ポーランドの潜水艦調達を巡る戦いは最終局面を迎えつつあり、トゥスク政権は2025年末までに海外パートナー6社(フランス、スペイン、韓国、ドイツ、スウェーデン、イタリア)の中から潜水艦供給企業を選択する予定で、熾烈な戦いの結果はまもなく明らかになる。
参考:It’s crunch time for Poland to pick a new submarine design
最も高い評価を獲得したドイツ、スウェーデン、イタリア以外の国にもチャンスは残されている
ポーランドの潜水艦調達=新オルカプロジェクトを巡る戦いは最終局面を迎えつつあり、トゥスク政権は「2025年末までに海外パートナー(Naval Group、Navantia、現代重工/Hanwha Ocean、TKMS、SAAB、Fincantieri)の中から潜水艦供給企業を選択する決義」を採択し、トゥスク首相も「我々は沢山の潜水艦の中から選択でき、この計画への投資規模を考慮すれば契約は政府間レベルで締結され、潜水艦供給国とのより高度な政治的連携が期待できる」と述べ、熾烈な戦いの結果はまもなく明らかになる。

出典:TKMS
この潜水艦調達には「AIP機関による長距離作戦能力」「巡航ミサイルによる対地攻撃能力」「潜水艦の維持やサポートに不可欠な技術移転」などが要求され、ポーランドメディア=Rzeczpospolitaは2月「入札者との交渉は最終局面に差し掛かっている」「この交渉に残っているのはNaval Group、Navantia、現代重工、Hanwha Ocean、TKMS、SAAB、Fincantieriだ」「各提案に対する主な評価基準は潜水艦の性能、納期、プログラムに対する資金調達の方法などだ」「調達局はTKMS、SAAB、Fincantieriの提案に最も高い評価を与えた」と報じていた。
コシニャク・カミシュ副首相兼国防相も6月「年末までに海軍向けの新型潜水艦を3隻~4隻発注する予定だ」と表明し、ポーランド国防省もDefense Newsの取材に「我々からの受注を獲得するため多くの国が競争しているが、調達局はドイツ、スウェーデン、イタリアの提案に最も高い評価を与えた。但し、政府レベルの協議が継続しているため他の提案が選択肢から消えた訳では無い。政府の決定を待って調達局は新型潜水艦取得に関する措置を講じる予定だ」と説明。
#HanwhaOcean zaprezentowała dzisiaj w Warszawie kompleksową ofertę w programie “Orka”, obejmującą:
🔹 nowoczesne okręty podwodne KSS-III,
🔹 konkurencyjne, niezależne od UE finansowanie,
🔹 transfer technologii MRO (ponad 3000 pozycji),
🔹 stworzenie centrum szkoleniowego w… pic.twitter.com/vC4k76frSu— Hanwha Aerospace Europe (@HanwhaEurope) June 27, 2025
この結果を受けて現代重工とHanwha OceanはポーランドへのKSS-III提案を1本化することで合意し、Hanwha Oceanは6月にワルシャワで記者会見を開いて「新オルカプロジェクトへの新たな提案」を発表した。
この新たな提案の強みは「潜水艦導入の資金調達に関する包括的な国家主導の融資パッケージ」で、これは韓国政府が支援する金融支援と商業銀行からの融資を組み合わせた「EUから独立した競争力のある資金調達モデルの提供」を意味し、他にも「潜水艦の維持やサポートに不可欠な3,000以上の技術移転」「海事産業発展に投資する1億ドルの基金設立」「OPV、USV、UUV、ミサイル艇の共同開発」などが含まれており、Hanwha Oceanも「この提案はポーランドに柔軟性、予測可能性、自国の海事能力開発における完全な主導権を提供するものだ」と説明。

出典:Hanwha Aerospace Europe
ポーランドのディフェンスメディア=Defence24も「Hanwha Oceanは新たな提案の中で『この協力がポーランド経済にもたらす潜在的利益』をアピールした」「彼らは潜水艦の維持やサポートに対する支援に『米国を含むNATO加盟国の水上艦艇に対するメンテナンスも含まれる』と強調した」「さらに技術移転の一環としてポーランドはOPV、USV、UUV、ミサイル艇の共同設計・製造の機会が得られる」「これらのシステムはポーランド海軍だけでなく輸出向けにも建造が可能だ」と指摘し、潜水艦の納期についても1番艦は契約締結後6年以内、残りの3隻も8年以内に引き渡すと約束したらしい。
調達局はTKMS、SAAB、Fincantieriの提案に最も高い評価を与えたものの、ポーランド当局は最終決定に向けてフランス、スペイン、韓国、ドイツ、スウェーデン、イタリアの6ヶ国に最終的な提案を提出するよう要請しており、ここで最も有利な条件を提示した国が新オルカプロジェクトを受注する可能性が高く、まだドイツ、スウェーデン、イタリア以外の国にもチャンスは残されている。
因みにカナダは12隻の潜水艦調達に推定600億加ドル=約6.4兆円を投資する見込みで、カナダは8月「潜水艦調達の最終候補をドイツと韓国に絞った」と発表した。
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※アイキャッチ画像の出典:Fincantieri





















バルト海哨戒を主とするなら独瑞が有利じゃないかな。バルト三国越しにロシア本土空襲するとかは要求してないんだろうし。
>>韓国政府が支援する金融支援と商業銀行からの融資を組み合わせた「EUから独立した競争力のある資金調達モデルの提供」
韓国って日本のメガバンみたいな規模の銀行はないので、はたしてそんな金額を貸し出せる銀行あるのか?って疑問に思うんだよね
政府も外貨準備高減らしまくってるから当てにならないし、ひょっとして全部ウォン建てにするなら可能だろうけど
数兆円程度なので問題ないでしょう。あと別に韓国政府は外貨準備高減らしてないですが
額面は兎も角、真水は枯渇しつつある
だから、日米に、自分の都合100%のスワップと言う名の借金を訴えつづけてる
アメリカ関税問題も、韓国側が先に投資しないと駄目なのだけど、真水が全く足りてないので、スワップを先にしてくれと訴えていて、アメリカを苛立たせている
戦車と榴弾砲のときに貸出が限界で発注を減らすかも
という話が出てるので追加は無理そう
あちらではあるあるの、決まってから考える、だと思われ
担当が違うと、責任を取らないですむ文化なので、結構よくあったりする…
流石に韓国は分が悪いよなぁ
物がどうとかより、地理的に他の国なら港の貸し出しが出来るけど、韓国にそのオプションは付けられない
ドイツ、スウェーデン、イタリアの潜水艦に巡航ミサイル運用能力ありましたっけ?
これから使えるようにするのかな
その場合トマホークなのか、MdCNなのか…