今月27日、トルコ空軍のF-16Cとギリシャ空軍のF-16Cが東地中海上空でドッグファイト紛いの空中戦を演じたと報じられている。
参考:Turkey and Greece engages in ‘dogfight’ with F-16 jets on the Mediterranean
参考:Turkey intercepts six Greek F-16 jets in the Mediterranean as tensions rise
参考:Video of Turkish pilot locking onto ‘Greek’ jets found to be fake simulation
トルコが公開したヘッドアップディスプレイの映像は本物か?それとも偽物か?
現在、トルコとギリシャは互いが自国のEEZだと主張する東地中海の海域を巡って対立中で、特にトルコが派遣した海洋調査船を巡ってギリシャ海軍とトルコ海軍の艦艇が接触事故を起こすなど両軍の全面衝突に発展しかねない状況が続いている中、トルコ空軍のF-16がギリシャ空軍のF-16をインターセプトしたと報道されている。
トルコは今月27日、クレタ島を離陸した6機のギリシャ空軍機(F-16C)が東地中海で操業してるトルコの海洋調査船に向かっているのをレーダーで検出、トルコ空軍は直ぐにF-16Cを派遣してギリシャ空軍のF-16Cが海洋調査船に接近するのをインターセプト、結局ギリシャ空軍のF-16Cはトルコの海洋調査船への接近をトルコ空軍のF-16Cに阻まれてクレタ島の基地へ帰投したのだが、トルコ側がギリシャ空軍のF-16Cをインターセプトする様子を収めた映像を公開して注目を集めている。
問題の映像はトルコ空軍のF-16に備えられたヘッドアップディスプレイ(HUD)を通してギリシャ空軍のF-16Cを捕捉しているもので、幾つかの海外メディアはトルコ空軍機がギリシャ空軍機をドッグファイトで追い払ったと報じているのだが、ギリシャメディアは「トルコ側にフェイクニュースだと」主張しはじめた。
Στο βίντεο που δημοσίευσε το ΤΥΑ σε στιγμιότυπο (1:35) διακρίνεται η χαρακτηριστική διχρωμία του ρύγχους των τουρκικών F16. Γείτονες την άλλη φορά προσπαθήσετε καλύτερα… pic.twitter.com/b2kp599mdo
— Joseph Pardalakis (@JPardalakis) August 28, 2020
ギリシャシティタイムズは29日、トルコ側が公開した映像を拡大すると捕捉されているF-16の塗装がトルコ空軍のF-16によく似ている(機首と胴体で明るさの異なるカラーリング)と主張して、これはトルコ側のF-16Cが自国のF-16Cを捕捉している映像を加工したもので、如何にもトルコ空軍機がギリシャ空軍機をドッグファイトで追い払ったと演出するためのフェイクニュースに過ぎないと言っているが、HUDの映像を拡大した画像は不鮮明なので「言われてみればそんな気もしなくはない」というレベルだ。
Ancak videoda şurada görülen beyaz renkli obje, bu uçağın Yunan F-16C’si olduğunu ele veriyor. Bu, kokpitin hemen arkasında bulunan GPS alıcı anteni. Yunan uçaklarında bu anten beyaz / açık gir renkli iken, Türk uçaklarında gri / koyu gri (neredeyse gövdeyle aynı renk) pic.twitter.com/Mg4bmnN47n
— Arda Mevlutoglu (@orko_8) August 28, 2020
これに対してトルコメディアは、映像に映ったF-16がギリシャ空軍のものである証拠としてコックピットの後方に装備されたGPS受信機の有無を挙げて反撃しているが、こちらも画像が不鮮明過ぎて「言われてみればそんな気もしなくはない」というレベルで決定打に欠ける。
果たして、どちらの主張が正しいのかは不明だが、一つだけ言えることはトルコ側が公開したHUDの映像にはマスターアームスイッチ(安全装置)の状態が「ARM(発射可能)」ではなく「SIM(シミュレーションモード)」の状態だったためトルコ側にギリシャ空軍機を本気で撃墜する気はなかったという点だ。
補足:マスターアームスイッチとは搭載兵器と火器管制装置のリンクを繋げるかどうかを決定するスイッチで、ARM、SIM、OFFの3種類(旧式機はSIMが無い場合が多い)の状態がある。ARMは搭載兵器が発射可能である状態で、OFFは搭載兵器を発射することが出来ない状態を示す。SIMは搭載兵器の発射は不可能だが兵器のシーカーが取得したデーターをHUD上に表示できるモードで、例えば赤外線センサーを装備していない航空機が搭載兵器の赤外線シーカーを利用して目標の発見・捕捉に利用したりするらしい。
もしマスターアームスイッチがARMに設定されていれば、、、考えるだけでも恐ろしい。
関連記事:ギリシャ空軍のミラージュ2000とトルコ空軍のF-16Cがエーゲ海上空で交戦
※アイキャッチ画像の出典:トルコ国防省が公開した映像のスクリーンショット
ジージーいってるのはミサイルの赤外線シーカーの音かな?
またやってる…🇹🇷 🇬🇷
双方とも本気の武力衝突は望んでいないだろうから決して発砲しないプロレスを続けるのかな?
安全を確保し練習と打ち合わせを重ねたプロレスでも万に一つは首の骨折ったりする事故は起こるので、プロレスがプロレスで済むうちに落としどころを見つけないといけない
見つかりますかね、落としどころ。四方八方に喧嘩を売ってるトルコには引く選択はありませんし、なんならギリシャを見せしめにしようとしてる気配もあります。ギリシャも国力的に、ここで引けばもう力関係は覆せないでしょう。となるとNATOの介入しかありませんが…ねぇ。
ドッグファイト状態なら、双方撃つ気がなくとも事故で撃ってしまうとか(過去に演習での事故例有り)、間違って物理的接触で墜落とかの可能性が有るので、この調子では何時か偶発的又は意図的衝突からの戦争リスクは高くなるばかりだ
本来は国連やNATOが出てきて、調停と物理的引き離しに出るべきだが、どっちも脳死状態だからな
もし自衛隊が同じような事を中国軍機に対し行えば、即時自衛隊機を撃墜する。
へー怖いねぇ( ´∀`)
アンタんとこは自衛隊機に「行われる」んじゃなくて
自衛隊機に対して「行う」側だろ。尖閣の漁船体当たりの件、こっちは忘れとらんぞ。
なんだ、トルコがまた騒ぎを起こしたのか。親日国だから悪く言いたくはないが、外交の天災エルドアン氏はいい加減おとなしくすべき。
トルコは好かない。周辺国に軍事力をチラつかせて自国の我を押し通そうとしているように見える。まるで中国のようだ。
だからギリシャを応援したくなる。
でもトルコは親日なんだよなあ
相手に好かれているという理由だけで言うべきを言わないのでは、いつまでも強い信頼関係は結べません。
親日国だからという理由だけでトルコの事を支援するのは筋違いでしょう。
外交はお友達関係じゃない。言うべき事は言うべきです。
トルコにもっと頑張ってもらえれば日本としてもメリットだから、他国からなんと言われても貫いてほしいところ
トルコくん、シリア上空でもロシア機を撃墜して、謝罪のお手紙を書くハメになったの忘れたの?
でかでかと映ってるけどどんだけ接近してんだ
500mくらい?
あと上からうにょうにょ伸びてくる表示がなんなのか気になる
時々ラッパ状に表示されてる奴?
それなら
「ロックオンしてる標的を追尾する時に最適な機動範囲」を示してるインジケータ(名前忘れた。なんたらマネージャとかなんとか)。
一緒に表示されてる、機体の移動先を示すエアプレーンマーク(ー○ー←こんなの)がラッパの中に納まってるので、追尾してるトルコ機は適切な機動を行ってるって事になる。因みにエアプレーンマークと一緒に映ってるーw-の表示はウィスキーマークと言って、機首が向いてる方向を示す。
と、書き込んだ後に動画見てみたらエアプレーンマークもウィスキーマークも表示の形が違ってたわ。ゴメン。
動画の場合、エアプレーンマークはただの ○ で、ウィスキーマークはー+ーみたいね。
横からすみません。
多少は存じておりましたがご詳細の説明に感謝いたします。
でもなんかみんな顔文字みたい
何年か前に実際に撃墜してませんでした?
どっちかが本気なら偶発衝突を口実に戦争始めるだろうし、どっちも本気じゃないなら偶発衝突は偶発衝突で終わる
(38度線とか、インド中国とか見ればわかるだろう)
中身は違うとはいえ、F-16C同士のドッグファイトかよ。ミラ-ジュ2000-5対f-16cならまだわかるが。
エースコンバットみたいだな
みたいも何もアレ見た目それぽくしてるゲームですし
現実目の前にして「あ、これゲームみたいw」なんて言ってる人見るとなんかモヤっと来る…
時代ですよ~。
パチンコからアニメファンになる人がいて、アニメ市場の裾野が広がっています。
ミリオタも高齢化が進んでいますから、ゲームからでもなんでも関心を持ってくれる人が増えたらいいなあ~と暖かく見守りましょうよ。
紀元前からずっと喧嘩してるとこ