NATOは15日(現地時間)、市民に影響を及ぼす可能性のある様々な大規模緊急事態に備えるためウクライナから支援要請を受け取ったと明かした。
参考:Ukraine requests international assistance for large-scale emergencies of various nature
市民に影響を及ぼす可能性のある様々な大規模緊急事態が何を指しているのかは不明
NATOは「ウクライナの国家緊急事態局は市民に影響を及ぼす可能性のある様々な大規模緊急事態に備えるため準備を進めており、ユーロ大西洋災害対応調整センター(Euro-Atlantic Disaster Response CoordinationCenter/EADRCC)は2月15日にウクライナからの支援要請を受け取った」と発表したが、市民に影響を及ぼす可能性のある様々な大規模緊急事態が何を指しているのか?ウクライナからどのような支援を要請されたのか?については何も明かしていない。
EADRCCはNATOの主要な緊急対応メカニズムで、主に自然災害や人為的災害が発生した場合に支援要請と支援提供の両方を調整する役割を果たし、内容に応じてNATO加盟国やパートナー国が必要な支援を提供する仕組みだ。
既に露メディアがウクライナの支援要請に関心を示しており、ロシア軍による侵攻の可能性と何らかの関連があるのかも知れない。
追記:ウクライナメディアはピックアップトラック70台、オフロード車30台、遠隔操作可能な地雷除去機6台、NBC偵察車31台、個人被ばく線量計31,000個、化学防護服70,000着、250-300人を収容できるフィールドキャンプセット、つり上げ荷重35トンのトラッククレーン、クローラーブルドーザー、ホイール式ショベル、10輪駆動トラックなどを提供してくれるようNATOに要請したと報じており、市民に影響を及ぼす可能性のある様々な大規模緊急事態とはロシア軍の攻撃を想定しているのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Charles Rosemond, Training Support Team Orzysz
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被ばく線量計ってことは原発への攻撃も想定してんのか
普通ならやらんけどロシアなら誤射と言ってやりそうな感はあるけども…
ロシアが全面的侵攻に入れば、ウクライナは自らチェルノブイリの鋼製シェルターを爆破してロシアとベラルーシを放射能汚染するという最終手段がある、まさに肉を切らせて骨を断つ
その脅しだけで全ヨーロッパがウクライナ支援せざるを得ない
さすがに無いだろうが
想定してるのは原発攻撃じゃなくて核攻撃だと思うぞ。
今回のケースで核を使うのは考えにくいと思うけど、そっちを想定しているんだろうか
流石にこのタイミングで核のカードは切らないと思いたいけどなぁ
大体チェルノブイリでやらかしてるのに追い討ちの核なんてあり得ないと思うが。気流とか見ているわけじゃないがロシアだって無傷で済んだわけもない。
あくまでも緩衝地帯が欲しいと言うならウクライナ国土に限定した放射性物質による汚染は、オプションとしてあるかも知れない。
ただ流石に都合よくいくとは思えないし、それこそ通常戦以上に味方してくれる国が去っていく愚行と思う。ロシアの本気度は伝わるけど失う物が大き過ぎる。
どの国の軍も通れない広域にわたる核による重汚染地帯というのはある意味コストパフォーマンスの良い永続的かつ究極の緩衝地帯となりうるからなぁ
核砲弾の運用可能な火砲も持ち込まれているわけだし100%ありえないと断言できる要素が西側にない以上は懸念事項ではある
追記の内容は、随分と具体的ですね。
何が起こるかについて、冷徹な計算ができているのでしょうか。