ウクライナ戦況

まもなくラムシュタイン会議、ウクライナ勝利を願うなら西側は決断すべき

POLITICO Europe紙は14日、西側諸国が決断して迅速に行動しなければ「ロシア軍は補給に有利な戦場でウクライナ軍を長い消耗戦に引きずり込む」と警告した。

参考:Ukraine: Time for the West to make up its mind

ウクライナ勝利への望みを繋ぎ止めるにはラムシュタイン会議で「火力投射距離のギャップを埋める装備提供」を発表する必要がある

軍事史研究で有名なアントニー・ビーヴァー氏は「なぜロシア内戦で白軍支援に回った国際社会は結果を左右できなかったのか?」とBBCに尋ねられ、国際社会が確固たる決断を下せなかったことと赤軍が補給面で圧倒的に有利だったと回答、これを引き合いにPOLITICO Europe紙は「現在の我々も同じ状況に追い込まれてる」と指摘しているのが興味深い。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

POLITICO紙は「分裂した白軍にはない団結力でウクライナは祖国を守ろうとしているが、自軍の補給に有利な戦場で消耗戦を仕掛けているロシア軍は確実に利益を上げており、特に砲兵戦力の火力投射距離に差があるためロシア軍と同等の死傷者数(平均的な1日の戦死者は150人~200人で負傷者は500人以上)を強いられるようになったウクライナ軍は兵士の士気低下と疲労の蓄積に悩まされている」と指摘、この状況を打開するには西側諸国が団結して「ロシアと同等の砲兵装備を早急にウクライナへ提供する必要がある」と訴えている。

ウクライナのゼレンスキー大統領はドンバスでの戦いを見越して4月上旬に「米国製の多連装ロケットシステムを提供して欲しい」と西側諸国に要請したが、米国(HIMARS×4輌)や英国(MLRS×3輌)が提供に応じたのは6月2日で、ウクライナ軍の指揮官は提供が予定されている多連装ロケットシステムの数が7つしかないことに失望しているらしい。

出典:Головне управління розвідки Міністерства оборони України / CC BY 4.0

英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のエヴァンス氏も「米英が提供する多連装ロケットシステムによってウクライナの反撃能力は向上するが、実際に効果を上げられるのかは供給される量に懸かっている」と指摘、米欧州陸軍のベン・ホッジス元司令官も「支援のための議論に時間を浪費し過ぎだ。ウクライナの勝利のため支援を行うつもりなら目先でなく3ヶ月後の必要性を見越した支援に切り替えろ。兵士の訓練に時間が掛かるという言い訳は聞き飽きた。今直ぐ訓練を始めろ、彼らはそれを必ず理解する」と不満を吐き出している。

POLITICO紙は「西側諸国が決断して迅速に行動しなければ、ウクライナ軍はロシア軍に有利な戦場で長い消耗戦に引きずり込まれる」と記事を締めくくっており、ウクライナのポドリャク大統領顧問やワシントン・ポスト紙も同じ趣旨を訴えているのは「15日に予定されているラムシュタイン会議(ウクライナへの武器支援を調整する連絡会議)で何らかのアクションを起こさないと東部戦線が持ちこたえられなく」と警告したいのだ。

出典:Територіальна оборона ЗС України

恐らくウクライナ軍は「兵士の命」を代償にもう暫くロシア軍を食い止められると思うが、ウクライナ勝利への望みを繋ぎ止めるにはラムシュタイン会議で「火力投射距離のギャップを埋める装備提供」を発表する必要があり、西側諸国は「ウクライナ勝利」を願っているのか「別の何か」を願っているのかハッキリ態度で示すべきだ。

因みにラムシュタイン会議の開催は今回で3回目で日本も1回目から参加している。

関連記事:圧倒的なロシア軍の火力、ウクライナ軍勝利という希望は失われつつある
関連記事:ウクライナが必要とする重装備の量、榴弾砲1,000門、MLRS300輌、戦車500輌、装甲車両2,000輌

 

※アイキャッチ画像の出典:Defence of Ukraine

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コメント

    • ido
    • 2022年 6月 15日

    この会議次第でウクライナの運命が決まるということか。日本もここら辺で武器支援のことについて決断しねければならないな。
    MLRS、FH−70、弾薬提供すべき。西側も決断し切って欲しい。ほんとに頼む。

    ウクライナに栄光あれ

    56
      • かず
      • 2022年 6月 15日

      ドイツなんか見てると正義がなされない社会、ロシアの勝利に終わる未来にも備えてるように思う
      戦後の外交交渉の裏で、我が国はウクライナに重火器を提供していない、故に貴国とは関係を修復出来るものと思う
      (俺のおかげで勝てたんだろうが、その辺わかれよ)
      ぐらいは言いかねない

      日本も複数の終戦シナリオに対応出来る用意はしておくべきだと思う
      欧州情勢は複雑怪奇の二の舞にはなって欲しくない

      10
        • Jack
        • 2022年 6月 15日

        その理屈だと弾薬すら送ってない日本はすぐにロシアと関係修復できそうだな
        いいか悪いかはさておき

        13
    • たまねぎ
    • 2022年 6月 15日

    ロシアの軍需産業はおそらく既に総力戦体制に移行してるでしょうね。
    いかに西側がロシアを経済封鎖して半導体不足させても、相手は世界最大面積の国家で、ほとんどの資源を自国で調達できる。
    伝統的な重砲に半導体は必要ないし、観測用の民生品レベルのドローンならまだ手に入るのでしょう。
    東部戦線のひたすら砲撃ですり潰す戦略は最適解ですね…

    34
    • K(大文字)
    • 2022年 6月 15日

    戦争の継続には、何らかの「景気のいい話題」が必要なもの。
    だからロシアはハードルを無理矢理下げてでもセベロドネツクの占領をもって一大戦果としたがっている。
    プーチン独裁のロシアでさえそうなのだから、民主主義と自由な言論を採用している西側諸国にとっては尚更な話。

    ウクライナ側の戦況が東部で悪化していることは事実だし、その事による世論への悪影響、そして実際の供給・供用までのリードタイムを鑑みると、確かにここらで西側として「決心し、行動する」事が必要と感じます。
    日本としても、何らかの便法を用いてでも兵器支援を実施出来ないものか。
    今回、比較的速やかに対露姿勢を打ち出した岸田さんには期待したいところです。

    33
    • STIH
    • 2022年 6月 15日

    現状、西側の軍備が全く整っていない。弾薬から始まる兵器の供給体制も不十分、そこに未曾有のインフレが重なって、混乱しきっていることが問題ではないかと。やはり平和な期間が長すぎて、対テロ組織に最適化されすぎた。
    こうなると、西側がウクライナに望んでいることは、自分たちの意識転換や軍備の準備が整うまでの時間稼ぎ、ではないでしょうか。
    大国や陣営の境界で曖昧な態度を取ることがどれだけ危険なことなのかを、まじまじと見せつけられているように感じます。

    25
    • せい
    • 2022年 6月 15日

    自由主義陣営としては、力による現状変更を許さないで固まってるはずなんだけどなぁ。
    まあ日本としては中国がいるから、退けるわけもない。
    これを見過ごせば台湾、ひいては日本の現実的な危機に繋がるしね。
    武器を送るか、北海道近辺で軍事訓練でもするしかないよなぁ。

    25
    • hogehoge
    • 2022年 6月 15日

    ウクライナにとって領土的な完全勝利は幻想でしょう。
    私見ですが、欧米は事実上のウクライナ部分割譲を想定して動いてるようにしか見えませんね。
    まぁ同盟関係にあるわけでなく、利害関係で支援しているだけなので無条件無制限の支援は元から無理です。
    (同盟関係であっても無条件無制限とはならないですし)

    であるからして、ウクライナ軍が大規模に崩壊でもしない限り、局地消耗戦の範疇であれば、ウクライナ軍の出血量では判断していないでしょう。
    他人の戦争の人命コストは安っすいのです。

    27
    • 鼻毛
    • 2022年 6月 15日

    ロシアが頑張れば頑張るほど西側の危機感が高まって支援増えるんですよね。最近のウクライナ軍苦戦続きみたいな報道はもしかしてウクライナによる情報戦もあるのか?って気もする

    7
    • 名無し三等兵
    • 2022年 6月 15日

    何度か言ってますが欧米の軍事介入
    地上軍は派遣せずとも航空支援と制海権の確保
    これだけでも決断して欲しいですね
    これしかウクライナを救う道は無いでしょう

    8
      • 大福
      • 2022年 6月 15日

      言うだけなら誰でも出来る、何の意味も無いし無責任

      日本の役割は復興とか言ってる人がおりますが、復興事業=インフラ利権で美味しい所だけ俺によこせと言ってるのと
      変わらない、武器すら遅れない癖に図々しいにも程がある。

      19
        • 名無し
        • 2022年 6月 15日

        NATOでは出来なくて、今の専守防衛の自衛隊が出来る最大最強の「おしごと」は、武器をウクライナに送ることではなく、ウラジオストク、オホーツク海、カムチャッカ周辺ギリギリ公海上での、空母、対潜哨戒機、強襲揚陸艦を利用した「平和的な」演習だと思うんだ。

        平和国家なんで、侵略なんてとんでもない。あくまで日常的な演習の一環デス。米軍も無しで、配慮モリモリですよっ。(当初は。)

        9
          • 幽霊
          • 2022年 6月 15日

          元々日本は侵略してくるわけないってロシアはわかってるんだから演習をしても脅威に思わないでしょう。
          仮に日本が北方領土の奪還に乗り出しても国民の理解と協力を得られる可能性は低いですし。

          13
            • 名無し
            • 2022年 6月 15日

            別にいいんです。領土的野心なんて無いから。ロシア国家防衛の核心中の核心である戦略ミサイル原潜の「サンクチュアリ」で、対潜哨戒機が練習してみたいだけなんです。
            秘宝を守るために出てこれるのはMi-8かな?(空母が護衛してるけど。)

            3
              • 幽霊
              • 2022年 6月 15日

              普通に演習予定地からロシア領海内に移動するだけでは?
              訓練を行う以上事前通知しなければいけませんしSLBMの射程を考えればロシア領海内で待機しても問題ないでしょうから。

              5
          •  
          • 2022年 6月 15日

          そんな馬鹿みたいな一人芝居やってもウクライナが恩義を感じるわけでなし、ロシアを無駄に挑発するだけ、何の意味が?

          12
            • ごめんあそばせ。
            • 2022年 6月 20日

            >馬鹿みたいな一人芝居

            演習を「馬鹿みたいな一人芝居」ですって?随分な言い草ですこと。

            >無駄
            >何の意味が?

            外交的メッセージの意味も、演習にはありましてよ。ご存知無い?

            全面対決に至る前に。敵に対しては、きちんと応じて押し返す、という地道な作業が大事ですわね。

            やられたらやり返す。
            世界の社交界では、常識でしてよ。

            建設的なコメントで、またお会い致しましょう。ごきげんよう。

    • 2022年 6月 15日

    民主主義国家の意思はそれぞれの国民が決めるもの、自由と平和を愛する諸国民が
    理不尽な侵略が続いていることにに倦まず、慣れず、それぞれの政府を動かし続ける
    ことを願って止みません。

    20
      • 無無
      • 2022年 6月 15日

      その通り、各国の自主自立という大原則を否定する輩は、我が国は中華に屈服しろと扇動しているに等しい
      これが工作でなくて何だろう
      ウクライナは明日か明後日の日本なんです

      31
    • makumaku
    • 2022年 6月 15日

    米国防長官が “ウクライナが必要とするものを供与していく”と言っているそうですので、独仏伊がウクライナ支援に消極的であっても、会議ではウクライナに配慮された落し処は認められるんじゃないでしょうか。ウクライナの生命線が米国であることはハッキリしていますし。
    ロシアがノルドストリーム1のLNG供給量を通常の60%に絞って、ドイツなどにプレッシャーをかけているようです。
    リンク

    10
    • 2022年 6月 15日

    ・パンツァーファウスト3
    ・FH70
    ・MLRS(の弾)
    ・ハープーン

    日本が支援出来そうなのはかな?まあやらんだろうけど。
    米国は歴史問題とかでは下らない外圧掛けてくるクセに、
    こういう肝心な時に何も言って来ないんだから使えませんわ。

    9
      • 名無し
      • 2022年 6月 15日

      どんな抜け道使ってもいいからさっさと武器供与すべきだと思いますね
      何なら90式やPre-MSIPの方ならF-15を出してもいいと思いますよ、戦力の空白はアメリカかドイツあたりから代車を出してもらう事にして…
      とにかく、ロシアが力を残したまま勝利してしまったら北海道も危うくなる、今のウクライナは明日の日本になりかねないですよ

      7
    • Ard
    • 2022年 6月 15日

    日本もせめて野砲と砲弾だけでも
    あと大増産体制を整えなきゃいけないのは大変だけど作って即出荷できる様にもして欲しい
    自衛隊向けにも準備しなきゃいけないしやるべきは今なんだよね…

    10
      • 幽霊
      • 2022年 6月 15日

      企業としてはやりたくないでしょうね
      ウクライナ支援のために大増産体制を整えても支援が終われば持て余す事は確定的ですし。

      6
        • ごめんなすって。
        • 2022年 6月 20日

        発注数が少な過ぎて、ライン維持に四苦八苦してる企業としては、増産大歓迎でしょうね。

        この機会に、国が責任を持って計画発注したり国策で輸出サポートする方向に、きちんと改めれば良いんですよ。

        このタイミングでも増産を否定するなら、国内の生産基盤、潰れますよ?

        >支援が終われば持て余す事は確定

        ウクライナ支援で在庫を放出してしまった結果、欧米は各種の弾薬や兵器の余剰がなくなりつつあります。

        既に、全力生産でも3年や5年で元に戻るレベルではありません。これに懲りて備蓄基準の引き上げの動きが本格化したら、増産要請は当分続く事になるでしょう。

        まして、中国が台湾に侵攻すれば…それは尚更です。

        ここで増産を否定しても、喜ぶのは、唯一武器弾薬を減らしていない中国だけでしょうね。

      • G
      • 2022年 6月 15日

      日本の場合、火砲の出番が来るときは敵の航空機や艦船が周囲にいて陣地はそれらからアウトレンジ攻撃される可能性が高く、正直なところ一定の抑止力して保持してはいるものの実際戦闘になったとしてどれだけ出番があるのかと考えますと……

      6
      • 名無しさん
      • 2022年 6月 16日

      結局、兵器というものは平時はあまり需要がないが、有事になると何百倍もの生産力必要になる分野だというのが問題を難しくしているのだと思います。
      解決策としては、平時から大量に備蓄しておくか、紛争地域に武器輸出を続けて生産力を維持し続けるか、有事に可能な限り同盟国からかき集めるしかないのです。

      日本は最初の2つの選択肢は放棄しており、かき集めると言っても地理的にアメリカ・台湾・韓国くらいしか兵器を融通できる国がなく、それらの国も同時に必要になる可能性もあります。
      日本が今、欧州に兵器を供与する実績を作っておかないと、いざという時、日本が軍事支援を受けられる可能性が限りなく低くなるでしょう。
      本気で議論し、実行してもらいたいものです。

      6
        • 匿名
        • 2022年 6月 16日

        日本が有事になってから完全に手遅れの状態でその議論がスタートしなくてよかったよね
        ウクライナ戦争は日本に思考停止から脱するチャンスをくれたんだと思う

        3
    • 成層圏
    • 2022年 6月 15日

    いかにロシアといえ、この状況の攻撃力が持続するとは思えない。
    ロシアが何年も前から本格的に第三次世界大戦を戦うつもりだったらまだしも、T14ですら数がそろえられないんだから。
    「アドミラル・グズネツォフ」も動かない状態だし。
    現にミサイルも旧式を使いだして、そもそも2割が不良品だったみたいだし。
    どうしても東部を占領したいロシアが必死に攻撃しているが、ある日突然、急激に補給が細くなるんじゃない?

    ロシアがこのまま後一年戦えるっていう情報もあるが、毎日5万発撃ち続けられるってことじゃないんだろ?
    ロシアの砲弾生産能力をご存じの方いたら、教えて。

    23
      • てつ
      • 2022年 6月 15日

      ウクライナ軍によるとロシア軍の投射砲弾数は5万発/日だそうですが、セベロドネツク攻防戦激化から約20日経過しているので、単純計算で約100万発消費していることになります。
      全て榴弾砲弾と仮定すると、砲身命数が概ね3000発前後の西側の榴弾砲では333門必要になるのに対して、10000発に達するものもあるロシアの榴弾砲は100門で実現可能です。
      砲弾があればですが、300門もあれば8月頃まで現在と同様のペースで砲撃を継続できることになります。
      アメリカはM777供与時に1門あたり約2000発の砲弾を送っていますので、普通なら足りるはずなんですけどね。
      備蓄弾数が保有砲門数×砲身命数を基準にしている場合、弾切れはしばらく期待できないでしょうから、空爆等で補給を妨害する等の作戦を採る必要がありそうです。

      9
        • 成層圏
        • 2022年 6月 15日

        計算ありがとうございます。
        ということは、少なくともロシアでは100門の榴弾砲が寿命でダウンしているのですね。
        ロシアの保有数総数の1割くらいでしょうか?203mm榴弾砲の総生産数が889門らしいので。

        榴弾砲の砲身取り換えは現地で出来ないですよね?ストックとかあるのかな?

        4
    • 匿名希望
    • 2022年 6月 15日

    6月下旬になったら、欧米の武器が届いて反転攻勢じゃなかったの?
    ・・・
    もう終わりだよ。ウクライナの負け。だけど、ロシアは応じてくれないよ
    ウクライナにも「武器が届かなかったから負けたんだ」って言い訳言わせておけよ

    前にも書いたが、武器が届いたところで扱えないんだよ。
    ロシアも立て直したって、兵士は直ぐに育たない。元々圧勝だった。
    でも、黒海艦隊旗艦を沈めたのは大きかった。ロシア軍はメンツに掛けてオデッサ作戦をやるよ
    もちろん、想定してるような大規模揚陸作戦とかじゃないけど・・・
    オデッサの悲劇もあった場所だから、ウクライナ南側もノボロシアにしないと、また虐殺が始まるんだよ

    7
    • hoge
    • 2022年 6月 15日

    そもそも領土割譲による講話は外野が勝手に言っているだけで、ロシアが受け入れる可能性があるのか怪しいのでは?

    12
      • ダヴー
      • 2022年 6月 15日

      プーチンの戦争目的がウクライナを手中におさめることですからね。
      仮に受け入れたとしても、クリミア、今次戦争につづく第3ラウンジが待っているだけで。

      17
        • hoge
        • 2022年 6月 16日

        専門家もやはりウクライナの国家解体までとまらないのではと言っていますね。
        リンク

    • ミリオタの猫(やっぱり、アンツィオ…いや、ロシア軍は強い?)
    • 2022年 6月 15日

    既にロシアが事実上の総力戦体制を整えて弾薬類等の供給を進めている以上、最早ウクライナへの武器供給程度では間に合わないと思います。
    下手をすると供給した武器でウクライナの将兵を訓練している間にロシア軍が大規模な突破・縦深攻撃を仕掛けてウクライナ軍を殲滅し、首都キーウを制圧する可能性が有るからです(上でダヴーさんが書き込んでいる通り、プーチンの狙いはウクライナの征服・滅亡である為)。
    NATOが本気でウクライナを勝たせたいのなら「NATO軍の全面介入」しか手段は残されていません。
    武器供給よりもNATO軍が空・海軍力も含めて全力でロシア軍を攻撃する以外に、事態を迅速に収拾する手段が無いからです(特に黒海の制海権奪還はNATO海軍の展開以外に有効な手段が無い)。
    もうロシアからの核報復を考慮する余裕が無い程、事態は切迫していると思います。

    5
      • 匿名
      • 2022年 6月 15日

      個人的にはロシアの戦時体制での増産説は懐疑的です

      開戦当初の軍需物資の出鱈目さや、経済制裁により兵器の生産が停止している中で、砲弾だけは何故か生産体制が急に整うなんて都合の良い事は起きないと思います

      まだT-62を引っ張り出してきた様に、冷戦期の軍拡で貯蓄した膨大な旧ソ連の遺産を食い潰している方が腑に落ちます

      それにロシアは開戦当初に2450kmもの戦線で電撃戦を仕掛けるも、マウリポリを除いて主要都市を落とせず、現在1000kmまで縮小し、その中で更にごく一部の地域の一都市に戦力を集中させ消耗戦を繰り出す事で、ようやく戦術的な戦果を出し始めている状況です

      良くも悪くもロシアはロシアでリソースも戦闘方針も旧ソ連に依存しきっており、東部戦線では兵站線からの近さによって今の消耗戦が何とか可能なだけで、大規模攻勢なんて芸当はやりたくても出来ないのではと思います

      26
        • 四凶
        • 2022年 6月 16日

         爆弾はソ連の遺産があるのは知ってはいるが、榴弾砲は砲さえあれば航空爆弾より使用しやすいのでどうなのかなとは思う。
         ソ連崩壊後の長い期間は国家予算が潤沢だったわけでもないから自ら食い潰してるか、輸出に回している可能性はあると思うんだよね。
         それでもなお潤沢に残っていると、どれだけ作って貯蔵していたのか。火薬だって劣化するしロシアの保存状態もお世辞には良いとは思えないから。

        3
    • 霞ヶ浦
    • 2022年 6月 15日

    正直に言えばNATOの軍事介入は各国世論からしてもまずあり得ないかと
    表面上支援は継続するがウクライナが勝てるとはもう思っていない可能性は高い

    14
    • hoge
    • 2022年 6月 15日

    結局そこなのですよね。
    そもそも講話を受け入れるのか、講話を受け入れたとして、準備ができ次第第2ラウンドが始まるのではないか。

    後は何故かプーチンのメンツばかり気にしてスルーされていますけど、プーチンの行動を容認したら西側先進国のメンツ、権威が丸潰れで、多くの国が中露陣営に傾くのではないかなと。

    15
    • 名無し
    • 2022年 6月 15日

    ロシアに配慮し続けた結果がコレなのに、まだ配慮する必要があるのか?

    2014年のクリミア侵攻時の妥協が今を招いているのに、もう妥協する必要も無い

    30
      • かず
      • 2022年 6月 16日

      妥協せずに全面戦争をも辞せずを決意したら、
      核兵器が飛んでくるかもしれないので、
      それは嫌だというのがEU諸国大半の意見でしょうな

      2
    • ぱんぱーす
    • 2022年 6月 15日

    EU各国はエネルギー高に悩まされ、アメリカはウクライナ問題に国民の感心が薄くバイデン政権は中間選挙で苦戦
    イギリスやポーランドはやる気十分のようですが、支援国の大半はかなり嫌気が差してきているようです
    戦火が他国まで広がるのを恐れる余り長距離兵器や直接介入を渋るのは、プーチンの思惑通りになってしまっている気がします

    13
    •  
    • 2022年 6月 15日

    正直なところ欧州はもう1日も早くウクライナが折れて戦争が終わることを望んでるだろう
    戦争自体はロシアの勝ちって形になるだろうけどもう十分経済的な代償を払わせたし西側のメンツは立ってると言える、何よりこれ以上は自国の経済がもたない、この状態でなおウクライナの勝利を願う国がいくらあるだろうか
    もはや継戦に積極的なのは米国、ポーランド、バルト三国、モルドバくらいなものでは

    12
    • nimo
    • 2022年 6月 15日

    ロシアをどうにかできるほど兵器をもってるのはアメリカしかいない

    2
    • 浅見真規
    • 2022年 6月 16日

    ウクライナは旧ソ連規格の152mm榴弾砲が不足しかけていると主張しているらしい。それが真実とすれば、近い将来に、牽引式152mm榴弾砲が400門以上、152mm自走砲が900門以上が使用不能になる危険がある。日本の自衛隊には退役間近のFH70榴弾砲(NATO155mm弾使用)が300門以上あるのでアメリカにスクラップ価格で売却し間接的にウクライナに回せるようにすべきだろう。
    尚、榴弾砲以外のウクライナ側の要求は、支援武器到着の遅れとウクライナの無理な方針による劣勢を前提にしており、適切な運用をするように指導し、今月末まで様子見すべきと思われる。

    2
      • 鳥刺
      • 2022年 6月 16日

      >ウクライナの無理な方針
      見境なく砲兵火力を集中したロシア軍と限定された狭正面で押し合いですからね。局地的に劣勢になるのは必然ではあります。

      問題は、その意図する所とそれを実現する能力にかかってきますが、さて。

      2
    • 匿名
    • 2022年 6月 16日

    >3ヶ月後の必要性を見越した支援に切り替えろ。
    >兵士の訓練に時間が掛かるという言い訳は聞き飽きた。

    ほんとこれだよな
    3か月先の正確な戦況なんて誰も読めないんだし

    兵士の訓練に時間がかかるからすぐには送れない → 訓練に時間がかかるから今から送っても手遅れだ
    これのスパイラル
    自国の利益最優先は当然だからこのパターンは日本も他人ごとではないっていう

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