ウクライナは仏タレスと中距離レーダー供給に関する契約を締結、スペインは間もなくM113をウクライナに移送する予定で、ノルウェーメディアは「国防省が参謀本部にCV90提供を検討するよう指示した」と報じている。

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英国のジョンソン前首相は「ウクライナが必要とする武器を全て提供しろ」と主張してF-16提供を支持、政府は戦闘機提供を否定

フランスを訪問したレズニコフ国防相は仏タレスと中距離レーダー供給に関する契約を締結、この契約に基づきウクライナは弾道ミサイルや巡航ミサイルの検出能力が優れている「Ground Master 200（GM200）」を2基受け取る予定で、このレーダーはフランスとイタリアが提供予定の防空システム「SAMP/T」にも接続できる。

出典：Italian Army/CC BY 2.5

さらにラトビアを訪問したスペインのロブレス国防相は「来週の月曜日（6日）に20輌のM113をウクライナに移送する予定だ」と明かし、スペインメディアも「ウクライナに提供予定のレオパルド2A4をオーバーホール（春までに移送予定）が始まった」と報じているが、その数は6輌に過ぎないためまとまった数のレオパルド2A4が用意できるまでに相当時間がかかる見込みだ。

スウェーデンは50輌のCV90提供を発表済みだが、ノルウェーメディアのTV2も「国防省が参謀本部にCV90提供（数量は不明）を検討するよう指示した」と報じており、もし提供が決まれば次回のウクライナ支援パッケージに含まれる可能性がある。

出典：Jorchr/CC BY-SA 3.0

因みに英国のジョンソン前首相は「ウクライナが必要とする武器を全て提供しろ」と主張してF-16提供を支持、これを受けてウォレス国防相は「ウクライナに提供する武器に制限はないが、戦闘機の提供は正しいアプローチではない」と前首相を牽制、CNNは「ウクライナが要求すればF-16提供の可能性を検討すると報じられていたオランダのルッテ首相も戦闘機提供には消極的だ」と報じており、F-16提供に積極的なポーランドも「パートナーとの完全な協調の下で」と条件をつけたため単独提供には応じない姿勢だ。

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※アイキャッチ画像の出典：Oleksii Reznikov