F-35が搭載するエンジン「F135」を輸送するには専用設計のコンテナに密封された状態で輸送する必要があることは管理人も把握していたが、この専用コンテナを輸送する輸送機は認証を取得する必要があるらしい。
参考:A400M transport not certified to transport F-35 engines
英空軍はC-130Jが退役するとF-35Bの交換用エンジンを空輸できるのはC-17のみになる
英国防省のジェレミー・クイン調達担当次官は「英空軍が保有する軍用輸送機はF135を輸送するための専用コンテナを輸送できるのか?」という議員の質問に対して「英空軍の保有する輸送機で専用コンテナを輸送できるのはC-17とC-130Jだけで2020年5月に認証を取得した」と明かし注目を集めている。
英空軍は固定翼の輸送機を4種類(C-17×8機、C-130J×14機、A400M×20機/発注数は計22機、BAe146×4機)保有しているが、BAe146は2022年にC-130Jは2023年に全機退役する予定なので2024年以降はC-17とA400Mだけになることが確定しているためF-35Bの交換用エンジンを空輸できるのはC-17のみになるという意味だ。
果たして専用コンテナ輸送に必要な認証は英空軍が個別に取得したのか、米空軍が取得した認証(C-17もC-130Jも米軍採用機)をそのまま引き継いでいるのかは不明だが、もし英空軍が個別に取得するなら退役が確定しているC-130JではなくA400Mで認証を取得した方が合理的なため後者の可能性が高いと思われる。
このニュースに対して一般の英国人は「エアバス製のA400Mで専用コンテナの輸送に必要な認証を取得するには誰かが費用を負担する必要があるのではないか?」とか「A400Mが認証を取得するには同機の振動特性が専用コンテナに収められたF135に影響を及ばさないことを証明する必要がある」などと議論を交わしているが、どれも根拠が示されていないため推測に過ぎないが中々興味深い。
どちらにしても「A400MではF135を輸送することが出来ない」という話は業界関係筋や匿名の情報提供者による不確かな情報ではなく英国防省の公式な回答なので、F135を収めた専用コンテナは物理的に輸送機の貨物スペースへ搭載できればOKという訳ではなく輸送機の機種毎に認証を受ける必要があり、これに違反して未認証の輸送手段で専用コンテナを運搬すればF135の性能を保証しないという意味だと思われる。
管理人はF-35の運用インフラとも言えるF135の輸送に必要な認証費用はプログラム参加国(出資国のこと)がF-35ジョイント・プログラム・オフィス(JPO)を通じて平等に負担するのではないかと思うが、余りに話題がマイナーなので認証費用の詳しい情報が今後でてくるのかは非常に微妙としか言いようがない。
関連記事:エンジンを空母に輸送可能? F-35Cの運用に欠かせない艦上輸送機「CMV-22B」完成
※アイキャッチ画像の出典:Royal Navy / OGL v1.0
強襲揚陸艦のF35BのF135はコンテナないうえ・一部分解してオスプレイで運んでいて、後々空母のF-35CのF135も同じように運ぶ予定だし、コンテナに密閉したまま格納できるスペースがあるならそんなに認証クリアは難しくないのでは。
その為のCMV-22Bだからね。
ひゅうが型は、艦内でエンジン交換するのかな?
空自は、手持ちのC-130で対応かな。
ところで、イギリスは早くもC-130Jを退役させるのか。金かな?
記事とは話が変わっちゃうけど、海自はCMV-22Bを取得しないのかな?
いずもでF-35Bを運用するにも、このままだと航空輸送は陸自に完全に依存してしまう。
海自独自の輸送ヘリは取得した方が良いと思うのだが
MCH101じゃ、航続距離も短かければ、航空燃料の輸送もできないし
ググって見たら2020年に米海軍のブルーエンジェルス用にC-130Jを売却という記事が出てきましたね
リンク
表向き英空軍もアフガニスタへの展開でA400Mの性能に満足しているとのことですが、不整地離着陸能力の不足への不安とかもある様子
退役させる機体が気になりますね、2030年代半ばまで飛行できるくらいの機体寿命がある機ですから。
振動の激しい輸送機に積んで輸送中の破損を防ぐための認証だろうしね
日本も同じ問題がありそうな気がするが、C-2はどうしているのだろう
海上輸送が認可不要なら特に問題なさそうだが
IHIで組立てて、C-130で運ぶのでしょう。
C-130Jは認証されているが、空自のH型(もしくは海自のR型)は認証されているのだろうか。
(搭載エンジンとプロペラがJ型で変わっているので、それ以前の物と少なからず特性が変わってそう)
国内だけなら陸送じゃないか?
米軍でされているやつそのまま持ってくるのでは?>H型
Rは退役してるから無理だろうけど
なんでもかんでも認証か
計画段階ではそれだけ各要素技術もF-35も虎の子だったんだろうけど無駄にF-35ジョイント・プログラム・オフィス(JPO)の仕事増やしすぎじゃね
いざ開戦が迫ると、認証とか無視してどんどん運んで、しかも黙認されるのは確実
これは平時の責任問題に過ぎないから
この程度でエンジンにトラブルなぞ起きるなら戦争に使えるはずもない
いや、もしも認証の目的が「安全な輸送を保証する為」なら、開戦直前だろうが戦争中だろうが認証を無視して居たらエンジントラブル多発でどうにもならなくなるぞ?
問題の認証の目的が公表されていない点がこの議論の一番のネックなので、これ以上の話は出来ないけどね
そういうことは戦時になると問題にされない、途中壊れたら棄てて次を運ぶのみ
むしろ戦場まで無事に運べないコンテナの性能こそ問題にされるだろう
というか、コンテナはそのための存在なんだから、実はコンテナそのものを破損しない限りどの機体で運んでもエンジントラブルなど起こらないのが真相だろう
そうやってシステムや作業をわざと複雑化して価格を吊り上げる、これが平常における企業の手口だって(笑)
で、どこ企業が何の価格をいくら吊り上げてるんだ?英国がA400Mで飛行試験を行ったらF135やF35の価格が吊り上がるのか?それともコンテナの価格が吊り上がるのか?
国が設定している認証を国の予算で国が確認するのに、どこで民間企業が絡んでくるんだ?
F135のスペアなんて数が限られるのに何言っての?
壊れたら捨てて次を運ぶだけ?
精密機械の塊のエンジンを次から次へと供給出るとでも思ってるなら大間違いだ。
戦争とはそういうムダを平然とだ、
1トンの燃料運ぶのに2トンの燃料費やすような話はザラ
平時の常識にとらわれすぎw
おそらく「安全な輸送を保証するため」でなく「パーツの品質を長期にわたって担保するため」の仕組みだと思う
理想論的にはパーツをF-35導入国同士で融通しあう時に、在庫の品質にパラツキがあったら困るみたいな感じの
(一応、ALISによる在庫の一元管理はそれを指向してるはずだし)
多分こっちだよね
F-35の事業全体が多国籍かつ多企業なんで届いたパーツに対しての品質保証がめんどくさいんだろう
で、誰が責任というか費用を持つかを簡単に特定できる必要がある
F-35は箱入り娘だった。
箱入り娘の上、本来の性能が発揮出来無いわ、運用コストは膨れ上がる一方だわ、開発が遅れている内に中露の新型戦闘機の登場で性能的にも陳腐化の気配が出て来たのでエンジン換装の話が持ち上がるわ…F-35、ハッキリ言ってポンコツ娘じゃないですか?
アニメキャラに例えるとズバリ、ガルパンの桃ちゃんだなw(腹黒い笑みを浮かべるガルパンおじさん)
現段階ではマルチロールとも呼べない代物だけど一体いつになったら本気を出してくれるんだろう
雑談から憶測してね
時計のメンテナンスはメーカー送りにすると高いし時間がかかるから、その辺の修理屋に頼むケースもあるけど、どのメーカーも品質保証ができない云々と否定するんだけど、
実際はそのメーカーに勤務してた技術者が個人で修理屋を始めてて、むしろメーカー送りするより仕上がり精度が良かったりする
部品交換の場合があるから価格を考えずにメーカー送りにする必要ある場合もあるんだが、
仰々しくもったいをつけて機械素人であるユーザーをだまくらかしてるのが業界の実態です
さて、このエンジンは認識されない輸送機で運ぶと、本当のところどの程度ぶっ壊れるんですかね?
私は騙されないよ
>さて、このエンジンは認識されない輸送機で運ぶと、本当のところどの程度ぶっ壊れるんですかね?
単に評価していないだけで、別に「壊れる」事も保証していないかと。
単に何が起きるか判らないだけ。
評価とか検証とかしていないのなら、当然の話しだけど。
そして、何が起きるか判らないので、保証の対象外になると。
航空エンジンの様な人命に係わる代物なら、保証外の行為にペナルティ無しの方が怖いかな。
737maxは30万フライト中で2回墜落したら認証取り消しされたらしいが、「私は騙されないよ」さんに言わせればFAAが737の認証取り消したのも機械素人であるユーザーのサウスウェストやユナイテッド航空をだまくらかすためなのか。
高級で時計ならそれでいいんだろうけど、戦場で使う兵器のメンテンスシステムを職人だのみにするのかい?
元々職工という職人便りだろう
ストーブメーカーに電磁ポンプの交換部品の事を問い合わせたら
「当社の製品にはソレノイドポンプは使われているが、電磁ポンプは使用していない」と返答された。
これ同じものなんだがメーカーの担当者は本気で違う物だと信じていているようだった。
技術担当者がこのレベルじゃメーカー修理なんて恐くて出せない。
因みにこのソレノイドポンプにはしっかりと電磁ポンプと印字されていた。
だって部品の製造元の名称や一般的な呼び名は電磁ポンプだからw
エンジンメーカーがアフターバーナーは無いけどリヒートは装備してると言うようなものだな。
A400MユーザーでF-35配備進めてる国だと、あとはトルコか…。うーん実質認証費用英国が全負担する流れなのかな
ベルギーがあるよ。
あとは、F-35導入を検討してるとされてるのはスペインで、そこが採用したら全部で3カ国
ただ、この2カ国はC-130を運用してるので、A400Mの単独運用となるとイギリスだけになるのかな?
c-130の朝は早い
またc-130に何でもやらせようとしてる