トルコのジェット無人戦闘機「MIUS」は巡航ミサイルをウェポンベイ内に搭載可能で最終的に超音速飛行が可能になるとBaykarは明かした。
参考:нові подробиці про морські ударні БпЛА MIUS та Bayraktar TB3 від розробника
参考:Bayraktar, Muharip İnsansız Uçak Sistemi’ni duyurdu: İlk uçuş 2023’te
ジェット無人戦闘機「MIUS」のプロトタイプ1号機は亜音速機、2号機からは超音速飛行に対応
先日、トルコメディアのDaily Sabah(デイリーサバ)紙が報じた内容に基づき「Baykar社が開発を進めている無人戦闘機「MIUS」の最高速度はマッハ1.4ではなくマッハ0.64=790km/h=超音速機ではなく亜音速機だった」と記事を書いたが、どうやらMIUSの量産機モデルは超音速飛行が可能になるらしい。
Baykar社のセルチュク・バイラクタル最高技術責任者(CTO)はゲブゼ工科大学主催「航空宇宙サミット2」に出席してジェット無人戦闘機「MIUS」に関する最新の情報を披露、それによるとジェット無人戦闘機「MIUS」の研究・開発は10年以上前から進められており、2023年に初飛行を予定しているプロトタイプ1号機は亜音速の飛行にしか対応していないが「2号機は超音速(最高速度が幾つなのかは不明)での飛行が可能になる」と語ったと複数の海外メディアが報じている。
さらにMIUSはウェポンベイと主翼下のハードポインに空対空ミサイル、空対地巡航ミサイル、精密誘導兵器等を計1.5トンまで搭載することが可能で、米空母で採用されているような発艦支援装置=カタパルトの助けなしで強襲揚陸艦「アナドル」から発艦することができ着艦は「キャッチケーブルとフックの助けを借りる(アレスティング・ワイヤーにような装置と機体側に搭載された着艦フックの使用)」と言及した。
つまりセルチュク・バイラクタルが公開した画像に記載されていた800km/hという情報は最高速度ではなく「巡航速度」である可能性が高いという意味で中々興味深いのだが、彼はバイラクタルTB3についても言及している。
強襲揚陸艦「アナドル」で運用可能なバイラクタルTB3の最大離陸重量は1,450kg(TB2の2倍強)で発艦は「スキージャンプが発生させる揚力と艦首に設置された巻取り式のケーブルによる加速力の補助を受けて行われる」と以前の航空宇宙サミットで明かしていたが、今回の航空宇宙サミット2ではアナドルへの着艦方法についても言及しており「簡易のレスキューネット(恐らくバリケードネットのことだと思われる)のみで着艦可能で最悪TB3はレスキューネットしなくてもアナドルに着艦することができる」と語っている。
因みにTB3はTB2と同様に衛星通信に必要な走行追尾型衛星端末(SATCOM On-The-Move:SOTM)も搭載可能だが、これを採用したモデルはコストが上昇するため「TB2の顧客は見通し通信を好む」と言及しているのが非常に興味深い点だ。
関連記事:トルコ、無人戦闘機「MIUS」の最高速度はマッハ1.4ではなくマッハ0.64
※アイキャッチ画像の出典:Baykar
有人機よりも小型軽量なのは判るけど、超音速で、カタパルトも従来の着艦拘束装置も無しで容易に発艦着艦可能という前文句をどこまで鵜呑みにしたらいいものやら
高アスペクト比の翼なら超低速での着艦は可能だとは思う
着陸時の速度がどんなもんかは知らんけど、バイラクタルtb2の巡航速度が70ktなんで適当に50ktくらいと仮定したら揚陸艦が21ktで走れるから相対速度29ktくらいになるわけだし
>高アスペクト比の翼
TB3の事?
枝元の人は「超音速で」と記しているから、MIUSの事を述べているかと。
一体なんの話をしてるんだ…?
誤レス
横からだけど「超音速と自力発艦※の両立」を疑問視してるんだから単なる高アスペクトでは解決にならないと思うよ。
※ 着艦はコメ主の誤解で訂正済み
可変翼…。
まさかね。
ないとは言い切れないよ。
F-14みたいな可変後退翼は有人機でさえ重量・コスト的に難しくて衰退したんだから無人機では尚更難しいだろうけど、
ラム圧で展開する柔軟翼(パラグライダーやウィングスーツの様な)であれば重量・コスト共に問題ないし速度も300kmやそこらなら十分いける。
例えばフジインバックは離着陸時に展開して離着陸距離を短縮するパラシュートを実用化してる。言わば可変複葉機だね。
主翼端や前縁や後縁から展開する可変展張翼ならもっとハードルが低いはず。
まあそれでも超音速と200mレベルのSTOLの両立は簡単じゃないだろうけど。
参考記事の二つ目の方を見ると
>﹙前略﹚TCGアナドルクラスの短滑走路船に着陸および離陸できることです。
>私たちはカタパルトの助けを借りずにTCGアナドルを離れることを目指しています。
>彼はキャッチケーブルとフックの助けを借りて船に着陸することができます。
とあります﹙以上は記事の自動翻訳﹚。
・カタパルト:無し
・従来の着艦拘束装置:アリ
が先方の想定している、MIUSの発艦着艦環境の様です。
参考記事まで遡らなくても本文に
>着艦は「キャッチケーブルとフックの助けを借りる(アレスティング・ワイヤーにような装置と機体側に搭載された着艦フックの使用)」と言及した。
と記していましたね。
失礼しました。
自動着艦なら昔でもF/A-18のACLSとかあるし、X-47Bも出来ていた話だし出来ない事はないでしょ。この場合マックスペイロードで問題なく着艦出来るのかの方が気になる。勘違いは承知でバリケードネットやケーブルに依存しない着艦なんて設置後の車輪ブレーキのみに依存する(甲板が濡れていればアウト)かスラストリバーサー装備しないと無理だろうし、それすると着艦やり直しなんて無理な話でSTOVLかよほどの軽量小型機じゃないと現実的に出来ないよね。
自動発艦に関しても昔の時点でかなりの実績あるし、F-35Bだけどスキージャンプのクイーンエリザベス、ストレートのワスプとかからビーストモード状態で補助がない短距離滑走で発艦しているからそんなに無理な話じゃ無いと思うが。もし無理ならロケットアシストとかするかもしれないけど。
推力重量比0.5以下で特別なギミックも無しに自力発艦は無理じゃないかなぁ…。
↑超音速機が、ね。
滞空型の高アスペクトな高揚力機とかなら何とでもなると思う。
現時点では艦載モデルについては絵に描いた餅感凄い
KF-21の「将来はウェポンベイ式にして第五世代化可能です」くらいの
試作機が飛び始めてから、着艦装置の研究始めて実用化はその数年後
艦載型の開発と揚陸艦の改修に更に数年
くらいのスケジュール感なら納得するけど
それとも知らないだけでその辺の研究も進んでるのかな?
TB3:「アナドルに着艦」とコメント、アナドルで運用している風のCG提示
MIUS:「アナドルクラスの短滑走路船に着陸」とコメント、CGは単独飛行のもの
MIUSの艦載化は、﹙TB3での運用を反映した﹚アナドル改かアナドル改装後の話しかも。
無人機に関してハードウェア的部分のみ取り上げて比べるけど、AI・ソフトウエアが決定的な差を産む。
そりゃ違うだろ、空力的な物理現実はソフトウェアのみで乗り越えられない
強いて言えば気流と艦の揺動を把握して最適なタイミング・コースで着艦する、みたいな技術で「実質の着艦性能」が多少上がる可能性はなくはないけど、
そんなんで着艦速度が2倍3倍に跳ね上がるもんでもなかろうしね。
そんな前提以前だろ
昔のレースゲームの壁に突っ込んで動かなくなるようなAIじゃいくら機体が高性能でも意味ないって話でしょ
>因みにTB3はTB2と同様に衛星通信に必要な走行追尾型衛星端末(SATCOM On-The-Move:SOTM)も搭載可能だが、これを採用したモデルはコストが上昇するため「TB2の顧客は見通し通信を好む」と言及しているのが非常に興味深い点だ。
やっぱり、衛星通信が不要な見通し通信級に適した機材なのね
となると運用範囲は地上通信機から200~300km程度になるから、長射程精密誘導兵器と電子戦能力を併せ持った相手だと電子戦(物理)で無力化するのは容易でしょうね
無論、中~長射程SAMや、対空火器を有した航空機を運用出来る相手にも無理と
TB3とかのより大型高性能の機材も開発しているから、仮想敵や顧客の財布に合わせたバリエーションの広さが強みになるのでしょうかね?
なんかSu-57と随伴飛行しそうな見た目
迷彩が同じなのがね、どうせF-35買えないんだしSu-57でも買っちゃいなよ、チェックメイトでも可
実物が出るまではなんとも言えんなこれは。
いくらトルコが無人機分野で先行してるとはいえ、性能にトレードオフがないと言うか、実現できるとは思えない性能をしてるんだが
バイカール社は、MIUSにしろTB3にしろ、陸上での試験をやる(あるいは、やっている)
でしょうから、そういった情報がそのうち出てくると思いますよ。
「2023年に初飛行を予定」で無人機﹙有人機程の安全性は求めない﹚だから、地上試験も暫く先じゃないかな?
とは言え、スケジュールが遅延しなければ、来年か2023年の前半にはやると思いますが。
だよね。
前の「ごめん亜音速でした」の記事の方がむしろ期待感あったわ。
無人機の軽量を活かして推力重量比3だの5だので力任せに発艦&音速突破するぜヒャッハー、着艦?何ソレ美味しいの?みたいな設計ならまだしも分からんではないけどそういう訳じゃないしなぁ。
>2023年に初飛行を予定しているプロトタイプ1号機は亜音速の飛行にしか対応していないが「2号機は超音速(最高速度が幾つなのかは不明)での飛行が可能になる」と語ったと複数の海外メディアが報じている。
という内容から推定できるのは、2号機以降は少なくともエンジンがプロトタイプ1号機とは違うてことかと。
燃料大量消費してアフターバーナー炊きまくった瞬間最高速度が超音速、なんて落ちだったり?
可能性が皆無とは言わないけど、
瞬間でもそれを可能にするには強度も推力も必要で、逆に高速での抗力は減らさなきゃいけないからなぁ。
強度は重量に、推力は燃費(と重量)に、抗力減は揚力に跳ね返るので実用性皆無の機体になりそう。
ネタにマジレスだったらごめん。
あの機体デザインではマッハは無理だろう、ステルス性を犠牲にしても主翼部分の胴体は細くしてエリアルールを採用しなければマッハは超えられない。
それに加えてエンジンが非力に見える。
「あの機体にあのエンジンでは無理」なら分かるけど、「あの機体では無理」はどうよ。
エリアルールはハードル下げるだけだよ。別に採用しなくたってパワーさえあれば音速は超えられる。
もちろんこの機が非力で超音速が無理そうな事には同意するけどね。
非力に見えるっつーか非力。前の記事に載ってる。
>ウクライナのイーフチェンコ設計局が開発したターボファンエンジンAI-25/16.9kN
超音速を実現するためには強力なエンジンか機体断面積の急変を抑えるエリアルールのどちらかが必要。
無人機に強力なエンジンを積むのばコストも燃費も悪化してよいことは無い、エリアルールが採用されていないデザインなわけで超音速機ではないことが素人でも判断できる。
だからそれには同意するよ。そう書いてるでしょ。
だが貴方は
1「あの機体では無理。エリアルール採用しなきゃマッハは超えられない」
2「『それに加えて』エンジンが非力に見える。」
と書いている。
わざわざ分けて2を書き添えてるんだから1にエンジンパワーの事が含まれてる様には読めないよ。
てかここのコメ主の元コメちゃんと読んでる?「〜なんて落ちだったり?」だよ?
「落ち」がある、つまりネタ。カタログスペック自慢の冗談みたいな(=実用性のない)機体だったりして、と言ってるんでしょ?
「コストも燃費も悪化してよいことは無い」なんてこたコメ主だって百も承知なんだよ。
これのコスパがどうかは知らないけど
出雲型用にこの手の何機か欲しい
空母運用の練習の足しにもなりそうだし
次期強襲揚陸艦のほうでしょ、まだ具体像は見えないけど、もう無人機搭載を前提として良い時代に入ってるし
いずもは洋上防空に徹して貰わないと
「この手」がどの手かによるかな。
最高速M0.64の滞空型で自力発着艦可能な機体なら哨戒機なり警戒機なりとして有用だと思う。
超音速で最大飛行時間5時間の機体なら要らない、というかいずもで運用は難しいと思う。
実際のところ、MIUSの試作機と量産機モデルの性能差がありすぎて試作機で問題の洗い出しができているのか不安になるな
TB3に監視レーダー積んで簡易警戒機にできないのかな?
重量的には厳しいかもしれないが。
つーか、バイラクタルtbシリーズの本来の用途はそれかと
簡易的でも空港設備が必要なのにそこから2,300km程度の範囲に数十kgの爆弾を配達できたからって戦術的な意味がそんなにあるとも思えず
それなりのセンサー載せて前線とデータリンクとは言わなくても情報伝えられたらそれなりに強力だと思うけど
2300km程度…だと?
大東亜戦争時の空母と戦闘機を無人化したような陣立てだな。1450kgのプロペラ機で兵装をどのくらいか読み飛ばしたが、まさにゼロ戦程度の軽戦闘無人機だ。これだと10隻単位で作れて千機単位で実装できる。無人なので戦死者もない。親機はF-3とかだろうけれど、P-1,C-2当たりを母機に改造して後方から統率することも出来るだろう。いよいよ無人機時代だと思わせる。