Financial Timesは20日「クルスクでの成功にも関わらず東部戦線に対するロシア軍の圧力緩和は達成されていない」「ロシア軍はドネツク州制圧という目標に近づきつつある」と報じ、砲兵旅団の指揮官は「ロシア軍が止まらないのは乏しいリソースをクルスクに移動させたためだ」と述べた。
参考:Military briefing: Kursk incursion heaps pressure on Ukraine’s east
敵戦力をクルスク方面に誘引できなければ「東部戦線におけるウクライナ軍側の戦力密度が一方的に低下しただけ」という結果に終わる
Financial Timesは20日「ウクライナがクルスク州で手に入れた領土はロシア軍が1年間に占領した領土よりも広く、この結果によってウクライナ軍の能力に対する認識が変わり国民の士気も高まったが、作戦の主要目的の1つ=東部戦線に対するロシア軍の圧力緩和は達成されていない」「ロシア軍は月曜日までに二ューヨークス市内のほぼ全域を制圧してトレツク市内にも突入し、ドネツク州西部の兵站拠点=ポクロフスク近郊にも侵入した」「ロシア軍はドネツク州制圧というモスクワが公言した目標に近づきつつある」と報じた。
さらに東部戦線で戦う砲兵旅団の指揮官はFinancial Timesの取材に「ロシア軍の前進が止まらないのは乏しいリソースを北=クルスク方面に移動させたためだ」と語り、Financial Timesは以下のように報じている。
“クルスク侵攻には少なくとも20の部隊が参加しており、その一部は崩壊しつつある防衛ラインを補強し、何ヶ月もしくは何年も休みなく戦ってきた兵士に休息を与えるための予備戦力になるはずだった。あるウクライナの高官は「クルスク侵攻前から東部戦線の防衛ラインには亀裂が生じていた。状況が好転しないかぎりロシア軍は戦術的成功を収めて前進を続けるだろう」と、ポーランド人のアナリストも「ウクライナはクルスク侵攻に予備戦力の大半を投入しているため防衛上のギャップを埋めるのに苦労するだろう」「ロシアは人的資源を動員するのに苦労していないが、ウクライナは必要な兵士を手に入れるのに苦労している」と述べた”
“ドネツク方面の前線部隊からクルスクに送られた2人の兵士は「2年以上の戦いの中で約1ヶ月の休暇しかなかった」と、別の兵士も「クルスクに送られるまでトレツク近郊で数ヶ月間も休みなく戦い続けた」「現在は誰も休暇を要求できない」と明かし、一方のロシア軍も占領地から部隊をクルスクに移動させたと確認されたが、当該戦力はウクライナ南部とクリミアに配備されていた部隊である可能性が高く、これがドネツク方面の状況に影響を及ぼす可能性は低い”
“ウクライナ軍関係者も軍事アナリストも「最も戦闘が激しい東部戦線から相当量の戦力を移動させているという明確な兆候はない」と、第47機械化旅団の関係者も「クルスクで成功を収めたにも関わらず、まだロシア軍は東部戦線から大量の部隊を移動させていない」「攻撃の主力部隊は東部戦線に残ったままだ」と、東部戦線で戦う砲兵旅団の指揮官も「クルスク侵攻に弾薬が配分されたため砲弾の供給体制が再び配給制に戻った」「これは米支援が再開されてから初めてのことだ」の述べた”
“”ウクライナ軍と密接な関係にあるDEEP STATEは東部戦線でのロシア軍前進を報告し続けており、ポクロウシク市のセルヒー・ドブリャク軍政長官は住民に「今直ぐ避難しろ」と呼びかけ「子供をもつ家庭の強制避難を始める」と述べた。ディミトロフ市に留まっている地元メディアのベリャ氏も「ここでも住民避難が始まった」「人々は持てる限りの荷物と共に街から去っている」「中には家具まで持ち去る人もいる」「この街で最も需要が高いのはレンタカー業者だ」と明かし、鉱夫から引退した男性は「ディミトロフは平和の街という意味だがロシア軍の砲火で消滅しかかっている」と語った”
結局のところクルスク侵攻の原資は「東部戦線とは無関係の予備戦力」ではなく「東部戦線から引き抜いた部隊」と「余裕のない予備戦力から割いた部隊」で構成されているため、東部戦線の敵戦力をクルスク方面に誘引できなければ「東部戦線におけるウクライナ軍側の戦力密度が一方的に低下しただけ」という結果に終わるだろう。
New York Timesは「ウクライナがクルスクの領土を維持してロシア軍を薄く引き伸ばすことができれば和平交渉の切り札を手に入れることが出来る」「逆にロシア軍がクルスクからウクライナ軍を追い出し、ドンバス方面で前進することに成功すれば『敵に成功の機会を与えただけ』と軍上層部は非難されるだろう」と、Economistも「両国の戦争が転換点を迎えているのは確かだ。ウクライナはクルスク戦線を維持し敵に混乱を与えて敗北主義的な物語を変えたいと考えている。逆にロシアはクルスク侵攻を鎮圧し、これによって生じるリソースの消耗に付け込んでドンバスでの攻勢を強化したいと考えている」と報じたことがある。
どちらに転がるかで戦争の行方は大きく変わり、ロシアがクルスクに戦力を移動させたかどうかは「ポクロウシク方面におけるロシア軍の前進速度」によって測ることができ、今のところ前進速度は鈍っているように見えない。
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※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила
ウクライナ軍の兵士は増えてない訳ですからどこかに人を動かせば他は少なくなりますからね。
クルスク方面も今は良いですが何れ無理した反動がくると思います。
ウクライナとしては国民士気が増加した今に追加動員したいですね。
何人を追加動員して投入すればウクライナの唱え続けている戦争目標(全土奪還)が達成できるかは素人ゆえに解りませんが、動員するのであれば国民士気が低下している時に動員するよりは、今のような士気に湧いてる方が国民理解が得られそうな気がします。
「勝てそうならなんで追加動員するの?」という意見が出そうで怖いですね
負けそいだから動員します、と勝てそうだから動員しますのどちらが国民に納得を得られるのか正直わかりません
まあ勝ってる時の方が、
士気も上がってるだろうし継戦派がデカい影響力も持って戦争にも好意的?になるだろうから
兵士は集めやすいやろうね
問題はゼレンスキーが大本営発表しすぎてキーウ市民すら信用が無くなってきてる特に戦果に関しては疑いはじめてる点だが
今のこの国民の士気の高揚はこれで戦争が終わるかも兵士にならなくて済むかももという高揚なんじゃないの
先日また車が燃やさてました
デモが起きてましたがこれは、徴兵に反対するデモとか
全土奪還するつもりなら個人の権利なんて捨て置いて総玉砕も辞さずでロシアが根を上げるまでやる気がないなら無理。そもそも何人までと言う制限出している時点で甘えでしかないし逐次投入したって効果は知れているでしょう。
国民理解が得られようが酷い部隊は酷い部隊だし、勢いに任せて兵士になったは良いものの地獄に送られたら浮かれた気分なんて吹っ飛んで、文句があふれるでしょうね。落差が酷けりゃ相当精神に来るのには違いない。
ロシアとしてはクルスクに進行したウクライナ軍の進軍を抑えるだけなら、時間をかければ東部から大部隊を持ってこなくても達成できそうですからね。
クルスク奪還を考えるなら東部から大部隊を抽出する必要があると思いますが、現状東部戦線のウクライナ軍が弱体化しているならドンバス地域の主要拠点を抑えて防衛戦を整えてから奪還に動く方がメリットが多いと判断しそうです。
ウクライナは川を障壁にした防衛体制を作れたら攻勢用の部隊を東部に移動させると思うから、それまでが勝負じゃないかな
ひとつ前の記事「ロシア軍はポクロフスクまであと10km、住民避難の余裕は最大2週間」にあるように余裕はない(というかまったく足りない)けど、ここ1か月ぐらいが胆な気がする
露軍がポクロウシクをいつものように半包囲完了した後でクルスクの全戦力を持って外側から攻撃したら大打撃を与えられるんじゃないですかね?
まぁ妄想ですが、そこまで考えられていたらウ軍の損耗その他はともかく敵にダメージを与えると言う一点については大成功なんじゃないでしょうか?
そりゃまあ、クルスクに突撃した全機甲部隊が、そのまま無傷かつ燃料と砲弾を満載して東部に帰って来れるなら、そんな夢のような逆包囲も可能でしょうけれど。
パレード用戦車と名高いチャレンジャーやレオパルドは、野外で戦闘行動させた後は少なくとも1ヶ月くらいは工場送ってメンテしないと使い物にならないですよ。
『なるほど。不可能という一点のみを除けばまさに完璧な作戦ですね。』
多国籍軍で徒党を組んで、本土を戦場としない対テロ戦争等の外征での運用には向いているのでしょうが、少なくとも大国相手の消耗戦には向いていないのでは?と個人的に理解し始めています。
ポクロウシクが補給のデポなのに、その逆包囲をかける大兵力はどこで補給を受けるというのか?
その頃はコンスタンチノフカとの接続も切られてるぞ
ウクライナが防壁に使えそうな大規模河川は現状グルシコフスキー方面だけなような気もしますがスジャ方面やコレネヴォ方面はどうするのでしょう?
塹壕やらで頑張るしかないんじゃないかな
今は露領内に入り込んで西・北・東の三方に進軍してる(三方を敵に囲まれてると言い換えれる)けど、西が落ち着いて北と東だけになり防戦に切り替えたら兵員の余裕は少なからず生まれるはず
もちろん守るための人員も砲弾もそれなりに必要だけど、守るだけならかなり劣悪な状況でも粘れるのはアウディーイウカなどの東部戦線が証明してるので、足を止めたら最低限の人員・資源を残し転戦させると考えるのが妥当かなと
なるほど。
ロシア軍が「クルスクを餌に東部戦線攻略」って戦略を描いているなら、ウクライナ軍はわざわざ自分から陽動されにいった形になりますね。もしこの戦略が実際に実行されているのなら、ウクライナ軍は無駄な事をしているって事になりますね。
戦争は何が起こるかわからない。しかし、クルスクの攻勢は、ウクライナ軍の防御体制を不利にし、更に悪い条件での戦争終結をもたらすのではないかと推測している。戦争の基本条件が変わっていないからだ。
だから、東部方面では、ロシア軍は砲爆撃でウクライナ軍を弱体化して進むパターンは変わっていない。しかし、退却してもウクライナは以外に領土は大きく懐は深い。問題は、野戦軍の壊滅の方だと思う。
クルスクに関しては、ウクライナ軍は東部戦線からクルスクに部隊を引き抜いたという記事だが、それよりウクライナ軍は新設の旅団も送っているのではないか。
クルスクの街や集落を占領するウクライナ軍に対しては、ロシア軍は滑空爆弾などの攻撃は抑えているのではないか。しかし、ウクライナ軍によるクルスクの長期の占領は難しいと思う。
クルスク侵攻を秘匿してきましたが、8月6日より前(攻勢開始前)から部隊は引き抜かれているというところが、ポイントになるでしょうか。
ウクライナ軍の部隊移動が、(仮に)1か月前くらい・6月や7月初旬から東部防衛が厳しくなっていれば、甚大な悪影響がでていたと言えるかもしれませんね。
実際このブログを追ってる限りだと「押し合ってる」から「押し込まれてる」に流れが変わったのがそのぐらいな気がしますね
夏になってからやけにロ軍が調子づいてたことについて、ここの住民は腑に落ちていることかと思います
仰る通りです。
トレツク=ニューヨーク、オチェレティネ周辺の不可解なローテーションも、作戦準備だったのか気になっています。
(作戦準備があったならば)ウクライナ上層部の責任ですが、ウクライナ軍の部隊指揮官・部隊そのものが責任を問われて、交代・懲罰を繰り返していた記憶があります。
彼らの名誉回復、部隊の名誉回復が、速やかに行われる事を願っています…。
最優先すべき手前の処理も満足に出来ていなかったのに、普通なら仕事をすべき優先順位てしては後でしかない攻勢に無理をして出てしまってる時点でオワッテル。
記事にもあるようにクルスク方面に弾薬や砲弾を流してしまったせいでポクロウシクやディミトロフを守るために必要な弾薬や砲弾が充分ではなくて、結果的に住民に避難を促してるというか、避難が必要になってしまった民間人は勿論、兵士もたまったもんじゃない。
ポクロウシクを取られてしまったら、コンスタンチフノカやチャシブヤールは勿論、ジェルシンフクやヤバくなってしてるトレツク方面の補給も難しくなってくるのにというな、昨日今日で南東部のウグレダルへの補給路もロシア軍に絶たれてしまったのに本当に何をやってるんだか。
yahooニュースで「ゼレンスキー氏“欧米供与の武器”使用容認を要請 越境攻撃続ける意向示す」とあり、ウクライナ側はジリ貧なのでNATOを参戦させるためロシアに越境攻撃したということは無いでしょうか?過去2回アメリカから越境攻撃をウクライナは止められており、ロシア側は「テロ」であり軍事行動ではないという態度でWW3までエスカレーション防止していると思えます。
ウクライナもロシアに負けると思っているので捨身の一手が越境攻撃であるように思えます。
そもそもシルスキー司令官は越境攻撃前、人員不足に関連してロシアの方が占領地内に展開する人的資源が上だと言ってませんでしたかね…その状況で自分から前線を伸ばすわけですから逆侵攻はあり得ない選択です。
帰ることもできず予備隊がだらだらクルスクで溶けるだけ…というのが包囲殲滅される次に最悪なシナリオなんですが、クリンキー・バフムト・ロボティネと敵の土俵の消耗戦に付き合う悪い癖はウ軍から抜けていないようです。
NASAのFIRMSで確認
ザポリージャのスロヴィキンライン各所で反応。
Novoharivka
Verbove北西
Nesterianka
Kopaniの東
ロボティネ〜ノヴォプロコピウカ〜Ilchanhoveの要塞と要塞の間。進軍路か?
Myrne〜Dolynka間
Kamianske〜Lobkove間(ウクライナ側)
Bilmak北西
まさかの第二作戦開始…なんですかね?
それとも単なるちょっかいなのか
その二つは両立すべきです。
第二作戦開始時に実施される、陽動としてのちょっかいでしょう。
スロビキンラインからロシア戦力が大規模に引き抜かれたという話は聞かないし。
何より、「逆侵攻しないという枷」を捨てたウクライナには、脆弱なロシア戦力しかいない容易く抜けてグレーゾーンにできる戦線が、ハルキウ北部に広がっているのです。
グレーゾーンは、解消には隙間を生じない膨大な戦力密度が必要ですが、拡大・維持には突破戦力が僅かにあれば足ります。
テロリストと同じ理屈で、圧倒的な戦力差の相手に対する典型的な戦略であり、戦力的に劣勢なウクライナに必要なものです。
現段階では、そのうちのクルスク方面しか、その戦略をウクライナは適用していません。
北部戦線全域に渡って戦況をグレーゾーンに染め上げれば、もっと沢山のロシア戦力を南部戦線からウクライナは引き抜かせることができるでしょう。
さらに、時間が経てばこの脆弱な戦線も南部戦線と同様にスロビキン要塞で埋め尽くされるので、このチャンスは期間限定です。
北部戦線をグレーゾーンで塗り固めるチャンスをフイにしてまで、まだ引き抜きのない強固なままの南部戦線への勝負を、ウクライナが急ぐ理由は乏しいかと。
個人的当てずっぽとしては、リリスク西のウクライナ国境から越境してリリスクに侵攻して、セイム川北岸の高地を包囲が、第二作戦の内容かと。
皆さん、橋を落とされて孤立したセイム側南岸をウクライナ軍が南の国境からゴリ押しして、その後北岸高地からロシア軍砲兵の餌食になるところまで予想してらっしゃるじゃないですか。
つまり、現在、北岸高地にはロシアの砲兵部隊・装備が集積されているのです。
これを殲滅するのは、ウクライナにとって美味しいかと。
橋が落ちた現在、南岸のロシア軍にはマトモに機動する燃料がないし、北岸も地形が山がちで険しく、腰を落ち着けるには有利でも機動には不利です。
これを逃さず完全包囲するのは、ウクライナの機動戦力にとって難しい仕事ではないかと。
ハルキウ北側にも同時に侵攻をかけたけど叩き返されてるわけで
自由ロシア軍に挑発させてたおかげでベルゴロドの防備はガチガチです
この記事で書かれている通り主目的が陽動ならウクライナ東部のロシア軍に動きが出るまで頑張り続けるんじゃないですかね?
今までクルスク侵攻の理由として主に「確保した領域を停戦時の交渉材料にするため」「ロシア軍の陽動のため」というのがウクライナ軍関係者のリークとか西側専門家から出ててどっちなのかなと思ってましたけど、後者が主目的で前者はその目的のためのハッタリであると考えると合点が行きますね。
今のクルスクのロシア軍戦力が手薄という状況も両者の思惑が期せずして噛み合った結果なんじゃないでしょうか。
ウクライナはロシア軍を東部から陽動しようとしてクルスクに侵攻しましたが、ロシアから見たらウクライナ軍がクルスクに釣り上げられたように見える。
「クルスク住民と徴収兵は可哀想だがこのまま頑張って貰って、我々はその隙に前進しよう」ということを考えてるのかもしれません。
ロシア軍がクルスクを放置している間ウクライナ軍は領域を広げ続けるかもしれませんが、ロシア軍には「返す刀」がありそうというのがキツいところです。
ウクライナ東部戦線が落ち着いた後クルスクのウクライナ軍がすり減った後で取り返しに行けば良いわけですから。
本命はザポリージャ原発だ!って声を上げてる露系ミルブロガーがいたけどさてはて。
クルスクで取れなかった代わりにこっちを取れと命令が行く可能性はあると思ってます。
分かりきってた話でしかない
そもそもロシア側からすればクルスクの解放を急が理由に乏しい。
何せドネツクのウクライナ軍を撃破してからゆっくりとロシア領からウクライナ軍を追い出せばいいだけなんだからな
クルスク侵攻、外交的根回しが皆無なため、外交面の大失敗の可能性が出ていますからね。
欧州は、ロシアに厳しい目・非難を続けていましたが、(戦後を睨んで)断交したわけではないです。
ドイツなんか特に、ロシア産の安いガスを得られなければ、産業競争力+左翼の環境第一主義を両立させる事が不可能です。
クルスクの損耗、再度の補充が得られない(同じ規模の装備は揃わない)と考えた方が無難ですかね。
戦争継続が困難になる作戦・支援国が離脱するリスクのある作戦は、そもそもの疑問が増してしまいます。
昨日の記事でクルスク進攻は反対されるだろうから(過去に2回反対されて阻止された)のでバレないように1対1で大統領と話し合ったとかを読んで、なかなかの化け物国家が生まれたなぁと思ったものです。
そういうのぶっちゃけ支援国や協力国に対する信用ゼロというか、義理も恩も屁とも思ってないからできることであって
まぁこういう感じで弄り倒そうと思えばいくらでも擦れる話なんで、メンツを守るためには意地でも成功させないといけない作戦になってますね。
自分のメンツすら屁とも思ってないとんでもない何かに昇格?する可能性もありますが、この攻撃のための支援を要請し始めたらそれが証明される時だと思ってます。
西側諸国は、ウクライナをグリップ=重要情報を共有できるという前提ベースで、支援を継続してきましたからね。
政府担当・情報機関・外交担当者は、情報を掴めなかった責任問題として、叱責・もしくは更迭レベルです。
ウクライナのクルスク侵攻は、支援国各国の外交問題+内政問題に飛び火しますから、化け物国家という表現は仰る通りと思います。
ウクライナを自縛することに繋がりますから、クルスクで成果をあげる必要があり、簡単にはもう絶対に引けないでしょうね。
昨日はあのウクライナ大好きForbesも越境したウクライナ軍の損害の大きさを記事にしてました。
そもそも東部戦線のロシア軍の勢いを止めたいのなら、素直に援軍おくればいいだけで、そちらの方が前線部隊の助けにもなるしローテーションも回せるかもしれませんし、補給まだ容易でしょう。
アウディウカが落とされた手前、それに代わる成果を政権が欲したのでしょうね。作戦自体はシルスキー総司令かもしれませんが、求めたのは政権側のような気がします。事前評価も実直で従順との評価でしたし、なんだろ、なんかあまりこういう奇抜な作戦を好むような人に見えないですよね。顔が。
顔は失礼か。雰囲気です。
シルスキーは実務能力はそこそこあると思います。総司令官になってからも、まずいところを応急処置処置しながら、崩壊を防いできています。ゼレンスキーにもわりと忠実です。
ただ、今回のクルスク奇襲は賭けに出たわけです。(この賭けは長期的には失敗なのではないかと個人的には考えていますが)
そもそもウクライナはロシアを舐めすぎ、バルバロッサ作戦で400万人の兵力で奇襲しても倒せなかった国だぞ…
本気でやるなら根こそぎ動員して1000万人を叩きつけるくらいしないと。
普通にNATO総動員しないと無理だと思います
その倒せなかった国にソ連ウクライナも入ってる訳だが
ベラルーシやウクライナのあたりは、ドイツに取られてしまった地域ですからね。バグラチオン作戦で奪い返しましたが。
レーニングラードやスターリングラードの異常な粘りを見せた地域のさらに東方にも広大な領土が広がっているのがロシアで。
直近の動向を見るとかつての「キルレート10:1、7:1」だの「ロシア軍に甚大な損害を与えつつも後退」だのがただのプロパガンダでしかなかったという事が分かってがっくりですな
額面の数字ではウクライナ軍が人員数で上回っていてなおかつ自称キルレで優勢なのに人員不足にまでなるのは意味不明だとネットで散々言われていたけどさ
ギャンブルのために人員を引き抜いたら戦線の維持すら出来ないわその後のリカバーも全く出来ないわじゃ、前述のキルレ優位だのロシア軍に大損害だのの信憑性は一気に崩れ去るわ
なんかこの戦争は結局最初からパフォーマンスと映えの一辺倒で、騙されるような奴がひたすら踊ってるだけだったな
やっぱり一時的な気分で押し通してはダメみたいですね
事実を知る為に違和感を振り返るのは大切なんだと
キルレシオはおそらく逆ですからね
砲撃爆撃で負けてるのに有利にはならない
一つ確実に言えるのは、ロシアは歴史的に見ても領土の一時喪失に関して深刻に捉えないということ。最終的に勝てば全部返ってくるんだから一時的に占領されたとしても何のダメージもないと。
というか仮にもロシア帝国、ソ連の一員だったウクライナがそれを分かってないのが…ロシア憎しでまともな歴史教育してこなかったのか?
モンゴルの頃からの伝統ですかね?
後知恵だけどもう一ヶ月早く自分からこのラインまで引き下がって防衛線を構築しておくべきだったかな
露軍を大きく縦に伸ばして消耗させられたし、いい感じの動画も取れただろう
戦力の少ない方は真正直に戦っていては戦力がすりつぶされるだけだから、ゲリラよろしく沢山の戦線を開くのは理にかなうのでは?
それは、非対称戦のゲリラの場合ならですね。ゲリラは神出鬼没にあちこち襲撃すればいいですが、ウクライナは2年半も対称戦をやっているので戦線が増えるだけ兵站負荷がかかって組織が過労死します。
実際、クルスクに砲弾や資材を送るために労力と人員をとられ、ポクロウシク方面が疎かになっています。我々日本の企業でも割と普通に似たことは起きていて(無謀なコンビニ出店とか)、無能な上層部が“理に適う”と言い出した途端に、運輸の末端や下請けが悲鳴を上げて倒産していくパターンです。
ロジスティクスは、仰る通り本当に気になりますね。
スームィ~クルスク占領地帯は、スジャはH07~R200の道路中心になり、P44も併用すると推測しますが、道路中心の補給になります。
クルスク侵攻部隊2万人規模と言われていますから、このロジスティクスを新規準備する必要があるうえに、敵地ですから護衛を想定すれば輸送効率も悪くなります。
ポクロウシク=ディミトロフは、(ディミトロフから)インフラ停止が始まりつつあり、補給線を再構築しなければなりません。
末端の輸送部隊に、凄まじい負担がかかっているという仰る点、かなり現実的な話しと思います。
ゲリラ戦では「横」の神出鬼没さではなく「縦」の神出鬼没さが必要です
敵後方の脆弱な補給部隊を頻繁に襲撃することで敵に負担を強いるのです
そのために敵地の住民の支持を取り付け(あるいは住民らを戦闘員として教育し)、各家々を隠れ場所や支援拠点とすることで、敵の後方まで戦力を及ばせます
例えばベトナムでは南ベトナム政府がとことん嫌われていたせいで南ベトナム領内でベトコン(南ベトナム解放戦線)が結成、拡大したため、南ベトナム軍、アメリカ軍は基地を出ればそこら中敵だらけという状態になりました
ウクライナが同じことをやるには、ロシア国内に軍事活動を支えるほど多数の反乱分子がいなければなりません
クルスク侵攻はウクライナ側が色々とロシア側やプーチンをアシストしてくれています。
つべの日テレのニュースを見ました。
>【深層NEWS】1週間で制圧地域拡大…ウクライナ軍越境攻撃“真の狙い”
こんなタイトルのですが冒頭から「ウクライナ国営テレビの女性記者」がロシア国旗を手にあれこれと言っています。そしてそれを見る日本のコメンテーターの皆さんの表情が同時に出ていますが、皆表情が硬い。
俺もそうなりますよね、となった。
多分このようなウクライナ側の勝ち誇ったニュースについてはロシア側にも流れています。普通に視聴できるでしょう。ロシア人はあんなものをみてどう思うでしょうか。
(プーチンが言っていた事は正しかった……。今やウクライナ人は同胞と考えてはいけないのだ……。)
高確率でこうなるでしょう。破壊された家屋とかも見えますし、喜んでいるウクライナ兵達の様子も見えます。
ウクライナ寄りの考えを持っていた人も黙るでしょうし、なんなら反戦運動をしていた人達も考えが変わる可能性が高いです。
という事で、日本のコメンテーターの皆さんが大体思った事はわかります。
(こんな映像撮るな、流すな、一体どういうつもりなんだ?)
こんな感じでしょう。まだウクライナが勝っている訳では無いので。
そういう訳でこの先は多分ロシア側の大反撃が待っています。その時は非常に激しいものになるでしょう。
今ロシアで注目されているウクライナ側の映像のひとつに、「ナチ風のヘルメットをかぶったウクライナ兵がクルスクの高齢男性をドイツ語風アクセントで侮辱している」というものがあります。 これはテレグラムにアップされていたものです。 現在、その高齢男性は行方不明で、男性の娘がメディアのインタビューを受けていました。
この映像がフランスのTVで放映され、その内容に当のテレビ出演者達も困惑しながらウクライナ擁護に努めていたとか。
イタリアでも、この映像をXで紹介したジャーナリストが批難され、「こんな内容だとは知らなかった。これは悪いことだが、これをウクライナ批難につなげようとしているのはロシアの陰謀だ(文言は私の意訳です)」と言いながら映像は削除。
ウクライナ寄りの人だろうが、反戦運動家だろうが、プーチン政権下ではなんの影響力も持っていないんだから意味がないでしょ。まあウクライナのクルスク侵攻で志願兵が増えたとからなら、ウクライナ軍にとって負の影響はあるが、そんな話は流れてきてないですし。
っていうか、侵略されたウクライナの国営テレビの人間が、ウクライナの久々の戦功で高揚してロシアの旗を手に持つくらい普通では?
そもそも戦争のニュースですよ、表情固くて当たり前、ヘラヘラして話すことではないからね。何を感違いしてるのか。
ロシアの志願兵は増えています。
今回のクルスク侵攻でですよ
そうですよ。
ソースはありますか?
報道もありますが、主にはモスクワ在住の夫ですね。
ソースを貼って下さらないと、信ぴょう性を全く確かめられないですよ
「信憑性」を確かめるのは貴方の問題だと思いますが、とりあえず今日のRIAノーボスチを見てみてはいかがですか?
私の意見に反論をつけてきたのはあなたですよ。あなたが立証するのは当然でしょう。はっきり言ってあなたのご主人がモスクワにいるのかもネットではわかりようもないので、妄想だと言われても仕方ない話です。
というかノーボスチに書いてあるなら、そのソースを貼ればいいだけでは?
ソースを貼る気がないのであれば、これ以上の返信は不要ですし、返信されても対応致しませんので、あしからず。
見に行けば良いだけなのに、ソース無しで押し切るのは無理がある
今回のクルスク侵攻は、そのなんの影響力もない人たちが反プーチンで立ち上がり国家転覆させる事も期待されていたのでは?
その時その時で言説が変わる西側やウクライナの姿勢は、最後には自分たちの首を絞める結果になるのではないでしょうか
今回のクルスク州侵攻ですが願望で作戦を立ててはいけない好例になるのではないでしょうか。
相手側に自身が望む行動を強いるなら、それ相応に高戦略価値のある目標を選ばなければなりません。
そこを押さえられると戦争遂行上困る戦略的要地であればロシア側も全力で取り返しに来るでしょう。
ただ問題のスジャの占領地域は「ロシア領である」それだけです、面子以外には価値が無い土地です。
ロシア全領土の1万分の1の戦略的に価値の無い土地がウクライナに占領されたからと言ってロシア側は
重大戦域から無理に戦力を引き抜く必要はありません、二線級部隊や国境警備隊を貼り付けて監視する
だけで事足ります、積極的に攻撃する必要もありません。
なぜなら、今のウクライナがどんどん予備戦力を投入してロシア領深く占領地域の拡大を図るなど
出来っこ無いと分っているからです、原発があっても手出し出来ない事も分っているし、ウクライナ政府
は今回の侵攻は領土的野心は無いと明言してしまっています、無視して放置しときゃそのうち撤退する
のは目に見えています、これでは政治的な取引材料にもなりません。
ロシア側からすればいずれ勝手にいなくなるのですから無視すれば良いだけです(文民保護を無視出来る
強みでもありますね)、なんら政治的な成果を得られずに貴重な予備戦力を危機的なドネツク戦線へ送ら
ずに無駄に転用したって事でゼレンスキー側の失点になるだけす。
クレムリンはそれが分っていると思います、こんな見え透いた陽動にかかる程バカでは無いのでしょう。
だからこそロシア側が必ず奪還しに来る高価値な土地を越境場所として選ぶべきでしたが今回のスジャは
その適地だったとは思えません。
ロシア側へ越境すればプーチンは面子を潰されて必ず躍起に反撃して来る、ドネツク戦線への圧力を減らせる
よしんば政治的な取引材料にも出来ると目論んだのなら、最初に言った「願望で作戦を立ててはいけない」
好例だと思います。
プーチンは10月1日までに取り戻すように指示したようですが
まあ普通に考えて自国の領土を占領されてるのに無視はできんでしょう。当たり前の話です。
多分遅れても問題ないのでは?
国のトップが知らん顔など出来るはずもなし
期限付きは知らんけど取り返せぐらいは言うはずだわな
ウクライナの精鋭が疲弊するまでじわじわ自陣で削り取りたいのが本音よ
まずやるべきは敵野戦軍の撃破であって土地の占領ではないですからね
嫌がらせに効果が無いわけではないですが、形勢が不利な陣営がやる事かと