トルコ国営通信社は5日「初めてアルタイの生産拠点内部の撮影に成功した」と報じ、フアット・トスヤル会長は取材に応じた中で「トルコにとって100年越しの夢が実現した」「国産戦車の量産を開始できたことは本当に嬉しい」「国内で設計・製造されたエンジンも試験を進めている」と述べた。
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アルタイの量産車輌が出てくるということはトルコにとって意義深いマイルストーンだろう
トルコはドイツ製パワーパックを輸入して国産化した主力戦車(アルタイ)を生産する予定だったが、シリア内戦への関与が問題視されて入手が困難になり、日本に戦車用エンジンの共同開発を打診するも輸出条件で折り合いがつかず自主開発を決めたが、アルタイを製造するBMCは2021年「Hyundai Doosan(現代斗山)やSNT Dynamics(S&T重工業)とエンジン及び変速機供給に関する契約を結んだ」と明かし、トルコメディアは2024年5月「アルタイの量産が始まった」と報じた。
アルタイは量産に漕ぎ着けるまで時間が空いたため改良が加えられており、ゲルギュン防衛産業庁長官は「最近の作戦で得られた経験に基づきアルタイには新しい機能が追加されている」「ますますデジタル技術が統合され、より正確で迅速な脅威の検出、照準、交戦が可能になった」と言及、BMCも「新しいアルタイにはアクティブ防護システムや乗組員の脱出ハッチが統合されている」と述べていたが、トルコ国営通信社は5日「初めてアルタイの生産拠点内部の撮影に成功した」と報じて注目を集めている。
アルタイはアンカラ郊外のAnkara Aerospace and Aviation Specialized Organized Industrial Zone(2022年に開設された防衛産業の大規模製造拠点)に建設されたBMCの施設で量産されており、トルコ国営通信社の取材に応じたフアット・トスヤル会長は「トルコにとって100年越しの夢が実現した」「国産戦車の量産を開始できたことは本当に嬉しい」「アルタイは全ての試験を通過し完成した工場で量産して軍に納品する」「この工場は既にフル生産に入っている」「国内で設計・製造されたエンジンも試験を進めている」「このエンジンは納品前に野外でのテスト、1万kmの耐久走行、性能基準を満たす必要がある」と述べた。
BMCが予定しているアルタイの生産は初期型(T1)と発展型(T2)に分かれ、トルコは韓国製パワーパックを採用するT1と国産エンジンを採用するT2を計1,000輌調達する予定で、現在生産されているのはアルタイT1だと思われ、国産エンジンがテストにパスして成熟すれば生産はアルタイT2に切り替わるものの、BMCは無人砲塔を採用したT3の生産も計画しているらしい。
アルタイのフル生産は「フルレート生産」を指しているのか「低率初期生産が完全に稼働している」という意味なのかは不明だが、それでもアルタイの量産車輌が出てくるということはトルコにとって意義深いマイルストーンだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:BMC





















高性能兵器はある程度輸入頼りになるのは仕方がないし問題はないとも思うけども、数が大事な兵器こそ100%自国製の製品を量産できるようにしないと。コストが競合より高くなっても良いがそれでも安価で量産できるドローンや滑空爆弾こそ自国開発しよう。
韓国兵器産業はほんとに輸出がうまい。日本のそれは制約があってやりたくでもできないところはあるがそれ以上の差がある。自国生産分のコストも下げつつ、他国の要望に合わせる過程でさまざまなノウハウも手に入るからブラッシュアップの速度も速い。ケンチャナヨ精神とかその他いろいろいじられがちなお国柄と日本からは言われがちだが、国産化プロセスについても完全な国産化をいきなり無理に推し進めるのではなく可能な範囲から着実にステップをすすめて目標を達成する様などは今の日本に逆にない現実主義に見える。保守性や品質の神話が行きすぎて、理想論的になってる気がする今日の我が国の産業を憂う。
へえ100年越しの悲願だったんだ。
八割くらい戦車不要論者だから無駄な努力ご苦労さんとしか
俺は思わんけど。
特にアルタイが一生懸命目指してきた現代の標準的MBTは
あるべき戦車の形態じゃないと思ってるから余計ね。
戦車不要論なんて何度否定されてきたと思ってるんだ…
未だに言ってる人いるのか…
まぁ抑止力(シリアではなくてドイツへの)にはなるから。そもそもシリアもクルドも平定した、アルメニアも屈服させた、エジプト、サウジ、UAEとは関係修復済みの、今のトルコにとって仮想敵は何処になるんだろう。まさかギリシャ陣営(≒仏独)やイスラエルと本気で戦うつもりだとは思いたくないが。トルコ人の反欧米、反イスラエル感情とエルドアン御大のバランス感覚を信じるしかあるまい。
幾ら戦車の冬の時代でもパワーユニット自作出来るのは強みだし、否定的に捉えるつもりはない。日本もパワーユニットなり戦車の要素要素には、ずっと開発予算割いておくべきだろう。
トルコはアゼルバイジャン等の同盟国やイスラム諸国への輸出も視野に入れてるのかな?
トルコの躍進はすごいなぁ
今世紀中にウィーンでメフテルが聴けそう
開発に二十年程度かかってしまった影響で戦車に求められる要件がガラッと変わってしまった点が大きな懸念だけれども、それは他国も同じなので適宜路線変更していくかもしれませんね。
Leopard2は、1980年代から生産され続けている。
近代国家のトルコ建国以来の悲願だったんだなぁ…