欧州関連

ゼレンスキー大統領の認識と異なる東部戦線、ロシア軍がウクライナ軍を圧倒

ゼレンスキー大統領は「クルスク侵攻が東部戦線の状況改善に役立っている」「兵士らも攻撃を受ける回数が減ったと言っている」と主張したが、Financial Timesの取材に応じたウクライナ人指揮官や兵士らは異なる認識を示し、第15特務旅団の司令官も「ロシア軍がウクライナ軍を圧倒している」と述べた。

参考:Military briefing: Russia ‘overwhelms’ Ukrainian forces on eastern front

ゼレンスキー大統領と前線の認識が一致を見せない東部戦線の状況

ゼレンスキー大統領はクルスク侵攻の成果について何度も「ポクロウシク方面のロシア軍前進を鈍化させた」と強調、22日も「クルスク侵攻に対する歴史的評価を下すのは時期尚早だが、ある程度の成果は出ている。ロシア軍の動きを鈍化させ4万人規模の部隊をクルスクに移動させた。東部戦線の兵士らも攻撃を受ける回数が減ったと言っている」と述べ、英国防省も「ロシア軍はポクロウシクから約8km離れた地点に1週間ほど留まっており、増援や陣地強化がロシア軍の前進を遅らせることに貢献した」と指摘したものの、これは前線から聞こえてくる声や動きとは全くリンクしていない。

出典:President of Ukraine

東部戦線で戦うウクライナ人指揮官や兵士らは海外メディアの取材に「状況は悪化している」「我々は大きな損害を被っている」「敵はポクロウシク占領を諦めていない」と語り、特にウクライナメディア=Kyiv Independentのフランシス・ファレル記者は「シルスキー総司令官はポクロウシク方面でロシア軍の攻勢が止まったと主張したが依然として現地の状況は危機的だ」と、ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEも「敵の攻勢は9月に入っても激しくなるばかりで19日の交戦回数は過去最高となる226回を記録した。敵にはまだ余力があり疲弊も見られない」と主張している。

Financial Timesも23日「第15特務旅団司令部の画面には東部戦線からの恐ろしい映像が映し出されていた。この旅団の司令官は味方陣地に飛んでいく12発の滑空爆弾を検出したレーダー画面、味方戦車に照準を定めたロシア軍のFPVドローンからハッキングされた映像、味方方向に向う敵のオートバイやバギーを追跡する味方ドローンからの映像を見ながら『ロシア人が如何に我々を圧倒しているかが分かるだろう』と不満げに語った」と報じた。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

“ウクライナはクルスク州への大胆な奇襲作戦が「ロシアにドネツク方面からの戦力移動を強いる」と期待していたものの実現せず、逆にロシアは物流拠点として重要なポクロウシクとディミトロフを年内に占領しようとしている。ある陸軍司令官は「ロシアは信じていたよりも脆かったとクルスク侵攻で示すことが出来たが、我々も自国領を失うという形で代償を支払っている。もしポクロウシクとディミトロフを失えばスラビャンスク一帯の都市群が危険に晒され、ドネツクにおけるロシアの戦略的立場が大幅に強化されるだろう」と、指揮官や兵士らも「両都市を失えば軍の士気は大きく低下するだろう」と指摘した”

“第15特務旅団を含む4つの旅団司令官たちはFinancial Timesの取材に「敵との戦力比は1対8、火力比は1対10以上だ」「過去の失敗から学んだロシア軍は戦術を改善して成功を収めている」「これがクレムリンの目標達成に貢献している」と述べ、大統領旅団第21大隊の砲兵中隊長も「敵の戦術は夏に大きく変化した」「敵は現在より高速で機動性の高いアプローチを採用し、これにワグネルが使用していた戦略を組み合わせている」「現在のロシア軍はワグネルのように戦っている」と述べたが、別の兵士は「敵の攻撃ヘリや滑空爆弾を搭載した航空機に対して我々は何もできない」と言う”

出典:53 окрема механізована бригада імені князя Володимира Мономаха

“ポクロウシクから南に70km離れ、ロシア軍に包囲されそうなヴフレダルで戦う第72機械化旅団の副司令官も「ここには防空部隊がいない」と語る。同旅団はロシア軍の攻撃を何度も阻止してきたが「2022年の本格的な侵攻以降、我々は1度もローテーションが行われておらず、全員が疲れ果ているため今後数週間以内に街が占領されるかもしれない。我々には休息が必要だ」と訴えた。戦況悪化の原因について「支援の遅れ」を挙げる声もあるが、ウクライナ軍自身も防衛ライン構築に取り組むのが遅すぎ、前線の指揮官らは慌てて効果のない塹壕や火力陣地を建設した軍上層部を糾弾している”

“ゼレンスキー大統領は昨年11月末に要塞建設を指示したものの、第72機械化旅団の副司令官は「我々の要塞はどこにあるのか?」「今年2月にアウディーイウカが陥落した時点で実質的な防衛ラインは存在していなかった」「その後に建設された要塞も周辺に何も無い荒野のど真ん中だったり、折角の見晴らしを無駄した丘の山頂の裏側だったり本当に馬鹿げている。兵士を塹壕に送り込むには何らかの遮蔽物が必要なのに、背の低い木々では何の効果もなく無意味な死を招くだけだ」と述べている”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

“ウクライナ軍はポクロウシクの防衛を強化するため増援を送り込み要塞建設を急いでいるが、ロシア軍も戦術を変更して正面攻撃ではなく側面攻撃に切り替えた。さらにクラホヴェやヴフレダルへの攻撃も強化しており、指揮官らは「こうしたアプローチによって戦場が拡大し、元々薄かった防衛ラインの厚みが引き伸ばされ問題が複雑化した」と指摘し、第21大隊の砲兵中隊長も「戦場に多くのポケットが形成されつつある」と述べて包囲され、遮断され、撤退を余儀なくされつつある大釜を指さした。DEEP STATEが毎日更新している戦場マップにも大釜が幾つも登場している”

“第68独立猟兵旅団の司令官も「ノヴォホロディフカを守るため戦ったものの失敗した」「最近の戦闘は非常に厳しく沢山の損失を被って部隊は事実上の壊滅状態だ」「負傷者は病院や精神科病棟に送られ元気な者は別の部隊に移された」「ロシア軍は塹壕に化学兵器(クロロピクリン)もしてくる」「兵士は新鮮な空気を吸うため塹壕から飛び出したところを銃撃された」「ウクライナ軍の死傷者が増えてもロシア軍の死傷者はそれも多い」「問題はそれが直ぐに新しい兵士で置き換えられることだ」「本当にロシアのやり方には想像を絶する」「こんなやり方をいつまで維持出来るんだ?」と言う”

出典:110 окрема механізована бригада імені генерал-хорунжого Марка Безручка

“ロシア軍が諦めないポクロウシクの運命について偵察ドローン部隊の指揮官は「2ヶ月~3ヶ月以内に街が完全に破壊されて占領される可能性が高い」「現実的にポクロウシクはバフムートの二の舞いになるだろう」と語った”

7月~8月の勢いでロシア軍がポクロウシクに進むことは阻止されたものの、これはクルスク侵攻ではなく「戦略的予備」と「交戦が少ない地域から引抜いた旅団」による増援の結果で、安定したように見える状況もクルスク、クピャンスク、スバトボ・リマン、クラホヴェ、ヴフレダル等で戦闘が活発化しているため、ウクライナ軍の国内戦力は薄く引き伸ばされようとしており、さらにロシア軍はウクライナスクからセリダブの背後に回り込む動きも見せている。

出典:Сухопутні війська ЗС України

ウクライナメディアのRBC-Ukraineは「本当にポクロウシク方面から危機が去ったのか?」と自問、取材に応じたウクライナ人兵士も「敵の前進が鈍化した、状況が安定してきたという誤解を与えるべきではない」「前進ペースが落ちたことはポクロウシクを巡る戦いの開始を遅らせただけで、敵にポクロウシク占領を断念させたわけではない」「現在のポクロウシクはバフムートやアウディーイウカに対する攻撃前と同じように大砲で激しく砲撃されている」と、Economistも「依然として東部戦線の状況は厳しい」「兵士の命と領土を時間と敵のリソースと交換しているだけ」と言及。

ウクライナメディアやDEEP STATEでさえ「ポクロウシク方面が危機から脱した」とは考えておらず、海外メディアも「クルスク侵攻はドネツク方面からの戦力移動を実現出来なかった」と書いてからポクロウシク方面の状況を報じるのが、ゼレンスキー大統領やシルスキー総司令官が強調する「◯万人規模の部隊をクルスクに移動させた」という下りも「ドネツク方面から大規模な部隊移動は確認されていない」と一言入れるのが定番化しており、この評価を覆すには残念ながら戦場の結果が必要なのだろう。

関連記事:9月に予想されたロシア軍の疲弊、その兆候はなく寧ろ攻勢は激しさを増す
関連記事:ウクライナメディア、ポクロウシク方面の状況は依然として危機的
関連記事:ウクライナメディア、本当にポクロウシク方面から危機が去ったのか?
関連記事:ロシア軍がセリダブ市内に侵入、軍人や専門家はゼレンスキー大統領を批判

 

※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила

ロシア軍がポクロウシク方面でクルティ・ヤルを占領、ヴフレダル方面でも前進前のページ

期待と疑問が半々、ウクライナ人兵士が見守るゼレンスキー大統領の訪米次のページ

関連記事

  1. 欧州関連

    ドイツ、新たなパトリオットシステムを直ちにウクライナへ提供すると発表

    ウクライナのクレバ外相は12日「パトリオットシステムとSAMP/Tの追…

  2. 欧州関連

    ウクライナ、HAWKに相当する独自の中距離防空システムを開発中

    ウクライナはロシア軍のミサイル攻撃を阻止するための防空システムが不足し…

  3. 欧州関連

    ヒーリー国防相、英国軍の問題は我々が想像していた以上に深刻と言及

    英国のスターマー首相は国防政策の見直しを指示し「GCAPを含む全てプロ…

  4. 欧州関連

    燃料詐欺に引っ掛かったルーマニア空軍、MiG-21が故障して飛べなくなる

    ルーマニア国防省は今年4月「事故率が異常に高い」という理由で空軍のMi…

  5. 欧州関連

    ポーランドは軍隊を欧州最大規模に拡張か、与党党首が40万人規模を示唆

    ポーランドでは与党PiSのヤロスワフ・カチンスキ党首が「ポーランド軍の…

コメント

    • kame
    • 2024年 9月 24日

     「ロシアは信じていたよりも脆かったとクルスク侵攻で示すことが出来たが」
     殆ど空き巣同然に侵攻すれば、どこの国も同じだと思うんですが、ウクライナは違うのだろうか?それに奇襲して占領せずに撤退するならまだしも、微妙な位置取りで停滞してしまっている事をこのウクライナ司令官は戦略的にどう考えているのかが気になりますね。まさかロシアに一泡吹かせてやったぞ、という一定の満足感のために戦争をしてるということだろうか?
     「ウクライナ軍の死傷者が増えてもロシア軍の死傷者はそれも多い」
     この発言も今の状況では信憑性に欠けてしまう。結局はウクライナ側の印象や意見だけを下にしてるし、実際にロシア軍に対して一度の防衛戦でどれだけの被害を与えているのか判断できてるとは思えないし、兵器を破壊した=中身も殺した、中身は二、三人程度だろう。みたいな概算を重ねてるだけなのでは?

    70
      • 伊怜
      • 2024年 9月 25日

      >「ウクライナ軍の死傷者が増えてもロシア軍の死傷者はそれも多い」「問題はそれが直ぐに新しい兵士で置き換えられることだ」

      いくらドローンが発達したとはいえ極めて劣勢で後退するしか無い状況=正確な戦果確認が難しい状況(遺体を直接数えることができず兵士の証言を信じるしかない)なので、これに関しては全く信用できないと言っても良いのではないかと…

      2
    • aa
    • 2024年 9月 24日

    やはり全てのボトルネックはゼレンスキー。彼がかわらなければ、弾薬庫がいくら爆発しようがプーチンが例え亡くなっても、ウクライナ軍の結末は変わらなそうね。
    半年前なら安定化が可能だったかもだけど事前準備がとにかくおざなりだから今代わろうにも、もう手遅れだろうけど。

    47
    • ななしのシロウト
    • 2024年 9月 24日

    現在訪米中のゼレンスキー大統領は、26日にバイデン大統領、ハリス副大統領と会談し
    「終戦のための勝利計画」を説明する予定(ロイター)
    この会談で今後の方向性が見えてくると思われる

    11
      • みー
      • 2024年 9月 24日

      ゼレンスキーかがABCニュースに対し「私たちが考えているよりも和平に近づいている。戦争終結に近づいている」と述べました。
      (ゼレンスキー氏「戦争終結に近づいている」、米テレビに語る 2024/9/24 9:35)

      停戦交渉や和平案なら良いのですが、これまでの言動を考えると原発攻撃とかやりそうで怖いです。

      33
    • 暇な人
    • 2024年 9月 24日

    流石に正しい情報は伝わっているはずだから国民向けのプロパガンダではなかろうか
    正しい事を伝えたら降伏するしかなくなってしまう

    26
      • nk
      • 2024年 9月 24日

      余程の人間で無ければもう負け戦なのは理解しているでしょうし、落とし所どうするか本当は検討終わっていないといけない段階だと思うけど
      クルスク侵攻してみたり、東部は圧力減ったと言ってみたり、弾薬庫破壊して勝ち誇ってみたり、原発が危険だと言ってみたりでゼレンスキーに限り本当に現実を認識していない可能性がある。
      あくまでプロパガンダであるなら可愛い方で、もうキエフ攻防戦でも行って地下壕で存在しない師団の指揮とか取りだす恐れもあるが、ゼレンスキーに出来るもっともウクライナに取って将来的に良い選択は条件付きで降伏を勝ち取ることなのでその一点に集中すべきだけど、行動見てるとそんな気はまるで無さそうで将来的には地下壕で士気取る気満々なんでしょうね。

      51
        • 名無しの悪夢
        • 2024年 9月 24日

        しかし突然降伏あるいは停戦したとしてウクライナの軍部はそれを受け入れるだろうか、ロシア国内に浸透してテロまがいの攻撃を続ける兵士は活動をやめるだろうか、ゼレンスキーの次の大統領または大統領選はそれを支持するだろうか?

        またロシアにおいても同じ物を抱えることになり、戦後処理の最中に様々な問題が浮き上がってくることは間違いなく、プーチンが存命の間は力業でなんとかするだろうと希望的観測はあるが、半ばで倒れた場合処理しきれず再燃の可能性は高く、ウクライナでそれに応じた動きがあることも懸念される

        西側ではこの場合でもロシアの崩壊に繋がるほど国力が削れるという希望的観測をしてそうだが、東欧地域にとってはただの火種でしかない。
        ゼレンスキー氏やウクライナを支持する東欧諸国はこの辺のギャンブルが好きそう考えるだけでうんざりしますが。

        そのため結局ロシアにとっては今終戦しようが継戦しようが同じ程度の問題でしかないため、むしろ中途半端な形で終戦に至るより、戦争を続ける間に西側の影響力を排除した経済圏を作り上げるほうが現実的と考えているのかもしれない。

        そういった様々な憂慮をなくし終戦に至るためには、ウクライナで起きる問題を西側諸国が力業で封じ、ロシアで起きる問題についてもその影響力を行使しない範囲で西側が協力的(凍結資産の解除)などの、現状からは考えられないようなものが必要なのかもしれません。

        まぁ考えの纏まらない文章を長々と書き連ねてみましたが、ゼレンスキー氏の勝利計画書よりもマシだろうと勝手に想像してます。

        30
          • nk
          • 2024年 9月 24日

          将来的な禍根を軽減する為に一定の所までは行動を辞める意味も意志も無いというのは確かに理に叶ってますね。
          ロシアとウクライナの考えている落とし所の差がまだ凄いことになっているでしょうけど、ロシアは力で押し通すだけの国力があったということなのでロシアの考える落とし所に行くまでは継戦するかも知れないですね。
          ゼレンスキーの勝利計画は正直戯言の部類だと思いますが、原発攻撃だけは辞めて欲しいと思う所。

          12
          • 伊怜
          • 2024年 9月 25日

          仮にロシアが内戦等で崩壊したとして、中東ですら平定できないNATOが治められるとも思えないのでむしろ極大紛争地域になるだけなのでは?
          ウクライナが独立後に中国に技術流しまくったことを考えれば、ロシア崩壊は核兵器流出で世界の危機になりかねない

          2
    • kitty
    • 2024年 9月 24日

    しかし、車体に鉄十字をペイントしちゃう感性…。
    そういうとこやぞ。ロシアにつけ込まれるの。

    34
      • 馬鳥
      • 2024年 9月 24日

      鉄十字は別に良いんじゃないですかね・・・
      鉤十字はやばいですけど

      13
        • ななし
        • 2024年 9月 24日

        検閲が厳しくなる前は鉤十字のマークを掲げてる部隊もありましたね

        45
        • kitty
        • 2024年 9月 24日

        たぶん、韓国で旭日旗を掲げるくらいヤバイとは思われ。
        今の韓国で、わざわざ旭日旗を掲げに行く日本人はまずいないのですが、なぜかそういう行為をする頭のおかしい韓国人が時々出て話題になるんですよねえ。

        6
          • 馬鳥
          • 2024年 9月 24日

          鉄十字がですか?
          現代のドイツ軍も普通に使っているくらい問題のないシンボルだと思うんですが
          また違った見解があるんですね

          7
            • kitty
            • 2024年 9月 25日

            旭日旗だって本来、問題ないのですよ。
            相手国によってはおかしな事になるという例です。
            一応、ドイツでも勲章の鉄十字を廃止したりと、微妙な扱いにはなっています。

            1
      • 伊怜
      • 2024年 9月 25日

      白十字はウクライナの伝統的マークでしょぉ
      鉄十字はドイツ国籍マーキングの黒十字を更に黒の縁取りで象ったものだよ

        • kitty
        • 2024年 9月 25日

        そうなんですか?
        調べてみたところ、white crossのwikipediaで

        White cross (military symbol), military vehicle marking used by the Wehrmacht in 1939, the Royal Hungarian Army until 1945, and the Ukrainian Military Forces in 2022

        くらいしか見当たりませんでした。

          • 伊怜
          • 2024年 9月 25日

          すまん正確にはコサック十字だわ
          基本は黄色だけど白で使うことも多い

            • kitty
            • 2024年 9月 25日

            なるほど、Cossack crossの解説で直線のタイプは2022年から使い出したとの記述がありますね。
            ペイントの手間の都合でしょうか。

            1
    • toto
    • 2024年 9月 24日

    ゼレンスキーとその政権に一千億ドル以上もつぎ込んだのが、西側の最大の過ちだったと思う。
    朝鮮戦争の李承晩政権や、南ベトナム、アフガンでも同様の失敗をしているが、もう少し傀儡政権にする価値があるかどうかの検討ができなかったものだろうか。代理戦争の防波堤扱いにしても、防波堤の質が悪ければ水害は防げず、無駄な建設費用ばかりが嵩むのだから。

    53
      • reon
      • 2024年 9月 24日

      規模が大きいだけでアフガンもイラクもリビアもシリアも全て失敗してるのでいつも通りではある

      63
        • 名無し
        • 2024年 9月 24日

        今回ばかりは代償の大きい火遊びだったな
        欧州経済が長期の景気後退を見込む中でロシアの資源に頼れないのはヨーロッパにとって大きな経済損失だ
        gdpランキングでもブラジルのイギリス、フランス超え、ロシアとメキシコのイタリア超えは最早時間の問題になりつつある

        34
      • Easy
      • 2024年 9月 24日

      頭が良いとアメリカやイギリスの工作に気付いて独自路線をとってしまうので。
      傀儡政権をリモコンとして使い倒すには、アホで無駄にプライドが高くカネにガメツい人材を据えなければなりません。南ベトナムとかアフガンとかイラクとか、まさにそういう人物がズラッと並びますね。

      47
        • たむごん
        • 2024年 9月 24日

        神輿は軽くてパーが良い、この名言を思い出しました。

        自民党総裁選の若手ホープ票が、討論を重ねるごとに減っていくのを見ていると、仰る部分を感じる時がありまして…失礼致しました。

        30
          • 阿呆
          • 2024年 9月 24日

          パーなりに爪痕を残したら露骨にボロを出す前に身を引く。
          そう考えると経験浅いなりに身の程をわきまえて行動できるのでパーではないですね。

          15
            • たむごん
            • 2024年 9月 24日

            まさに仰る通りです。

            若ければ次のチャンスがありますから、そこを見極められるのは優秀な方と思います。

            10
      • NHG
      • 2024年 9月 24日

      韓国は成功例のうちじゃないの
      当時の指導者はアレだったとしても今、韓国と北朝鮮どっちが良いかと(現地人・日本人にとって)日韓の人に聞けば韓国と答えるだろうし
      今ゼレンスキーでいいかどうか以前にロシア化を見過ごしていいのかどうかのほうが重要なのでは

      4
        • ななし
        • 2024年 9月 24日

        アメリカ単独じゃずっと失敗国家のままだだったぞ

        アジア通貨危機からどれだけ日本が金を無心されたと思っている

        21
          • NHG
          • 2024年 9月 24日

          韓国人にとってはそれでよかったんじゃない?
          日本にとっても今の韓国全土が北朝鮮になるようりはよかっただろうし、それが嫌だから日本も金をだしたんだろうし結果的にチャンスを無駄にせずここまで発展したんだから立派なもんだろ

          7
      • kitty
      • 2024年 9月 24日

      その金額のコスパがどうかは、考え方次第なのでは。
      イラク戦争関連費は3兆ドル、アフガン戦争で2兆ドルに多数の米国人兵士の命、ベトナム戦争の戦費は当時の物価が違うので金額では比較できないけど最盛期でGNP(当時はこっち)の4%とも言われています。
      ウクライナがどうというより、現代戦でまともな国家相手の戦争にどれくらいの費用がかかるかという勉強代ですな。

      11
    • reon
    • 2024年 9月 24日

    大本営発表しすぎて本当の事が言える雰囲気では無いのでしょう
    ただ大本営発表を一部真に受けて作戦を立ててる可能性が高い

    旧軍の失敗と同じルート

    43
      • マミー
      • 2024年 9月 24日

      我が国の殆どのメディア、国民は過去から一切学んで無いのだと学習出来たのが今回の教訓だったよ。
      それと防衛研究所の連中があそこ迄都合の良い様に考えてるとは思わなかった、こりゃ次も負けそうだ。

      54
        • 阿呆
        • 2024年 9月 24日

        どのジャンルでもメディア露出が得意な人物程仕事が出来なくテキトーな的外れな事を言っている可能性が高いと思っている。
        テレビで見かける元陸将はゴップ将軍だお思って見ている。

        25
        • nimo
        • 2024年 9月 24日

        戦争が長期化して国民は苦しんでいますっていう一般論みたいなのでまとめて
        まともな戦況をマスコミも専門家も伝えてないから驚いた

        25
    • FAB
    • 2024年 9月 24日

    旧式のポンコツ兵器や未熟な兵士もロシアは適材適所上手く使ってきた。
    ウクライナは供与された優秀な西側兵器もNATOで訓練されて精鋭部隊も無意味な攻勢ですり潰し、街中で拉致してきた弱兵に重要拠点を守らせてロシア軍に蹂躙されてしまうという致命的に用兵が下手糞。
    これではいくら多額の支援をされても勝てるわけない。

    38
      • nano
      • 2024年 9月 24日

      特に兵器の使い方については、寄せ集めの他人の褌で相撲をとったツケが回ってきてる感じですよね。
      ロシア側は他国から急遽購入したものもあるとはいえ、曲がりなりにも自前で調達したものですから、一見無計画に運用しているように見えても彼らなりに方針と計画を持って運用していたということなのでしょう。
      ウクライナ側の当初の快進撃だって、そりゃあ他人から貰ったジャベリンやらスティンガーやらを在庫気にせずに撃ちまくれば相応の戦果は出るってものですが、予算と継戦能力を考えたら非装甲車両にもジャベリンじゃんじゃんぶっ放すような大盤振る舞いはそうそう出来ないはずで。。。

      29
        • 伊怜
        • 2024年 9月 25日

        国民性の違いはあるかもしれない
        ウクライナ人は昔から他責思考だし、ロシア人はDIY的な創意工夫が得意

        4
    • ふむ
    • 2024年 9月 24日

    >折角の見晴らしを無駄した丘の山頂の裏側だったり本当に馬鹿げている。

    相手の火力が上なら双方見通せる状態ではなく、反斜面陣地も良いのでは?

    >兵士を塹壕に送り込むには何らかの遮蔽物が必要なのに、背の低い木々では何の効果もなく無意味な死を招くだけだ

    うーん、発注された「塹壕は」建設しましたよというあからさまなお役所仕事…

    19
    • kitty
    • 2024年 9月 24日

    ロシアも熟練のドローンオペレーターを突撃させたり、海兵隊員ならまだしも、空母乗員をウクライナに投入したりと楽ではないのでしょうけど、逆に言えば、お金がないので動員できないとか言ってるウクライナとは覚悟が違いすぎるとも言えます。
    志願兵に高給を払える経済力も背景にはあるのでしょう。

    20
      • NHG
      • 2024年 9月 24日

      毎日1000人越えの契約兵を集め、なおかつ陸以外の海空の人員をウクライナへ投入してもまた人が足りないと言ってるんだから相当な被害を被ってるはずなんだけどね
      ウクライナ側の発表は「キルレ1:10なんてありえない」で片付け、ロシア側の被害は「ウクライナ軍を相手に戦い続けることができている」という結果だけで埒外に置いてるように思えるケースがちらほら

      3
      • 宇宙犬
      • 2024年 9月 24日

      空母乗員の転用、最初に記事紹介した人が「一人の元水兵の死を元にロシア軍の人材不足を語るようなアホな事に使うな」とバチギレてましたよ。
      年齢からいっても明らかに空母運用の基幹要因でもない兵士一人がどういう経緯か海軍系の歩兵部隊に入りクルスクで死んだという記事がいつの間に組織的な艦船乗員の転用の話に化けたんでしょうね?

      27
        • 伊怜
        • 2024年 9月 25日

        そもそも6年も塩漬けにされてて修理・改修完了の目処も立たない空母の乗員がどの程度維持されてるのか疑問ではある
        艦載機パイロットは訓練施設があるから訓練してるようだけど…

        2
        • kitty
        • 2024年 9月 25日

        まあ、高給に惹かれて海軍除隊→ウクライナ戦線志願って層はいそうですね。

        1
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2024年 9月 24日

    政治・外交的に「クルスクは成功」と主張しなくてはならない状況ですが、現実との乖離をどうやってリカバリーするんでしょうね
    追加支援を期待するにしても、兵員数というすぐにどうこう出来ない問題を解決しないとならないのですから
    指摘されている方もおられますが、ゼレンスキー大統領が現実を見ていない、あるいは現実的な報告を受けていない可能性も否定できませんので、その場合は現実との乖離そのものにまず気付く必要があります

    記事内の「我々の要塞はどこにあるのか?」という話もそうですが、組織が腐敗していたり上層部への報告・現場への指示が正しく機能しない組織は、こんなにもおかしな行動・結果を出すのかと(悪い意味で)興味深いです

    17
      • うくらいだ
      • 2024年 9月 24日

      報告に戦果の誇張ならまだしも、明らかなフェイクが入るとリカバリーなど不可能でしょう。証拠も有りますし。
      このラインを超えると戦後厳しく罪を問われそうです。
      個人的にはこの点をゼレンスキーは1番気にしてる気がします。帳消しにできるくらいの戦果を欲しがるのもその傾向かと。もともと日の当たる道を歩んで成功されてる方みたいですからね。

      17
    • たむごん
    • 2024年 9月 24日

    ゼレンスキー大統領は、戦時大統領として強大な権力が集中していますが、彼の認識が変わらないのであればどうしようもないですね。
    戦時中の戒厳令下、大統領選挙も行わなくてよいとの事なので、このまま心折れずに突き進んでいくのでしょう。

    ウクライナ軍の現場は、明らかに兵力不足で、管理人様作成のマップでも包囲・ポケットが散見されるようになってますからね。
    ウクライナ軍の兵士・武器の喪失が、大きくなっているのでしょう。

    独ソ戦ウクライナ戦線の戦訓は、地形障害が少なく平地が多いいため、消耗戦の果てに大きく戦線が動きましたが歴史をなぞるのか注目したいと思います。

    22
    • クル
    • 2024年 9月 24日

    ポクロウスクの要塞今から作るとか言ってるやつマジで危機感持った方が良い
    厳しいって前線

    31
    • 名無し
    • 2024年 9月 24日

    [急募]
    兵力差1:8、火力差1:10で敵を撃退できる方法

    てか以前までは兵力差1:3とかだった気がしたのだが開いたなあ
    いまだな圧倒的キルレ優位伝説を信じてる方が馬鹿みたいじゃん

    25
      • 2024年 9月 24日

      ロシア兵のメインウェポンはスコップなのに凄い火力を発揮するんだな

      15
    • 勝利計画
    • 2024年 9月 24日

    迂ゼレンスキー暫定大統領の勝利計画が不明だがクルスク侵攻から破綻してる
    露プーチン大統領の特殊軍事作戦の方が推測し易い
    ドネツク州を完全制圧し迂ドニプロ州の鉱工業地帯を破壊して工業生産を壊滅
    しウクライナを農業国化した上でゼレンスキー政権を追放し中立国化する様な
    条件で米NATOと休戦協定締結、NATO非加入と引き換えに迂のEU加盟を認める
    ウクライナ東部は鉱物資源とロシア系住民が多いが西部は複雑なだけで占領する
    価値が無い

    20
    • DEEPBLUE
    • 2024年 9月 24日

    民主主義の担い手と思って担いだ御輿が総統の再来だった件

    23
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  2. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
  3. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  4. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  5. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
PAGE TOP