英国が主導する第6世代戦闘機開発計画「テンペスト・プロジェクト」に、スウェーデンが参加をすると英国のテレグラフ紙が報じている。
参考:Sweden signs up to join Tempest fighter programme
英国主導のテンペスト・プロジェクトにスウェーデンが合流
英国が主導する第6世代戦闘機開発計画「テンペスト・プロジェクト」は、2018年のフランスで行われたパリ航空シューで発表され、国際的なパートナーの確保を模索していたが、これまで防衛産業企業(BAE、レオナルドS.p.A、MBDA、ロールス・ロイス等)の参加表明はあるものの、この計画に参加を表明した国は存在せず、スペインが正式に合流した、フランス・ドイツが主導する第6世代戦闘機開発計画「FCAS」に差を付けられていた。
しかし、英国のテレグラフ紙によれば「テンペスト・プロジェクト」にスウェーデンが加わることを、今月英国のフェアフォード空軍基地で開催される世界最大級の軍用機エアショー「ロイヤル・インターナショナル・エアタトゥー」で、正式に発表される予定だと報じている。

出典:public domain グリペン
スウェーデンと言えば、独特の運用要求(小型で極端なほどのSTOL性能など)を満たすため、ドラケン、ビゲン、グリペン等、独自に戦闘機を開発し運用している国だが、「テンペスト・プロジェクト」に参加をするということは、独特な運用要求を捨てるということで、スウェーデンは単独での戦闘機開発を放棄することを決断したことになる。
英国の潜在的需要だけでテンペスト・プロジェクトを成立させる事は経済的な面から難しいと指摘されていたが、今回のスウェーデン合流で、300機前後の潜在的需要を確保出来たことになり、テンペストの本格的な開発に弾みがつくのは間違いない。
プロジェクトを主導する英国のBAEシステムズは、スウェーデンの他にも、イタリア、日本、トルコなどの国が、このプロジェクトに関心を寄せていると話している。
この先、欧州で2つの第6世代戦闘機が並行して開発されるのか、両プロジェクトが統合されるのかは不透明だが、少なくとも、テンペスト・プロジェクトが計画中止になることだけは回避できたようだ。
果たして日本は、第6世代機戦闘機「F-3」の国際的パートナーに、米国の企業を選ぶのか、英国のテンペスト・プロジェクトに合流するのか、それとも全く別の「第3の選択」を行うのか、その決断が注目される。
※アイキャッチ画像の出典:pixabay
日本主導で開発するってなってるしテンペストPへの参加はなさそうだけど、部分的な協力ならありえそうですね
お互いの希望する機体の大きさが一回りも違えば
就役時期もテンペがF-3より(最低)5年は後で日本は待てない状況だし
共同開発はありえんわな
イギリスがF-3のレーダーと複合材の開発費を半分出してくれるなら
日本がテンペのレーダーと複合材を半額で開発するって程度が
カラミがあるならその程度だろう
前にも書いたけどテンペストじゃ就役時期がF-2退役に間に合わないってブログ主はいつになったら理解するんでしょうね
現状のトルコが参加するなら日本の参加はないな。BAEも言及するなと。不確実性が増すだけだろうが。
じゃあイタリアと組むか
やはりスウェーデンも資金事情が難しく、イギリスのテンペスト計画に参加するんですね。 お金だけ出せる島国は見捨てられたようですが….。第5世代戦闘機を独自開発した韓国も協力できそうですね。