Indraはスペイン陸軍向け新型自走砲開発(K9のスペイン化)に関する合意をHanwha Aerospaceと締結し、K9を選んだ理由についても「競合プラットフォームを徹底的に分析した結果、K9が最も成熟し、安全で信頼性が高く、世界で最も実戦経験が豊富な選択肢だった」と述べた。
参考:Indra Group and Hanwha Group sign a binding agreement for the development of innovative self-propelled artillery systems
参考:Los puntos del acuerdo Indra-Hanwha: autoridad de diseño, nueva fábrica en 2027 y capacidad para producir seis obuses al mes
参考:Indra sella con Hanwha el acuerdo para diseñar y fabricar el nuevo obús del Ejército de Tierra, un programa de 4.550 millones
いまだにK9を馬鹿にするのは「自分が無知である」と周囲に言いふらすようなもの
スペイン陸軍の砲兵戦力は半世紀以上前に米国から導入したM109A5(96輌)、Santa Bárbara Sistemasが製造した155mm榴弾砲(84門)、英国から導入したL118(56門)で構成されており、これを近代化するため陸軍は装輪式自走砲×86輌、弾薬補給車輌×86輌、回収車輌×14輌、専用のメンテナンス車輌×14輌、装軌式自走砲×128輌、弾薬補給車輌×128輌、回収車輌×21輌、指揮統制車輌×59輌の調達を予定し、経済的観点からも国内雇用の創出を期待されているため、自走砲の製造とライフサイクル全体のメンテンスをスペイン国内で実施しなければならない。

出典:Hanwha Aerospace
スペイン政府は砲兵戦力の近代化計画を承認し、スペインのディフェンスメディア=Infodefensaも昨年12月「国防省は計画を主導する企業との間で正式な交渉を開始し、年末まで発注書への署名を行うことを目指している」と報じていたが、国防省はIndraとEM&Eが設立した2つの合弁会社に装輪式自走砲と装軌式自走砲の調達契約(72.4億ユーロ)を授与、Indraが設立したATP Cadenasはプラットフォームの開発・設計を、EM&Eが設立したATP Ruedasは砲塔モジュールの開発・設計を担当する。
26.8億ユーロが投資される装輪式自走砲は「IndraとRheinmetall MAN Military Vehiclesの提携をベースに国内開発される」「HX3とAGMモジュールを組み合わせたものになる」と、45.5億ユーロが投資される装軌式自走砲は「韓国製のK9が有力候補だ」と予想されており、Infodefensaは20日「IndraとHanwhaがスペイン陸軍への自走砲供給の合意に近づく」と報じていたが、Indraは24日「Hanwha Aerospaceとスペイン軍のニーズに合わせた最先端の自走砲開発に関する拘束力のある合意(MoU)を締結した」と発表。
#IndraGroup and @Hanwha_Official sign a binding agreement for the development of innovative self-propelled artillery systems.
🔗https://t.co/j2eaE51TUl#Defence #Indra #Hanwha pic.twitter.com/njpUwF9Dbt— Indra (@IndraCompany) March 24, 2026
“スペイン防衛産業全体にとって極めて重要なこのマイルストーンはIndra本社で調印された。両社の間で極めて価値の高い二国間協力関係を構築するものであり、韓国企業側にとってもIndraが開発する最新システムを自社車両に組み込む可能性を得て立場をさらに強化するものとなる。スペインは先進的な装軌式陸上プラットフォームを自ら設計、開発、製造する能力を獲得し、技術的主権と戦略的自主性を強化する。NATO加盟国のノルウェー、ポーランド、フィンランド、ルーマニア、エストニアがK9を採用しており、市場で最も先進的なシステムの一つであることを証明している”
Indraのアンヘル・エスクリバーノ社長も「国防省が所有者となる技術移転は歴史上初めてのことで、スペインは今回の協定で国内になかった能力を獲得し、スペイン軍が必要とする限りシステムをアップグレードできる真の自主性を確保できる」と、同社のフランク・トレス最高プログラム責任者も「今回の協定はスペイン防衛産業の産業能力、技術力、戦略的地位における転換点だ。この協力関係の基盤は強固だ。K9は実戦で実績を積み、世界の基準となる自走砲プラットフォームであり、スペイン軍には世界最高水準の陸上車両プラットフォームのひとつが提供される」と言及。
国防省の軍備・資材総局長を務めるアニセト・ロシケ・ニエト大将も「スペインは設計権限を取り戻す」「これは我々がかつて持っていたのに失ってしまった能力だ」「スペインで開発されるK9ベースの自走砲は陸軍の要求だけでなく、NATO認証を受けたシステムの輸出の道を開くものだ。スペイン防衛産業がこれまで持っていなかった能力を獲得する」と述べ、IndraはK9を選択した理由について「市場で競合するプラットフォームを徹底的に分析した結果、K9が最も成熟し、安全で信頼性が高く、世界で最も実戦経験が豊富な選択肢だった」と述べている。
IndraとHanwha Aerospaceが締結した拘束力のある協定は「K9のライセンス権」ではなく「K9の知的財産権を取得して設計権限を獲得しK9のスペイン化を行う」というもので、Hanwha Aerospaceは完全な技術移転をスペイン側に保証し、Indraが設計、製造、保守、将来のアップグレードを含むシステム全体の完全な国産化をできるように支援し、この設計権限はIndraだけでなくスペイン国防省にも帰属するらしい。

出典:Hanwha Aerospace
スペイン陸軍が取得する新型自走砲は現行のK9とは部分的に異なるものになり、Indraが開発する新型自走砲の海外輸出権も獲得するため、K9がもつ巨大なエコシステムの中で独自バージョンを開発してスペイン陸軍だけではなく海外輸出(恐らく南米)も視野に入れてビジネスを展開するという意味だ。
韓国、ノルウェー、ポーランド、フィンランド、ルーマニア、エストニア、スペイン、トルコ(K9の技術を流用した派生型)、エジプト、インド、ベトナム、オーストラリアからの総受注数は2,800両(運用中約2,000両/製造予定800両以上)を超え、ここまでくると「K9は安いだけで売れている自走砲」と呼ぶには無理があり、K9が選ばれる最大の理由はIndraが絶賛している基本性能に加えて「輸出を前提としたパッケージ化(整備権限、技術移転、サプライチェーンへの参加)」が行われているためで、これを馬鹿にするのは「自分が無知である」と周囲に言いふらすようなものだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Indra





















まあ日本では技術移転はライバルを作るだけだからやめるべきみたいな意見がありますからね
今後も技術移転や過去の出来事を理由に韓国製兵器をバカにする風潮がなくなる事は無いでしょう。
仰る通りです。
日本の製造業が、ズバ抜けていた時代もう終わってるので、今気にする必要ないんですよね。
技術移転しても、どうせ作れないんで。
産業基盤、販売力、継続する意思と能力のすべてが、高次元に至ってない国は、技術移転しても絶対に作れないのです。
現実の歴史を見ても、今まで技術移転してまともに外販できたのは、韓国、中国、トルコ、イスラエルの4か国だけですね。
そのほかの国は、技術移転しても、その技術をドブに捨てるだけなので、
「技術移転しますよ」、は、ほぼノーリスクの強力な販売促進ツールなのです。
というのを、信じるかかどうかは別として、少なくとも韓国はこの信念で売りまくってる感ある。
挙げられた国々に共通しているのは「先の大戦後、冷戦終結でも緩和されることなく、外敵からの脅威が途切れることは無かった」ということなのでしょう。
平和の配当だのなんだの周りは宣ってるが、俺達の敵は未だ健在なんだが?であった各国。
強くなるのは危機に晒され続けた者。
弱くなるのは危機が遠ざかっていた者。
これからは、睨み合い時々殴り合いにて鍛え抜かれた者に限り生きていく時代。
早い発想と時代適応力で、日本人はもはや韓国人に追いつくことができない。そのような能力を要求する半導体と武器産業で韓国を絶対に凌駕できない理由だ。
契約次第だろうけど、他の市場で本国製と他国製の商品が競合した場合って、どういう状況になるんだろうね?
どれを採用しても、韓国にはお金は入るでしょう
それよりも、スペイン製K9を導入しても、部品の調達は韓国からでもスペインからでも、K9を導入している国からならどこからでも手に入る、ってのが大きいかと
仮に韓国と北朝鮮が戦争状態になって、韓国から部品が届かなくなっても、他のK9導入国同士で部品の融通が出来る
何ならK9導入国で、韓国のK9を支える事だって出来るかも
産業構造の話を、いきなり民族全体の能力論に飛ばすのは無理がありますし、絶対とする不可逆的根拠も無いですね。
武器産業は日本側に制度的制約があったし、半導体も材料・装置・化学品まで含めた国際分業で韓国が日本に頼ってる部分は非常に大きいです。
そこを無視して「日本人は追いつけない」と言い切るのは、分析というより願望に見えます。
>産業構造の話を、いきなり民族全体の能力論に飛ばす
残念ながら、一部の日本人が散々やってきたことですね
どの国どの層にも一定数居ますよね、自分も気付かないうちに同じ事を過去にしたかも知れないと思うと、なんだかなぁってなります
防衛産業に関してはやる気からして違うし国をあげて性能が世界水準下も怪しい自国製に拘らず海外製の優秀な装備の導入とかした上で物事を進めているから、まぁ無理でしょうね。
半導体産業に関しては素材や装置分野での日本企業シェア率考えれば、それが無ければそもそも韓国企業が採算ベースで作れ無いので無理をして凌駕する必要があるのかって気はするね。
韓国のシェアが増えるなら当然装置も素材も必要になるし、装置販売だけでなくその後のメンテナンスでも美味しい思いが出来る。韓国が製造に成功しようが失敗しようが装置も素材も売るだけだから損をする可能性は限りなく低いから日本としては半導体製造で主役に躍り出る必要はないんじゃないかな?
日本の素材や装置分野の企業とは文字通りの意味で桁違いの利益を韓国の半導体メーカーは稼いでますからね
サムソン電子とSKハイニックスの昨年の利益は4兆円を大きく超えました
日本企業でこれに肩を並べられるのはトヨタ自動車だけです
素材や装置の代表的な日本企業である信越化学工業や東京エレクトロンの利益は5000億円です
これで米軍も採用したらいよいよ西側標準自走榴弾砲になるわけですね。
99式も導入から25年超してますから、いっそK9にしたほうがコスト的にはいいんじゃないですかね?トランスポータ不足はさておき
99式採用時の状況から変化しているので日本として新たな装軌式自走榴弾砲導入するのかって話はあるんじゃないの?
今ならC-2空輸なんてどこまで活用出来るか分からない制限なんて取っ払って、真っ当な装甲を持つ全周砲塔を装輪式装甲車かトラックに搭載する重量級装輪自走砲の選択肢だって有り得る訳だし。
これまでK9採用してるのは自国で新規に車両を設計する技術・資金的余裕がない国が多いので、日本に関してはそれは無いのでは。
日韓の間には政治的問題も依然として存在してますし。
99式は性能はともかく、数が無いから…
ただ、特科や戦車を削らなかったら、スタンドオフミサイルや水陸両用車の人員が確保出来なかった、なんて話を聞くと仕方ない話なのかと…
99式の後継はどうするのやら、一説だとレールガン化するなんて噂を聞いたこともあるけど
ロシアのS-300やS-400みたいに、対空、対地攻撃兼用ミサイルシステムに置き換わっていって、それの直衛車両が152mm榴弾兼対装甲車両になって、無人化率70%とかになるのでは?(妄想)現状、レールガンは原子炉使用でないと、実用的な連続発射が出来ないのでは??
レールガンの特徴って超高速・長射程ですけど榴弾砲の代わりになるんですかね?
まー後10年くらいは放置されるのでは?
必要な装備とはいえ今直ぐ更新が必要かと言われると……
相手が欲しい物を組み込んで、パッケージで売ったらガッツリ売れた、それが使われて更に信用や評判に繋がる、という結構シンプルな話
使ってもろてナンボなのはスマホも砲も同じだったと。
ドンドン売っていって、違う兵器でも商機を掴めそうですね。
ウクライナ戦争の戦訓として、PzH2000などの自走砲『砲身製造がボトルネック』になったわけですから、大胆に技術移転しても問題ないと思うんですよね。
平時の自国だけで、戦時に合わせるような設備維持をするのは、まあ無理でしょうし。
そう言えばウクライナでのPzHはどうなったのだろ?何年か全く話に出て来ないのだが。
どうなったんでしょうかね?
全装備を国産でってわけにはいかない時代なんだから別に日本が採用したっていいと思うけどな
モノの良し悪しとは別に韓国とは政治的対立があるので…
あと日本はヨーロッパの中小国より工業力があり自国で完結できるので。
>あと日本はヨーロッパの中小国より工業力があり自国で完結できるので。
もうそういう時代じゃないよ
各兵器に高度なソフトウェアやAIに加えてノウハウの積み重ねが必要な時代に自国で完結できる国家は存在しないよ
自走榴弾砲くらいならそこまで高度なものは必要ないですし、独仏英なども完全自国開発していますが。
ああ、会話が通じない人でしたか
あなたがね
スペインの場合、装軌式である必要はあるのかな?。
装輪式でよいのでは?。国土の地勢/気候を思えば。
例になるかは分かりませんが、英国は、AS-90(装軌式)
の後継をRCH-155(装輪式)にすると言っているようだし。
RCH-155の腰高な姿はどうなのか?、とは思いますが。
スペインは並行して調達していますし、地勢/気候条件以外にも安定性や耐久性など装輪式には課題があるためでは。
本当に外国は意思決定と行動力のスピード感が凄いですね
なんで日本は出来ないんだろうか
ドンドン衰退してるのに未だに動こうとしない
自分たちの欠点は判ってる筈なのに、何時まで経っても改善しようとしない
誰が足を引っ張っているのか
>>誰が足を引っ張っているのか
日本が本当に民主主義国家なら
自国の安全保障にさえ無知無関心無責任な国民自身でしょうね