英国の新首相は「国防政策の徹底的な見直し」を発表、ポラード国防担当政務次官もGCAPに対する労働党政権の立場について「何も断言できない」と述べ、AviationWeekは「新政権はGCAPを重要と見なしているものの、見直し結果が発表されるまで何も約束しない」と報じている。
参考:GCAP Future Not Prejudged Before Review, UK Minister Says
具体的なところは2025年前半に見直し結果が発表されるまで何も分からない
英国のスターマー首相は国防支出をGDP比2.5%まで引き上げる計画だが、保守党時代に策定された国防政策や調達プログラムをそのまま引き継ぐ気はなく、16日「空洞化した英国軍の徹底的な見直しを命じた」「この見直し作業は脅威の緊急性を考慮して直ちに開始される」と、ヒーリー国防相も「世界はより不安定になり、テクノロジーが戦争の本質を変えている。これに備えるため我が軍は戦闘準備を整え、より統合され、より革新的になる必要がある。我々はより明確な説明責任、より迅速な提供、より少ない無駄、そしてより良いコストパフォーマンスを必要としている」と述べた。

出典:Number 10/OGL 3
野党時代の労働党は「陸軍の兵力削減」に反対し、軍の調達プログラムについても「保守党が政権を握って以来、調達プログラムの失敗、予算超過、行政上のミスで130億ポンドもの資金を無駄にしてきた」と非難してきたため「今回の見直しで大きな変更がある」と予想されているが、具体的なところは2025年前半に見直し結果が発表されるまで何も分からない。
ロンドンで開催された国際空軍参謀長会議に出席したポラード国防担当閣外大臣も「GCAPに対する労働党政権の立場」について「国防政策の見直しで何が起こるか何も断言できない」「英国の当局者が日本やイタリアと来週会談する際、彼らはGCAPプログラムの重要性を強調するだろう」と述べ、AviationWeekは「英国の新政権はGCAPを重要だと見なしているが、2025年に予定されている国防政策の見直し結果が発表されるまで何も約束しない」と報じている。

出典:Team Tempest
因みにGCAPは2025年に正式な開発が開始され、2027年にデモンストレーターの初飛行が、2035年の量産機配備が予定されている。
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※アイキャッチ画像の出典:BAE Global Combat Air Programme
あっ 終わった
英国は離脱を脅迫の材料にして負担軽減と権利拡大を主張するでしょうね。
以前の英国議会の公聴会ではGCAPは英国抜きでは不可能で、日本はただの金づるみたいな事を言っていた認識があります。
イギリスが離脱を脅迫の材料にするなら、どうぞどうぞ、となるだけだと思う。
日本単独でも作れるから。
F-2のときとは違う。
ほぼゼロベースで世界に売れる第四世代機作っているなら自信も分からないでも無いけど。
実績が日本しか使わない第3世代や練習機。Fー16と米国エンジンの恩恵を少なからず受けている第四世代機。ステルスだけど技術実証機でウェポンベイも検知機器であるスマートスキンも無しの機体。
少なくとも日本メインで作れはするだろう。それが実戦に耐えうるコストも適切な機体に仕上がると言い切れるなら自信満々で単独開発すれば良いけど自信あるの?まともな実戦経験も無い世界に大っぴらに輸出しているわけでも無い国が吠えた所で虚しいだけではないか。
別に輸出が主目的じゃないし
あまりにも周辺がヤバすぎるのでやむにやまれず開発するわけで
多少の性能落ちがあろうと遅延するよりは、たとえ単独でもあろうともスケジュール厳守を選択すると思います
そも、彼が言いたいのは、ただでさえコストが跳ね上がりつつある戦闘機系で
ろくに作ったことが無い日本が
まともなコストで作れるのって話で…
輸出がどうとかは今関係ない。
スケジュール厳守して、某国以下の機体になったら意味無いでしょうよ。
それを言ってしまうと、NGFの開発国だと、一度もステルス機を運用した事も無く、性能実証の為の機体も開発した事無い国が4.5世代機から第六世代機を開発してるの見ると、技術的に周辺国に劣る訳にもいかず、現在の情勢の切迫感から、必要に迫られて機体を開発してるのでは無いでしょうか?
「日本から積極的に抜けて単独でやれ」とは思いませんが「英が離脱を脅迫の材料にして負担軽減と権利拡大を主張してくるなら毅然と対応するべきだ」とは思うし、それをできる程度の研究・開発はしてきてると思います。
英伊が全企業ごとスポンと抜けるとかなると厳しいかもしれませんが、現時点では「英国政府が見直しを検討」してるだけですし。
>Fー16と米国エンジンの恩恵を少なからず受けている第四世代機。
F-16の設計資料って、個々の詳細検討内容は設計者の個人資産扱いでGDにも残っていなかったため、
担当者が故人などで設計者個人にアクセス出来なかった場合は、何故その形にしたのかを調べることが出来なかったみたいです。
その様なケースに遭遇した場合、
何故F-16ではこの形になったのか設計思想の推測検討をまず行い、
その推測した設計思想を踏まえて、F-2ではどうあるべきかの検討を行うという、
結構無駄な手間を必要としたとか。
また、F-2がF-16のパーツをそのまま流用した箇所は、垂直尾翼やベントラルフィンなど限定的で、詳細設計の規模自体も新規設計並だった様です。
F-2の機体設計に関してだと、共同開発の主な恩恵は、V字モデルで言えば左肩上の部分に限定されると解釈しています。
その手の上流部分は、日本にとり苦手な領域でもあるでしょうが。
実績もないのに単独で作れると妄想するのは結構な事だが現実世界は政治で宗主国様アメリカに単独では作らせてもらえないんだろ。だからイギリス巻き込んだんだろ?台湾も単独で戦闘機作れるほどだったが、アメリカが武器売り込むために有形無形の圧力かけて産業潰されたぞ。
意味もなく喧嘩腰で来られてもねえ
F1もF2も実績だし
多分『Uncorrected oral evidence: The Global Combat Air Programme』こと言ってるんだけどそんなこと言ってね―から、適当書くなや
むしろ「GCAP抜けたらイギリスの戦闘機産業が終わる」「サウジ入れたら日本が抜けるから反対」って感じで抜けるべきではないって意見が主流
コストに関しても「日本は遅延しなきゃコストに関しては心配してない」であって、別に金づるみたいなことは書いてない。そもそも国際共同開発ならいかに金出して主導権握るかが勝負なのに、わざわざ「共同開発相手に金出させましょうw」なんて言う訳ないだろ
多分『Uncorrected oral evidence: The Global Combat Air Programme』こと言ってるんだけどそんなこと言ってね―から、適当書くなや
むしろ「GCAP抜けたらイギリスの戦闘機産業が終わる」「サウジ入れたら日本が抜けるから反対」って感じで抜けるべきではないって意見が主流
コストに関しても「日本は遅延しなきゃコストに関しては心配してない」であって、別に金づるみたいなことは書いてない。そもそも国際共同開発ならいかに金出して主導権握るかが勝負なのに、わざわざ「共同開発相手に金出させましょう」なんて言う訳ないだろ
さあて、本当に「金づる」と言っていたとして、裏返せば(金づるを必要とするほど)「英国単独では開発資金がまかなえない」と議会に告白しているようなものですからね。
脅迫できる立場にないものが脅迫してきたところで、本邦としては(心の底では相手に同情しつつも)聞く耳持たないだけでしょう。
サウジを入れようと本格的に言い出す可能性もあるか
新政権はサウジと仲が悪いのでむしろサウジ参加は遠のいたでしょうね
できない約束は口外しないだけ、ボリス元首相の100倍はまともですね
技術的貢献と金銭的貢献がない英国が喚いたところで、ワ―クシェアを減らされるだけだと思います
日本は要素技術も゙あるし離脱して単独でやるでしょうし(GCAPはリスク低減と量産効果で参加したのに加えて2035年の配備が譲れないラインという認識です)
日本が単独で開発したら1機あたりの値段はどのくらいになるんでしょうね?
まあ少なくともF-22やF-35よりは高くなりそうですね。
F-35はベストセラーだし、単発機だから、共同開発だろうとF-35の方が安いでしょ。
よっぽど能力削れば別だけど。
F-22は新造してないし比べてもなあ。昔、自衛隊が買うなら200億説はあったけど。
インフレと円安の影響もあるから、尚更ですね >F-22
4~5年前に¥2.4Mと高価で購入を諦めた米国製アンプが、最近見たら¥4.3Mと倍近くになってて、
改めてインフレ+円安の暴威を感じてた所です。
タイフーンのときのフランスみたいな動機にも乏しいし別に予算超過したり計画遅延が報じられてるわけでもない
それとエンジンのロールス・ロイスとEB-PBFの金属プリンター技術のあるイギリスにその言い草は絶対にない
あと地味だけど戦闘機に必要不可欠な射出座席のパイオニアであるマーチン・ベイカー社もありますねー
RRの過去の実績と経験値と保有技術と何より国際的な信頼性を軽んじるつもりはないけど、F-Xを完成させるのにどうしても必須か、っていうと疑問ですね。
IHIはXF9-1と高バイパス比ターボファンのテイルコーン内蔵の高出力電動機を完成させてますので多少の性能低下や遅延やコスト増はあっても必要な水準は達成できるでしょうし、
アヴィオ(を通したGE)の協力だって得られる訳で、技術的にはそっちの方が頼もしいまであります(代償は大幅に高くなりそうですが)。
日本の立場は通達済みなんで配備遅延するリスクがあるなら(性能がどれほど下がろうとも)日本はGCAPから離脱するってことを踏まえての発言なのかな?
そのようなまともな思考ができる上層部は日本にはいないという正しい認識を持っているのでしょう。
公聴会で遅延するなら日本抜けるぞ(だから分かってるよな?)と再三言われてるんですがそれは
日本としては2035年配備のスケジュール厳守を絶対条件として強調してますから、英国新政権が今から再交渉をしようというのであれば、日本が本当に離脱する可能性が見えてきましたね。
イタリアと新しい条件詰めるために話し合いかな?
イタリアは頑迷なFCAS統合論者だから、結果喧嘩別れして終了でしょうね…🙄
ポラードは政務次官ではなく閣外大臣
閣内大臣、閣外大臣、政務次官の三段階かな
見直しに半年もかかるって、時間かけ過ぎじゃないかな
国防費削減を掲げての国防政策見直しなら不安になりますが、国防費増額を掲げた中での見直しなんので計画自体は特に何も変わらないんじゃないですかね。
保守党の予算について今まで色々言ってきた手前、こう言ってるのでしょうけど。
共同開発相手に対して明らかに優位ならともかく、日本は抜けようと思えば抜けることのできる相手。今更大幅な計画変更をねじ込んで納期の問題で日本(金持ち)が抜けるのは避けたいはず。
というかイギリスも戦闘機量産に向けて会社設立やら従業員雇用とか進めてるのに、今更止まれないでしょう。
輸出条件やら何やらで与党が邪魔しまくってる本邦が偉そうなことは言えないよね
この計画には本当に期待しているのでなんとかお頼み申す。
面白みのない我が国の戦後航空界にイギリスの血を入れて、ジェット・ロケット縦置き双発で胴体の上に増槽やミサイルや旋回機銃を搭載した戦闘機を作るんだよ!
今回の見直しは歳出削減ありきではないし(むしろ戦力再建を加速させる意図すら感じる)、労働党政権の外交政策がアジア重視であることも変わりはなさそうなので、さほど心配しなくてもいいのでは。ウルトラCで同政権がブレグジット撤回&EU再加入に成功してしまうと話変わってきますが、大陸側の冷淡さは相変わらずなのでそこも心配ないでしょう。
逆に言えば、見直し作業が終了するまでは現状の日英伊国際協定に沿ってGCAP開発作業が継続されるということになるかと。再検討される国防政策の結論無しに策定済みの予算支出等差し止めはできないはずなので。
仮にGCAPプログラムが英国都合で見直され、開発完了時期が大幅に遅延したり要求仕様が日本側要求を大きく外れることになれば、本邦のプログラムへの関わり方が変更を余儀なくされる可能性はあるでしょう。
その場合日本は、開発リスク低減のため別途にBAEやRRの協力支援等を受けつつも、単独主導の次期戦闘機開発事業に移行するかも。その際でも、英国がGCAPを放棄しない限り、搭載機器の共通化等可能な限りのコスト低減を図るだろうと思いますが。
二枚舌ほっといてアメリカの第6世代機開発に乗っかったらどう?
そっちはそれこそコスト削減を前提に見直しを検討中。
頼みの米帝様ですら、第六世代についてgdgd(空軍はコスト超過で見直し中、海軍は予算つかない)なので、実は頼れるところが世界中のどこにもない…
F-2の二の舞は勘弁…
乗っかりたくともNGADはF-22と同様、海外移転は行われない見込み大です。
現時点ではメーカー側のイメージ図しか公開情報が無く、国際共同開発の予定もありません。仮に導入が可能になったとしても、ブラックボックスだらけで独自改修など許可されないでしょう。
削減されかけてるアメリカがなんだって?
イギリスが揺らぐと、日本もF-35の追加購入か、F-15CJ/DJ Pre-MSIPの改修になりそうな気がします。
トランプが大統領に復帰したら、F-35Bを追加購入して、新型強襲揚陸艦の配備を前倒しを求められて、米空母の肩代りを求められそうですね。
GCAPの計画自体が頓挫してしまうと、アメリカと各国が開発の折り合いを付けている、無人随伴機をマトモに運用出来る機体(F-35のtr4でも限定的)がアメリカだけになりかねないのでそれは避けるのでは無いでしょうか?
英国政府が抜けてもBAEが抜けなければ、金だけの問題
元々国内開発する気だったので開発費はどうにかなるし、輸出する気もなかったから資金調達にも影響しない
戦闘機は緊急時の飛行停止期間問題があるので2機種あるのが健全なんだよね。
特に日本みたいなお国柄だとトラブル発生時は飛行を見合わせたいでもスクランブルが世界でも数多い特殊地域事情もある。
従って、かなりまとまった数をF-35ではない何かにしておく必要があるんだよね…
P-1、C-2が同系統機と価格が大きく変わらないので、単独開発になれば電子機器メーカーが喜ぶから歓迎でしょう。生産も集約可能になりポシャったアレの人員が使える
前政権の否定のために政争に国外を巻き込むとか、労働党はイギリスの国家信用とかどうでも良いのがよく分かる
盛大にウクライナ紛争つくりあげたアメリカに向かって同じこと言えますか?脱皮するように政党の衣替えてご都合よく自己正当化、他国など知った事か、なのが民主主義的価値観だろ。
まあ、イギリスだし別に驚く事は何もないかな。ここは合同プロジェクトでちょくちょくこんな感じでしょ?
そういう約束を守れないイギリスってのが誇らしいタイプな懸念もあるし…それが素晴らしいと思ってしまってる系統の人が首相だった場合は説得しようがない時間の無駄だからね。追い出してさっさと話を進める方が健全かも知れない。
それでもやっぱりお願いします全党からも確約取り付けてきました政権交代で政争のダシになんかしませんくらい言い出せば話は別だが…そんな気あるのかな?都合よく美味しい話に飛びつければよし、ダメ元でかつ気に入らなかったらテキトーな理由付ければ何をしてもオッケーさみたいな態度では正直計画が遅れて無駄に予算垂れ流すだけで迷惑まである。
アメリカの航空機関連は数でメインになるグループ以外はあんまり信頼出来ないんだよね。
なんせ、すぐにライン閉鎖しちゃうからさ…ヘリでもほんとう迷惑させられたし。殿様商売が過ぎるんよね。
お付き合いである程度はやるとしても、主力戦闘機の二機種目でそれはやりたくないかな…
数量が限られる機種でかつ、耐用年数稼いでなんとかしのげて、緊急的にラインが放棄されるの込みでやれる機種でしか…
これがあるから国際共同開発って見かけのメリットよりデメリットの方が大きいんだよね
そもそもこの戦闘機開発計画は中国を刺激して日中関係を破壊する邪悪な企みと私は見なしていました。ですからご破算になろば良いと思っています。日中関係にとって邪魔なんだよ