ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は27日、ロシア軍に占拠されたジトーミル近郊で防空システム「ブーク」をバイラクタルTB2で破壊するシーンを公開した。
参考:Головнокомандувач ЗС України
自軍の脆弱な部分を突いてくるバイラクタルTB2はロシア軍にとっても目障りなはずだ
これまでウクライナ軍はトルコから調達したバイラクタルTB2(空軍12機/海軍3機)の動向について一切情報を明かしてこなかったが、ウクライナ軍のザルジュニー総司令官はロシア軍に包囲されたヘルソン近郊で輸送部隊に対する攻撃シーンを27日に公開してTB2が健在であることをアピールしたが、今度はロシア軍に占拠されたジトーミル近郊で防空システム「ブーク」を攻撃するシーンを公開して注目を集めている。
公開された動画に登場する防空システム「ブーク」への直接攻撃は移動状態=つまり防空システムとして機能していない状態を狙って実行された可能性が高く、たまたま移動中のブークを発見して攻撃したのか、24時間以上の滞空時間を生かして目標の状態を遠距離から監視→防空システムとして機能しない移動状態になったのを狙って攻撃を仕掛けたのかは不明だが、後者の運用方法はアゼルバイジャン軍がアルメニアの防空システムをTB2で狩る際にも使用した戦術なので興味深い攻撃シーンだ。
ロシア軍にとっても自軍の脆弱な部分(近接防空システムなどに保護されていない補給部隊や機能していない状態の防空システムなど)を突いてくるTB2は目障りで仕方がないだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Bayhaluk
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記事中でいう”後者”の運用方法だと確かに相当厄介なことになるんだろうなぁ
自軍の防空網が生きているから出来る芸当とはいえ、丸一日獲物が隙を見せるのを待てるのは強力
実際の細かい戦術ってどうなってるんだろ
とりあえず、探知を避けるために敵の戦線を横切るようなルートを辿るくらいは想像つくとして、実際の探知のあたりは地上との連携が必要になりそうな気がするけど教えて偉い人
バイラクタルTB2のセンサーって、数十キロ先の地上兵器を単独で走査して探知までできるようなもんなの?
ナゴルノ・カラバフが例外で普通なら雑魚狩り位にしか使えないって風潮だったけど、制空権完全に取れてないならTB2浮かべてるだけでも補給部隊まで守りきれないってのが実戦でわかってしまった。
トルコはうはうはじゃないの?戦闘機の代わりになならなくても航空支援としては十分だって結果で示してるんだから。
戦域全体に渡って防空コンプレックス構築するなんて不可能だしな
いくらでもUAVは使える余地があるし
…とずっと言っていたんだが理解できない人多数
今回のはロシア軍がろくに戦闘機を飛ばさず、防空網の破壊に消極的だからこそまだ使えているという面がありますからね
セオリー通り制空権を取られた状況下での有効性となるとまた話が違ってきますし
それに日本の場合、日本の各地に侵攻軍の輸送車列が見られるようになってる時点で完全に詰んでいますので
「(日本ではこのクラスのUAVが活躍する状況ではすでに手遅れなので)使えない」
という話だったのかも
上陸部隊を狙うにしても近くには対空装備豊かな敵の戦闘船がいるわけですので
今度はトルコが増長してギリシャに吹っ掛けそうな気もするな。
割と本気で自衛隊に採用してほしい。
1機100億もするリーパーなんかより、TB2のほうが喪失リスク恐れず使い倒せるし、防空能力の高い敵にも有効であるという実績を今回作ったんだから。
まあ機体規模が全然違うから単純比較できないけど、これくらいでいいと思うよ。
細かいことだけどリーパーを導入するのは海保で、自衛隊はグローバルホークでは
あと、用途を何にするかと各国の戦訓を突き合わせて日本に合うかどうかの議論も必要かと
日本のUAV導入はほぼ平時の領海監視任務のためだろうから、そういう用途にこれ買っても意味は無いし
敵に上陸されてからだと普通に出番がありそうだとは思うし
防衛省で戦闘型無人機の運用方法についての検討がされていたから、それに対しての希望だった。
グロホを導入済みな上で新たに採用するとしたら、ロイヤルウイングマン型と地上支援型じゃないか。
地上支援型ならTB2クラスが必要十分だと思う。
総火演で見せた陸自のUAV運用はスキャンイーグル止まりでしたっけ。
AH的な位置付けでのUAVも欲しいですよね。
戦闘機にはできない運用方法で戦果を上げてるんだな、こういう住み分けこそ無人機の真骨頂だろう、
そして、トルコやアゼルの軍人や技術者がウクライナに入って活動してる可能性も高い
ロシアには敵しかいないのかw
バイラクタルTB2みたいな長時間滞空型UAVだと、言葉だけだった常在戦場を実現出来て
24時間防備を固めていなければ攻撃受けるというのは、これまでの軍事常識を破壊するまでありそう
UAVからの防御側は装備を開発できても、移動中も含め24時間対処できなければ効果半減なわけで
しかも安全のはずの後方地域すら安全にならないのは、対UAV戦の色々な負荷がやばい
対策では
24時間の制空権
移動中・輸送中も含め24時間の対UAV防空
これ実現するのってハードル高すぎないか
強いて言うなら敵のキルゾーンに気安く近づかないで防空網をジリジリ押し上げていくくらい?
そう言う進軍方法を強いる時点で運用としては成功な気がするけど
あとはやっぱり防空網をいかに効率的に黙らせるか(≠撃破)だよねぇ
頭を抑えて飛べなくしちゃうのが結局一番というオチになりそう
今までの軍事常識なら、敵の空港もしくは空港に使えそうな場所さえ押さえればよかったのに
短距離離着陸や荒れ地離着陸に対応した滞空型UAVを抑えるのはほぼ不可能に
(すでにあるのかわからないが
ここのサイトの過去記事にもあったけど、だからこそ中東地域で活動している米軍が
「我々は今初めて制空権を手にしないまま活動している」と言っていたんだなあ
常時AWACSをオンステーションさせとける米軍が苦労するのだから、それ以下の国()には脅威であることは間違いない
>24時間以上の滞空時間を生かして目標の状態を遠距離から監視
これ、UAV側の探知距離が、防空側の探知距離より長くないと出来ないですよね?
その前提が成り立つ場合は、防空側の探知距離を伸ばして、前提を不成立にするのが肝要な気がします。
ロシア側からドローンからの映像がどんどん出てくるのかと思ってたんですけどそうでもないですね
ロシア側の動きが不可解ですね。
良いようにやられてるにしか見えない。
ロシア航空宇宙軍何してるの?
これが飛んでいるということは偵察も機能しておらずSEADやDEADも不十分、電子戦にも敗北してるってことでは
あれだけ金かけたのにほとんど役にたっていない
ここまでロシア軍側の航空戦力や対ドローン関係の装備が貧弱なところを見ると、捕虜になったロシア兵の演習目的で連れてこられたとの証言もあり、もしかしたら(バレバレだったものの)ロシア軍は侵攻を察知されないよう、ベラルーシとの合同軍事演習には似合わない航空戦力や装備などをほとんど用意していなかった可能性がありますね
兵士を騙していたのもそうだけれど、無駄に演習と待機を長引かせたから、本来部隊が持っている筈の燃料食料を待機中に喰い潰してしまったんでしょう
だから直ぐに燃料が切れて、補給線も寸断されているので兵站が完全崩壊と
今回撃破されたブークも、行軍体形のまま移動すらしてい様に見えるし、人影も見えませんから、燃料切れと士気崩壊で乗り捨てられていたのかと思われます
なんかミリ界隈の人たちがちょっとざわついてるよね
なんなら半信半疑で「え、ロシアってこんな雑な作戦でゴリ押しすんの…?」くらいの困惑っぷり
答えになるかわからないけど、米軍の電子戦機がウクライナを全力支援してるらしい(むろん国境外滞空)
どうも偵察衛星のリアルタイムデータすら提供しているっぽいので、TB2が効果的な攻撃ができるんだろう
偵察能力が生きていればTB2の拠点にイスカンデルやスメルチを撃ち込むことができるしジャマーを使いながら空爆もできる
おそらく今のロシア空軍はウクライナ空軍の位置がわかっていない
ロシアがクリミア獲ったときのハイブリッド戦と何が変わっちゃったんでしょうね。
ロシアがこの手は奇襲にしか使えないと判断して、変に自軍に縛りプレイを課しているのか?
それともウクライナが万全に対策をして、なおかつ前回の敵のやり方をうまく取り入れているのか?
米軍NATO軍が撤退するまでの間、どんなレクチャーされてたんでしょうか?
TB2の戦果映像が片手で数えられるくらいしか出てないから、ロシアがウクライナの無人機の75%を破壊したって発表が本当の気がしてきたな
むろん一機でも生存していれば対処の必要が出てくるから、ウクライナの戦い方で正しいんだけど
旧東側諸国が自国のMig-29計70機をウクライナに提供するそうなので、さらにロシアとしては厳しくなる筈。
Mig-29でSu-27,Su-30を撃墜してるって情報あるし…