英国王立防衛安全保障研究所はウクライナ軍の反攻作戦に関するレポートを18日に発表、この中で「ウクライナが犯した最大の過ちは反攻作戦が成功すると判断した根拠だ」と指摘し、防衛ラインを突破するメカニズムは「ロシア軍兵士の士気低下による逃亡」を期待していたらしい。
参考:Preliminary Lessons from Ukraine’s Offensive Operations, 2022–23
楽観的過ぎる想定が外れると反攻作戦はどうにもならなくなった
ワシントン・ポスト紙は反攻作戦の裏舞台に関する記事を昨年12月に公開、パート1とパート2で構成された記事は「ウクライナと米国が反攻作戦をどうにように立案したのか」「実際の反攻作戦がどのように推移したのか」「行き詰まった反攻作戦がウクライナと米国に何をもたらしたのか」を詳細に伝えていたが、英国王立防衛安全保障研究所も反攻作戦に関する詳細なレポートを18日に公開した。

出典:Royal United Services Institute
48ページで構成されたレポートの趣旨は「反攻作戦の失敗原因を調査して同じ過ちを繰り返さないこと」「この教訓をNATOの攻撃能力再生に役立てること」にあり、この内容の主要部分(管理人が興味深いと感じる部分)を要約すると以下の通りになる。
“12個の機甲旅団と機械化旅団を編成し、約30kmの戦線を突破して7日以内にトクマクを孤立させ、その後にメリトポリに向けて南下するという反攻作戦の当初コンセプトは妥当なものだった。この作戦が実施された場合、ロシア軍はオレホボ~トクマク~メリトポリ軸の防衛に利用可能な戦力として兵力10.5万人、戦車470輌、装甲車輌1,410輌、砲兵システム720以上、多連装ロケットシステム230以上、戦術弾道ミサイルのランチャーを12基を持っていたが、想定されていた前進速度が達成されていれば上記戦力の30%のみと交戦すればよかった”

出典:Андрей Гурулев/депутат Государственной Думы 再生されるT-62を視察するグルリョフ下院議員
“このコンセプトはウクライナと国際的パートナーの双方が犯した作戦ミスによって実施されなかった。国際的パートナーは反攻作戦前に2つの重要な決定を見落とした。ロシアは2022年5月に本格的な戦時経済に移行したものの、国際的パートナーは産業上のギャップに対処するための重要な措置を講じず、備蓄分からの持ち出しでウクライナのニーズを満たそうとしたが戦闘教義上の最低量にすら届かなかった。さらに提供を決めた装備がいつウクライナに届くのかについても判断を見誤り、大半の装備は反攻開始に間に合わなかった”
“そのため装備を使用した訓練時間は殆どなく、作戦開始時の各旅団は訓練不足に陥り、これが作戦実施中に犯した戦術的ミスの大部分を占めているが、ウクライナも経験豊富な部隊を戦線の維持と敵の拘束作戦に使用し、肝心の反攻作戦を新兵で構成された部隊にまかせてしまった。さらにウクライナの作戦立案者は限られた反攻作戦の戦力と弾薬を複数軸に投入したため、トクマク~メリトポリ軸の主力が想定されていた前進速度を達成するのを阻害した”
“ウクライナが犯した最大の過ちは『反攻作戦が成功すると判断した根拠』にあり、ウクライナの作戦立案者は「当初計画を実行するには戦力が不足している」と認識していたものの「期待されている反攻作戦を実施しなければならない」と考えて「最初の攻撃で十分な圧力を加えれれば敵の士気が低下して数に優る敵を攻めることが出来る」という仮説を考案した。敵防衛ラインを打ち破るメカニズムは局地的な崩壊を引き起こす「縦深攻撃」と「初撃の衝撃」を前提にし、この結果「ロシア軍の士気が低下して結束が失われる」と期待され、これが余りにも楽観的過ぎたのだ”
“ウクライナと国際的パートナーの双方にとっての教訓は『ロシアが反攻作戦の時期と場所を正確に把握していた』『作戦上の安全確保が不十分だった』という点で、この問題は『反攻作戦に適切な装備を備えた旅団が2個か3個しかなかったため、ロシアは少数の部隊を追跡するだけでウクライナの作戦意図を見極める事ができた』という事実によってさらに悪化した。このような作戦上の安全確保は『攻撃を組織するプロセスが単一ではない』という部分に起因し、同様のプロセスをもつNATOは同問題を慎重に分析すべきだ”

出典:ArmyInform/CC BY 4.0
ウクライナと国際的パートナーが想定していた「反攻作戦の前進速度」は「ロシア軍の予備戦力投入」を制限するため、約30kmの戦線を突破して7日以内にトクマクを孤立させ、その後にメリトポリに向けて南下する作戦コンセプトは妥当なものだったものの、ゼレンスキー大統領は侵攻1周年の節目に「2023年はウクライナにとって勝利の年になる」と、国防省情報総局のブダノフ中将も「ウクライナ人はまもなくクリミア半島で休暇を過ぎせるようになるだろう」と豪語して反攻作戦への期待感を煽ってしまう。
国際的パートナーが約束した装備の大部分は作戦の開始時期に間に合わず、準備に時間を浪費すればするほど敵の防衛ラインが強化され、ウクライナの作戦立案者は「戦力不足の現実」と「反攻作戦への期待」の間で延期や中止を選択することが出来ず、攻撃を仕掛ければ「ハルキウ反撃の再現=攻撃に混乱したロシア軍兵士の士気が低下して逃げ出すのではないか」と考えて作戦実施に踏み切り、この楽観的過ぎる想定が外れると「どうにもならなくなった」という意味だ。

出典:Сухопутні війська ЗС України
RUSIは他にも「ウクライナ軍指揮官は7月までに決断を迫られ、作戦中止は政治的に容認されない現実、ここで断念すれば次のチャンスはないという懸念、攻撃が継続されればロシア軍の抵抗が弱まるという期待から作戦目標をトクマク占領に変更して作戦を継続した」「新たにクラスター砲弾が投入されて敵兵士の死傷者を増加させたもののロシア軍は部隊のローテーションで対抗した」「8月上旬までにトクマク方向への突破が期待されたが実現せず、9月上旬にはトクマク方向への突破を断念して作戦目標を戦術的ポジョンの改善に変更した」と言及している。
さらに「ウクライナ軍は反攻作戦中にStorm Shadowを使用してロシア軍のC2や兵站を攻撃したが、これらの攻撃はC2や兵站を混乱させるほど重大な被害をもたらさず、他の精密攻撃も電子戦で影響が緩和され、地上戦に及ぼした影響は殆ど見られない。但し、黒海艦隊に対する攻撃は甚大な被害をもたらした」とも指摘、今後の見通しについては「戦力回復のリードタイムを考えると新たな反攻作戦が直ぐ行われることはない」「そのためウクライナは可能限り敵に損害を与えて時間を稼ぐ必要がある」「ウクライナと国際的パートナーの問題は代償を支払って稼いだ時間をどう使うかだ」と述べているのが興味深い。
関連記事:ウクライナの反攻作戦はどうして失敗したのか、計画に生じた誤算と対立
関連記事:大統領と軍部との対立、ゼレンスキーが軍事作戦や指揮に介入したのが原因
関連記事:ウクライナ人ジャーナリスト、大統領は軍に失敗の責任を押し付けているだけ
関連記事:米タイム誌、大統領の頑固さがウクライナの柔軟性や選択肢を狭めている
関連記事:ザルジニー総司令官が反攻作戦の評価に言及、私が間違っていた
関連記事:Economist紙、反攻作戦の失敗を認めないと同じ結果を繰り返すだけ
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
まーた英国の戦争系シンクタンクお得意の偽旗作戦ですか
レポートの内容はほとんど事実だけど、英国に都合の悪い部分や英国のミスの部分だけ主語を『イギリス→ウクライナ』にすげ替えてるんですよね?
「ロシア軍兵士が士気低下により逃亡(するはず)」なんてのは予測でも何でもなく、反転攻勢が成功するという結論を先に出した上で捻り出した「こうであってほしい」という単なる願望に過ぎないんだけど、確かこれ英米のシンクタンクや軍関係者も普通に言ってたような…
イギリスの暗黒邪悪な部分をこれでもかと見せ付けてくれる良い事例。
アメリカはトランプだろうし、イギリスはお得意のマッチポンプと責任逃れに忙しいし、ウクライナはクリンキーやら司令官が悪かっただのまだ言ってるし、日本は日本でいつもの如く金取られるしでこの先の展開が非常に楽しみですね。反転攻勢が成功するかもで盛り上げっていたのはまだ一定の理解はできるしあれだけのプロパガンダを打ってれば成功するかもと思わされるのも仕方無いかもしれないが、反転攻勢失敗後にまだロシアといい勝負できるかもは正直理解しがたい。現状ハルキウ以外はロシアが押し上げて来ているし、ウクライナからは明確な戦略が見えてこないので一刻も早い手打ちがウクライナ側の最適解ではなかろうか、ゼレンスキーはウクライナ人の憎悪を一人で全て受け持つ覚悟を示すべき。まあないか、停戦するにしてもクーデターか亡命が濃厚か。
英国の発言を真に受けると
ろくなことにならないと分かりましたね…
我が国も気をつけてほしいわ
「想定されていた前進速度が達成されていれば上記戦力の30%のみと交戦すればよかった」ねえ
あの重陣地を相手に24時間でロボティネまで到達とかいう馬鹿げた想定が最初から妥当だったとは到底思えないけど
これ
全ての装備が届いて、訓練が十分に行われたとしても、
ロシア側の各種SAMが生きている状況下、つまり航空支援なしに、お互いのドローンが飛び交う中、
竜の歯、対戦車壕、塹壕、そして20kmにも及ぶと言う地雷原を突破する具体的な方法が見当たらない
ウクライナ・西側にとって盲点だったのはSAMが生きてても敵の攻撃ヘリは活動できたってこと(西側の近接防空システムがザルだったのも拍車をかけることに)
ハルキウのような恐慌を引き起こせれば竜の歯や地雷も簡単に攻略できただろう思うけど、初手に攻撃ヘリで戦車がアウトレンジから破壊されスピードダウンしたのが運の付き
結局ロシア兵が潰走せず踏みとどまったから、地雷を除去したそばからバラまかれるイタチごっこになって消耗戦に
ハリコフもただ戦線整理されただけで恐慌とはとても…
それな。全体的に自家中毒起こしすぎではって思うわ
反転攻勢開始前は「西側の無限の支援で最新兵器を揃えたウクライナ軍に、士気最低で戦車もないロシア軍が勝てる訳ないだろw」みたいなコメントで埋め尽くされていたのが懐かしい。
防衛陣地を速度落とさず前進できるというこの前提の時点で眩暈が…再現シミュレーションもせず適当な報告書上げてるんじゃないかと疑いますね
実際は本当に不可能な作戦だったということが分かったうえで、イギリスも反攻を煽ってしまった側だからという理由で出来上がった報告書と思いたいですが…
原文流し見したので追記
英国も共有していたはずの事前シミュレーションで防衛陣地突破の前提条件が、ロシア軍の士気崩壊なのですね…
>Insufficient planning was done to assess how the critical conditions for such a collapse in morale could be achieved.
士気の崩壊した部隊の恐慌は馬鹿にできないものですから、そこはまあ電撃戦的思考を適用する限り妥当なところです
特に自軍を圧倒する火力投射を受けた兵士は大混乱に陥って敵戦力を過大に見積もり撤退・降伏してしまうものです
現代における中東の諸戦役でもこれが多発し、西側は大した犠牲を出さず勝利してきました
2022年9月のハリコフ大突破の後ですし、、、
あれはロシアの防衛ライン突破して崩壊したのではなく、
冬と長期戦に備えて戦線を整理しただけなんだけどな
なぜ西側が今更電撃戦めいた作戦を裁可したのか?と思いましたが、なるほど中東に前例を求めれば「いつものように上手くいく」と考えてもおかしくないのかもしれませんね。
しかし大元の電撃戦からして近接航空支援を以って火力とし、西側の成功体験も圧倒的な航空支援に支えられていたのに、これを忘れるとは慢心が過ぎるというか・・・
情報ありがとうございます。
逆に上記、真面目に複数シミュレーションしたという前提に立てばですが。
ロシア軍の士気崩壊以外に、突破できるという結果が、出ていなかった可能性もありそうですね。
まあ基本的に西側はスロヴィキンラインの第一線をロボティネ前面だと誤認し、ノヴォダリニフカのすぐ南に構築されていた真の第一線を見落としていましたからね
ですから当時西側から出ていた分析はこのようになっていたわけです
「ゲラシモフは一貫した軍事的判断力に欠ける人物でスロヴィキンラインの前方防衛を選択した。ロシアの積極防衛は定期的な反撃が特徴でウクライナ軍に消耗を強いているが、ロシア軍も第1防衛ラインの前方で消耗してしまい、結果ウクライナ軍はロボーティネやベルベーヴへの突破に成功した。」
事実はロシア軍の前進陣地から火力投射を受け粉砕されただけです
>>10.5万人、戦車470輌、装甲車輌1,410輌、砲兵システム720以上、多連装ロケットシステム230以上、戦術弾道ミサイルのランチャー12基
コレの大体30%
3.5万人の兵士、戦車150両以上、装甲車両420両以上、砲兵システム210以上、多連装ロケットシステム70以上、戦術ミサイルランチャー3~4基
30%でも大戦力やんけ。特に砲兵
煽り焚きつけ楽観的過ぎる期待と想定に陥らせたのは何処の誰でしたっけ…
マジそれな。
当時の欧米マスコミと欧米国民は、支援をさっさと止めたくて、ウクライナに反攻が失敗できない様にやたらと期待値上げまくって、僅かな西側戦車供与が、さも特効薬かのように連日報道してたの、忘れてないで。
傍目から見て、いや、航空支援無しでは無理だろって思ってたら、案の定。
涙が出てくるくらいひどい
厚顔無恥にも程がある
>ウクライナの作戦立案者は「当初計画を実行するには戦力が不足している」と認識していたものの「期待されている反攻作戦を実施しなければならない」と考えて「最初の攻撃で十分な圧力を加えれれば敵の士気が低下して数に優る敵を攻めることが出来る」という仮説を考案した
大日本帝国…東条英機…総力戦研究所…
うっ頭が
総力戦研究所はちゃんと負けるって当たる予想してたから、その枠の中に入れるのはかわいそう。
単にウクライナ含めて西側がロシアを過小評価していただけでしょう。イギリスもアメリカも同様に考えていたが、失敗したので全ての責任はウクライナにあるという事でまとめた。戦争における最終決定権はウクライナにあるので、間違ってはいないが現代でもロシアが消耗戦をするとは予想できなかった米英が唆した結果の現状だと認める必要があるのも事実。
ぶっちゃけ最大の問題はここなんですよ
>『反攻作戦に適切な装備を備えた旅団が2個か3個しかなかったため、ロシアは少数の部隊を追跡するだけでウクライナの作戦意図を見極める事ができた』という事実によってさらに悪化した。このような作戦上の安全確保は『攻撃を組織するプロセスが単一ではない』という部分に起因し、同様のプロセスをもつNATOは同問題を慎重に分析すべきだ
ロシアは情報戦の優位で正確に攻勢作戦を予想し、それに対する策をずっと前から用意して待ち構えていた
防御陣地の構築だけでなく、敵兵器に有効な兵器の開発、その生産と配備、戦線整理による戦力密度改善etc……こんなこと何ヶ月単位で出来ることではない
それは戦略レベルの勝利であり、ウクライナ軍はバカ正直にその罠の中に突っ込んでいったことになる
にも関わらず、米英側は今もこのレポートのように立案された作戦は妥当なものだったのに準備が遅れたから失敗したと評価している、まるで想定されていた西側兵器の集中運用が達成できれば敵陣地は容易に粉砕出来ていたと言わんが如しだ
戦略レベルの敗北は作戦の如何で覆せず、作戦でも敗北していれば個々の部隊の状態の優劣で覆せることはない
どうも西側は73イースティングの不思議な勝利を忘れられないようだ
>『反攻作戦に適切な装備を備えた旅団が2個か3個しかなかったため、ロシアは少数の部隊を追跡するだけでウクライナの作戦意図を見極める事ができた』という事実によってさらに悪化した。
さらに悪化したのではなく、これこそ大敗の原因でしょう
失敗の本質はクルスクと同じ、インテリジェンスの敗北です
『反攻作戦に適切な装備を備えた旅団が2個か3個しかなかった』
えっ…(ドン引き)2個師団でも厳しいと思うのに。
南部に展開したのロシア軍総兵力10万とすると攻勢軸を担当する部隊はまあそんなもんだと思います
当時自分が知りえなかったことを前提に評価は下せないのでは
インテリジェンスで用意で負けてたとかはそのとおりだろうけど、当時から言われてたように西側の将官が100人いれば99人がサボリージャと予測する程度に順当な戦略だったわけで、ウクライナの敗北の理由すべてをロシアの手柄とするのは過剰評価につながるだけだと思う
根拠なく敵を侮るよりは過剰評価する方が100倍マシな訳ですが、まあロシアの手柄とウクライナ側のやらかしの半々くらいですかね。今思えば当時のウクライナの政治家や軍上層部が妙に自信ありげで堂々と宣伝までしていたから余程有利なのか或いは何か秘策でもあるのかと思ったらそんな事はなく、ただ慢心して敵を侮っていただけだったと。
それは大雑把すぎますね
99%ザポロジエ正面の攻勢というのは確かにそうです
しかしトクマクを目指すにしても、攻勢軸を最短ルートの幹線道路が走る尾根沿いにするのか、その東の谷底を一気に突破するのか、ポロヒーから迂回的に発するのか、あるいはシェルバキーあたりから小包囲を狙うのか、方法論は様々です
現実でウクライナ軍は防御の薄い谷底の突破をもってロボティネに到達しました
しかし谷には鶴翼の形でロシア軍の火力が指向されており、ここでもウクライナ軍先鋒はおびただしい損害を出します
ロシア軍は
途中送信になってしまいました
ロシア軍は正確にこの谷底を突破してくることを予想して稜線に北東に向けて陣地構築していました
ウクライナ軍は谷底での被害に慌てて稜線の確保に乗り出しましたが、結局既に取り返しのつかないほど計画の遅延した作戦はお払い箱になりました
ウクライナ軍がそこにくることを正確に予測して陣地構築してたんじゃなく「どこを攻められてもいいように占領地全域にわたって防衛線を作っていた」が正しいのでは
だから当時は人のいない塹壕はただの溝なんて言われてたし電撃的にいけば一気にいけるとふんだんでしょう
ウクライナ軍が楽観的過ぎたとか兵士の練度がどうとかより、そもそも航空優勢がなくドローンで監視されている状況で、地雷でガチガチに防御された要塞戦を突破するのは米軍でも不可能だったのでは
米軍なら空軍力でもっと優位な状況を作って突破することは出来るでしょう
国民が許容できる損害に抑えられるかが疑問だが
湾岸戦争における空爆の戦果から考えても厳しいでしょう
防御陣地を構築した敵に対する空爆の効果は限定的です
あの時はトマホークの攻撃で停電が起きて、SAM網が一時的に死んだので、、、
ばら撒いた囮のドローンに対して、各サイトが個別にレーダー照射を始めた結果、HARMが面白いように当たった
今同じ事をやって上手くいくかどうかは、、、ステルスとアンチステルスの性能次第?
イラクは事前に高級将校を買収して組織的抵抗が封殺されてたからな。
重武装国家が全軍挙げて死に物狂いの抵抗してたら米軍地上部隊だってもっと大損害出してるだろう
「楽観的過ぎるのが原因」…今日のお前が言うな拠点はここですか?
楽観的すぎる情報発信を散々やってたのはRUSI・ISWなどの御用研究機関でしょうに。今更どの口が言うんだか
作戦立案に英米それぞれが関わってたのに、そこの責任は触れられてないのもなんだかなぁという感じですよ
シルスキーの前任者(名前忘れた)は直前になっても米英に作戦を開示せず不信感を持っているという報道があったから、初期攻勢の立案にはそれほど関与してないはず
それに英米は当初から一点集中攻勢を提案し、最終的にウクライナがバフムト含めた多方面攻勢で押し切ったとも言われてるし
提案そのままなら十二分に非難されて然るべきでしょうが、政治理由で兵力配分を変更し、制約や楽観で種々の満たすべき条件を満たさずに実行してしまったので、それを責めるのは些か酷というもの。止めなかった事が一番悪いところかもしれませんが、時期を逃してしまう可能性も否定できず。また内情も十分共有されてなかったようですし。
結局はNATO含めた軍、政府、ウクライナと他国の似てるようでバラバラな思惑の産物だと思いますよ。
なんか作戦立案者が楽観的だった風な書き方ですけど、結局はそれを強要した政治の問題ですよね。
政治が軍事的合理性を歪めるという現状をなんとかしないとどうしようもないと思います。
ゼレンスキー政権を批判しづらいというのはわかりますが、だからといって一部の担当者に責任押し付けるだけでは延々と同じ間違いを犯し続けるだけ。
まさに仰る通りです、WW2独ソ戦と同じですね。
ウクライナ軍の南部反攻作戦、軍単独で、決められる作戦規模ではないでしょう。
なんか作戦立案者が楽観的だった風な書き方ですけど、結局はそれを強要した政治の問題ですよね。
政治が軍事的合理性を歪めるという現状をなんとかしないとどうしようもないと思います。
仮に反抗作戦が成功したとしてもアウディーイウカの失陥を見る限り維持は難しかったのでは?作戦中止出来なかった政治的な圧力なども被害を大きくさせたと思う。
仮に成功していればロシア軍に立て直し不可能な致命的な打撃を与えていたと思いますよ
まあそんな皮算用で失敗したんですけど
怒らないでくださいね
あの時ツィタデレ作戦さえ成功していれば…って言うのと何ら変わらないじゃないですか
そうなんですね。ハリコフ大突破の成功が南部の総反撃の失敗というか。勘違いにつながったのかもしれませんね。
ハリコフ大突破は、ロシア軍の方がスカスカだったので、ウクライナ軍の人海戦術が成功したのです。ロシア軍は広大な面積に守備隊が点々といるだけでした。
そのためロシア軍はイジュームやリマンあたりまで、ただ逃げたわけです。同時期のむしろ主攻勢のへルソン西岸の方は、3、4万のロシア軍が密度の高い防衛線を築いてた正面に突っ込んだので、ウクライナ軍の人海戦術は失敗して一方的な虐殺のような形になりましたね。
南部の総反撃は西側の兵器や第47旅団のような士気の高い部隊を使って、機動突破を図りました。もしかしたら英米の図上の。卓上の指導かもしれませんよ。へルソン大突破の結果に惑わされたかのかもしれません。ザルジニーが直ぐに戦法を代えなければ、もっと短期間でへルソン西岸のような損害を受けたことでしょう。
それでも結局は失敗しましたが、原因は英国の研究所が言うような楽観視とか作戦ミスというより、単に航空と火力の優勢がない状況での大規模攻勢は難しいというだけのことでしょう。
航空優勢も火力優勢もない大規模攻勢は、特別の条件がなければ失敗しますから。これは他の戦争でも共通すると思います。
自分はそこ(支援の遅れ等)もそうだったけどその前段、2022年の反撃終了時で宇側が2014年から鍛えてたまともな戦力と資材を使い果たしていた、というのも重要かなと思った
結果そのせいで追加の莫大な支援と新規部隊の訓練も必要になり、遅れが遅れを呼びと悪循環になった
それなのに緒戦の大戦果(実態は辛勝?)に惑わされてこれイケるんでない?という空気に宇側も支援国側もなってしまったと
代償は”近い未来に陸軍を同規模に再建することは不可能”と支払えないぐらいにはデカいみたいだし
仮にこれを本気で言っているのならNATOというか西側陣営がロシア陣営に勝てる日は来ないだろう
すいません、ロシア陣営が西側陣営に勝った時なんてありましたっけ?
西側からしたらロシアなんかお先真っ暗の負け犬国家にしか見えてないと思いますが…
なんで負け犬側が西側を見下してるのか理解できませんね
西側が負けた理由が凝縮された素晴らしいコメント
短期的敗北と長期的勝利は別物ですし
まぁ冷戦宜しく十年単位で鑑賞すればいいと思いますよ
東側陣営の同盟国(東欧)にほとんど離脱されたどころか西側陣営入りまでされて、今やかつてソ連だった国同士で2年半も大戦争続けているという状況で、負けたのが西側というのは本当に正しいのだろうか。
経済や生活レベルについては比較するのも厳しいくらいだが…。
自国領土に直接ミサイルや自爆ドローンが飛んでくるくらい近距離で戦っているロシアと、かつてのソ連、東側を分厚い縦深として確保してしまった西側。
冷戦構造が大部分残ってしまった東アジアにおける西側陣営国家は相当苦しいですけどね。
冷戦の事なら西側勝利で間違いないと思いますけどね。4年ぐらい前までは特に。
色々失敗したので今の状況ですが、NATOに力が並び挑むことも出来るんだぞ、と言われるまでは勝利判定のままで良いと思います。
その西側の勝利の程度の事実誤認が甚だしいから、こんなはずじゃなかったって言い訳塗り重ねてんじゃないですかね?西側市民っていうか日本国民っていうか昭和世代なのかも分からないが、自己評価が高すぎることにいい加減気付くべきではないか。客観的に言って、第三者のグローバルサウスは現在の我々に対して別の評価を下している。
恐らく返信より啓蒙を優先して書かれてるようなので回答に苦慮するのですが、過去と今の評価を分けて書いたつもりです。
私的には仰るような西側最高!みたいな思想はないので知る限りで公平には見ているつもりです。当然、やらかしも含めて。
また、第三世界の変化は彼ら自身が力をつけて西側べったりでなくて良くなったことが大きいですね。
今が転換期かもしれませんが、まだNATOが優勢だと判断はされてると思いますよ。冷戦期を力が並んでいる状態と考えると、もっとソ連寄りの動きが大きかったですから。
管理人氏が以前何をおっしゃっていたか。
対立を煽る発言はTwitterですればよろしい。
大人になりましょう。
最近だとシリア内戦ですかね
アメリカが支援する反政府テロ組織が、ロシアが支援するアサド政権軍にぶっ潰されました
時代遅れと揶揄された塹壕戦とバカにされたが反転攻勢失敗しました
ポンコツ揃いと馬鹿にされたロシア製兵器は物量戦では生産性で勝てませんでした
たかがロシア如き経済制裁でボコれると思ったら経済成長率で軒並み欧米諸国はロシア以下でした
一般人の生活レベルが辛うじて勝ってるぐらいでは?、モスクワ在住ロシア人以下の生活レベルの日本人はそれなりに居そう
レポートの中を読むと更に興味深い指摘がある。
精密誘導ミサイル(ストームシャドーなど)のうち発射可能なミサイル数に限界があり、更に情報共有の稚拙さなどから攻撃のタイミングを逃すことが多かったと指摘。ロシアの兵站とC2の防御が強化されたこともあって黒海艦隊に対する打撃には成功したが、戦果が期待外れで全体的な戦闘への影響は限定的だったとしている。
ウクライナ側が盛んに喧伝する”クリミアの孤立化”作戦が実際には全体の影響が限定的だったと指摘するレポートが英軍から出てきたのは興味深い。
それは当時から言われていました。
というより、作戦意図もそれに基づくものです。
「精密誘導兵器による補給線や指揮系統の遮断は物量的限界から達成できず、だから反転攻勢による物理的遮断が必要だった。仮に精密誘導兵器による遮断が達成可能なのであれば最初から反転攻勢というコストのかかる方式はとっていない。」
まあ戦略的な遮断は不可能だとしても作戦上で混乱はもたらせるものとは考えていたのでしょうけど、それにすら及ばなかったということですかね。
まあ結節点の破壊という戦術は対イラクの2回の戦争で決定的な効果を上げたものですが、そんな何度も使われれば当然東側だって想定して対処していますよね。
こう言ってはなんですが、ストームシャドウ導入の前にHIMARSによる後方拠点叩きをやりまくったのが結果として握手になってしまったように思えます
勿論、当時としては非常に効果的な後方叩きだったのですが、ロシア軍側が必死になって対応する手段・方法を検討・導入した結果、後方拠点は地下化・分散され、終端配送はドローン活用が行われるなどがなされてしまい、数の限られるストームシャドウでは効果的な影響を与えられなくなってしまったのではないかと
時間の経過によって後方叩きに対する対応力が上がってしまった点を考えると、陸軍組織の立て直し・訓練・兵器支援のそれぞれの遅れで反攻作戦が大幅に遅延したのが本当に致命的だったのではとも思います
個人的にはロシア軍が結節点を集中させていたのは初期の電撃戦のためであって、それを分散化したのは叩かれて慌ててというよりは当初の作戦の頓挫が明確になって戦争の長期化が確定したからだと思っています
HIMARSはその移行期間にたまたま間に合い攻撃できただけだと
電撃戦を遂行する上では集積所などを集中させていた方が効率的ですからね
根本的に単純にロシアを舐め腐っていたのが最大の要因なんだろう
アメリカもイギリスもウクライナも
楽観的すぎたのは指導したNATOもそうだし、仮に訓練が十分だったとしても指導元が想定してない事態に対処出来たかも怪しい。
ウクライナ軍の悪い話が何処まで真実かは不明だけど、汚職とか兵士に対する待遇の悪さとか室に関しては問題なかったのかはガチで検証すべきじゃないか?
暗視装置を使いたければお金を払えとか酷い話もあるしウクライナ軍内部の腐敗のせいで効率とか戦力が落ちているならまともな部隊がチート級の戦闘能力が無い限りカバー出来るはずも無く、軍全体の戦闘能力が低いならば失敗するべくして失敗したとしか。
元の論文読んでみると「見通しが甘かった」というよりも「練度不足・支援の遅れ」の比重のほうが大きいような……
→ 当初の計画は普通
→ 練度不足・支援遅れで怪しくなる
→ 何とか成功させないといけないので計画を練る
→ 反攻作戦の最初の一撃でビビらせれば士気が崩壊して一気に行けるんじゃね?
→ ウクライナのプロパガンダでロシアは実際に(一部)ビビってた
→ 練度不足と支援不足で最初の一撃が頓挫
→ ロシアが自信を取り戻して反撃開始、攻勢失敗
って感じか
まあ練度不足と支援不足のまま攻勢を開始した事自体が見通しが甘いって指摘されたらその通りだけど、「ロシア軍兵士の士気が低下するからいける!」みたいな単純な見通しの甘さとはまた違うと言うか……
実際、ロシア兵の士気が低そうではあったので……督戦隊が復活してるのはドローンの映像やら日本人義勇兵の言及からしてほぼ確実ですし
本物の日本人義勇兵で督戦隊について言及してる人なんかおらんでしょ。
かつて偽義勇兵でいたけど。
ドローン映像も位置情報のある本物はないだろ。
督戦隊フェイク動画両軍とも多く出してきてるけどOSINTが本物と確認されたやつなど今までに出たことない。
60万人も派兵してて隠密に督戦隊なんか組織できるわけない。
絶対バレるし帰還できないだけで動員兵の家族が騒ぐのだから、味方を殺害なんかしてたら大炎上不可避だわ。
督戦隊と言えば、ウクライナ国境から逃亡しようとしているウクライナ兵をウクライナの国境警備兵が見つけ次第撃ち殺していますね。
オデッサから徒歩でモルドバ国境に向かっていた兵士4人を国境警備隊が発見し射殺した事件は日本でも報道されました。
あれこそ本当の「督戦隊」でしょうね。
ウクライナ側はアゾフが督戦隊やってたのがほぼ確定してるね。
ウクライナの報道局に取材された際に、当事者が自分らの言葉で認めてた。
The American Conservative 記事名「Azov Leader Admits to Ukrainian Use of ‘Blocking Detachments’」
ソ連人は頭脳粗雑で科学的思考発達せずとか言ってバカにしていたら、そのソ連軍にコテンパンにされて大陸から叩き出された国もありましたね…
敵を侮るのは良くない
ロシアを舐めてて見通しが甘かったと言われるけど、ここ30年で我々西側のアイデンティティに深く刻み込まれた
旧東側及び権威主義国家に対して、政治的・道徳的・経済・技術とすべてにおいて勝っており我々は優れていて彼らは劣等人
であるというある意味見下しは西側の精神的に重要なファクターとなっておりそれを捨てろというのは無理でしょ。
なので見通しが甘かったは書きはするけど重要視しておらず、支援の遅れ・練度不足に原因をすべて集約しないと皆納得できないでしょ。
次どうするかって言われても来年また大反抗するしか選択肢はないでしょ。
劣等人に優秀な西側が敗れたなんてことになったらアイデンティティが崩壊してしまう。
余程のことが無ければ他国のやり方に口出しせず、争いを避け続けるのが王道でないでしょうか。歴史上の大帝国は他民族の住む広大な領域を支配したため、不穏分子の取り締まりと国境警備のため軍事費が増大→増税→自国民及び被支配民族の不満が高まり、更に軍事力が必要→以下ループを繰り返して衰退しました。
アメリカはアフガニスタンみたいな利益の上がらない地域を支配、ロシアは今回の侵略と国内の少数民族の支配維持のため軍事費を無駄遣いして、長期的な衰退期間に入りました。中国は人口に占める少数民族の割合は少ないものの経済の大部分を輸出産業に依存しており、台湾に攻め込めば経済崩壊は避けられないでしょう。他国とは交易と緩やかな同盟を維持しつつ、指導者は変な欲を出さず国内問題の解決のみに集中すべきです。
仰る事は理解出来ますけど西側がロシアを舐めていた事、それに起因する敵戦闘力の見誤りが敗因の最も根本的な部分であると認めなければ次の反攻も同じ失敗を繰り返す事になると思います。
西の人間が敗因の直視すら出来ない下等民族だなんてド直球すぎます
ツィタデレ、クルスクを繰り返したということですね。
WW2の時(ツィタデレ)は、攻勢側の兵力(ドイツ)が劣勢だった訳ですから、今回の方が悪いようにすら見えます。
敗因は3行。
「有利地形をとられてたから」
「火力優勢をとられてたから」
「航空優勢をとられてたから」
イギリスさん、まともな働きが出来るようになるまで通常6ヶ月はかかる所をウクライナ人は優秀だから1ヶ月で立派な兵士に仕上がるって太鼓判押してたやん……
今になって練度が低いとか言わんでもろて
英国の十八番である二枚舌プロパガンダです
英国はあと三枚は舌を残しているでしょう
ウクライナは勝てないけど負けてもいなくて、ゆっくりベトナム戦争をやってればよい立場ですが、北ベトナムのように100万人戦死者を積み上げて勝つ戦略で割り切るのは無理だったんでしょうね。最近一方的にボコられてる印象ありますけど、やっと本腰入れて戦争が始まったんだなと思ってます。なお決戦志向で余計な損害を出しているのはロシアもで、現在進行系で大局的に無理な攻勢をやって犠牲を増やしているのでお互い様かもしれません。アメリカがウクライナを見捨てるのをひたすら期待するだけですし。
西側の支援疲れとか言ってたので。
>アメリカがウクライナを見捨てるのをひたすら期待するだけですし。
これは違うだろ。
自らに有利な条件での消耗戦を挑んで、ウクライナの野戦軍を地道に削っている。
言葉巧みにウクライナ人を操り「その気にさせて」戦争へと導き、そして戦況が悪化すれば俺は悪くないと「知らん顔」。
正に英国しぐさここに極まれりですね。こんな国を信用したのがウクライナの運の尽きでしょう。
イギリスは、21世紀になっても変わりませんね。
ウクライナ人は、計画停電で電気すら安定しない(1日数時間の通電)、よりボロボロの貧困国に転落している訳ですから無残に感じてしまいます。
ロシアが隣国だったこと。
日本のようにロシア、中国、北朝鮮と最悪国家に囲まれているよりはマシなのかもしれないが。
全域に侵攻をしかけられたのはウクライナだよ。そしてロシアはあちこちに向けてこれは東欧を制圧する第一歩だって演説ぶちかましてた訳で。そんな状態で降伏しても次の戦いの捨て駒にされる上にヨーロッパからミサイル飛んでくるのに耐える話になるだけなんですよ。結局、ロシアが侵略拡大主義を諦めないといけない。一時的に暴力で手に入れた領地は伝統的領地ではないんですよ。
大日本帝国が版図を取り戻すとか言い出したら賛成します?
英国はまずロシア軍は弱い簡単に勝てる
弾薬もすぐになくなる、ミサイルは枯渇したとかいうプロパガンダについてまず謝らないと
スロヴィキンラインを舐めてたとこあるよね。
あれがなかったら確かに別なんだけど、妨害しなきゃならんのに対抗爆撃手段与えないから…
リマンと同じ事が出来ると思い込んでた。
大体、既に大失敗を喫してるんだから、対策するでしょそりゃ。しかも中途半端で約束した内容にも程遠かった。
ずっと妄想に近いプロパガンダを垂れ流してた英国防省のイギリスに言われたくないよ
通常の10倍とも言われる異様な密度の地雷原を敷かれて、なおかつ突破しようとしている最中にも空中散布で地雷を追加されるような状況では、例え練度が十分であったとしても、結果は同じだったと思いますね。そして、実行する前には、それほど困難だとはウクライナ軍は勿論、西側陣営のどこも、そこまで困難だとは予想していなかったように思えます。
あと、ロシア軍が戦意最低な兵士達を戦力化して使い潰すのが大変上手だったというのも、見込み違いに繋がったかと思います。普通は地雷原の後ろに相互連携できるような移動可能な通路部分を作るものですが、それすら塞ぐことで、前線兵士達の逃げ道を塞いで、その場を死守するしかない状況に追い込み、督戦隊が更に駄目押しをして戦わないという選択肢を奪うというロシア軍の定番の非情戦術によって、無理やり戦力化しましたからね。あぁ、そこまでやるのか、とドン引きしました。
そんな話は聞いたことない
>相互連携できるような移動可能な通路部分を作るものですが、それすら塞ぐことで、前線兵士達の逃げ道を塞いで、その場を死守するしかない状況に追い込み、督戦隊が更に駄目押しをして戦わないという選択肢を奪うというロシア軍の定番の非情戦術
これは航空太郎さんの独自解釈ではあるけど、塹壕間の通路を作ってなかったのは事実だよ
本来はあみだくじのように1本目・2本目・3本目の塹壕をつなげて人員を融通できるようにするものなのにロシア軍の塹壕にはそれがない → だから見た目ほど塹壕の戦力化には難儀するのではないか、ということをBSのニュースで言ったました
まぁ、結局はロシア軍もマニューバ防御のような賭けをせず塹壕を最大限使う戦術をとったから主要防衛線一本攻略するのに数か月かかって時間切れになったわけだけど
横から出少し話がそれますが、戦史の探求 氏の20230528のポストで紹介されてますが、ロシアのロマンチュク大将の分散的防御の理論でもマニューバ防御の欠点とそれを放棄した理由が触れられてますね。
特にこの重要な戦線ではマニューバ防御は適さないとしつつ、実験を繰り返すべきと結論づけてます。
とても興味深い冷徹な戦術理論の文書なので是非(原文はロシア語ですが)。
追記
ちなみにこのロマンチュク大将が南部戦線の副司令で、さらに前はアレッポの作戦で指揮を執っておりました。202309の海軍司令部攻撃で重傷を負って以来戦争から離れているようですが。
“Перспективы повышения эффективности армейских оборонительных операций”、反攻作戦を受け止める副司令が直前に出した防御理論の論文として再評価かと思います。
ロシアは序盤の戦いで有能な部隊をかなり損耗しちゃってたので…高度な戦術はとれないんですよねあの局面では。
だから、退路を断つ形で連絡路が無い地雷線を作って、なおかつ頑強な敵攻勢に造園を急行させて全滅しても足止めに成功すれば御の字みたいなのが有効って話になってた。
ここで一つ昨年の記事をみてみましょう
米軍高官、ウクライナ軍の反攻作戦が始まればロシア人は驚くはずだ
リンク
>BBCはウクライナ政府高官による最近発言を踏まえて上で「キーウは西側諸国に失望されるような反攻作戦の結果を極度に恐れており、様々なチャンネルを通じて反攻作戦の期待値を引き下げようと試みている=今回の攻撃が膠着状態を打ち破る決定的なものにはならないという意味」と指摘している。
(楽観的すぎる期待と想定していたのは)お前らじゃい!
イギリスには一人称と二人称を取り違えるクセでもあるのかな?
ツィタデレ作戦のソビエト軍と同じで待ち構える時間をロシア側に与えたのが…
ウクライナで舗装された道路以外で装甲車両使える次期は厳冬期と夏場の乾燥期だけ
特に西側の車両はロシアのより高性能だが、その分重く時期を選ぶ、欧州や中東で戦うには適してるから
なのでドイツソ連戦も夏場に動くことが多い
というか夏場以外は難しい
春の目覚め作戦やってたらもっと酷いことになってたかと
ロシアが濃密な防御ラインを作ってるのは
やる前から分かってましたから
南部に突撃するのはブラフだと思ってた。
まさか本当に正面から突っ込むほど
ザルジニーが愚かだとは思わなかった。
なんていうか、ウクライナは茶目っ気がないよな。
反転攻勢! 失敗して潰走したフリ。陣地のないところまで誘い出して、反撃!とかやればいいのに。
多分ロシアも思ってなかった
そして最悪の場合核兵器の提供を受けたかNATOの全面参戦でも取り付けたかと思ってたかも
それか、ハイ残念でした~、とか言って防衛線引っ張って引き籠るか
そしたらアレだったし逆に罠だと思っていたのでは
例えるならハルキウ反攻が真珠湾奇襲で反転攻勢はミッドウェイ海戦という感じ。ハルキウ反攻で披露した見事な隠密行動は欠片もなく、ウクライナ軍は戦う前からお祭り気分で敵が待ち構えている所に正面から突っ込んで、勝機は永遠に去ったかも知れない。
ウクライナ軍の戦力配置や侵攻状況まで一般メディアに出てたしなぁ
あれはちょっとひどかったな
兵士の訓練不足→一月足らずの訓練で前線送りにしていたのは英国らNATOでは?
反抗作戦に兵器が間に合わない→それNATOのサポートが足りなかったってことですよね
兵器の訓練をする時間がない→それもNATOが支援の遅れが原因ですよね?
ベテラン兵を他の戦線の維持に回さざるを得なかった→ロシアみたいに戦線整理すればよかったよね?
一点突破ではなく複数方向に攻撃を開始した→ロシアが兵力集中するだけでは?
どこを狙うはわかっていた→渡河攻撃は無謀、自分でダム破壊してたから泥濘、東部は押し出された、ならあそこしかないわけで
ロシアが逃げると思っていた→んなわけねーだろ、まさかキエフやハリコフでロシア軍を打ち破ったとか思ってたのか?
うわぁ。。やっぱり英国だわ。
この熱すぎる英国叩きは何でしょうかね。困惑してるのは私だけじゃないはず。
一つだけ言えるのは、英国の組織全てをただ一つの英国として見てしまうと色々おかしく見えてしまいます。
これが1度目ならともかく。
一体何回目だイギリスが他国を騙すのは、と・・・
前科数犯の詐欺師がまた新たに誰かを騙したら,「またか」と思うしかないでしょうよ。
あれ双方の担当者の話を聞いてると支援側が楽観的だっただけなのでは?
ウクライナ側はロシアの航空機どうするの?って再三聞いてたが、高性能戦車でローラー作戦すればなんとかなるので長距離攻撃手段で空港を叩く必要も、航空機や対空ミサイルで航空機に備える必要もないって感じで相手にされてなかった。
で、実際にやったら当然ながら地雷源が激し過ぎて戦車で次々に突破し続けて置くまで突き抜くなんて出来ないから、地道な撤去作業に陥る。そこに更にロシアの航空機が損失覚悟で空爆してくる訳で…作戦がかなりゆるやかになり、そのまま霧消してしまった感がある。
ただまあ、ロシア側もかなり頑張って抵抗したってのもあったんだけどね。まあ楽ではなかった。ロシアだから耐えられたってのはある。
実際の所反攻作戦は実施が遅すぎたんだよね。議論長引き過ぎてしかも遅滞も発生していて砲弾も戦車も全然届かなかったので…
なので、ロシアに貴重な準備時間を与えてたって面もあった。しかもその間長距離攻撃手段は数限られてたし。
それでもやってみせなければ…ウクライナ側にやる気がないのだって責任転嫁されるから選択肢が無かったというか。
こういう分析は貴重で面白いですね。