欧州関連

トルコ、開発中のジェット無人戦闘機「MIUS」は亜音速と超音速の2種類を量産予定

今月11日からイスタンブールで開催中の防衛装備品の見本市「SAHA EXPO 2021(新型コロナの影響で来場できない関係者向けに15日からバーチャル展示会が開幕予定)」で、バイラクタルTB2の開発・製造を手掛けるBaykarは「ジェット無人戦闘機「MIUS」のエンジン供給に関してウクライナのイーフチェンコ設計局と契約(AI-322F)を締結した」と発表した。

参考:Turkey’s Baykar, Ukrainian firm ink deal for unmanned aircraft engine

トルコは開発中のジェット無人戦闘機「MIUS」について亜音速機と超音速機の両方を量産

Baykarが開発に取り組んでいるジェット無人戦闘機「MIUS」は海軍の強襲揚陸艦アナドルでの運用が可能で、1.5トンのペイロード(空対空ミサイル、巡航ミサイル、精密誘導爆弾などを搭載可能)と有人戦闘機とのエアチーミングにも対応した無人戦闘機(UCAV)で、2023年に初飛行が予定されてるプロトタイプ1号機はイーフチェンコ設計局が開発したターボファンエンジン「AI-25(16.9kN)」を搭載するため最高速度は亜音速だが、2号機にはイーフチェンコ設計局のターボファンエンジン「AI-322F(42kN)」を搭載して超音速飛行が可能になる。

出典:Baykar

非常に興味深いのはAI-25を搭載するモデルは「MIUS/A」としてAI-322Fを搭載するモデルを「MIUS/B」として両方を量産するとBaykarが言及している点で、コストを抑えた亜音速のMIUS/Aとコストが高価でも飛行性能が優れているMIUS/Bをラインナップすることで顧客の幅広いニーズに対応する狙いがあるのかもしれない。

因みにプロトタイプ1号機の製造が始まっているTB3と同様にMIUSも約2年間の飛行テストを行うとBaykarが言及しているので、MIUSの実用化は早くても2025年以降になる見込みだが「有人戦闘機とのエアチーミングに対応したUCAV」の実用化時期としては相当早く、英国のUCAV「ランカ」ですら2030年までの実用化予定なのでトルコのMIUSが如何に猛烈なスピードで開発されているかが良く分かるだろう。

国名 機種もしくはプログラム名 実用化時期など
米国 スカイボーグ 不明
英国 ランカ 2030年までに実用化予定
欧州 FCASの構成要素 不明
日本 F-Xの構成要素 2035年頃に実用化
豪州 ロイヤル・ウィングマン 不明
ロシア S-70オホートニク 2024年に量産機引き渡し
中国 FH-97 不明
インド Warrior 2024年頃にプロトタイプが初飛行予定
トルコ MIUS 2023年にプロトタイプが初飛行予定
ブラジル 名称不明 不明
韓国 K-UCAV 2030年代の実用化
ウクライナ ACE ONE 不明

英国はランカの技術検証機モスキートを2023年に初飛行させる予定で、韓国はK-UCAV以外にもFA-50の無人機バージョンを開発する構想がある。

関連記事:トルコ、強襲揚陸艦で運用するバイラクタルTB3が間もなく飛行テストを開始

 

※アイキャッチ画像の出典:Baykar

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コメント

    • 匿名
    • 2021年 11月 13日

    国別一覧で日本がどれくらい呑気かわかるな。
    テンペストに乗っかればいいのに。

    11
      • 匿名
      • 2021年 11月 13日

      それならむしろロイヤルウィングマンじゃない?
      これもF-35との連携を想定してる無人機だし輸出にも割かし積極的な感じだし
      何より最近初飛行もしてるから英国のランカよりは早く入手できる可能性が高いと思う

      ただまぁ、無人機絡みの技術にも絡めてくれるのならテンペスト計画に参加するのは悪くはないと思う(要求が違うからテンペストを導入するのではなく、共同で研究開発した技術をF-3に採用する方式になると思われるが)

      16
        • 匿名
        • 2021年 11月 14日

        米企業が絡むと、F-3に使うのは手続き上難しくなりそうだしね

        3
      • 匿名
      • 2021年 11月 14日

      自前で研究はするけど結局輸入かそれに近しい手段を取るつもりなんじゃね。ちゃんと研究してれば交渉材料にはなるだろうし。IT弱いのに開発急いで失敗したら最悪だけど、有事は近い将来起き得るからな。

      6
      • 匿名
      • 2021年 11月 14日

      そもそも輸出前提でそれなりの規模持った企業が乱立している訳でも無し、UAVで勝負しようとするベンチャーなんて絶望的に出てくる可能性は低い。国産に拘るならリソース不足だし予算割り当ててもどこぞの外国企業買収しないと無理だろう。

      Lancaが言われているような米国機体よりハイスペックを目指しF-35と一緒に飛行するだろう(チーミング?)とか言われているなら日本として選択肢として有りだろうとは思ったりする。

        • 匿名
        • 2021年 11月 14日

        少なくとも防衛やる気も実績もあるフジインバックに2〜3億突っ込んで損はないと思うけどな。
        国内企業がない、少ない、と嘆くのは今ある企業に最低限の投資をしてからだろう。

        5
      • 匿名
      • 2021年 11月 15日

      日本の次期戦闘機に要求される性能を、テンペストは満たしていない。
      日本の次期戦闘機に搭載されるエンジンの推力と比べると、テンペストに搭載されるエンジンの推力は小さいと推定されるので、機体の規模一つとってみても日本の次期戦闘機とは全く異なるだろうし。

      あと日本の次期戦闘機には、日本が開発した独自の高性能なデータリンクが搭載される可能性が高いので、その日本独自のデータリンクを搭載した無人機でないと次期戦闘機の性能が完全には活かせない。

      あとは、テンペストの開発が計画通りに進むのかという点も不安だ。
      テンペスト計画は時間に余裕がないからね。
      テンペストは、エンジン一つとっても、コアエンジンの開発すらまだだったりするので、本当に間に合うのかと疑問に思う。

      テンペストやらFCASやらは、新技術の自慢ばかりで、コンセプト(何をするためのどんな機体か)というのがあまり公表されていないので、コンセプトすらあまり決まってない可能性もあるし。
      新技術の自慢も、言うは易く行うは難しなので、本当に実現できるのかと思ってしまう。
      タイフーンですら、あれだけ手間取って醜態を晒しているし。

      3
    • 匿名
    • 2021年 11月 13日

    スカイボーグとロイヤルウイングマンって実用化時期不明なのか
    なんか意外、ガッツリとした目標があると思ってた

    日本もT-4を無人化して飛ばすとかやれば良いのにな

    4
      • 匿名
      • 2021年 11月 14日

      「無人機研究システムを活用した新たな無人機システムに関する検討」をスバルと契約してるのでTACOMを応用して進めてるんでしょう

      3
        • 匿名
        • 2021年 11月 14日

        機体的にはTACOMも相当な完成度になりつつあるけど、結局チーミングの為のソフトウェアよな

    • 匿名
    • 2021年 11月 14日

    日本が何がしか試作機を開発できた時には世界は一周半くらい先行ってて自国開発断念。アメリカに売って下さいとお願いして断られ、何度もお願いした挙句「この型落ちなら売ってやってもいーわ、100億マソな」という夢を見たw

    1
      • 匿名
      • 2021年 11月 14日

      そういうのは自身のサイトで思う存分やってください、穴フ

      13
    • 匿名
    • 2021年 11月 14日

    TACOMを実用化してたら日本もこの分野で色々出来たかもね
    リンク

    6
      • 匿名
      • 2021年 11月 14日

      やる気があっても金がなくてできませんでしたとかただの言い訳よな
      やる気があったらどうにか資金は調達する算段立てる
      それでつぶされるんだったら政治案件と
      政治力もつけて生き残らせるんだったら本物

        • 匿名
        • 2021年 11月 14日

        まあ精神論になっちゃうけど本気度が足りないってのはあるな
        国防に真剣にならないのは国家として本当に危うい

        • 匿名
        • 2021年 11月 14日

        それに近い事をのたまってたのは三菱重工だぞ(白目

    • 匿名
    • 2021年 11月 14日

    トルコやインドの売ってくれないなら自前でなんとかするの精神は侮れない
    勿論大きな声では言えないルートで取り寄せたりするものもあるんだろうが

    2
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