない
ポーランドの提供している分が『軍事利用』されていませんと明確に証明できるならまだしも、実際はそんな事は不可能でしょうし、先に契約違反をしたのはポーランドだから、という理由で止めることは可能は可能でしょう。
ウクライナ軍が軍事利用するStarlinkの契約は軍事利用契約のStarshieldに移行している可能性があるので、契約違反と決めつけるのは早計でしょう。
そういう事実ベースの指摘はお呼びじゃないんよ。そろそろ空気読もうぜ、管理人。
管理人さんの至極真っ当な指摘に対して何じゃその態度
理屈は後から貨車でくる。ボタンを誰が持っているかが重要。止めるのはごく簡単。色々理屈をつけて露の為替準備を凍結しているくらいだから何でもできる。
問題はスペースXの収入が減るのをマスクが容認するかどうかだけだが、プーチンはスペースXと宇宙事業などでの協力を示唆し、露の企業家にも提携を奨励している。となれば遮断することは露に大きな恩を売りマスクの事業にとって大いなる飛躍をもたらす可能性がある。中国との電気自動車での連携、露との宇宙事業ほかでの連携。となるとアメリカでの存在感。Xの所有。ますます巨大化・怪物化しつつある。
宇宙の仰る点について、思い出した点があります。
アメリカの宇宙飛行士2人が、国際宇宙ステーションに取り残されて、政治問題化している面もあります。
近々にスペースXが救出する予定なのですが、この成否によってはロシアなど他国に頼る必要がでるかもしれないため、ロシアの大きなカードになるかもしれませんね。
(2025.2.20 ISSの米宇宙飛行士は「政治的な理由」で取り残されている、マスクが主張 Forbes)
ありがとうございます。
国際宇宙ステーションはロシアのロケットなしには維持不能と言われてました。
バイデン政権はロシアに関与させてやるとかでロシアは期限を切って撤退すると宣言していたかと。
政治問題というよりボーイングのせいですけどねぇ。
火星の人みたいに中国がウチラなら救援機飛ばせるんだけどwとか煽ったら面白いのですが。
(ISSは米国が中国禁止にしてる)
料金払ってる分は継続使用できそうで良かったですね
ポーランドはまだウクライナを見捨てる気はないんですね
今のポーランド政権はEUから問題視されていた「法と正義PiS」への不満層、批判層を取り込み、「PiSの8年にわたる政権がポーランドの民主主義の脅威になっている」と掲げて、2023年の選挙後に第一党はPiSでありつつも連立政権を取ることに成功した。ウクライナを見捨てる気はないというより、欧州委員会の意向に逆らえない政権基盤なのでしょう。逆に、PiSの政策はトランプ政権と親和性が強いですから。国家として【ポーランド】=「親ウクライナ」ではないことに注意は必要。トランプ派と民主党で米国が二分し、政権が変われば180°方向が変わるように、ポーランドもあと3年弱はEU側でしょうが、その後はまた反動が来る。
通信キャリアには、ウクライナ地域でだけ、サービスメンテと称して電波を吹かないという技があることを、ポーランドさんは知らないらしい。
スターリンクは初期のころはイーロンが負担してたし
本当におんぶにだっこですね…
そのあとはペンタゴン負担になったとの話が出てた気がしましたが
あまりにも借り物が多すぎる
ただで渡したモノに、後になって請求書を送るのは詐欺の類である。
ノーベル財団はトランプに平和賞を送る代わりに、スターリンクに金を払ってやるのが良い。
戦争を続ける為ではない。
人類に『道理』を明らかにするためである。
誰も「今までの分も払え」なんて言ってないやん。
宇が「これからは自分らが使用料を払います」もしくは他国が「我が国で負担します」って言えば使わせてくれるだろ。
貴殿の家にもし居候が来て、電気代もプロバイダ料金も払わず、無益なゲームを年がら年中やってたらどう思うよ?
せめてプロバイダ料金くらい払えやと思わんのかね?
別にスターリンクの件だけを言ってるのではない。
エンタープライズ号の乗組員の様な素晴らしいアメリカの理想は滅亡寸前。「トランプはアメリカの本性」「バイデンは嘘吐き詐欺師」という状況下、ウクライナはアメリカの内ゲバの道具にされたという事では?資源ばかりかインフラをアメリカに売り渡すのは絶対にNGですが、時間と人命を費やした挙げ句、ロシアのものになる可能性も低く無く……悲惨です。
ウクライナは国家の態をなしていません。結局独立国として運営していくのは無理ではないでしょうか。
>イーロン・マスク氏は「経済協定に署名しなければ直ちに
>Starlinkへのアクセスを停止すると脅したというのは
>事実ではない」と否定した。
さすがのイーロン・マスク氏もこれはマズいと火消しに走っているのでしょう。
しかし、協定内容がバージョンが上がると厳しくなるというのも「ここで手を打たないとどんどん条件が悪化するよ?」というトランプ大統領流のディールなのでしょう。
このままだとロシアが望めばウクライナ全土がロシアに占領されるとまで言っていますので。
ポーランドの対応はここ最近ウクライナから離れつつありましたが、トランプ政権の危なさに方針転換といったところでしょうか。
ウクライナがやられれば次はバルト三国&自国となる可能性が高くなりますからね。
ロシアもポーランドが進めている軍拡が実際に配備される前、トランプ政権である期間中にやる気があればやってくるでしょう。
今のトランプ政権だとNATO加盟国でも旧東側諸国がロシアに侵攻されても手を出してこない気がします。
ポーランドはウチが金払ってるStarlinkを停止するなんて不可能だ、とドヤってるけど
イーロン・マスクが本気出せば
「ウクライナ全域をStarlinkのサービス対象地域から除外・停止する」
だけで誰の持ち物かに関係なく停止できちゃうんだよね。
ゼレンスキーもそうだけど、対等に交渉できる立場だと勘違いしすぎなんだよ。
ウクライナが僅かでも交渉に参加する余地はバイデン政権中にしかなかった。タイムオーバーだ。
トランプ・イーロン陣営とゼレンスキー陣営の力関係なんて、巨人とダンゴ虫くらいかけ離れてるのに。
というよりも、です。
イーロンは「ポーランドが買って供与してる分にはウクライナで使っても構わないよ?」ってやると思います。
そこまで意地悪にしなくてもいいので。
でも、Starlinkに限らず全ての米国発のものが無料提供や格安提供ではなく「国際相場で普通に流通してる価格」になるだけでウクライナはすっ飛ぶと思います。
そしてここまでトランプ側がウクライナと言うよりもゼレンスキーに対して厳しいのは、
「米軍を出さない限り互角に持ち込めないような戦いになってないか? そして私たちは出す気がない。つまり、続けても結果は一緒だ」
というのが本音としてあると思います。
一番の被害者は米国でも難でもなく展望のない戦いに付き合わされているウクライナの前線の兵隊や逃げる事も出来ずに戦場やその近くに止まっているウクライナ人だと思います。ゼレンスキーが彼等に対して何が出来るかというと最早「戦争をやめる事」なんです。
見込みの無い戦争ならやめるしかない。ただそれだけです。欧州が助けてくれる?じゃあ欧州を頼ればよいのです。欧州がそれにどんな対応をするか知りませんが。英国にそれに追加してもよいでしょう。ただ、どちらにしても米国はもう手を出す気があまりない。それが何故わかるかというと米国民主党の議員ですら文句を言いつつもトランプの停戦に向かう動きを邪魔する事だけは避けているからです。
ここで終わりにしろというトランプの申し出はそれこそ人道にかなっていると思います。
トランプの提示案はウクライナにロシアだけで無くアメリカに対しても無条件降伏を強いるものなのでウクライナが受諾する可能性が高い。
トランプに少しでも知能があるならば、自分の要求はウクライナとの関係を打ち切るための方便であると自覚しているだろう。
よってウクライナは自国と欧州の支援で今後の対露戦を遂行するようにしなければならない。直ちに。
トランプがウクライナに突きつけている条件は、アメリカの立場からみたら確かに理屈は通っているけれど。
ウクライナだけではなく、欧州各国の顔も殴り付けている形ですよね。
結果的に欧州で自分達が自立し、主導権を欧州で持たなくてはならない。そういう方向に向かうきっかけになりそうですね。
最終的にウクライナが全部条件を飲んだとしても(飲まざるを得ないと思いますが)、その後欧州が大きく変化したら周り巡って日本の国防にもなにかしらの影響を与えると思うので、展開が気になります。