スペイン陸軍の砲兵戦力近代化計画(総額67億ユーロ)が正式に承認され、スペインのディフェンスメディアは1日「国防省は計画を主導する企業との間で交渉を開始し、年末まで発注書への署名を行うことを目指している」「K9がM109の後継システムとして有力視されている」と報じた。
輪式自走砲の砲兵モジュールはEM&Eが独自に開発するのか、RheinmetallのAGMベースでスペイン化を行うかは不明
スペイン陸軍の砲兵戦力は半世紀以上前に米国から導入したM109A5(96輌)、Santa Bárbara Sistemasが製造した155mm榴弾砲(84門)、英国から導入したL118(56門)で構成されており、これ近代化するため陸軍は輪式自走砲×86輌、弾薬補給車輌×86輌、回収車輌×14輌、専用のメンテンス車輌×14輌、装軌式自走砲×128輌、弾薬補給車輌×128輌、回収車輌×21輌、指揮統制車輌×59輌の調達を予定し、経済的観点からも国内雇用の創出を期待されているため、自走砲の製造とライフサイクル全体のメンテンスをスペイン国内で実施しなければならない。

出典:GDELS
スペインのディフェンスメディア=Infodefensaは今年7月「GDELSとKNDSが共同で発表したASCODベースのNemesis、PiranhaベースのPIRANHA AAC10×10が有力候補だが、M109A6、K9、PzH2000、Caesarなども選択肢に入ってくるだろう」と報じていたが、1日「閣議で砲兵戦力の近代化計画(総額67億ユーロ)が承認されたため、国防省は計画を主導する企業との間で正式な交渉を開始し、年末まで発注書への署名を行うことを目指している」「韓国製のK9がM109の後継システムとして有力視されている」と報じた。
“K9がPzH2000よりも優れているのは積極的な技術移転へのアプローチで、本計画を主導するIndraは競争が激しい国際的な砲兵システム市場でも確固たる地位を確立したと考えており、同社は韓国産業界との良好な関係を維持し潜在的な協力の可能性を探ってきた。K9という韓国製システムは珍しく見えるかもしれないが、既にNATO加盟国のノルウェー、フィンランド、エストニア、ポーランド、ルーマニアが導入し、特にポーランドはK9を数百輌規模で導入する”

出典:Rheinmetall
“近代化計画のもう一つの柱=装輪式自走砲については欧州製の車体を採用する案が有力視されており、IndraとRheinmetall MAN Military Vehiclesの提携による非装甲の10×10トラックになる見込みだ。この合弁企業の事業内容にはHX3が含まれており、EM&Eが主導する砲兵モジュールはスペイン開発に懸ける方針だ。装軌式自走砲も輪式自走砲もIndraがプラットフォームの設計、開発、生産を、EM&Eは砲兵モジュールを担当し、両社は担当分野の仕事を国内サプライヤーに分配する役割も担っている”
要するに装軌式自走砲のアプローチは「IndraがK9の知的財産権を含む設計権をHanwha Aerospaceから取得してK9のスペイン化を行う」というものになり、装輪式自走砲のアプローチは「HX3と砲兵モジュールの組み合わせになるものの、EM&Eが砲兵モジュールを独自に開発するのか、RheinmetallのAGMベースでスペイン化を行うかは不明」と言ったとことで、年末までには各アプローチのより詳細な情報が出てくるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Hanwha Aerospace





















スペインが何をどうしたいのかよくわからないからなぁ…
仮想敵はどこか、とか対露戦でどう動くつもりなのか、とか…
アメリカやEUとの関係を踏まえて判断する必要があるのだろうけど、今の政権だとそこが余計によくわからない…
一応EU内では非常に景気は好調な部類に入る(独り勝ちと言っても良いのかも?)し、周りがどんどん右派になっていく流れの中での左派政権だから、周りとの考えのずれも大きそうだし
何の考え無しに新装備導入はしないでしょう、よく分からない訳が無い。欧州の端でアフリカ方面に懸念抱えている訳でも無くバチバチに対立している国が無いからNATOに沿った物にしかならない。脅威の感じ方で温度差があって国防費は対GDPでは2%台で行くみたいだし最低限必要な物を揃えるだけでしょう。
具体的な国名が出ないのは地域的な脅威への対処に焦点を当てているからで脅威となる国なら全て対象となる。対ロ戦でどう動くかはNATOの一部として動くだけで今回の自走榴弾砲だけで言うなら射程の関係上全線に近い所まで移動して戦闘に参加するだけです、後方は任せろとはならない。
自国の好きにしたいなら集団安全保障なんか無理筋で所属している以上は、他国を越える無理難題ではない限りその一端としての職務を果たすだけの話でしょう。
スペインは最近戦略研究所(国防省のシンクタンク)が日本を訪問したりと、何気に北極圏について興味を持ってるなんて話がある
NATOやアメリカとどうも見方が違うような感じがある
経済的な状況もEUと違えば(景気が良いのがNATOで孤立を恐れない?変な自信につながってる)、政権の傾向も違う
だからNATOに沿った考えだと言い切れないと思うけど、言い切れる根拠は何だろう?
で、この傾向が今の政権だからなのかどうなのか日本からはよくわからない
元々、米西戦争やWW2前後のこともあって米西はあまり親しくない(スペインはあまり親米ではないともいえる)というのもある
勿論必ずしも国民感情が政権のとる外交方針に影響するわけではないけれど、ゼロってわけでもないからなぁ
ウクライナ問題も、日本はあまり影響与えられないと考えているのだけど、どうもスペインは北極圏を上から俯瞰するように見て、日本を包囲網にとか考えてる節があるんだよなぁ…
流石に無理があると思うのだけど…
現時点で1両分でK9が楽に3両買えちゃう筈の世界一高い装軌式自走榴弾砲であるPzH2000を買う外国の顧客は居るんだろうか?
韓国と言えばGalaxyスマホのイメージでしたが、K9のイメージに変わりそうな勢い。
最近はどこの軍の何の装備調達に、どこの国のどのメーカーが関わっているのか、憶えきれずに頭がこんがらがってきた。
M109A6でも良いなら、手持ちのM109A5をA7に改修すれば良い。
スペインは、F-35Bを購入してもらわないと、欧州の艦隊航空が減ってしまう。
余計な予算は、無いはずだ。
工業が発達した国の中で最も切実に自走砲を必要としている国が韓国ですから、単純にK9の出来が良いのでしょうね。日本も新型FFMがオーストラリアに売れましたが、さくら型(新型哨戒艦)なども併せて積極的に売り込んで欲しいところです
「韓国は北朝鮮が育てた」って面は少なからず、ありますね。
ついにスペインまで韓国製兵器を購入か・・
韓国はこのまま欧州兵器市場を制圧してしまいそうな勢いですね
それに比べて我が国はのんびりしてますな