ウクライナ国防省は地上軍による演習風景を映した動画を8日に公開、ジャベリンやNLAWといった対戦車ミサイルを米英が大量に供与しているにも関わらず旧ソ連製の100mm対戦車砲「MT-12R」が登場して注目を集めている。
参考:Ukraine Rolls Out Soviet-Era Radar-Equipped Anti-Tank Guns
ロシア帝国時代の武器に比べればMT-12Rはまだまだ最新の部類に属する
演習に登場した旧ソ連製の100mm対戦車砲「MT-12R」は小型のレーダーを搭載することができ「煙や霧が立ち込め視界の効かない環境でも標的と交戦できる」という少々変わった特徴を備えおり、ソ連(現ロシア)を含む旧共産圏の国やソ連の友好国が1970年代に導入(計26ヶ国)した兵器で現在もロシアやウクライナを含む12ヶ国が運用を継続している。
ただ対戦ミサイルの普及に伴い保有国でもMT-12Rの数は確実に減少の一途を辿っているのだが、ジャベリンやNLAWといった対戦車ミサイルを米英が大量に供与しているウクライナ軍の演習にMT-12Rが登場したため米メディアは「旧式のMT-12Rを倉庫にしまっておくに足るだけの対戦車ミサイルを確保出来ていない証拠だ」と指摘しており、ロシア軍との戦闘が始まればウクライナ軍の限界が露呈するだろう予測しているのが興味深い。
ロシア軍も今回の大規模展開に合わせて保管していた旧型の戦車や装甲車などを動員していると言われているため、旧式のMT-12Rでも拠点防衛や陣地に固定して使用すれば貴重な対戦車兵器としてHEAT弾やAPFSDS弾をお見舞いすることが出来るかもしれないが、搭載レーダーが現在も機能しているのか?100mm対戦車砲が比較的新しい戦車の装甲にどの程度効果があるのか?対戦車ミサイルよりも短い有効射程(HEAT弾は最大1,000m/APFSDS弾は最大3,000m)で勝負になるのかなど怪しい点も幾つかある。
Video of that PM M1910 Maxim machine gun in Luhansk. https://t.co/koY5vD8n1C pic.twitter.com/ZCMjoeeAcn
— Rob Lee (@RALee85) January 31, 2020
まぁ領土防衛軍(旧郷土防衛大隊)に回す武器でさえ窮するウクライナとっては帝政ロシア時代のPM1910重機関銃や1922年設計のDP28軽機関銃も現役なので、対戦車ミサイルの供与を受けてもMT-12Rを手放すという考え自体がウクライナ軍に無いのだろう。
※アイキャッチ画像の出典:Військове телебачення України
有る物は全て活用しないと。
しかし、ロシア迄旧式装備を持ち出しているとは!
大丈夫か、こいつら。
おいおい、動く戦争博物館かよ
これを見るとウクライナの継戦能力はかなり低いのかもしれないな。
キエフ攻略はかなりリスキーだと思っていたけど、装甲戦力でキエフへの補給を絶ってしまえば、市街戦になっても永くは保ち堪えられないと考えているのかもしれない。
流石にキエフ占領は無理だと思うぞ
人口280万の都市をたった10万以下の軍(各地に進撃分散するならもっと少ない)が占領統治するのはかなり厳しい
中枢だけ抑えて、傀儡政権樹立。
その後、正規軍に代わって国家親衛軍と交代する、という手もあると思う。
悪名高いチェチェンの国家親衛軍を派遣されたという情報もあるし、選択肢は色々あるのでは?
成功するかは解らないけれど。
>中枢だけ抑えて、傀儡政権樹立
その傀儡政権をどこからもってくる?たけのこじゃないんだから、現地に土壌がないと…
上だけ代えられたとしても、現場で働く公務員はどうやって確保するんだ?
代えずにそのまま雇用続けたところで、絶対に言うこと聞いてくれないぞ
>正規軍に代わって国家親衛軍と交代する
300万人都市を統治できるほどの兵数なんか親衛隊なんかにないが…
米国がアフガンやイラクに派遣した現地兵数がどれだけだったか知ってる?
キエフ攻略は無理
ベラルーシに展開してるロシア軍は、十中八九キエフへの牽制
ウクライナ軍主力を首都~西部地域に貼り付けるためのね
西部~キエフ地帯はウクライナにとっての補給の生命線であるが故に、
ベラルーシにロシア軍が展開されると、それが牽制だとわかっていても主力が動けない
多少の空爆程度はやってくるだろうから尚更
その間に、ロシア系住民の多い東部地域を占領して、独立させ、現地に傀儡政権をおっ立ててしまおうっていうのが
軍事的なオプション
これなら、現状のロシア軍の戦力でもできる
キエフ牽制目的のみに4個軍は多すぎるし、ロシア住民の多いドネツクの占領だけだと、これだけの動員に比して利益が少なすぎて国内から突き上げを食らう。
だから、西部~キエフって言ってるよ
キエフのみなんて言ってないから
ロシア軍はブレスト近郊にも相当なかずを割いてるのは、西部~キエフを牽制して、ウクライナの補給ラインを抑える牽制をするため
だから、ウクライナ軍は主力をキエフから動かせない
>ドネツクの占領だけだと、これだけの動員に比して利益が少なすぎて国内から突き上げを食らう
??????
これがよくわからん
突き上げを食らうってソースどこ?そんな話聞いたことがない
ロシア国民は領土拡大で納得するから、ウクライナ東部地域を抑えるだけで十分納得するでしょ
そもそも、侵攻の名目にロシア系民族の保護もあるから、ロシア系民族がほとんどいないドニエプル側西岸に侵攻しても大義名分がたたない
そもそも、現状クリミアが橋一本でロシア領につながってるだけの不安定な接続でしかないから、
陸地でクリミアとロシアを接続したいし優先したいと考えるのが普通
たった10万人規模でキエフに侵攻して占領しつつ、西部からの反抗を抑えるなんて無理無理
ゲームじゃないんだから
>キエフ牽制目的のみに4個軍は多すぎるし
そもそもこの4個軍はドニエプル側北岸域に全て展開してると思ってる?
最西部のブレスト近郊までの部隊の総数だから、キエフ近くに展開できる部隊なんて、これより全然少ないぞ
君の知識が色々間違ってる
まあブローニングM2なんて百年超えて現役ですから
誕生101年目に2度目の正式採用されたM1911なんてのも。ジョン・ブローニングは間違いなく天才。
ウクライナのは設計年度が古いだけじゃなくて、製造年も古い本物の当時品だってことが問題かと
徴兵や志願拡大で人数が増えると、今度は彼らに与える武器が足りなくなるのは仕方ないですよね。徴兵によって市民皆兵やってた時代は戦時の総動員を踏まえて小火器や軍服を備蓄していた訳ですが、今そんな事してる国はごく一部ですし。
思ったのは対戦車砲の場合、自動小銃なんかと違って週末の講習程度ではどうにもならないものですから、逆に14年以前やそれ以降に新設された予備役枠の人々に対して既に教育が施されているんじゃないかと思うんです(ロシア側でも予備役は二線級兵器の講習うけている)。戦車砲もATMも用途は一緒ですが、牽引式砲は機動的に扱えない=陣地に据えた野戦防御に専念させる一方、供与されたATMは正規兵や経験豊富な民兵大隊の対戦車部隊に供与して機動部隊に対戦車火力を付与するという感じなのかなぁという気も。そもそも100ミリ砲だとロシア軍のMBTは止められないですからね。
今どき100mmライフルかよって感じはあるがロシア含めて東側ではATGはバリバリ現役ですね125mmATGまであるし
じゃあAPDSしかない100mmでアンチタンク意味有るかって話だけどAFVはMBTだけではないし反応装甲で強化されたBMPはTOWに抗堪しても100mmAPでは抜かれる
ミサイルではロックオン出来ない場合にロケット使えとなってもレンジでオーバーラップされてないギャップの穴埋めでATGは有効かもしれないしまた発射炎(煙)と音でMBT数を水増しできるから混戦となれば案外意味あるかもしれないねATG
MBTは反応装甲つけてるからHEATは基本効かないし、ロシア戦車に対してKE弾は論外
装甲車は反応装甲つけたところで対戦車ミサイルの直撃は防げないから対戦車砲を持ち出すまでもない
あれば使う、ないよりはマシってところか
APFSDSではなくレガシー弾だと、APSへの耐性高そう。
径が太くて、簡単には折れないだろうから。
完全に死んだ歩兵砲と違って、何だかんだで対戦車砲はまだ生きてるんですよね。
HEATじゃKE弾の代替は出来ないってのはやはり大きい。
電子戦には強そう
帝政ロシア時代からソ連時代と経て行ってきた民族浄化政策の総決算としてのウクライナ侵攻か
すでにウクライナ東部はロシア系が多数派となってしまった
ウクライナ東部地域に侵攻、占領し、そこに現地の自治体を立ち上げた現地政府として傀儡化してしまうのは簡単だろう
欧米供与の新兵器は軍幹部のお小遣いに化けたんですかね
これはますます勝ち目薄そう
郷土防衛隊…雑多な旧式兵器…滲み出す末期戦感…(まだ始まってもいないけど)
この対戦車砲は、T62の主砲の基礎となった滑腔砲だったと記憶する。
口径は100mmなので、T54・55に使える主砲発射ミサイルも使えたはず。
このミサイルを使えば、装甲貫通能力はRHA換算で500〜600mm程度となる。
M1A2のRHA換算で1000mmは無理でも重量46tのT90ならば相手にできるかも。
いずれにせよ、あるものを使って、徹底抗戦の意志を示すのは大事なこと。
そういう精神論を語るのは敗ける側ですけどね
ロシア軍はこれ見て笑ってるだろうね
士気の高低は戦争を図るうえで重要な要素です。
精神論を笑うのはベトナム戦争から学んでいない証拠です。
それは逆にベトナム軍を軽視してるね、彼等は優れた近代的ゲリラ理論やソ連式の装備と軍略に基づいて組織的に戦闘して勝利してます、素人が精神論で戦ってたわけでないよ。
ソ連の特殊部隊や最新兵器まで運用されてたベトナム軍をちゃんと知ろうな、
精神論美化こそが軍の大敵だよ、今もベトナムの病院には多くの心を病んだ元兵士が入院してることくらい学んでくれよ、
ウクライナ軍の弱体装備はかつてのフィンランド対ソ連の冬戦争を思い起こさせるが
あの戦争で国際社会がフィンランドを熱烈に支援したのはソ連の侵略行為を非難した
からだけでは無く、弱小国が大国の軍事侵攻に対して一歩も引かずに挙国一致で立ち
向かう奮戦ぶりが各国(世論)の共感と支持を得たからだ。
ましてなんでも筒抜けなネット時代、戦局は全世界にリアルタイムで流される。
今後も国際社会の支援を期待するならウクライナはこの先例を忘れてはいけない。
今回の軍事侵攻の危機の前にウクライナは国際社会の支援、特にNATOの支援を受けら
れて当然といった態度も見受けられるが、弱体な装備を抱えて支援を求めるのは
致し方なしとしても、まずは自国のみでロシアの軍事侵攻に対して一歩も引かない
姿勢も示さなければならない。
それが出来ず、ロシアの軍事圧力の前に内からどんどん崩れていく様であれば、
ウクライナを守っても負債やお荷物にしかならずと見なされてNATO諸国も早々に
見限るだろうし、ロシアにとっても思う壺だ。
今回の軍事危機はNATO諸国にとってウクライナは守る価値のある国か、東方の支えと
して信頼出来る軍事パートナーになり得るかどうか、それを試されていると言って
も過言では無い、ウクライナのNATO加盟はNATO主要国が自国の安全圏を東方へ広げ
たいからであって、今の支援もウクライナを守りたいのではなく、ロシアの増長を抑え
自国を守りたいが為の支援なのだから、ウクライナは自国の地政学的価値に甘えて
「NATOが自国を守ってくれる」と言った他力本願な意識ではいかんのだ。
数々の軍事支援もタダではないのだから。
えっ?、挙国一致でそんな立派な事が出来る国なら、そもそもクリミア切り取られ
たり、ロシアに言い様に浸食されて、こんな軍事危機を迎えたりはしないって?
それを言っちゃぁお終いって奴^^;
軽量な発射機から撃てる対戦車ミサイルをわざわざ対戦車砲から撃つ意味はないし、対戦車砲にミサイル誘導機能をつけるなんて無駄な改修はしてなさそう。詳しくは知らんけど
そしてロシア戦車の装甲は反応装甲付きで対CE弾1000mm以上あるから直径100mm程度の対戦車ミサイルじゃ貫通できない
そもそもロシア戦車が軽いのは装甲が薄いからじゃなくて、小さくて装甲を使う面積が狭いから
100mm級だと、戦車の正面方向は厳しいだろうけど、側面とかはKE35mm級程度の防御力の筈なので、やりようは在るかと。
いうて、F-15も初の正式受領から今年で46年な訳で。もちろん改良やら新規生産やらでオンボロとは言わんけども。
古くても使えるなら脅威にはなるので、並べておく価値はあるのでは。
ほならね、アメリカもいつまでM202A1(コマンドーで説明書を読んで使ったやつ)を正式配備しとるのかって話ですよ。
こうなると広場に飾ってあるT-34を持ち出してきても驚かないぞ
てか、2014年の時には東部親露派のIS-3どころか、帝政時代の臼砲を持ち出してましたよね。迫撃砲じゃ無くて臼砲。
囮にはなるし広告戦として使い道もある
結構したたかだな
>戦車ミサイルよりも短い有効射程(HEAT弾は最大1,000m/APFSDS弾は最大3,000m)
ジャベリンの有効射程は2,000mしかないので、APFSDSを使う場合はより長射程ですよ。
それにレーダーを使わなければほぼ熱のシグネチャもなくて熱戦映像装置で捉えづらいでしょうし、待ち伏せしてMBTの側面に撃ち込むには十分すぎる貫通力ですし、使い方次第では十分有効な兵器なのでは。
WW2の頃なら、重砲の類いに入れられる規模の火砲。
小回り効かないのが難点ですね。
そこは、用兵の妙で頑張って、としか言えないけど。
事前にその存在を察知される事なく初撃かまして露軍AFVを1両でも撃破できれば御の字という存在でしょうな
ウクライナ側としては防御戦闘に終始し如何に出血を強要できるかが全てであるからAT地雷とAT砲のローテクコンビでも使いようはいくらもある
むしろ300mしか狙えないRPGで対戦やるよりは現実的な部分はありますよATGMで代替された存在が歩兵砲ですからね携行ロケットとは違う
実際にレーザー誘導弾を撃つ事が出来るとしてもそもそも弾薬があるのか、あったとしても使える状態なのか。
正直、この対戦車砲の為にわざわざ誘導弾を国産するとは思えないし実際の所は榴弾を利用した軽量迫撃砲と同レベルの射程を持つ間接射撃の方が敵に与える被害や生存性は高くなると思う。
ウクライナ君!わいもCOD:VでDP27を愛用してるで!
冗談はともかく、MT12R対戦車砲って操作要員6人も取られるので、人的リソース食うのがまずいと思います
対戦車ミサイル運用ならば一人か二人で済む話が、下手すればいちどに六人が戦死する大砲
こんな時代錯誤を精神論で美化されたら今現場に出されてるウクライナ兵士は怒るよ
日本軍もそう、判りやすく言えば上層部の怠慢の累積が兵士にしわ寄せされて、その誤魔化しが精神論
で闘えと、
いまのブラック企業まんまだよ
現役の93式近距離SAMなら2人でしかも遠隔でもL90なら5人食うとしても仮にL90がモスボールで存在し予備自基幹の郷土警備部隊で使うとなれば陸自だって同じ事をするでしょう
また車載の106mm無反動砲は個人携行の84mmよりそりゃ強力なのに同じでRPG7しかない所に100mmATG来たらそりゃ重宝もされるでしょうしそれをブラックとは言わない
旧軍レベルのブラック精神論というのは対戦車を火炎瓶でやる事を言う
意味の無い比較を並べないで
これはウクライナの現実だから
日本軍を引き合いにしての「ブラック精神論」云々だから、その展開は仕方ない様な気も。