ウクライナ戦況

ロシア軍に破壊されたAn-225の復元を誓うウクライナ、勿論費用はロシアに請求

世界最大の飛行機「An-225ムリーヤ」をロシア軍に破壊されたアントノフは27日、ロシアに修復費用を請求して必ずウクライナ航空産業の象徴を復元すると明かした。

参考:Войска РФ уничтожили “Мрию”: Укроборонпром обещает восстановить за счет оккупанта

ロシア人はAn-225を破壊したがウクライナ人共通の夢まで破壊することはできない

首都キエフ近郊のゴストメル空港にあった世界最大の飛行機「An-225ムリーヤ(Мрія=夢)」はロシア軍の攻撃によって破壊され、アントノフはAn-225の復元に推定30億ドルが必要だと明かした。

アントノフは「ロシア人はAn-225を破壊したがウクライナ人共通の夢まで破壊することはできないし間違いなくAn-225は復元されるだろう。ただAn-225の復元に推定30億ドルの費用が必要(復元に擁する期間は5年以上)で我々が被った損害を確実にロシアに賠償させる」と主張しており、ウクライナ航空産業界の象徴を再び空に飛ばすと約束して注目を集めている。

出典:AinurKazymova / CC BY SA 4.0

因みにロシア軍による侵攻が開始された当時、An-225はゴストメル空港でメンテナンスを受けていたため国外に退避させることが出来なかったらしいが、An-124などの他の航空機は侵攻が始まる前に離陸することができ無事国外へ退避することが出来たらしい。

関連記事:ウクライナ軍、バイラクタルTB2でロシア軍の防空システムを破壊
関連記事:ハリコフ侵入のロシア軍は返り討ちにあい、補給部隊はTB2で叩かれる

 

※アイキャッチ画像の出典:mark steven / CC BY-SA 3.0

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コメント

    • すえすえ
    • 2022年 2月 28日

    そうだー
    航空機ファンをなめるなー!!!

    25
    • 通行人
    • 2022年 2月 28日

    復元に30億ドルって…破壊された程度は公開されていないようですが、ほぼイチから作り直しってことなんですかね…

    19
    • 幸か不幸か未完成の1機があるから、
      •未完成機をドナーに修復する。
      •破壊された機の使える部品を移植して未完成の1機を完成させる。
      •未完成機はそのまま、破壊された部品を作り直して完全に修復する。
      のどれかにかるかと。

      胴体から片翼ぐらいの高さの炎が格納庫天井を突き破って炎上している以上、深刻な損傷があり修復はかなり厳しい道のりになりそうです。ほぼイチから作り直しになってしまうでしょう。

      19
    • 無無
    • 2022年 2月 28日

    ロシヤのバカヤロー

    13
    • coke
    • 2022年 2月 28日

    勿論費用はロシアに請求?

    スイフト追放されたんで現金決済できませ~ん。ウォッカの現物でゆるしてくださ~い。

    7
      • sonic
      • 2022年 2月 28日

      世界「制裁を食らったロシアを牛耳る上級国民から搾り取ればいいだろう。個人財産も差し押さえているし。」

      7
        • 野戦先輩
        • 2022年 2月 28日

        ロシア「そんなんムリーヤ」

        19
      • A
      • 2022年 2月 28日

      どこかの油田を99年租借で勘弁な。
      もちろん決済は人民元で。

      6
    • ガテマヌ
    • 2022年 2月 28日

    復元や請求の話は時期早々に思えるのですが、実際、ロシアに賠償させることなんて可能なのでしょうか
    ないだろうけど捕虜と交換とか?

    3
      • トーリスガーリン
      • 2022年 2月 28日

      まぁ賠償されるのは無理でしょうけど悪のロシアという世論を世界に構築し続けるための宣伝戦の一環だと思います
      東日本大震災の時もそうでしたが緊急時にムリーヤが大量の救援物資を積み込んで飛んできた事を覚えている人は結構多いと思います
      最近だとコロナ対策物資の輸送もやっていたのである意味国際協力の象徴的な側面を持っていた機体であり、それをロシアが破壊した!というのを広めるため何じゃないでしょうか

      36
        • ガテマヌ
        • 2022年 2月 28日

        なるほど、疑問でしたが納得できました。復活した折にはまた別の意味合いも加わりそうです。
        返信ありがとうございます。

        3
    • ブルーピーコック
    • 2022年 2月 28日

    国外に・・・避難してるもんだとばかり・・・

    6
      •  
      • 2022年 2月 28日

      An-225はちょうど整備中で逃がせなかったんだとさ
      同空港内に居た別の航空機は逃がせたみたいだけど

      8
    • たま
    • 2022年 2月 28日

    修理な推定30億ドルって高いな。
    修理しても機齢が40年超えるから維持できるのかな。

    ボーイング、エアバスの大型機が、約3億ドル前後だから
    代わりに10機買わせた方が利益出そう。

    1
      • あばばばば
      • 2022年 2月 28日

      仮にボーイングやエアバスの大型機を購入したところで、ムーリヤーにしか出来ない重量物輸送があるので、代替はムーリヤー

      4
      • 無無
      • 2022年 2月 28日

      世界最大の飛行機って、
      ロマンが欲しいではないですか
      ムリヤの復活はまた平和の象徴ともなりましょう

      2
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