ウクライナ軍は6月下旬に到着したHIMARSを使用してロシア軍の兵站拠点を連日攻撃しており、今度はイジューム方面への物資輸送に活用されている鉄道施設や倉庫を破壊した可能性が浮上している。
参考:FIRMS Fire Information for Resource Management System
検知された火災の範囲はノーバ・カホフカの大爆発と同等かそれ以上なので、何かしらの大爆発が発生したと考えるの妥当だろう
ウクライナ侵攻直後にロシア軍に占領されたハルキウ州北東に位置するクピャンスクは交通や鉄道輸送の要衝で、敵の前進を遅らせるためウクライナ軍はオスコル川に掛かる鉄道橋は破壊して後退していたが、ロシア軍はイジュームへの補給を改善するため5月末までに鉄道橋を修復、ロシア領ベルゴロドからクピャンスクを経由してスタロヴィリヴカまで物資を鉄道輸送できる体制を整えていたが、NASA提供のFIRMSによると過去24時間以内にスタロヴィリヴカで大規模火災が発生している。

出典:左はFIRMS 右がGoogleMap
火災が集中するのはスタロヴィリヴカ駅と物資の集積拠点に活用されている可能性が高いエリアで、OSINTで戦況を分析する人々は「ここをウクライナ軍がHIMARSで攻撃したのではないか?」と予想しているが、今のところ攻撃を裏付ける視覚的な画像や動画、ウクライナ軍による公式発表は確認されていない。
ただ検知された火災の範囲はノーバ・カホフカの大爆発と同等かそれ以上なので、何かしらの大爆発が発生したと考えるの妥当だろう。
因みにヘルソン州チャップリンカにあるロシア軍の拠点(旧ウクライナ軍基地をヘリ運用の拠点として運用中)に対しても攻撃が行われたという噂があり、この拠点はウクライナ軍支配地域から約100km離れているため本当に攻撃を実行したならトーチカUを使用した可能性が高い。
追記:ムィコラーイウ州知事のキム氏は9日「高価な巡航ミサイルの不足を補うためロシア軍はS-300の迎撃弾を対地攻撃に使用している」と明かし注目を集めていたが、ハルキウ州警察は「ロシア領から発射されウクライナ軍に撃墜されたS-300の残骸を回収した」と13日に発表。
公開された残骸が本当にS-300で使用される迎撃弾の一部であれば「ロシア軍はS-300の迎撃弾を対地攻撃に使用している」という話が真実だったことになる。
関連記事:ウクライナ軍はHIMARSでロシア軍の補給を潰す、1日で14ヶ所を破壊
関連記事:巡航ミサイルの不足? ロシア軍が地上目標の攻撃にS-300を使用か
※アイキャッチ画像の出典:Photo by Lance Cpl. Nicholas Guevara
HIMARSを500輌導入すると決めたポーランドは正しかった
たった数輌でこの戦果なら、500輌あったらどれだけの事が出来るんだろう
米海兵隊もHIMARSの導入を加速するか増やすかするのだろうか
500両導入しようが全てアクティブに出来るわけでも無いから何割かは差っ引いて考えるべきだし、搭載ロケットの種類や保有数で出来る事は変わって来るのでこの後の内容次第。
近距離中距離長距離満遍なく搭載兵器揃えるか近距離メインとか特定のレンジだけ層を厚くするのかは今の時点で誰も分からない。
ウクライナでの結果を受けて海兵隊が増やすのかと言う話は、海兵隊の考える目標に対してどれだけ有効かでしか無いのでそれも分からない。ウクライナの戦果だってHIMARSだけあれば達成されたのかを考えるべきで合わせ技の成果なら、同じ様な状況構築出来るかをまず考えなければならない。
ロケットは重量あたりの威力は低くなる傾向なので20〜30kmぐらいのレンジでピンポイントがそこまで要求されない歩兵相手が主で有るなら榴弾砲の方が良いと思う。
「今のウクライナは太平洋戦争時の日本!」と吠えるロシアシンパがいるが、
「今のロシアは日中戦争時の日本!」が真実なんだな。
勝手に他国内に傀儡国家作ったり、それで欧米に制裁されると米英へのヘイトに燃え上がったり、欧米に変なコンプレックス拗らせていたり、今のロシアはかつての軍国主義日本に悪い意味でそっくり。
まあ、日中戦争時の日本は人口規模・面積の大きな相手と戦って開戦初期に首都や主要部は陥落させるあたり序盤は快進撃だったけど、ロシアは人口規模・面積いずれも劣る相手に対して辺境地帯しか占領できていないあたり、状況は当時の日本以下だとも思うけどw
日本人が「名誉白人」であるなら、ロシア人は「名誉欧州人」なんだよ。
似通ったコンプレックスを拗らせているのは、「自分たちが不当に迫害されている」という被害妄想から来る。
まあ、当時の日本はやはり欧米からは一段低くみなされていたし、今のロシアと同一視できないけど
現れてくる状況が似通ってるのは、そういう背景があるからじゃないかな。
ではロシアがなぜ敗北した日本帝国の路線を継承したのかという分析も必要でしょう
文化的、民族的に近しいウクライナならば時間をかけて調略すれば軍を出さずとも併合することは不可能ではなかったはず、クリミア半島併合という力業に走ったことが最初の間違いと思うんですが
継承ではなく元々そうだっただけでは?
日本は帝国主義全盛期に開国して自身も帝国主義の流儀に従い列強にまでのし上がりその果てに破滅したけど、それを見てソ連が何か変わったかというと特に影響を与えてないと思うんだが…
供与された8台の殆どを東部で運用してるみたいですからね。供与数も50台なんて話もウワサでありますしどうなるか気になりますね。
威力が凄まじいな。だが、弾薬は足りるのだろうか。どんどん補給が来てるとは思うが。
今回の記事内容がHIMARSによる戦果だとして。
以前の記事で、米国がウクライナ東部戦域でのHIMARS使用に制限を
掛けているというレスがあったけれど、その制限は実在して存続しているのかな。
先日の米国の発表で、ウクライナ国内の目標に限って制限は全解除されたのかな。
またはM30A1とM31の最大射程に合わせて、国境への接近を規制しているのかな。
国境のぎりぎり手前に着弾させることができる限りどれでも良いと思えるけれど。
射程距離80キロではハルキウの最前線まで持っていってもロシア国境を攻撃するのは難しいんじゃない?
そんな辺鄙な場所を攻めるくらいなら南部や東部の集積所を攻撃したほうが、
直接、ロシアの戦線を押し下げられるし、エスカレーションのリスクも抑えられる。
目標を補足する必要があるので、わざわざ探索の困難なロシア国内を目指す必要は、現時点では乏しいんじゃないかな。
砲兵の撃ち逃げこそ勝利の方程式、自走砲やミサイルの装輪化が主流派となるきっかけになるか
以前にS-300が撃たれたという知事の発言に根拠がないと否定する人がいましたが、
自分は「撃たれた側には何が飛んできたかわかるものだ」と主張しました。
今回の戦争ほど、「証拠」が表沙汰になる戦争は今までになかったと思いますが
いまだにロシアが昔の感覚で、事実を隠蔽・偽装しようとしているのが滑稽ですね。
それが社会主義体制を経験した国の共通項です、ウソでも言い張り続ければ勝ちだと
国民もマスコミも国家発表を疑うことを許さなれないからやりたい放題の意識
独裁的体制で国民が幸福になるとか期待するのは無理
M31弾頭ですらこれなのだから、もしATACMSだったらどれだけ戦果が挙げられるのだろうか。
ATACMSは地対地弾道弾だから、もし戦果をとするとロシア本土を目標にという話なりかねないので、西側諸国もそこまでのエスカレーションは望まないだろうし、ウクライナの現況でも必要無いのではないだろうか。
で、弾頭の話で思い出したんだが、M30A1弾頭はオスロ条約的にはどういう扱いなんだろう?。
タングステンボールをまき散らす散弾のようだし、面制圧を期待してた陸自なんかは単一弾頭より欲しがりそうな気もするんだけど、、、。
弾頭の話で思い出したんだが、M30A1弾頭はオスロ条約的にはどういう扱いなんだろう?。
タングステンボールをまき散らす散弾のようだし、面制圧を期待してた陸自なんかは単一弾頭より欲しがりそうな気もするんだけど、、、。
アメリカもウクライナもロシアも条約に加盟していないので罰則も何もありません。日本は条約にサインしたため、3つだか4つだか持っていたクラスター爆弾は廃棄しました。
水際対策として対戦車地雷を敷設する兵器は持っていますが、クラスター爆弾同様にオタワ条約加盟により対人地雷を廃棄しています。本当に全廃したかは中の人のみぞ知る。
オスロ条約はクラスター弾を禁止するものですから、代替弾頭を搭載するM30A1は対象外です。
米政府はオスロ条約に参加しないがこれに従う政策に事実上方針転換しました。そのためM30はM30A1に改修されM26は廃棄が進められています。
ベースのMLRSが全面戦争を想定した武器なだけあって性能はピカイチだな
巡航ミサイルが尽きたのでS-300を対地攻撃に使うこともあるということだけど,非核の弾道ミサイルを使い始めるということもあるのかな?それとも,もう弾道ミサイルを使っている?
イスカンデルみたいな戦術弾頭ミサイルなら開戦当初からバンバン撃ってますね
戦略弾道ミサイルを通常弾頭にして撃つかどうかということなら、コスパ悪いというかそもそもロシアの核搭載戦略弾道ミサイルって全数更新も終わってない筈だし、通常弾頭型を製造するような余裕は無いからやらないと思います
たぶん、きっと、いや流石に…流石にやらないよな…?
トーチカUを使ってますよ
ロイターの報道だとオデーサ攻撃にイスカンダルを使ったようです
リンク
空中発射型がキンジャールらしいので、イスカンダルとそのバリエーションは使用回数はまだ少ないながら、戦果は上げていると見て良いでしょう。別のサイトでは米英はキンジャールやイスカンダルではなく、アバンギャルドの使用を警戒しているようですが。
開戦前にウクライナとロシアの鉄道軌間が同じことを懸念されていたが、ロシアに使われるくらいなら破壊したということか。
戦後があればドイツとかの軌間に合わせて復旧すれば良いという判断だろうか。
鉄道輸送はロシア軍の生命線みたいなものだから、今後もHIMARSなどによって各地で線路を寸断されたらロシアの前線は辛かろうな。
「スタロヴィリヴカ」って、どこなのかわかりません。
誰か英語かウクライナ語の綴りを教えていただけませんか?
HIMARS無双…
ロシア軍はHIMARSを見付けるのに躍起になっているんだろうな。射程距離の長い兵器は索敵範囲が広大だからかなり大変そう。
HIMARSのほかにも、索敵用のドローンも地味に大活躍しているんだろうな。そして、そのドローンを撃ち落とす、もしくは無力化するための、敵の眼を潰すための対空兵器も重要なんだろうな。想像を絶する戦いだ。今までそんな戦争映画を観た記憶がないな、私は。
動いて逃げられない鉄道の攻撃は効果大ですね。
トラックで代替しようにも鉄道ほどの積載量はないだろうし、トラック自体が大量のガソリンを使うのでますます兵站に負担がかかるでしょうし。