欧州関連

ロシア軍部隊の一部がドネツ川の渡河に成功、ウクライナ軍と交戦中

ルハーンシク州知事のガイダイ氏は9日、ロシア軍がドネツ川の渡河に成功してセベロドネツクやリシチャンシクの背後に位置するBilohorivka付近に上陸、ウクライナ軍と交戦中だと明かした。

参考:ВСУ уничтожили понтонную переправу оккупантов через Северский Донец, идет зачистка. Видео

比較的静かに推移した戦勝記念日の戦闘、大半の戦線で大きな変化は観測されていない

ウクライナ軍参謀本部は「Dronivka付近でドネツ川の渡河を試みたロシア軍を阻止した」と8日に発表していたが、ルハーンシク州知事のガイダイ氏は「Bilohorivka付近でドネツ川の渡河を試みたロシア軍の舟橋をウクライナ軍が破壊した。しかしロシア軍は部隊の一部を渡河させることに成功して両軍の戦闘が続いている」と9日に明かした。

出典:GoogleMap 大まかなルハーンシク方面の状況/管理人加工

恐らくロシア軍の渡河(Bilohorivka付近の渡河地点は管理人の推定)に気づいて舟橋を破壊する前に部隊の一部がドネツ川の南岸に上陸したと思われるが、渡河に成功したロシア軍の規模や数は不明(小規模だと思う)だ。

因みに西側諸国が提供した榴弾砲「M777」がオデーサ州に入ったのが映像で確認されており、米国はウクライナに85門以上のM777と砲弾11万発以上を引き渡したと発表している。

追記:西側諸国が提供した榴弾砲「M777」がウクライナ東部戦線で使用されている映像(初射撃の様子らしい)がアップされた。

関連記事:ポパスナを手中に収めたロシア軍、イジュームで反撃に出たウクライナ軍

 

※アイキャッチ画像の主張:Генеральний штаб ЗСУ

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コメント

    • zerotester
    • 2022年 5月 10日

    ウクライナ軍の先ほど出た報告ではSiversk方面に変化は無いとあるので、それほど大ごととは思ってないのかもしれません。前線が広いでのウクライナ軍は機動防御を行っており、それが間に合えばよいのでしょう。
    一方ロシア軍はハルキウ方面が不味いことになっているので予備戦力をそちらに投入したようで、せっかく前線を突破してもそこを広げる戦力が不足するかもしれません。

    17
    • や、やめろー
    • 2022年 5月 10日

    大規模だと渡ってる途中に舟艇壊されそう。まあ、抑えたのならいいが

    2
    • うし
    • 2022年 5月 10日

    どど・・・ドツネ?

    5
    • だいぶ溜まってんじゃん
    • 2022年 5月 10日

    まだルガンスクの攻勢は始まって数日だからこのロシア軍の渡河成功はまだ評価が難しいねんな…

    これが契機に突出部を拡大できるかもしれないし、後続が続かず直ぐ撃退されるかもしれない
    個人的にはセベロドネツクの攻略に目処がつかない限りあまり有効な攻撃にはならないと思う(素人並みの感想)

    それにしても川はやっぱり天然の要害ですね、ロシア軍を食い止めてくれてありがとうございますやでホンマ

    6
      • samo
      • 2022年 5月 10日

      川もそうだけど、ドネツ川のすぐ南は丘になってて、その丘の向こうから砲兵が撃ってくるかなら尚更突破が難しい
      工兵が機材持ち込もうとすると砲撃されるからね
      砲兵を叩こうにも川は簡単に超えられない。隠密裏に川を渡るとなったら、ゴムボートで歩兵で渡河するしかない
      歩兵だけだと火力不足で砲兵を守るウクライナの護衛を突破できない

      今回舟艇を持ち込んだ地点は、北側が森林地帯で、隠れやすく砲撃を受けづらい地形だったからだと思われる
      ただ、大規模な部隊は持ち込めないし、南側はドネツ川沿岸でも屈指の起伏の激しい地形で、切り立った崖がつらなってるような場所。重装備の進軍には向かない。
      逆に崖が影になって、砲撃を受けないっていうメリットは有るけれど、その崖から顔を出した瞬間に砲撃を食らうことにからなぁ

      3
        • show the flag
        • 2022年 5月 10日

        流域の蛇行(植生から見て自由蛇行)や南側の耕作地(一般にある程度平坦を要する)からすると「屈指の起伏の激しい地形、切り立った崖」は疑問です。
        google mapで地形を確認しても、流域のキャンプ地・ホテルの写真をみてもそれらの地形は見当たりません。
        軍事知識には疎いのですが、渡河はゴムボートに限らずともBMP・BTRなど浮行性能のある機材も利用できるものと考えます(それら装備の残存はともかくとしてですが)。
        また、崖の防御効果は、アフガンほどの急峻な渓谷でもなく直接射線に収められなくても間接射撃兵器の曲射弾道からみて「砲撃を受けない」ほどの効果は見込めないと思います。

        2
          • samo
          • 2022年 5月 10日

          >「砲撃を受けない」ほどの効果は見込めないと思います
          単純で、見えないからです
          観測手なりドローンなりで観測した上で、砲撃を行うことになりますが、見えない敵には撃てません
          戦果確認もできませんからね
          不確定要素を増やすことはできませんよ

            • 浅見真規
            • 2022年 5月 15日

            空中のドローンなら丘の反対側の(地上から見えない)敵も見れます。
            ドローン画像とGooglemap画像を照合すれば緯度・経度が判明し、M777榴弾砲でGPS照準のエクスカリバー砲弾数発で破壊でき着弾確認し補正し再射撃も不要です。
            ただし、ウクライナ軍はドローンで成果確認してます。
            尚、通常砲弾でも、155mm榴弾砲では地上の砲兵からは地平線下の見えない敵を砲撃する場合がほとんどです。
            また、この場合は渡河地点は両岸とも岸近くまで道があり川と道の間には崖はありません。show the flag さんの以下の御指摘参照。

            >詳細にはgoogle mapで以下施設を検索、当該施設の西150mが架橋地点です。
            >Baza Vidpochynku “Svitanok”

              • 浅見真規
              • 2022年 5月 15日

              すみません。推敲して書き加えたり消したりしてるうちに文章が変になってしまいましたので補足します。
              *****
              >M777榴弾砲でGPS照準のエクスカリバー砲弾数発で破壊でき
              >着弾確認し補正し再射撃も不要です。

              M777榴弾砲でGPS照準のエクスカリバー砲弾では数発で破壊できるので、通常弾の砲撃で必要な「着弾確認し補正し再射撃」という事は不要です。

          • samo
          • 2022年 5月 10日

          もちろん、全域が起伏激しいってわけじゃないですよ。
          今回舟艇によって渡河を行った地点が崖ということです。
          ほかにもスリャビャンスクの北東も起伏に富んでいて、天井川があるぐらいです

            • show the flag
            • 2022年 5月 10日

            記事中のBilohorivka付近流域の観察では崖を見いだせなかったので、実際の渡河地点をご存じであればお教えいただけないでしょうか。
            当地は概ね肥沃な黒土に由来する大穀倉地帯であり、軟質の土壌の生成条件から見ても、先に触れた流域の蛇行からも、付近の写真からも崖という地形が想像し難いためです。
            また、ご見解の天井川は概ね氾濫の結果として生まれる地形です。従って崖という地形の論証としては採用し難いもの、むしろ平坦(≒氾濫)を示すものではないでしょうか。

            • show the flag
            • 2022年 5月 11日

            渡河地点が判明したので追記します。

            空撮映像は以下を検索でCNNで閲覧でき、記事の図の位置に相違ありません。
            CNN explains pivotal role bridges play in Russia’s military strategy

            詳細にはgoogle mapで以下施設を検索、当該施設の西150mが架橋地点です。
            Baza Vidpochynku “Svitanok”

            以上より渡河地点につき「起伏の激しい地形で、切り立った崖がつらなってるような場所」とのご見解は誤りであり、作戦上の意図、架橋という手段ともにまず常識的な渡河作戦であったと思われます。
            ウクライナ軍の後背を断つ企図に早期に対処できたのは幸いでした。

            1
              • 通りすがり
              • 2022年 5月 11日

              位置確認しました。
              森の開削を最小限にできる適地ですね。
              対岸はキャンプ場になっていて、上陸しやすそうです。

                • samo
                • 2022年 5月 11日

                そのキャンプ場は丘のたもとに存在しており、視界をさえぎられています。
                このような地形ですよ
                リンク

                • samo
                • 2022年 5月 11日

                先程上げた場所はキャンプ場の西にあるMar’yinaの教会ですが、
                東の渡河地点からここまでずっと丘となっています。
                誤りとされた方が間違ってらっしゃいますよ

              • samo
              • 2022年 5月 11日

              >誤り
              すぐ南には標高が高い丘があり、ハイキングコースにもなっています。
              誤りではありませんよ。
              渡河地点もその丘を挟んだ形になっています
              よくしらべてみてください

            • show the flag
            • 2022年 5月 11日

            ストリートビューなら直接渡河地点を視界に収める以下がより適切でしょう。
            撮影場所はおそらくドネツ川の自然堤防で画像中央の開けた場所が渡河地点にあたります。
            リンク

            30度という宅地造成法の定義を持ち出すまでもなく、これで「起伏の激しい地形で、切り立った崖がつらなってるような場所」との強弁には無理があるでしょう。
            この点、あなたが緩やかな傾斜を示す丘という表現を用いたことからも自認が伺えます。

            なお、視界に言及していますが、誤りとしたのは崖という論点にあることにご留意ください。

              • samo
              • 2022年 5月 13日

              丘が連続していることも正しいですよ。
              南方でも地平線距離までは目測でも10kmもありません。
              丘陵地帯が連続しているため、その稜線の向こうから砲兵が砲撃による阻止を行っていると推察されます。

              その自然堤防は崖でしょう…ここを車両で登坂するには相当の労力がいりますし、
              砲撃側の観測員からの死角をつけもします。
              この地形で起伏が激しくないとはさすがに言えないと思われます

        • 通りすがり
        • 2022年 5月 10日

        googlemapで何枚か写真を見ましたが、
        流域は湿地が多く三日月湖もたくさんあることから、
        ドネツ川の氾濫原と思われます。

        川の両岸はなだらかな丘になっています。
        自然堤防かもしれません。

        • hiroさん
        • 2022年 5月 10日

        記事では舟橋とあるけど、舟艇を使ったんですか?
        舟橋なら少数でも装甲車輌で渡河しているのでは?

          • show the flag
          • 2022年 5月 11日

          元記事をあたりました。
          ロシア軍はリシチャンスク・バフムート・ハイウェイ、つまり後方補給線の奪取を画策し、ビロホリフカ付近にポンツーン橋=舟橋を架橋して軍事装備を渡河させたがウクライナ軍がビロホリフカで掃討、橋も撤去(おそらく破壊)したとのことです。

          ISWの5/9ルハンスク地方の戦況図ではルビジネ方面(北東)からビロホリフカにロシア軍の突出部があります。
          ドネツ川の架橋は北西方向からこれと連絡して、リシチャンスクの補給線の断絶、ひいては以前から言われているポパスナ方面との二重包囲によるルハンスク州の奪取が目論見だったのでしょうか。

    • 無無
    • 2022年 5月 10日

    山、川、高低差、地質、暑さ寒さ雨などの気象、太古より戦闘の勝敗に影響を及ぼしてきた戦場の環境は、科学技術の進んだ今日でも無視できない
    むしろその環境を理解して取り入れる側にこそ勝機がある
    地の利のあるウクライナ側の実力が発揮されることを願う

    18
    • 名無し
    • 2022年 5月 10日

    ウクライナ軍がルビージュネを奪還していたことに驚いた。

    4
    • くらうん
    • 2022年 5月 10日

    大隊規模が渡河できたならともかく、それ以下がわたったところで各個撃破されて終わりだろうな。
    川の向こうから強烈な支援砲撃と予備の架橋があれば別だけど。

    5
      • samo
      • 2022年 5月 10日

      渡河を行った川のたもとの南側は標高の高い丘になってて崖。
      渡河を阻止してるウクライナ川の砲兵の死覚になってたので渡河ができたんだろうと思われる。
      ただ崖から顔を出した瞬間に砲撃をうけることになるし、急斜面で機動力をだせないから砲撃を受けるリスクも高い

      断言はできないけれど、今のところは川を渡っただけにしか見えないかなあ

      3
    • 黒丸
    • 2022年 5月 10日

    最初に渡河した部隊は勲章と2週間の休暇もらえるのかな?

      • 鳥刺
      • 2022年 5月 13日

      どうやら冥界行きの切符をもらえたようです。合掌。

    • 匿名希望
    • 2022年 5月 10日

    なんか気づいたらこのサイト、戦時中の大本営発表みたいなものばかりだな

    戦時中もこんなんだったんだろうなと思う

      • 無無
      • 2022年 5月 10日

      退却を転進と言い出すまでは大丈夫
      ウクライナからのマイナスな情報が出てきにくいのが一因だろう
      相手をぶん殴るときには大体こっちも殴られてるのを知っていればいい

      5
      • shkk
      • 2022年 5月 10日

      ロシア側の発表も大本営発表な件について(と煽ってみる

      戦闘での情報もロシア側の報道でロシア軍がどこまで進めてるか等の情報も調べてまとめてるし
      ウクライナ側の損害についてもネットに上がってるのは少ないだろうとも書いてたはず

      フリゲート沈没騒動でも真偽について調べてから記事書いてますしね
      ウクライナびいきだとは思いますけど大本営発表は流石にひどい言いがかりかと

      6
        • くらうん
        • 2022年 5月 11日

        まあ安定の匿名ですわな。

        3
    • 鼻毛
    • 2022年 5月 10日

    こっそり渡河しても孤立するだけだしなんか可哀想

    2
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