欧州関連

英国防省、バフムートに対するロシア軍の攻撃はほぼ止まったと発表

Bloombergは「バフムートで結果を残せなかったためロシアは春攻勢を中止、ウクライナ軍の反攻阻止に集中することを決断した」と報じたが、英国防省も「バフムートに対する攻撃はほぼ止まり、ロシアは作戦の主軸は他に移った」と指摘した。

参考:Ministry of Defence

まだ断言は出来ないがロシア軍は「戦場の主導権」を手繰り寄せることに失敗した可能性が高い

英国防省は25日発表の戦況報告の中で「バフムートに対する攻撃はほぼ止まっている。これはロシア軍の極端な消耗の結果である可能性が高く、国防省とワグナーの対立悪化も関係してるようだ。ロシアは作戦の主軸をアウディーイウカ方面とクレミンナ方面に移して前線の安定化を目指しており、この変化は今年1月からの攻勢で決定的な成果が得られなかったため、全体に『防衛的な作戦方針』に回帰したことを示唆している」と指摘。

出典:Ministry of Defence

つまり「約3ヶ月間に及ぶソレダルやバフムートに対する総攻撃はロシア軍とワグナーに極端な消耗を引き起こし、軍事的目標を達成する前に攻勢限界を迎えた」という意味で、ロシア軍はアウディーイウカ方面とクレミンナ方面の前線安定化=防御陣地のポジションや前線位置の改善に力を入れているので、英国防省は「ウクライナ軍の反攻に備えて始めた(Bloombergの指摘と類似)」と言いたいのだろう。

英国防省の言及についてウクライナ軍のチェレバティ報道官は「分析を必要とする」と述べて即答を避けたが、バフムート方面での衝突回数は減っているという認識(直近3日間の平均は30回~50回で25日は18回)も口にして「来週になればハッキリする」と言っている。

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

まだ断言は出来ないがロシア軍は「戦場の主導権」を手繰り寄せることに失敗した可能性が高い。

関連記事:ロシアは結果が出ないため春攻勢を中止、ウクライナ軍の反攻阻止に集中?
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関連記事:ウクライナ軍司令官が反撃を示唆、敵が力尽きようとしているので利用する
関連記事:ゼレンスキー大統領がバフムート方面の前線を訪問、ロシア軍の攻勢は停滞

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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コメント

    • 774rr
    • 2023年 3月 26日

    バフムートを守り切れるとは思わなかった
    周囲も含めて包囲されて 落ちるのは時間の問題だって思ってたけど

    105
    • 55コマ
    • 2023年 3月 26日

    続報を待たないと何とも言えませんが、リスクを背負った賭けにウクライナが競り勝ったとすれば、意味合いは大きいですね。
    バフムトを落とせなかった事で、ロシア政権、ロシア軍内部の軋轢は更に大きな物になりそう。政治的にバフムトに固執したダメージがロシアにどのように帰ってゆくのか、注視したいです。

    73
    • ため息
    • 2023年 3月 26日

    まあ泥濘期がないとかそんな異常気象なら、ウクライナは3月中にも反撃を
    開始するでしょう。今ウクライナは春の雨が降り続いていて、泥濘期がない
    というのは、黒土がウクライナから消滅したということなのですかね。
    私から見るとなんとも不思議な理論です。

    バハムート市内でワグナーはバハムート川の渡河に完全に成功し、市中心部
    に迫っています。バハムートを死守すると決めた以上、これをウクライナは
    なんとしても食い止めなければならないです。

    泥濘期がないなら、ロシアの猛烈な砲撃に晒されているT0504ではなく、
    舗装が不十分な00506も補給路として機能しているかもしれませんね。
    いずれにせよ相当な被害が出ているでしょうから、泥濘期がないなら
    クロモヴェの北西部分を一刻も早く押し返さなければなりませんが、
    現状できてませんね。

    4
      • ため息
      • 2023年 3月 26日

      自己レス修正:クロモヴェ北西→北東です、すみません。
      泥濘期がなければ3月中に、戦況図のウクライナ軍の
      矢印が大きく北東に伸びるはずです。

      2
      • 2023年 3月 26日

      >ウクライナは3月中にも反撃を開始する
      ちょっとその論は、よくわからない。
      西側戦車の一部しか到着していないのに反攻開始が不可避みたいな論になっている。

      高橋杉雄さんは西側戦車の逐次投入は悪手だといっているから
      セオリー通りなら戦備がととのってから反撃スタートと見るのが自然だと思う。
      だから3月中には反撃は無いと見る方が自然かも。
      あと1周間も無いし。

      14
      • 2023年 3月 26日

      >バハムートを死守する
      ウクライナはバフムトにこだわっていない説もあります。
      また高橋杉雄さん説ですが
      ロシアがバフムトにこだわって大量動員かけているからウクライナが応戦しているだけで
      バフムトで戦うのを決めているのはロシア側とのこと。
      また郊外で野戦するよりは守りやすいから市街で戦っているだけとのこと。

      たしかゼレンスキーは、バフムトで戦う複数の理由の内の1つとして
      ロシア軍に損害を与え反攻を成功する為に戦うということを言っていたと思う。
      (コメ欄では嘘だと決めつける人が多かったですが。
      守備兵を減らさないと攻勢は難しくなるので、自然な考え方にも思えます。)

      個人的にゼレンスキーのバフムト死守命令と言うのは根拠のない話だと思ってました。
      とくにゼレンスキーが死守すると言ったソースはないと思いますし。

      単に別の説もあるということです。

      25
    • マロリー
    • 2023年 3月 26日

    もはやこのサイトではお馴染みの、ジリ貧の話題のときにトップ画像に出るこのサムズアップのウクライナ兵のおっちゃんが、カラ元気で無理してる感が漂ってたのに、今日のサムネイル(毎日同じなんだけどw)は心なしか勝ち誇ったように見える。

    ウクライナはホントに耐えたな。
    外国の軍事や政治の専門家からは、開戦時は絶対負けると言われ、ゼレンスキーは逃げろと警告され、バフムトは撤退しろと散々ネガティブなことを言われ続けてきたけど、結局全部突っ跳ねて「御託はいいから、武器よこせ、俺らは戦える」の精神で耐え切ったね。

    一月末くらいから言われてたキエフやハルキウを狙ったロシアの大攻勢は結局無かったね。

    79
      •      
      • 2023年 3月 26日

      最悪三日でキーウ落ちると言われていただけ

      あくまで「最悪」のケースであって、これを取り違えているな
      最悪のケースというのは戦意喪失して戦線崩壊した場合だよ

      兵力で見れば明らかにロシア軍は不足していたし、人口四千万の国が徹底抗戦で固まれば不可能なのも言われていた事。
      勝てないなんて言っていた専門家って誰?
      そんな奴は専門家じゃないよ
      最悪の「場合」の意味する事は、ウクライナは勝てないって意味じゃないよ

      5
        • 2023年 3月 26日

        なんか、この言い方だとウクライナ楽勝だったと言っているような極端な言い方に見える。
        「開戦時は絶対負けると言われ」とまでは言われてないけど
        キーウは落ちるだろうとの予想が大半だった。
        当時キーウが持ちこたえると予想した人はいないんじゃないか ?

        >人口四千万の国が徹底抗戦で固まれば不可能
        これはキーウ陥落とは別話かと思う。
        細かく言うと、今のような正規戦でウクライナが互角に戦うと予想されていた訳ではなく
        アフガンやイラクみたいに、ロシアが正規の戦闘には勝利できてもゲリラ戦で統治不能に陥ると見られていたと思う。

        言葉尻をとって「取り違えている」とまでキツイ言い方をして批判するのはどうなのかな ?
        上で私が言ったような、言葉尻をとった揚げ足とりのようなもので、議論の本筋ではない気がする。

        38
          • らすきー
          • 2023年 3月 26日

          ほんと、後出しじゃんけんでなら何とでも言えるわな。

          ネット参謀の自称ミリオタなんてこんなもんよ。

          9
      • 匿名
      • 2023年 3月 26日

      サムズアップおじさんの画像が見れるのは航空万能論だけ!

      17
    • 匿名
    • 2023年 3月 26日

    バフムトはバフムト川こえるよりも守りやすい川の防衛ライン内南側からの攻勢に切り替えたみたいだから

    • ニエット
    • 2023年 3月 26日

    噂のウクライナ軍の反抗作戦開始まで前線を現状維持できれば、ゼレンスキー大統領の評価が上がることになるね。

    2
    • 匿名
    • 2023年 3月 26日

    バフムトはバフムト川という強固な防衛ラインからの攻勢あきらめて攻撃しやすい南からの攻勢に切り替えたみたいだから、ウクライナ軍も損害出ているな。
    ロシアも戦車何十台も集めて攻撃しているから仕方ないだろうけどな。
    バフムトせめているロシア軍が多分動員兵士がテレグラムでワグナーに弾薬奪われたとかいっているの見ると、ロシアも補給は十分でなく、正規軍とワグナーが弾薬の確保争いの内輪もめして今はワグナーが弾薬確保してバフムト攻めているようにみえる。
    ロシア正規軍のほうが弾薬足りなくて一時補給して沈静化しているだけにみえるからウクライナ軍は油断ならないな。

    7
      • TKT
      • 2023年 3月 26日

      バフムトは持ちこたえていると言っても、要塞として一番重要な部分であったと思われるアゾム金属加工工場、アルテモフスキー金属工場はすでにロシア軍に占領されてしまっているのです。住宅地や商店街での戦闘はただの市街戦です。

      ソレダルなども完全に占領されてしまい、クレミンナやスバトボはロシア軍が防衛に成功しています。

      アウディイウカやクレミンナにロシア軍の作戦の主軸が移された、というのであれば、ウクライナ軍は反攻以前にまずそちらでのロシア軍の攻撃を阻止しなければなりません。

      そもそもバフムトでの市街戦に関しても、イギリス国防省とウクライナ軍の状況認識は一致していませんが、まあ普通に考えて、ここまで来て攻略を完全にあきらめるということはないでしょう。来週になればはっきりする、というのは今はまだよくわからない、要するにバフムトのロシア軍は今はただ弾薬の補給を待っているだけかもしれないということです。

      弾薬の取り合いは、ロシア軍とワグネル部隊というだけでなく、バフムト方面と、アウディイウカ方面、というように地区ごと、部隊ごとの取り合い、割り当てもあるでしょうから、今はアウディイウカ方面の部隊が弾薬の補給を優先されている、あるいはまだそんなに使ってないのでたくさんあるのかもしれません。

      8
        • HH
        • 2023年 3月 26日

        かもしれませんね

        22
        • ため息
        • 2023年 3月 26日

        >アウディイウカやクレミンナにロシア軍の作戦の主軸が移された、というのであれば、
        ウクライナ軍は反攻以前にまずそちらでのロシア軍の攻撃を阻止しなければなりません。

        おっしゃる通りで、そちらを阻止できていないのに、「バハムート攻略を
        失敗したから転戦したのだ!」は無理があります。

        バハムート市内は中心地で激戦が展開されていて、ジワジワとワグナーが
        進攻しており、これを食い止められればウクライナ側の反撃云々の話も
        信憑性がでてこようというものです。

        10
    • mun
    • 2023年 3月 26日

    ロシア軍の攻勢の勢いが落ちてきているのは事実のようですが
    アウディーイウカ方面ではロシア軍の攻勢が活発化していますし
    ロシア軍の戦力が枯渇したと判断するのはまだ早いような気がしています

    バフムート攻略を勝ち確状態と判断し、次の作戦に向け兵力を動かし始めたところ
    予想に反してウクライナ軍がバフムートで徹底抗戦を選んだため
    勝ちきることができていない、という事なのでしょうかね
    ロシア正規軍としては
    ワグナーがしくじった後に正規軍でバフムート攻略を完遂したいと考えそうではあるので
    兵力を再びバフムートに差し向ける頃合いを見ているのかも知れません

    また、南部のザポリージャ方面へウクライナ軍の大攻勢が実施される可能性も高く
    南部方面にもロシア軍は大兵力を配置しなければならないので
    バフムートに兵力を集中させている場合ではない、という事情もあると思います
    しかしながら、バフムート攻略にはとてつもない量のリソースをつぎ込んでおり
    もしこれが失敗に終わったとなれば、大きな責任問題となりそうです
    戦略的には南部のほうが重要ですし、ロシア軍上層部はどう判断するでしょうか

    9
      • ため息
      • 2023年 3月 26日

      バハムート周辺はロシアが有利なポジションをおさえているので、
      ウクライナが死守なら「じゃあ死地に飛び込んでくる敵をひたすら
      すり潰そう」となるわけで、泥濘期やローテーションの狭間も
      併せて進攻が止まっているのだと思います。

      そもそもロシアは最初から時間に拘っていないのですよ。
      なぜかバハムートをロシアが中々落とせない=ロシア苦戦!
      停滞!バハムート諦めた!になるのが不思議で仕方がないです。
      ウクライナが大軍で死守しているのだから当たり前なのですよ。

      ロシアもバハムートを早期に陥落させたいでしょうが、いつまでに
      陥落させるなどと言及したことはないです。またぞろ英国防省が
      作戦失敗と判定していますが、いつもの勝手に予測して勝手に失敗
      と判定するセルフ勝敗判定です。英国防省は欧米の情報リソースの
      中でも特に適当な事を言いまくっていて、私の中ではオオカミ少年
      のような位置付けです。

      12
        • paxai
        • 2023年 3月 26日

        クリシェイフカ周辺のロシア軍の守りが硬いからなあ。
        ウクライナ軍もちょくちょく反撃してるけど成果はもう一つって感じ。
        現代戦じゃ森林の防御力ってかなり高いのかもね。ドローン偵察しにくいし。

        4
      • mun
      • 2023年 3月 26日

      ロシア軍がそう簡単にバフムートを諦めるとも、戦力が枯渇したとも思いませんが
      暫くはバフムートを落としきれない可能性は出てきました
      もしもバフムート攻略失敗が確定すればロシア国内は批判で大荒れとなると思われ
      だからこそロシアは簡単に諦めるわけにはいかないでしょう

      また別の要素として、ウクライナ軍の大攻勢の計画があります
      ロシアがバフムートに兵力を集中させ、精鋭を投入し、リソースを消費すればするほど
      その分他の地域に回すリソースは少なくなりますから
      ウクライナ軍の攻勢が成功する確率が上がると思われます

      もちろん、ウクライナ軍も非常に苦しい中で戦っていますが
      双方とも、どこにどのくらいの割合で兵力を投入するか、その判断により
      バフムートでの勝敗と、ウクライナの攻勢の成否が決まりそうです
      どちらが勝利するのか予想は難しく、現状はどちらの可能性もあると思います

      15
        • ため息
        • 2023年 3月 26日

        確かにロシアメディアやネットの論調も「なぜバハムートを落とせない!」
        という意見は増えてきているようです。ロシアも当然プロパガンダを
        しているので「圧倒的優勢のはずなのになぜ長期化しているのだ?」
        と苛立つ人がいますね。とはいえ大多数のロシア人は冷静のようですよ。

        私はウクライナの4月以降の大攻勢、充分ありうると思います。
        ただロシアも防御陣地の構築をしており、ハルキウのような電撃作戦が
        成功するとは思えません。大戦果のニュースになるようなものではなく、
        前線の戦闘が激化するという形で現れるのではないかと。

        ロシア側の態勢が何とも言えないですが、ウクライナは絶対に失敗が
        許されないでしょう。ゼレンスキーが「春攻勢はない」と言ったとか
        なんとか情報戦も激しいようで。4月どうなるか注目ですね。

        9
    • panda
    • 2023年 3月 26日

    アウディーイウカ周辺はバフムートよりさらに強固な要塞が築かれていると言われています
    この状況のバフムート攻略を事実上断念すると言う背景には政治的なものを感じますね

    7
      • class
      • 2023年 3月 26日

      アウディーウカは8年前から最前線ですからね
      急拵えの他とは違って年季が入ってますよ

      9
    • 2023年 3月 26日

    コメ欄でよく言われてきた。
    バフムトは完全包囲され、後方の補給路が砲撃にあいロシア軍に遮断されている
    という話は違うのではないかと思います。

    シルスキー司令官やゼレンスキーが好きなように出入りしているから
    後方の補給路は、ほとんどフリーな状態でロシア側の抑止ができてないだろう。

    また、言葉の切り取りになるかもしれませんが
    >プライムニュース
    >2023年3月13日(月)
    >『戦闘機供与で戦況変化 バフムト攻防最新情勢  露軍ミサイル攻撃激化』
    にて、磯部元陸将は包囲できていないと言っていたと思う。
    単に扇形になった正面をロシア軍が正面攻撃しているだけのことだと。
    個人的に補給を遮断できていないとするならば
    包囲作戦は成功していないと見るのも自然だと思いました。

    これは、そういう見方もできるのではないかという1つの説です。
    他説はすべて間違いだと断定できるほどの証拠は、まだそろってないと思います。

    22
      • 匿名
      • 2023年 3月 26日

      包囲を閉じて殲滅しないといつまでもリソースを食い続けるし部隊も動かせない
      膠着状態でもリソースを投入し続けて包囲を維持しないとただの突出部になってしまう
      バフムートは包囲しにくい地形で、しかもロシアは毎回同じ事やってるから読まれたのでは

      9
    • れんちゃ
    • 2023年 3月 26日

    ワグネルがバフムトに拘るのは近所のポパスナやその周辺にワグネルの要塞化された拠点があるせいとも言われているよ。
    バフムトを放置すればワグネルの拠点を狙われて落とされる可能性があって批判を受けかねないよね。
    あと、近所だから巣穴に篭りながら戦える要塞vs要塞みたいな戦い方も出来る訳だ。
    他の地域に進出してしまうとワグネルはその身を晒す戦いをする事になるし、ロジティクスも大変になるよね。
    ワグネルの主要スタッフは頻繁には外に出たがらないので、安全なところから手近を狙いたかったのかも知れない。
    バフムトが要衝なのは攻撃を仕掛けてもいまいち有利なポジションを取れない事にある。
    バフムトの地形は多段階の天然の要衝となっていて、山を登る必要があったり、登った後は降りれる場所が限られたり、
    そこを拠点として固めるのも難しい。また、町に入り込んでもすぐに川で動きを止められてしまう。
    食い破っても次々に第二第三の抵抗線が延々と続くし、敵の連絡路も多過ぎて、攻略した後の維持が大変だし、閉じきる事も難しい。だから多くの人たちが去年から延々とバフムトなんかすぐに落ちると言い張り続けて、予測を間違えた訳だ。
    そんなに簡単ならワグネルも苦労はしないよ。あれからもう半年はたっているのだが…

    大体、バフムートをアッサリ放棄したとして、ご近所攻略を好むワグネルは更に攻め続けるだけなんじゃないか?という問題もあった。その場合、更に広くなる戦線で泥仕合をする事になる訳だが、そこらへんを考える人が少なかったのも不思議だ。
    まさかバフムトを落とせば満足して帰るなんて事を考えてはいないだろうが…

    5
    • チェン
    • 2023年 3月 28日

    これ言うのはまだ早計なのは分かっているんですが、もう半年近く続いてきたバフムト攻勢はロシアに一体どんな益をもたらしたんですかね……?
    元々緒戦での一線級の部隊の壊滅もあって人的資源においては総動員をかけているウクライナの方が優勢ですよね
    要塞化された拠点への無謀な正面攻撃で損耗を重ね、今のところ贔屓目に見てもWW1のヴェルダン化といったところですがこの先ロシアに何か展望はあるんでしょうか?

    2
      • れんちゃ
      • 2023年 3月 28日

      そもそも、数日で勝てるとか言い出して大失敗したあたりから既に不良債権化してるので…
      意地であって益なんか無いんじゃないかな?そして、そんな考えなのでハチャメチャな事がまかり通り続けてる。

      3
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