国営ポーランド・ラジオは23日「国防省とスタロヴァ・ヴォラ製鉄所が契約を締結する予定で、ボルスク歩兵戦闘車を1,000輌購入する」と報じており、これが事実なポーランド陸軍は「欧州最強の地上部隊」に近づきつつある。
参考:W przyszłym tygodniu umowa na wozy bojowe Borsuk dla wojska. Polskie Radio poznało szczegóły
ポーランド陸軍は主力戦車と歩兵戦闘車の組み合わせとして「M1A2とRedback」「K2PLとBorsuk」を検討している
以前の記事でボルスク歩兵戦闘車は「ロソマクの車体」に「国産の無人砲塔=30mm機関砲、7.62mm機関銃、SpikeLRを装填したダブルランチャー、スモーク・ディスチャージャー、各種光学センサーを搭載したZSSW-30」を統合したものと管理人は書いたが、ボルスクとZSSW-30を統合したロソマクは完全に別もので、ボルスクの車体はスタロヴァ・ヴォラ製鉄所とWBElectronicsが開発したものだったことをお詫びしたい。
これまでの情報を総合するとポーランド陸軍は主力戦車と歩兵戦闘車の組み合わせとして「M1A2とRedback」「K2PLとBorsuk」を検討しており、ハンファディフェンスは有人砲塔「MT-30」を搭載した豪陸軍モデルのRedbackと、Borsukに搭載されている無人砲塔「ZSSW-30」と統合したポーランド陸軍モデルのRedbackを提案しているらしい。
ポーランド・ラジオが報じている1,000輌という調達規模はK2PL(K2を含む)と同数なので、M1A2を装備する部隊向けにRedbackを調達するという話は本当なのかもしれないが、Redbackはポーランド軍のテストで「不合格の判定を受けた」という噂もあるためボルスクの調達数を増やして対応する可能性もある。
どちらにしてもブラスザック国防相は「砲兵戦力と機甲戦力の両方でポーランドは欧州最強の地上部隊を手に入れる」と公言しているので、ボルスクの1,000輌調達はその計画の一部でしかない。
関連記事:Redbackのテストがポーランドで進行中、豪陸軍モデルとポーランド陸軍モデルを提案
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※アイキャッチ画像の出典:Public Domain
ポーランドが欧州最強の地上部隊を手に入れたら相対的にトルコの影響力が低下しそうだけど
トルコはトルコで無人機やら空母やらに投資してるから平気なんかな?
ウクライナ訪問で影が薄いですが、バイデン大統領は翌日ポーランドとも1対1の首脳会談を行ったわけで、NATOにおけるポーランドの今後のポジションについて意見交換したのかもしれません。
米国はNATOの問題児になってる感のあるトルコからポーランドに乗り換えるんじゃないでしようか。エイブラムスの提供とか、影響力を強化する方策だろうと思われます。
エルドアン大統領はどう反応するでしょうか。
トルコは黒海の出入り口(ボスボラス海峡)を掌握している事が一番の強みだし、グランドパワーで多少劣ったところで、NATO内の地位は平行では?
トルコはチョークポイントを握ってるっていう最強のカードがある
たとえ軍事力が弱くともそれは変わらない
それにシリアとかの難民への壁にしたいとnatoとEUは思ってる
近代化改修された89FVに見えた>サ胸
数も似てくれると最高なんだが(白目
そういや共通戦術装輪車の話とか実車はちらほらと出てくるけど共通装軌の方はどうなってるんでしょうかね?
レッドバックに黄色信号か、何があったやら
正直に言っちゃうとボルスクと役割かぶってるし、レッドバックに渡河能力はない(ベース車のK21にはある)が、ボルスクには渡河能力があるとかでは?
あとボルスクは国産車だし(車体はAHSクラブの車体に使われているK9シャーシを元設計にしているけど)
ポーランドの陸軍力はえげつない。
空と海は他の国でカバーすればいいもんね。
AS-21レッドバックは載せてる砲塔の寒冷地適性がいささか低すぎるという記事があったような?
それを踏まえてなのかZSSW-30を統合したPL-21と言うものを提案してた
やはりレオパルト2は将来像に含まれてないんですね。1000両単位の調達がサクッと決まるのはすごいなあ。
陸軍力の原義は自国の防衛にあるのは間違いないですが、同時に国際平和貢献の手段でもあるんですよね。米軍も機械化部隊が余っている訳では無く(アジアの主力である在韓米軍などは政治的理由で容易に動かせない)投資の優先順位も低いので、将来のPKOの主力はポーランドが担ったりするんですかね。