全海軍にとって艦艇への対ドローン能力付与は喫緊の課題で、米海軍は2025年から直接的な破壊手段(コヨーテ、ロードランナー、新型の迎撃ミサイル)の搭載を始めており、スペイン海軍やオランダ海軍もデスティナス製の迎撃ドローン搭載に向けて動き出している。
参考:La Armada compra a Destinus 20 interceptores Hornet B1 para defender las fragatas F-80 de amenazas aéreas subsónicas
参考:Hornet interceptor launched from Spanish Navy frigate
参考:Destinus and the Netherlands Ministry of Defence launch Hornet B2 naval counter-UAS development program
従来ミサイルの搭載量に限りがある艦艇への対ドローン能力付与は全海軍にとって喫緊の課題だ
ウクライナが発明した迎撃ドローンは当初「対シャヘド用」の迎撃手段と認識されていたが、現在は低空、低速、小型ドローン(Low, Slow, Small Unmanned Aircraft)全般を迎撃する有効な手段となっており、米ディフェンスメディアのMilitary.comも2025年3月「今夏に展開予定の空母打撃群にCoyote(コヨーテ)とRoadrunner(ロードランナー)を配備する」と報じ、2025年8月にアーレイ・バーク級駆逐艦のベインブリッジとウィンストン・S・チャーチルにコヨーテランチャーが搭載されていると確認された。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Jacob Mattingly
2026年3月29日にパールハーバーで撮影されたアーレイ・バーク級駆逐艦のカール・M・レヴィンにも新型ランチャーの搭載が確認され、Zone 5(ゾーン5)製の低コスト迎撃ミサイル=White Spike(ホワイトスパイク)ではないかと噂されており、従来ミサイルの搭載量に限りがある艦艇への対ドローン能力付与は全海軍にとって喫緊の課題だ。
スペイン海軍はDestinus(デスティナス)製の迎撃ドローン=Hornet Block1をサンタ・マリア級フリゲートでテストしていたが、スペインのディフェンスメディア=Infodefensaは5日「海軍とデスティナス・スペインがHornet Block1取得に向けた初期契約(115万ユーロ)を締結した」「この契約にはサンタ・マリア級フリゲートで使用する迎撃ドローン20機、発射装置、操作コンソール、訓練装置、通信システムの供給が含まれる」と報じ、スペイン海軍はHornet Block1をサンタ・マリア級フリゲートの戦闘管理システムに統合させるらしい。
オランダ国防省もデスティナス製の迎撃ドローン=Hornet Block2を海軍の艦艇に統合するため概念開発・評価プログラム契約をデスティナスと締結しており、艦艇の対ドローン対策は電子妨害と直接的な破壊の二重化に進む可能性が高く、この直接的な破壊手段は脅威を遠距離で迎撃できる低コストなものでなければならず、Hornet Block1の飛行範囲は75km以上、Hornet Block2の飛行範囲は150km以上だ。
まだ艦艇で運用する対ドローン用の迎撃手段は手探りの状況だが、恐らく他の欧州諸国もスペインやオランダに続いてくると思われ、この分野でデスティナスは他社に先駆けた存在になりつつあるが、タレス、エアバス、MBDA(ドイツ部門)、サフランと共同で準中距離弾道ミサイルと中距離弾道ミサイルを大気圏外で迎撃するBliksem EXO(SM-3相当の迎撃ミサイル)開発計画を発表し、デスティナスは計画を主導しながらシステム統合と大気圏外キルビークル(EKV)の開発を担当する。

出典:Destinus
さらにデスティナスはラインメタルと低コスト巡航ミサイルのKryla(クリラ)やRuta(ルタ)シリーズを大量生産する合弁企業=Rheinmetall Destinus Strike Systemsを立ち上げ、ドイツ国内でクリラの初期生産を開始、2027年末までに射程800kmのRuta Block2、2028年末までに射程2,000km以上のRuta Block3の資格取得(各種試験とNATO基準準拠への証明=航空機の型式証明取得のようなもの)を終えることを目標に掲げており、デスティナスは迎撃ドローンや低コスト巡航ミサイルの分野で急速に存在感が増している。
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※アイキャッチ画像の出典:Destinus





















制約の少ない海上、軍艦ですらECMや砲だけではドローン対処は難しいようだ
コンテナ型で乗せれるのがいいね
武装皆無のさくら型哨戒艦にも乗せたい
艦艇に有効な低コストドローン攻撃って決められた狭い水道を通ってる時か、港への入出、停泊時であって洋上にいる時はそこまで脅威度が高くないと思います。(洋上においては対艦ミサイルが最も有効な攻撃手段だと思います)
その限られたシチュエーションにおいてどれだけの迎撃システム積むかは各国海軍の守るべき海域の状況や仮想敵によって変わってくるのだと思います。
ちょっと前に北朝鮮の新型駆逐艦「崔賢」が洋上に向けて対無人機用の弾幕張るデモンストレーション映像を公開していましたが、北朝鮮が相手にするのは日米韓で、それらの国が艦艇にたいしてドローン攻撃なんてまどろっこしい事するはずもなく対艦ミサイルの異方向同時弾着による攻撃で確実に仕留めに掛かるので、ミスマッチではとは思いました。(シースキーマ―で飛んでくる対艦ミサイルに対して低高度の攻撃手段が増えるのは全くの無駄ではないですが)
既存のCIWS(ファランクス、SeaRam、etc)との区別はどうするのかしら?。
C-UAVは価格の安さ(大量使用前提)が目玉だと思うのだけれど。
大量のUAVに対処するコストを問題にするのだろうから。
あと、個艦で行動するのか(仮に無人機でも)エアカバーが存在するか否か、
でも対策が変わるのでは、と思います。もちろん、作戦海域の状況でも。
差し当たり、既存のSeaRamはミサイルのコストを下げる必要はあるのかな?。
ひょっとすると、代替機種が必要なのかもしれない、とも思います。
艦船は強力なレーダー積んでるんだからその電波でドローンを電子レンジ状態にできないものか
ランチャーを置くにしても、どこに置くかでステルス性に大きな影響がある。
完全なシステム統合は簡単ではないので、とりあえずドローンのコントロールシステムにレーダーの情報を片側で送る形になるか?
もがみ型なら、RWSを低速低空目標の自動追尾可能にして、30mmくらいのものに加えて迎撃ドローンも一緒に載せれたら理想。