欧州関連

ロシア軍はスラビャンスク方面でも前進、ウクライナ軍はジリジリと後退

ロシア軍はセベロドネツク方面に加えスラビャンスク方面でも前進を見せており、ウクライナ軍は全体にジリジリと後退している印象だ。

Bohorodychneを突破して守りの固いDolynaの背後からスラビャンスクに向かうつもりなのかもしれない

ロシア軍はセベロドネツク方面と同時にスラビャンスク方面の戦線も動かしており、ウクライナ軍がドネツ川の対岸に保持していた地域や拠点の制圧をほぼ終え、イジュームからスラビャンスクに向かって前進しており、両軍はBohorodychneを巡って激しい戦闘を繰り広げているらしい。

出典:GoogleMap 大まかなスラビャンスク周辺の状況/管理人加工

ウクライナ軍はイジュームの西側から攻勢をかけてSpivakivkaとZavodyの奪還に向けて前進しているが、ロシア軍はドネツ川の対岸にウクライナ軍が保持していた突出部(明るい赤い部分)を潰したのでリマン方向からスラビャンスクに向かうことが可能=イジュームを経由しなくてもドネツ川の対岸地域に繋がるルートを確保できたため、確保していたVelyka Komyshuvakhaからあっさりと後退しており、イジュームの価値は前ほど重要では無くなっている。

簡単にイジュームをウクライナ軍に奪われても構わないという意味ではないが、オスキル川を挟んで2手に分かれていたロシア軍部隊の移動や集結が容易になっており、もうVelyka Komyshuvakha→Barvinkoveと進んでスラビャンスクの背後を突くのではなく、Bohorodychneを突破して守りの固いDolynaの背後からスラビャンスクに向かうつもりなのかもしれない。

関連記事:セベロドネツクで戦うウクライナ軍、最後の橋を失い補給路を失う

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • 幽霊
    • 2022年 6月 13日

    ウクライナは善戦しているみたいですがやはりロシアが優勢みたいですね。
    西側諸国が提供している兵器も訓練などの問題もあるのでウクライナが優勢になるのはもう暫くかかりそうです。

    18
    • ミリオタの猫(ロシア軍、今度こそ架空戦記張りの大逆転をやるのか?)
    • 2022年 6月 13日

    遂にロシア軍がウクライナ軍を磨り潰す目算が付いたと見るべきでしょうか?

    15
      • G
      • 2022年 6月 13日

      最近のロシア軍は兵力を過度に分散させたり突出させず、足場を固めつつ部隊間連携をして着実に支配域を広げるなど、手堅く動くようになりましたからね
      幸いロシア軍が握っている制空域はまだ限定的であり、ロシア空軍は初戦の二の舞を避けて積極攻勢に出ていないため、上空援護が限定的なロシア陸軍の動きは侵攻開始前の予想より遅いものの、初期のようなゲリラ戦ではなく今のような正面戦闘では戦力差によりロシア軍は兵站がある限り支配域を広げることができ、ウクライナ軍は西側の支援があっても取り戻せるほどではないため今後も押し込まれ続けると思われます

      ロシア軍に支配された地域をウクライナが取り戻せるとしたらロシアの兵站が尽き、迂回輸入もできなくなるかしても間に合わなくなるまでウクライナが粘り続け、かつそれ以降も西側のウクライナ支援とウクライナ軍の士気が攻勢に出られるぐらい残っている場合のみかと

      8
    • ido
    • 2022年 6月 13日

    よくないな。6月の大攻勢と言われていたがいつになることやら。

    15
    • あさり
    • 2022年 6月 13日

    今までこうなっていなかったのがおかしい
    ロシア軍の威信を取り戻すには暫くかかりそう

    9
      • HY
      • 2022年 6月 13日

       つまりそれまでの間ずっと戦争を続けるということかな。

    • 2022年 6月 13日

    小出しの武器支援では、本来NATO全体を相手にする規模だった無尽蔵の砲兵火力には耐えられないと思います。
    自由の盾となっている人々に一刻も早くまとまった支援を行ってほしい。
    新旧問わず野砲1000門、もしくは戦闘爆撃機100機の供与を。

    22
      • ido
      • 2022年 6月 13日

      砲身ではなく弾薬がいるんじゃないでしょうか。戦闘爆撃機というとグリペンや、ラファール、、F15EXなどですが、操縦系統に関して訓練が必要。それにフランスやスウェーデン、アメリカが戦闘機を貸与するとはお思えない。

      7
        • 2022年 6月 13日

        F-15EXとF-16Vは宇国の最初の支援希望リストに入っていたのです。
        当然訓練期間も加味してのものでしょう。

        1
          • ido
          • 2022年 6月 13日

          しかし引き渡しされてないのでパイロットの訓練はされていないのでは?今から引き渡しても間に合うかどうか。

          3
          • ほうふく
          • 2022年 6月 13日

          引き渡されていなのでまだパイロットの練習もまだなのでは?それに今から引き渡しても間に合うかどうか。

          1
      • 名無し三等兵
      • 2022年 6月 13日

      そんなに簡単に作れる訳ないでしょ、ただでさえサプライチェーン崩壊して
      いて民生品ですら満足に部品が集まらない状況なのに。
      もはやウクライナとこの戦争の影響から世界を救うにはNATOの介入
      地上部隊派遣は無理でも空爆支援だけでも良いです
      どうせロシアは核なんて使えません、そこは「使えるなら使ってみろ」って
      態度で強硬に出ればいいでしょう。

      7
    • 匿名
    • 2022年 6月 13日

    ロシアが砲弾による圧倒的な物量で、市街地諸共を更地にしながら前進してくる以上、非対称戦主体のウクライナはどうしても押し負けてしまいますね
    膨大な砲弾と重兵器を運んで来る、リマンを始めとする後方の鉄道網と集積地を寸断しない事には、西側陣営からの長距離砲を持ってしても、かなり厳しい様です

    それにしても人命軽視の帝国主義国家には、出血による厭戦感情は大して効果が無いどころか、少数民族や占領地の同国人をデコイ扱いにするのには、末恐ろしさを感じます

    18
      • hoge
      • 2022年 6月 13日

      逆に言うと、圧倒的な砲兵の火力を持ってしてもキエフもハリコフも落とせなかったし、攻勢の範囲を相当限定しても予定から大幅に遅れてジリジリとしか押し上げられないので、過小評価は厳禁だけれども、過大評価もすべきではないのでは。

      32
    • タイヤキ
    • 2022年 6月 13日

    ロシア軍の砲が2015年に砲規制条約脱退したからそもそも万こえるから、演習で使う名目にそれらに弾薬補給する体制は整えていたんだろうな。
    プーチン大統領ある程度の準備をしていたんでしょうね。
    ウクライナ軍も最初から2000砲はあったはずだが東側規格の弾薬がきれてそれらの砲が使えなくなってそう。

    5
    • 2022年 6月 13日

    今になって大国らしく国力見せつけやがって。
    それでもなお耐えてるウクライナは凄いよ。
    しかしウクライナの弾薬製造能力はそんなに厳しいのかな?
    支援以前に自前で造るのは無理なのか?

    5
      • ido
      • 2022年 6月 13日

      作る工場をやられたら元も子もないでしょう。欧州も自国のためにも、残しておかなければなりませんが

      8
    • jjj
    • 2022年 6月 13日

    ウクライナに肩入れしてきた日本はどうなるんだろうね…

    5
      • ido
      • 2022年 6月 13日

      諸外国に比べあまり肩入れしてはないでしょうけど、G7の一国としてロシアが勝った場合は、かなりの代償を払うことになりそうです。そうならないでウクライナに勝って欲しいけど

      17
      • sunn
      • 2022年 6月 13日

      別にどうもしないでしょう。
      たとえロシアがウクライナの領土をいくらか切り取ったところで、失った兵力、人材、兵器の量に見合う成果と言えるでしょうか。占領地を維持するのも並大抵のことではありません。

      核を他国に向けて使うようなことは実際にはまずあり得ず、通常戦力を大きく損耗したロシアはむしろ日本が北方領土へ侵攻してくるのではないかと恐れているくらいです(それゆえの軍事演習や漁業権を盾に取った恫喝)。

      11
    • 鳥刺
    • 2022年 6月 13日

    スラビャンスク北では、今の焦点、Dolyna~Bohorodychneの戦線が、防御正面を一番狭く出来る線ですね。丁度湖とドネツ川に挟まれた回廊地帯です。
    ロシア側は完全に、砲兵火力の集中に頼って敵を消耗させ、川沿いを南に圧迫していく戦い方ですね。歩・戦の不足と低い士気を大量の砲兵で補って攻勢を維持しているわけですが、正直言われている弾量比(20~15:1)をそのまま当てはめられるほど効果的かと言うと微妙な印象です。無限リロードをいつまで維持できるか?

    ウクライナ側は、戦線維持の為に動員済の兵力をドンバスにどこまで入れるか、難しい判断になってきましたね。
    ザポリージャ方面から正規2個連隊をドネツク兵と入れ替えてドンバスへ、なんて話もありましたし、ロシア軍もドンバス攻勢正面以外では戦線が脆弱化しているようですが、ウクライナ軍にそれを衝く大規模な攻勢予備を準備できるかと言うと…

    >バルベンコーブ正面
    ウクライナ側の、敵の配兵が薄くなった所で即逆襲のパターンは変わっていませんね。周辺の戦線では旅団毎に大隊単位の増援が入り始めてるようですが。各所の逆襲も、今の所ロシア側は停滞した尖端は放棄かドネツク民兵群を突っ込むかで、ドンバスの主要戦線の牽制や敵兵力の吸引には至っていないのが辛い所。

    3
    • おわふ
    • 2022年 6月 13日

    MLRSやMQ-9が予定通り送られるなら逆転のチャンスありますね。
    ただ、バイデンはインフレによる支持率低下で日和るかも。

    1
    • FF-X7
    • 2022年 6月 13日

    あまり偉そうなことを言える身分じゃありませんが、やや近視眼的な意見が多くなってませんかね…?
    そりゃあ今は「ロシア軍優勢!勝利は間近!」に見えるかもしれませんが、もっと長い目で見ればロシアの勝ち目は万に一つもありませんぜ?(これを踏まえた上で目の前の戦況に一喜一憂、ハラハラドキドキ、独自の分析を楽しんでるならいいんですが)

    もし視野狭窄に陥っているならまずいので、少し視点を変えてみては。
    と、言う訳でこちらのコラムと論文をどうぞ。
    リンク
    リンク
    「この程度既に知ってるわ!」と言う方がいらっしゃいましたらご容赦ください。

    7
      • paxai
      • 2022年 6月 14日

      ロシアは健全財政の信奉者でアメリカ経済の事を赤字塗れのバブルだと考えてる。
      そしてドル基軸通貨体制の破壊は可能だと思ってる。
      実現には世界恐慌でアメリカにソブリンショックを食らわせる必要があるけどね。
      もしロシアの思惑通りに事が進むなら 対露制裁 米露軍事力差 米露経済力差 今抱えてるこれらの問題は全て解決する。
      世界恐慌はロシア経済にダメージを与えない。政府債務は少なくロシア株のPERは低いからね。

      4
    • 四凶
    • 2022年 6月 14日

     ここに来てウクライナ側の戦力(人間・兵器)不足が出てきたように思うし、ロシア側の電子戦とかでウクライナ側が優位であった部分を解消する努力が見られるのでロシアを侮る事は出来ないとは思う。最近の榴弾砲投射量も従来のBTG以上だと思え状況に対応している感じがする。

     この戦争がどれ位続くのかは分らないが完全に今の状況を言い当てている識者は居ないと思うので、これから先も何が起こるか分らないんじゃないのかな。ロシアにだってプライドあるから失点重ねようとも馬鹿の一つ覚えみたいにずっとやられたままってのはあり得ないし、現状のプーチン体制が維持されるなら最終的に国崩壊レベルにまで行かないと止まる事は無いかもしれない。

    4
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