欧州関連

ウクライナ軍がオスキル川の対岸に拠点を確保か、米国はエクスカリバー砲弾を追加供給

戦争研究所は「オスキル川の対岸でウクライナ軍が利益を上げている」と言及しているので橋頭堡を確保した可能性があるものの、解放したBilohorivkaは再びロシア軍に奪われている。

参考:RUSSIAN OFFENSIVE CAMPAIGN ASSESSMENT, SEPTEMBER 15
参考:$600 Million in Additional Security Assistance for Ukraine

クピャンスク周辺からオスキル川の対岸に渡河したという話は依然として視覚的な裏付けが取れていない

戦争研究所は15日「ウクライナ軍がSosnoveを解放してロシア軍がStudenokからも撤退した」と発表したが、これはロシアの情報源に基づく話なので視覚的な裏付けがある訳ではない。しかしSosnoveとStudenokを本当に確保していればオスキル川の対岸にウクライナ軍は橋頭堡を確保した格好なので非常に興味深い。

出典:Google Map スラビャンスク方面の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

さらにウクライナ軍がDibrovaに入ってロシア軍と交戦中、解放したBilohorivkaは再びロシア軍に奪われたことが確認されているが、クピャンスク周辺からオスキル川の対岸に渡河したという話は依然として視覚的な裏付けが取れていない。

ウクライナ軍は「ヘルソン州のKyselivkaをロシア軍が放棄して後退した」という戦争研究所に指摘について、依然としてKyselivkaはグレーゾーンで確保出来ていないと述べている。

出典:Public Domain M982

因みに米国は21番目のウクライナ支援パッケージ(6億ドル)を発表、国防総省が公開した支援リストには精密誘導タイプの155mm砲弾×1,000発が含まれており、エクスカリバー砲弾の追加供給を示唆している。

関連記事:ヘルソン州でロシア軍が後退、ルハンシク州でウクライナ軍が拠点を奪還

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

激しさを増すタジキスタン軍とキルギス軍の武力衝突、TB2でT-72を破壊か?前のページ

ウクライナ軍、オスキル川の対岸にあるクピャンスク東部地区を解放か次のページ

関連記事

  1. 欧州関連

    ポーランド空軍の+α需要、産業協力を提示してタイフーン導入を提案か

    英国、ドイツ、イタリア、スペインで構成されるユーロファイターコンソーシ…

  2. 欧州関連

    トルコの主力戦車アルタイ、韓国製エンジン採用は初期量産のみで国産が本命か

    トルコ国防省調達部門のイスマイル・デミール氏は28日、主力戦車「アルタ…

  3. 欧州関連

    イタリア陸軍、アップグレードされた主力戦車アリエテのプロトタイプが完成

    イタリアでは先月27日、主力戦車アリエテのアップグレードモデルが完成し…

  4. 欧州関連

    ラインメタル、歩兵戦闘車にレオパルト2の主砲を統合したLynx120を発表

    ドイツのラインメタルは18日、歩兵戦闘車「Lynx/KF41」の車体に…

  5. 欧州関連

    トルコとウクライナが軍事協定を締結、バイラクタルTB2とエンジン技術を交換か

    トルコのエルドアン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は16日、トル…

  6. 欧州関連

    トルコとスペインがトルコ海軍向け大型空母の建造で協力すると合意、無人機分野でも協力

    トルコを訪問したスペインのサンチェス首相とエルドアン大統領は首脳会談後…

コメント

    • bbcorn22
    • 2022年 9月 16日

    無限に続く米からの軍事援助に 貧乏ロシアはいつまで耐えられるかな?
    実に興味深い。
    莫大な軍事費と多額な補助金支出でボロボロな国家財政。
    国家予算が韓国より20兆円も少ない貧しいロシア どうするんだろう?

    47
      • うぃるびぃ
      • 2022年 9月 16日

      開戦から既に700万発の砲弾を消費、年末には在庫が底近くに成る、
      また砲身の交換も必要に成っている、という記事が有りましたね。

      原油は売れますが、
      兵器関係はセールスが下り坂に入っているので、
      言われるように財政面でも持ち直す兆しは有りませんよね。

      15
    • 鼻毛
    • 2022年 9月 16日

    ヘルソンのダム破壊による洪水でウクライナ精鋭部隊が退路を絶たれて全滅したとか露側が言ってる件、本当なのか気になります。ウクライナ側もそのくらい想定して作戦を立てているはずですが…

    3
      • ナイトアウル
      • 2022年 9月 16日

       いくらウクライナが破竹の勢いで進んで居るからと言って全てを見通している訳で無し。ダムとその精鋭部隊とやらの位置関係の情報も無いなら被害を予測出来たかも分からない。

       上流に雨が降った事での増水で下流で被害発生とかザラにある話だろうし、条約破りのロシアだからってダム破壊まで考慮して作戦遂行しろってのは無理筋な話じゃね?

       ダム破壊に関して批判はされるだろうけどアメリカなんかテロリスト相手にダム破壊に繋がる攻撃してるし大国ならやりかねないで終わるんだよな。

       

    • samo
    • 2022年 9月 16日

    オスキル川を超えられたとなると、ロシア側も虎の子の予備戦力としてT-90を主力として編成中の第3軍を、防衛のためだけに投入しなきゃいけなくなってくる。
    ロシア側が攻勢にでるための虎の子の戦力を引きずりだせれば、ロシア軍の予備戦力は空になるということになる

    20
    • zerotester
    • 2022年 9月 16日

    クピャンスクはISWなどの地図では東半分(オスコル側東岸)がロシアの勢力圏になっていますが、現地の兵士によれば数日前から東側もウクライナ軍が制圧しているようです。でもウクライナ軍はあえて進捗を発表しないし、ウクライナ側の人は戦況をSNSに書くなと言われており、入ってくる情報はロシア側からのものばかりです。ISWもそれをベースにしていますが、実際にはウクライナ軍の進捗はもっとありそうに思えます。

    最近はSNSで最新情報を得ようとしてもロシア側のうさんくさい情報かプロパガンダばかりなので、おとなしく公式発表を待ったほうがいいなと思ってます。気になりますけどね。

    37
      • bbcorn22
      • 2022年 9月 16日

      ロシアをまた罠にかける気満々でしょう。
      情報収集能力に欠けるロシアにとってはますます疑心暗鬼になるしかない。
      ロシアはまた何度でも罠にかかるでしょう。

      38
    • タイヤキ
    • 2022年 9月 16日

    ウクライナ軍とロシア軍との寸土の取り合いになったのみるとロシア軍は立て直せたみたいですね。
    ロシアの守る地域の減少と一時的な他の方面の兵力増加しましたからウクライナ軍が苦戦していますね。
    ソ連の遺産でロシア軍は武器が戦車でもあと数千両はわくのとウクライナ軍も遺棄された兵器を使い方や修理や補給するために1ヶ月は戦力に出来ないための一時的膠着に陥りそうですね。

    2
      • zerotester
      • 2022年 9月 16日

      ロシア軍がオスキル川東岸で防衛線を確立できているなら立て直したと言えますが、実際にはそうでもなさそうでISWは評価中だと書いています。ウクライナ側からの情報がシャットアウトされているのでなかなか分からないのですが。

      そちらの防衛線が突破されるとスバトボ、スタロビルスクと交通の要地が攻められ、セベロドネツクなどルハンシク州のロシア軍の戦線は崩壊します。このまま膠着するのかはまだ分からないですね。

      31
        • samo
        • 2022年 9月 16日

        その崩壊を防ぐためには、現在ロシア軍が編成中のT-90といった最新鋭機を主力とした新設部隊を投入してくるしかないだろうね。
        これはもともと膠着していた東部戦線の突破のために、
        全軍からベテランを中心に抽出して、最新鋭機を与えた予備戦力として構築していた、いわゆる虎の子の戦力だけれど、
        これを本来の木底であった攻勢ではなく、守勢に消耗させることができる。
        しかもあくまで編成中の未完成の部隊なので、十全な能力を発揮できないまま、前線に引っ張り出せることにもつながる

        22
          • bbcorn22
          • 2022年 9月 16日

          ロシアの新型兵器は どれもスペック倒れの上、数が圧倒的に足りない。
          結局、在庫限りの中から 使うしかないのでどんどん旧式化が進む。
          急募した士気の低い兵士に旧式兵器の組み合わせではいかんともしがたいのでは。
          パーツがないうえに金もないのでは兵器の生産もままならない。
          貧乏な国は無理して侵略戦争などしないほうがいいということでしょう。

          11
            • ヤゾフ
            • 2022年 9月 16日

            半導体部分に限って言うならセンサー含めてロシア製なんか使えないのでダメ
            ※諸々のCADツールの使用制限含め
            輸入も出来ても戦争に役立たないから、中国の舎弟で少ない若年人口の取り潰しをされる運命で大変そうですな(鼻ホジ

            6
      • ヤゾフ
      • 2022年 9月 16日

      車両があっても人員がいないです。
      乱暴な計算でも1000両追加すると3~4万人は戦車兵として徴用されます。
      10万人の追加徴兵しようとしてますが、ロシアの人口比や陸軍人員を削減してる中での緊急増員での対応は後手後手の対応で今後の長期戦に対応出来るか疑問です。

      12
        • hiroさん
        • 2022年 9月 16日

        戦車1000両で戦車兵が3~4万人?
        1両につき10チームの乗員でローテーションするんですか?

        1
          • Ard
          • 2022年 9月 17日

          ちょ、乗員だけで軍隊の運用は完結しませんよ。自分も正確な数字は分からないですけどね。

          5
            • 霞ヶ浦
            • 2022年 9月 17日

            諸兵科連合編成するからともかく運用する戦車兵整備担当だけならそんなにいらないよ

            3
          • shkk
          • 2022年 9月 17日

          ”戦車兵”じゃなくて”1000両運用する機械化部隊の人員”という表現だとしっくりくる人数かも

          適当に調べたけど米軍だと戦車大隊で600人ぐらい、1戦車大隊あたり60両ぐらいらしいから
          戦車動かすだけならクルーの3倍ぐらいあればよさそう。なので1000両なら12000人が戦車関連

          そこに随伴する機械化歩兵や砲兵や医療・補給等の支援部隊まで考えると1000両の戦車動かす部隊組ませたら3~4万という数字はむしろ少ないのかな(ロシアだからそんなもん?なんか歩兵が少ないと聞くし)

          6
        • 黒丸
        • 2022年 9月 16日

        海軍ならこれから冬に向かって海が荒れて不活発な時期に入ります。
        特に太平洋艦隊は港の凍結で動くことができなくなりますから
        即座にウクライナ戦線に兵士を転用できますよ、
        なに、来春までに勝利を収めて艦隊に帰還させればいいだけです。
        簡単でしょ。

        2
        • バーナーキング
        • 2022年 9月 17日

        そーゆー時は乱暴でも(というか乱暴ならばこそ、)「計算」とやらを明示するべきかと。

    • すっとこどっこい
    • 2022年 9月 16日

    ゲームチャンジャ―になったのは三本の矢だと思うぞ
     ・エクスカリバー迫撃砲弾
     ・ハイマース
     ・HARM対レーダミサイル

    5
    • AAA
    • 2022年 9月 16日

    ル人共の検事総長と副検事総長が爆殺されたそうだ
    地元のパルチザンか
    でもパルチザンにしては手際が良すぎるような

    16
      • ヤゾフ
      • 2022年 9月 16日

      米国に通信データは筒抜けでしょう。
      タイミングが合えばパルチザンでも可能だとは思います。

      7
    • 慕華館
    • 2022年 9月 17日

    お友達だと思っていたインドのモディ首相にまで「今戦争やってる場合じゃないだろ!」と説教される始末。
    その時のプーチンは口をすぼめて、モディ首相の視線を避けるように下を向いたとのこと。
    キンペーのご機嫌取りに必死だった中露首脳会談に続いて、今回の醜態。
    これ以上恥を晒したら、ロシア強硬派から「お身持ちよろしからず。暫くお慎みあるべし」されるかも(-_-;)

    16
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  2. 日本関連

    海外メディアも注目、横浜で護衛艦「いずも」の空母化工事が始まる
  3. 日本関連

    国産防衛装備品の海外輸出が実現!フィリピンが日本製警戒管制レーダー「J/FPS-…
  4. 欧州関連

    再掲載|導入自体が間違い?タイフーンを導入したオーストリアの後悔
  5. 日本関連

    着実にレベルアップを果たす日本の対潜哨戒機P-1、2020年度から「能力向上型」…
PAGE TOP