欧州関連

ウクライナ軍がアントノフスキー橋を再攻撃、戦闘機の援護下で空爆も実施

ウクライナ軍は永遠にアントノフスキー橋を使用不可能にするためHIMARSで再攻撃、Su-25とSu-24も戦闘機の援護下で敵部隊や物資集積拠点を空爆、ベルジャンシク港でも原因不明の黒煙が確認されている。

参考:ВСУ снова ударили по Антоновскому мосту, руководство оккупантов убегает – ОК “Юг”
参考:Воздушные силы нанесли 10 авиаударов по оккупантам

ロシア軍の補給ルートに対するHIMARSの攻撃や連日続き、ウクライナ空軍も活発に航空攻撃を実施

ウクライナ軍は13日夜に再びアントノフスキー橋をHIMARSで攻撃、南部司令部のフメニウク報道官は「永遠にアントノフスキー橋の使用を不可能にするため再攻撃を実施した。その結果、ロシア軍はドニエプル川を渡る橋を使用した重装備の移動がほぼ不可能に近く、専門家の評価も含めて絶対的な確証が得られれば『補給ルールの遮断』を宣言する」と述べた。

13日夜のアントノフスキー橋に対する攻撃は視覚的な証拠がSNS上にアップされており、ロシア軍は何発かのGMLRS弾(GPS+INS誘導のロケット弾)を無力化することに成功した可能性があるものの、迎撃をすり抜けたGMLRS弾がアントノフスキー橋に命中している様子が確認できる。

橋に命中したのは1発だけで残りは防空システムが迎撃したという説や、迎撃弾は目標に命中しないと自爆するため実際に迎撃できたのは1発だけという説が実しやかに語られているが、映像だけでGMLRS弾の迎撃に成功したのか自爆しただけなのかを判別できなため真偽は不明だ。

出典:Ministry of Defense of Ukraine/CC BY-SA 2.0

ウクライナ空軍も14日「Su-25とSu-24が戦闘機の援護下で行軍中だった戦車部隊、多連装ロケットシステムが配備された拠点、架橋設備による渡河地点、人員や物資の集積拠点を襲うなど、計10回の航空攻撃を実施した」と発表しており、最近は戦闘機による巡航ミサイル迎撃だけでなく攻撃機による対地攻撃を積極的に実施している印象が強い。

もしかするとAGM-88HARMの運用が始まったため前線に近い敵防空システムは運用上の制限を強いられているか、システムのレーダーがHARMで破壊されて防空網自体に穴が開いているのかも?

因みにロシア軍占領下のベルジャンシク港でも謎の黒煙が確認されており、船が爆発したのではなかと噂されている。

関連記事:ウクライナ空軍は健在、最大規模の航空攻撃でロシア軍の防空システムを破壊か
関連記事:撤退準備? ロシア軍司令部がヘルソンからドニエプル川を渡り逃げ出す

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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コメント

    • G
    • 2022年 8月 15日

    そういえば先月ウクライナ東部にて、ロシア軍防空部隊が夜間誤ってロシア軍のSu- 34Mを誤射・撃墜したというニュースがありましたね(IFFは作動しなかった?)
    それに高速の対地ミサイルや戦闘機よりはるかに迎撃難易度の低いロケット弾の迎撃失敗が続いていることといい、現在前線近くに展開しているロシア軍防空部隊は練度が低いのか装備に不具合を抱えているのか、はたまたその両方なのでしょうか

    5
      • NATTO
      • 2022年 8月 15日

      錬度は高く無いと考えるべきでしょう。
      ウクライナの空爆が効果を出してる証拠かなと思います。
      たまたま、飛んでた味方機をパニックをおこして手順を守らずに撃ったと思います。

      14
    • 無無
    • 2022年 8月 15日

    ウクライナ空軍機が自由に飛び交うならば、流れが変わったと見るべきなんだろうが、まだ全体図とは呼べないな
    ロシアが建て直しできるのか、鍵

    14
    • 7743
    • 2022年 8月 15日

    ウクライナがクリミア大橋攻撃を宣言した時、ロシアは「過剰なほどの対空システム」を橋に集結させて防衛の構えを見せましたが、振り返れば、ロシアにとっては手痛い悪手でしたね。
    ハイマースに対してどこまで防衛効果があったか分かりませんが、ロシアが守るべきは、まずはハイマースの射程圏内であるヘルソンであったことは間違いありません。

    37
    • 名無しさん
    • 2022年 8月 15日

    橋を完全に破壊したら、ヘルソン東部の奪還は諦めるのかと思われそうですが、
    航空戦力を含めると、ドニエプル川西岸からクリミア半島の付け根を攻撃する能力は持ち合わせている可能性が高いですね。
    ドニエプル川東岸のロシア軍も補給困難にして弱体化させた後、ザポリージャから南下したウクライナ軍で圧力をかける方法なら
    時間はかかってもヘルソン東部も奪還できる可能性は高いと思います。

    17
    • makumaku
    • 2022年 8月 15日

    >レーダーがHARMで破壊されて防空網自体に穴が開いているのかも?
    自分もそう考えている一人です。プラス米欧からの手厚い情報提供にウクライナ軍は助けられているのだろうと。

    この1週間余りの間に、何度か南部戦線のロシア軍増強のデータをみましたが、ウクライナ軍はドニプロ川の交通路を遮断することで、川を挟んでロシア軍を分断することにほぼ成功し、現在は北岸側で攻勢をかけている最中とみています。
    武器・弾薬が足りていないという話は、おそらく両軍とも似たような状況でしょう。

    9
    • U
    • 2022年 8月 15日

    ウクライナ空軍が飛び回れるようになったのであれば、何かしら戦況に大きな変化が起こったということでしょうが…本当に防空網に穴が空いているのでしょうか?

    5
      • ミリオタの猫(ロシア軍は強い…と思っていた時期が私にもありました)
      • 2022年 8月 15日

      ウクライナ空軍が積極的に出られるようになったのは、HARMによる防空網破壊だけでなく、先日サキ航空基地(クリミアに在る)で起きた原因不明の爆発で、ウクライナ南部方面のロシア空軍機の行動が不活発になった影響も大きいと思います。
      サキ航空基地は滑走路が無事なものの、弾薬庫や格納庫等の施設の復旧や破壊された機体の補充が必要の為、作戦能力を回復するには一定の期間が必要ですから、ウクライナ空軍としてはその間に叩ける物は叩くつもりなのでしょう。

      18
        • U
        • 2022年 8月 15日

        なるほど。確かに航空機などに被害が出たとのことなので、復旧に時間がかかるのでしょうね。

        それにしても、未だにウクライナ空軍が組織的に活動できる程戦力を残せているのが凄いなと感じますね。

        2
      • STIH
      • 2022年 8月 15日

      あるいはいよいよS300, S400の弾切れが近く、最重要対象以外を護衛できなくなっているのでは?
      5, 6月くらいの時点でインド向けS400の納入に難儀してそうでしたし、中国からの横流しも民生品が限界で、防空ミサイルを継続的に生産できているようには思えないのですが、どうでしょうか。

      2
        • KNOB CREEK
        • 2022年 8月 15日

        仮に中国向けのS-400が横流しされてたとしてもロシア曰く「中国向けのS-400はネジの一本までコピーしたとしても得るものが無いくらいグレードダウンさせたモンキーモデル」らしいですからウクライナで使えるのか微妙ですけど。
        まぁ今となってはその話も本国仕様がこのザマなので失笑ものですが。

        6
    • 匿名
    • 2022年 8月 15日

    非ステルスの攻撃機もまだまだ使える=役に立つんですね。

    • 折口
    • 2022年 8月 15日

    敵防空コンプレックスを破壊ないし威圧して自空軍の活動領域を広げて陸戦を優位に運ぶ、まさに王道の戦い方をしていますね。このままじわじわ押せていけばいいですが…

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