ゼレンスキー大統領は軍事支援に関して「ポーランド批判」とも受け取れる発言を行い、ポーランド側が「困難な時期に手を差し伸べてくれた友人を批判するのではなく感謝しろ」と反論していたが、ポーランド大統領府も「ウクライナ支援にGDPの4.91%相当を割り当てている」と唐突に発表した。
ウクライナ支援に関する唐突なプレスリリースはゼレンスキー発言に関連している可能性が高い
ゼレンスキー大統領はポーランドによるミサイル迎撃やMiG-29提供に関して「ポーランド批判」とも受け取れる発言を行い、これに対してポーランドのシコルスキ外相は「西側諸国の中でもポーランドはより多くのことをしてきた」「我々は支援を行うと同時に最前線の国だ」「ロシアは我々のことも脅しているため何でもできるという訳ではない」と反論、さらにガフコフスキ副首相も「ゼレンスキーはポーランドを戦争に引きずり込みたいのだ」「困難な時期に手を差し伸べてくれた友人を批判するのではなく感謝しろ」と反論。
ポーランド大統領府も8日「ポーランドによるウクライナ支援」というプレスリリースを発表し、この中で「ポーランドはウクライナの戦いに対する支援(0.71%)とウクライナ人難民への援助(4.2%)にGDPの4.91%相当を割り当てている」「これはウクライナ支援を行う国の中で第1位(GDPに占めるウクライナ支援の割合)だ」と説明している。
“重装備を提供したもの、戦車連合を開始したのも、戦闘機を提供したのも、EUによるウクライナ人の訓練に教官を派遣したものポーランドが最初の国だ。ウクライナが受け取った戦車800輌のうち350輌以上(T-72M/M1/M1R×280輌、PT-91×60輌、Leopard2A4×14輌)がポーランドから提供されたものだ。さらに250輌以上のBMP-1、100輌以上のRosomak、100輌以上の自走砲、30輌以上のBM-21、14機のMiG-29、12機のMi-24、数十機の無人機、数百機の徘徊型弾薬、各種迎撃弾、様々な種類や口径の弾薬を1億発以上も提供し、軍事支援の総額は32.3億ユーロ=約5,280億円に達する”
“ポーランドはF-16提供に関しても訓練と兵站上のサービスを提供し、国内の整備工場も損傷したT-72、PT-91、Leopard、自走砲の修理を行っている。戦争初期に不可欠だったStarlinkキットも2万台、そのためのメンテナス資金も提供している。これまでにウクライナ軍兵士2.5万人(内1.45万人はEU訓練の一環)が訓練を受け、特にポーランドは歩兵、戦車兵、砲兵、兵站、技術者、司令部要員など部隊全体を訓練している。両国間の合意に基づいてウクライナ人志願兵の訓練(ウクライナ旅団の創設)も実施予定だが、ウクライナ側の問題(部隊編成に必要な人数が集まっていないこと)で訓練は始まっていない”
“戦争勃発によるウクライナ人の国外脱出は戦後最大の難民(約650万人)を生み出し、そのうち約98万人をポーランドが受け入れ、議会は戦争勃発から1ヶ月後にウクライナ人難民支援法案を可決した。これによりウクライナ人難民の滞在規制が緩和され、PESEL番号(ポーランド人だけでなく永住者や一時滞在者も取得する国民識別番号)の割り当ても可能になった。ウクライナ人難民はPESEL番号を取得することで公共サービス、家族手当、教育手当、経済援助が受けられるようになり、無償の医療ケアにもアクセスできるようになった”
“ポーランド全ての自治体にウクライナ人難民を支援する窓口が設置され、国境を越える全ての人々に食事、一時的な休憩所、基本的な医療ケア、ポーランド滞在時に利用可能な支援の説明、合法的な滞在に関する情報提供が行われた。この支援窓口は現在も14ヶ所で運用が続いており、2024年7月1日までに計150万人以上にサービスを提供した。さらに食事付きの一時的な宿泊施設も組織され、これまでに53.8万人のウクライナ人難民が恩恵を受けた”
“ウクライナ向けの人道支援や輸送を支援するため、これらの車輌が有料道路を無料で通行できようにもした。政府はウクライナ人難民の宿泊施設と食事提供に資金を拠出し、2024年6月30日までに200万人以上のウクライナ人難民がこのサービスを利用している。ポーランドが2022年にウクライナ人難民を保護するために支出した金額は49億ズウォティ=約1,847億円で、2023年に支出した金額は23億ズウォティとなった。さらに政府支援だけでなく国民の77%も自発的なウクライナ人難民の支援に関わっている”
“国民の自発的な支援は各種ボランティアへの参加、資金や物資の支援、自宅やアパートの空き部屋提供など様々で、国民の約7%がウクライナ人難民を自宅で受け入れている。ポーランド経済研究所の調査によれば国民が戦争勃発後の最初の数ヶ月間に費やした支援金額は100億ズウォティ=3,760億円にも達する。さらにポーランドはウクライナ人難民に家だけでなく仕事も与えており難民の雇用率は65%だ”
この他にもポーランドが取り組んできたウクライナ支援の内容が具体的な数値と共に紹介されており、この唐突なプレスリリースはガフコフスキ副首相が「ゼレンスキーの発言はポーランドに多大な恩義を感じるべき政治家として相応しくない。ウクライナに寄贈した装備、ポーランドが面倒を見たウクライナ人難民、ポーランドはウクライナの偉大な友人であり陸上輸送の重要な拠点だ。このような状況下で口うるさく言うのではなく「ありがとう」と感謝の言葉を言うべきだ」と述べたことに対応している可能性が高く、ポーランド側の不満を物語っているのかもしれない。
関連記事:ポーランド副首相、ゼレンスキーは我々を戦争に引きずり込みたいだけ
関連記事:ゼレンスキーがMiG-29提供でポーランドを批判、何も起こらなかった
関連記事:ポーランド大統領、ウクライナが要請した韓国製装備の提供を拒否した
関連記事:ポーランド外務省、ゼレンスキー大統領の発言は支援国に対して不当で失礼
関連記事:ポーランドのドゥダ大統領、溺れた人間にようにウクライナは振る舞う
関連記事:悪化する両国関係、ポーランドがウクライナ人難民に対する援助停止を示唆
関連記事:ポーランドが遂にウクライナ批判、築き上げた関係を台無しにする気か?
関連記事:ウクライナの外務副大臣人事にポーランドが反発、不幸な出来事でもっと配慮すべき
※アイキャッチ画像の出典:Oficjalna strona Prezydenta Rzeczypospolitej Polskiej
トランプ氏が大統領選挙に勝って、潮目が決定的に変わった事でウクライナを切る気満々だな……
元々負担が大きいという不満はあったのだろうけども
元々ポーランドが西ウクライナ奪取してロシアが東ウクライナ奪取してキエフと中央ウクライナのみ残す話が漏れてくる程度には西ウクライナはポーランドに帰属意識ある人多いことを忘れているのでしょうゼレンスキーは
これだけやってあんな事言われたらそりゃキレる。
親ウクライナ派のワイもありゃ無いわって感じだった
炎上マーケティングやってんのか?って思うぐらい喧嘩腰だったしね
東欧では頭を下げたら負けという考えでもあるんかいなと思った
自分も、仰る考え方に同意です。
ポーランドは、これに加えて国防費増額・対露制裁分の負担(ガス代電気代などの公共料金値上げなど)の負担もあります。
ポーランド=ウクライナは、歴史的に友好国ではないですが、ウクライナ戦争により凄まじい負担をしていると思います。
批判自体は尤もだし、ポーランドは間違いなく最もウクライナを支援していた国なんだけど、それを今言う必要あるんですかね・・・?
ゼレンスキーが批判的に言ったことへのアンサーであって、別に脈絡なく発表したわけじゃないですよ。
言わなきゃ際限なく増長して高飛車な要求してくるのがウクライナ。
「それ今言う必要ある?」はそれこそポーランドがゼレンスキーに言いたい言葉じゃなかろうか
東部はロシア軍がどんどん前進しているし、クルスクも徐々に押し返されてと悪化してるんで、このままだと政府が国民に批判されるからポーランドを悪者にしてそっちに批判とか行かせたいとか?
近頃のボグダンさんの動画でも充分な支援を寄越さないアメリカが悪いドイツが悪い周辺国が悪いウクライナは悪くないの一点張りですからね…
ゼレンスキー政権は敗戦を視野に入れて国民の怒りの矛先を「充分な援助を行ってこなかった支援国」に向けるべく憎悪を煽っていると見るべきでしょう
欧米は現状出来る支援はやってるんですけど、これ以上の支援は更に各国国民に負担求める必要があって無理なんですけどね。
ただウクライナ的には欧米の代わりに国土を戦場にして血を流してるから、それぐらい我慢して支援しろって思うのもわからなくないんですが、国民はこれ以上の負担はしたくないし、各国政府もそれすると国民が怒るからしたくないんですよね。
G7何か日本アメリカイギリスドイツは政権変わったし、フランスは与党が第一党じゃなくなって議会が混乱、カナダも補欠選挙で与党負けて弱くなったんで、イタリア以外安定してなくてそのイタリアも海から来る不法移民で大変でそんな余裕ないというか。
まあ、もし停戦するにしても事実上の敗戦でしょうし、そうなればゼレンスキー達政府の人間は国民につるし上げられるでしょうから、そうならない為にも欧米のせいにしておきたいとこはあるでしょうね。
けどその支援を汚職したりで十分な量が現場に届かないとかありますし、話題性重視の作戦で余計に損耗したりしてるの見てると「もっとまじめにやっては?」って思っちゃうとこありますけど。
欧米が現状出来る支援はしているとのご指摘まさにその通り
核戦争にエスカレートさせないためにも各国の有権者の不満を爆発させないためにも過度な支援は望ましくありません
でも自分の要求が通ることが何より重要としか思わない人にとってその説得はまるで意味を持たない話です
大事なのは自分が何をしてきたかではなく自分が何をしてもらったかなのですから
日本も与党が過半数割れしたのでウクライナ支援は見直し・減額とかするくらいだったら、まともに議会民主制度が機能していると思うのですが、手つかずで既定路線維持なんだろうなあ。
議席を伸ばした立憲や国民民主はウクライナ支援削減を訴えて伸びたわけではないので、削減しなかったとしても議会民主制度が機能していないとはならないのでは
ゼレンスキー大統領の発言はポーランドに身を寄せているウクライナ人に居辛くさせて軍に志願させるための策略なんじゃないかと思い始めました。。
話の流れとしてはおおよそ以下なのでポーランドとしては言わざるをえない状況かと
支援に対して感謝をせずにもっとくれ全部くれと言われたら流石に反論しますよね
ウ「武器足りない。Mig-29余ってるんでしょ?全部くれよ!」
ポ「代替機が無いから提供はできない」
ウ「なんでだよ!足りないんだからよこせよ!ポーランドはケチだな!」
ポ「ウチは今までこれだけの莫大な支援をしてきたんだけど?(静かにブチキレ)」
ウクライナの革命を支援し現体制を作ったのが、英米ポーランドとの噂がある。単純な善意の第三者じゃないのが微妙。
オーストリアが旧オーストリア帝国エリアをeuで取り込んだけど。ポーランド王国復活を夢見たポーランドのウクライナ取り込みは、今のところマイナスが多いな。
ここでウクライナ側が無視したり、逆ギレみたいな反応を示したら関係悪化は決定的になるでしょう。
そこまで愚かでは無いと信じたいですが。
クルスク侵攻を未だに意義あったと言って継続してるのが、既に信じられないくらい愚かなので、どうしようもないかと。
戦争勃発時近隣国にいたのでポーランドの狂った勢いの支援はよく知っています。
もう切りましょう。
国内の戦局が悪化してる中でヒステリー起こしてるような政権は交代した方が良いと思う。選挙はしなくても、大統領が象徴に徹するだけでもして欲しい。
ロシアに敗北した後、ロシア連邦ウクライナ人民共和国がポーランドに攻め込む口実ができたな
欧州の戦争の歴史を紐解くと、“前の戦争の強引な後始末への不満”が次の紛争に繋がるケースが凄く多いので、あまり洒落にならない問題ですね。第一次世界大戦でも上手い戦後処理とは言えず、様々な不満や不始末が第二のより悲惨な大戦を呼び込みました。
前の「法と正義」政権も最終的にキレさせてたが、より穏健な現ポーランド政権まで怒らせるとか、もう流石の名外交だと皮肉らざるを得ないな。
西側の支援で戦争に当たっているウクライナが自ら孤立していくスタイルを取るのは得も意味も何も無いように思えるが、ゼレンスキーの秘策というものがあるのだろうか?これにはプーチンも首を傾げるレベル、ただプーチンからしたらゼレンスキーなどどうでも良くトランプを注視しお互いに落とし所を探っているという所なのかなと思う。
ゼレンスキーの秘策 = クルスク侵攻
だったので、永遠に開陳されないほうがよかった類ですね。
負け戦にこんなに支援入れたのもどうかしてるし、ウクライナに煽られたからって「こんなに支援入れてるのに」とかってこうしてぶつくさ文句言ってるのもどうかしてる
ウクライナがウクライナなのはまあいつも通りだが、ポーランドもポーランドでガキか?
ウクライナが負け続けていることで、“次の難民百万人”の波がやってきかねないのが深刻に怖いのだと思います。国境を封鎖する名目づくりのためにも、ウクライナ人へのヘイトを貯めておく必要が出てきたのではないかと。
こうして見ると凄い支援ですね。
その兵器群は今・・という感じです。
この支援+他国の支援がありながらもグイグイと進むロシア軍は、やはり最強の軍隊の一つですね・・こんな調子で支援されたら、中国、アメリカ以外の他の国ならとっくに負けてるわ・・
中国や米国でさえも、“本土への大規模侵攻”を陸戦でこの規模受けたら、どうなることやら。
そう思ってしまう位の支援であり、及び露軍の強さですね。
中国はもうどうしようも無いですが、日本や英国や米国相手には、どうやってそれだけの陸上戦力を揚陸させるんだという問題が。
海って本当に偉大な水堀だわ。
全く同感です。
ロシア帝国がアラスカを手放さなかったり、戦後日本が分割されていたら陸戦も有り得た…などと想像すると恐ろしいものがあります。
お花畑国民を大量に維持出来るのも、海のおかげの比率は結構あると思っています。
日本につきましては半世紀以上かけて浸透させた便衣兵部隊が侵攻時に呼応、と言う手順を踏めば割とアッサリ行けてしまうかと…
場違いですが、いざと言う時に備えて中国語勉強しときましょ
工作員に港湾機能の破壊はできても、揚陸支援まではできませんよ。
日本側も機雷封鎖だってできますし。
ポーランド政権は、政権交代の民意がでてるのに、気遣ってくれてたんですよね。
ウクライナ政府は、選挙をやっていないからかもしれませんが、民意に鈍感すぎて外交下手と思いますよ。
戦時下において真っ当な民主選挙とかやってる余裕無いってのは事実ですし
次に椅子に座る人間がどんなに優秀だとしても、現状を把握し掌握するまでの間、指揮系統に多大な混乱が生じるのは避けられません
形だけの選挙をやってガス抜きというのは一つの手ですが、西側メディアが空気を読まずに「民主的にやれ!」と批判するでしょう
(仰る趣旨は理解できるのですが)ウクライナが、選挙していない事を批判する内容ではないんですよね…。
ウクライナが外交をしていく上で、支援国の民意が出た後にも無理を言い続けると、損をすることになりますよという趣旨でした。
欧米日、政権交代・与党の議席減少という大逆風が吹いている中でも支援を行っており、ウクライナが表立って強く言うと軋轢が生まれるだけだなと。
それは失礼しました
しかしながら軋轢を避けて大人しくしてれば粛々と支援が無くなるだけですので、ウクライナとしては選択肢がありません
支援が無くなるのは他国の民意+経済的負荷の限界という問題がある以上、必ず来るものです。
ウクライナがどう声を上げてもどうにもならなくなる局面は必ず来ます。湾岸戦争も戦費の負担が原因で終わらせた側面があるので、ウクライナ戦争も同様かと。
現状の局面では、支援がなくなるという前提で何をするべきかを考えることが大切で、支援を引き出すために発言することではないと思います。
ここの常連さんならみんな、気づいていると思うけど……
もう、詰んでるんだよ、ウクライナ。
あとはぜレンスキーが民衆につるし上げられる覚悟をいつ決めて、自国民の被害を低減させるかの問題、そのために責任者はいる訳やからね。
吊し上げられるということは民意に背いているということです
強引に畳んだとしてもまた次の大統領が戦端を開くでしょう
初期に比べれば陰りが見えるとはいえ、国民の戦意はまだまだ旺盛ですので
うーん。ウクライナの戦意は前提があって、前提:自分が兵士にならなければ、本論:戦争継続賛成!が大多数の意見です。
動員がうまくいかないというのは、すでにジャーナリスト、兵士、司令官、政府も認めてることです。仮に、戦争が終わった時、それでも戦うという意志がどれほどあるのか疑問です。
自分的にはWW2の日本という例があるので、国民の戦意とやらの調査は基本信用していないです。(勇ましく、玉砕といいながら、鬼畜米英を一瞬で翻したので)
ウクライナの国外動員も国内動員もうまくいき、塹壕や要塞の構築に市民が協力して、パルチザンもバンバンやるなら信用できます。
現状は真逆と言っていい。戦う気を行動で示さない国民が戦うとはどうしてもイメージできないです。
詰んでいるという意味合いが良く分かりませんが。
一番ありそうなのは、完全に決着はつかず東西分割で停戦でしょう。
報道によれば、トランプもそう考えてるようです。
トランプはノーベル平和賞を欲しがってるらしいから、ウクライナ和平案を案外真剣に考えてるかもしれません。
問題は、停戦後にどうやって平和を維持するかです。
中途半端に停戦したら、トランプ引退後にまたロシアが攻め込んで戦争が再発するのは確実なので。さてどうするんでしょうね。
まず、東西分割の状況に達することができれば、ロシアは衰弱したウクライナを立て直す機会を与えることなく、すぐに追撃するだろう
欧米がウクライナの前線に陸軍2、30万人を送り込めば変化があるかもしれないが、それ自体は起こり得ない
無いとは言えないですが、俺様ならウクライナ戦争を24時間で終わらせるぜ。などと豪語してたトランプのメンツ丸つぶれとなりますが。
その場合どうなるか予想もつかないですね。
何せ、思いつきと感情で動く人物なので。。。
果たしてプーチンはそんな賭けに出るでしょうか?
トランプ氏の前回の4年間を振り返ると、彼の豪語の大半は実現していなかった
虚勢を張って相手を脅かすのが好きだが、本当に深刻な結果に直面しようとしたときに尻込みするのが彼の本質だと思う
「戦争初期、ウクライナが助けを得られず、また誰もが恐怖していたとき、ドイツ人はヘルメットを与え、我々は戦車を与えた」(アンジェイ・ドゥダ大統領)
ソース元の記事の書き方を見るに、ポーランドの意図はゼレンスキーへの意趣返しというよりは、NATO諸国への批判の向きが強いように見えます
これで支援を増やし勝ち筋を見出そうという前向きなメッセージなのか、敗戦後の責任キャッチボールに備えた後ろ向きの予防線なのかはわかりませんが
隣家の火事(大事?)に対応する為とはいえ。大変な努力なのでは?。
バルト三国/フィンランド/スウェーデンくらいまでは同じなのでは?。
欧州はこうした国々が限界に達する前に必要な支持をすべきでは?。
欧州以外でも、同じことかもしれませんが。
まあポーランドのウクライナ支援も回り回って,自国の利益追求のためなんですけどね(悪い意味じゃなく当然の行動)。だから,ウクライナに何を言われても,ポーランドは支援を止めませんよ。
イラクのフセインはまだ若い時から米国に目を掛けられた”アメポチ”で権力を握ってからは、米国に成り代わって米国が恨む革命イランに死屍累々のイライラ戦争という代理戦争を行っていた。米欧らや革命を恐れる湾岸王制国は多大な支援を与えていたが、イランが消耗してイスラム革命の危険が遠のくとイラクへの支援を減らしていった。で、支援が激減したフセインは国内で煮詰まってきて特に舐めた態度を取っていたクウェートを許せなくなっていって湾岸戦争に繋がって行ったと。この時、フセインは米大使を呼んで”不逞なクウェートを膺懲してやろうと思うんだがどう思う?”旨を婉曲に言った。すると米大使は”それはイラクとクウェートの2国間の問題で米国が関与するところではない(介入なんかしないから、ユーやっちゃったらぁ?)”旨を答えた。
ゼレンスキーの苛立ちは、イラクのフセインと苛立ちと苦境、状況によく似てる。そそのかされて代理戦争に突っ込まされた挙句に、梯子を外されてる。まあ、流石にウクライナはポーランド侵攻はしないだろうけど。
ゼレンスキーは偏差値高い大学で法学修士まで取った秀才なのに、米欧らにキレイに嵌められてる。
米欧らに嵌められて代理戦争を戦わされた挙句、裏具られたり使い捨てにされて破滅したアメポチ、傀儡なんてゾロゾロいるのにねえ。カダフィやアサド(親子)なんて湾岸戦争時に米欧らに転んで媚びたのに後にボコボコにされ、カダフィは惨殺、リビアは破滅。シリアは内戦という名の軍事介入にはまあ勝ったものの国土の美味しい所は米国やトルコ、イスラエルに占領されたまま。
米国が南ベトナム政府を切り捨てた時に”米国の敵になることは危険「かもしれない」が、友人になることは致命的だ”と開き直ったキッシンジャーの言葉は為政者たるもの、常に拳拳服膺すべきだろう。米国の引き起こしたウクライナ戦争で、欧州だってドイツをはじめ経済も社会も財政もボロボロで与党負けまくり。米国は欧州らを食い物にして景気を維持してる格好だわな。欧州らは米イがボコボコにするパレスチナを他人事と思ってみているが、パレスチナ人にあんなことをする米国は欧州にはああいう態度姿勢を取らないと思っているんだろうねえ。そりゃあ、目に見えたGenocideはしないだろうが、自分さえよければいい、他人には何をやっても構わない、食い物にして/利用して何が悪い?何でもやっちゃうよという態度自体は欧州らに対しても変わらないように見える。