ウクライナ戦況

ウクライナのゼレンスキー大統領、ロシア軍の侵攻に対応して総動員を発表

ロシア軍の侵攻に抵抗しているウクライナでは25日、ゼレンスキー大統領が総動員に関する法令に署名した。

参考:Зеленский объявил в Украине всеобщую мобилизацию

登録済みの予備役招集発表から2日後に総動員を発表したゼレンスキー大統領

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日に登録済みの予備役招集(約4万人)を発表した際「今のところ総動員の必要ない」と述べていたが、25日に総動員に関する法令に署名したと発表した。

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

この法令によってウクライナ軍は「徴兵義務がある者」と「徴兵を終えた者」を総動員できるようになる。

因みに対象が何人いるのかなどは不明だが「動員は25日から90日以内に行われる」と政府は説明しており、ウクライナ総参謀本部が国家経済や戦況を加味して動員を決めるらしい。

関連記事:ウクライナ大統領が予備役招集を発表、我々は泣くのではなく勝つのだ
関連記事:侵攻初日を終えた現在の戦況、ウクライナ軍も対戦車ミサイルで反撃

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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コメント

    • や、やめろー
    • 2022年 2月 25日

    ウクライ軍は頑張ってほしいな。ロシアには負けるな!

    20
    • 露助許すまじ!
    • 2022年 2月 25日

    ロシア軍よるキエフ奪取は  
    もはや必至だからウクライナ軍の
    拠点はオデッサに移るのだろうか?
    (しかしクリミアの露軍も
    動いてるからオデッサでも
    安全な場所とはいえんな…)
    もしくはウクライナ軍は一旦
    ポーランドに撤退するのか?
    しかし露軍に空を支配され
    ちゃってウクライナは
    先手を打たれちゃったな…

    1
      • ダヴー
      • 2022年 2月 25日

      ウクライナのMig-29がキエフ周辺を飛んでるから完全に防空網を制圧出来てる訳ではなさそうだけど。

      11
        • G
        • 2022年 2月 25日

        今のところキエフ付近の空港はロシア軍が抑えているものの戦闘は継続中であり、空港としては十分に機能させられていないですからね
        ただもしウクライナ軍が空港奪回に失敗し、継続的な奪回戦闘も行えなくなると、そこをロシア空軍の拠点とされうるため絶望的になってしまいますが

        1
      • くらうん
      • 2022年 2月 25日

      緒戦で制空権を奪われるのはハナから承知だったはず。
      むしろMIG-29を正規の基地以外で運用しているのか、思ったより生き残っている印象。
      正規戦では分が悪いから、ある程度攻め込まれるのは仕方ないとして、ゲリラ戦で地上兵力を削り取っていくつもりなんだろう。

      9
    • Mr.Takao
    • 2022年 2月 25日

    ウクライナを少しでも支援したい。
    在日ウクライナ大使館で募金の受付があるらしいから、微力ながらも寄付しようと思う。
    プーチンヒトラーの尻尾如きに好き勝手させてたまるか。

    6
    • もり
    • 2022年 2月 25日

    間に合うんですか?????

    12
      • 名無しさん
      • 2022年 2月 25日

      決定的に遅いね
      早期に総動員体制を取る動きをする事でロシア側を無用に刺激したくない
      プーチンがウクライナが防備体制を固める前に侵攻しようと決断しない様
      欧米有力国の外交交渉の為の時間稼ぎをしたいって判断が裏目に出てしまった

      侵攻前日の大統領声明がこうだったし
      リンク

      2/15にはウクライナ外相がこんなコメント出してしまっているからね

      ウクライナ外相、外交努力によってロシアの侵略を回避することができた
      リンク
      真正面からぶつかっても勝てないから、なんとか外交で回避したいって努力が
      ロシアの狂犬には通用しなかった、あと、プーチンの最終目標(ウクライナ全土の掌握)を見誤ったな

      6
    •  
    • 2022年 2月 25日

    >「動員は25日から90日以内に行われる」
    ウクライナ全土からウクライナ軍自体が消えてなくなってそう

    6
      • 名無しさん
      • 2022年 2月 25日

      ゼレンスキー大統領は長期持久戦、ゲリラ戦でロシア軍を消耗させ撤退へ追い込む
      アフガン戦争みたいな事を考えてそうなんだけど、そんな事がウクライナみたいな
      社会体制、経済体制の国で出来るのか?とは思う
      誰が入れ知恵しているんだろう?、彼の側近にはマンネルヘイムの様な人材はいる
      のかな

      5
    • ダヴー
    • 2022年 2月 25日

    首都周辺のまとまった兵力は国家親衛隊の2個旅団相当と南方の第72機械化旅団くらいだから、この部隊が時間を稼ぐ間に動員した兵力で首都防衛の準備が間に合うかどうかかな。
    チェルニウヒとかのあたりに第1戦車旅団とかいるけど、目の前に第41諸兵科連合軍がいるからこれはたぶん動かせない。

    5
    • 匿名希望
    • 2022年 2月 25日

    少なくとも組織的抵抗はまだ続けられているようだから少し安心した
    twitterはデマが多くて…

      • 名無しさん
      • 2022年 2月 25日

      ウクライナ側は初動の立ち後れをホームグラウンドで戦う有利さを生かして
      徐々に巻き返している感じです
      そもそもロシア軍側は「通常戦力の約75%をウクライナ近くに配置」と報道
      されていますが、これは地上軍の実働戦力としての筈で(露軍全体は90万人)
      ウクライナには地上軍主力を投入して約19万人(親露派武装集団を含む)
      東部ウクライナの2州を掌握するだけなら足りるかもしれませんが、全方位から
      ウクライナへ侵攻して首都キエフ含む全土の掌握には少なすぎる兵力と自分は
      思います。(正直、今のロシア地上軍が動かせる戦力はこんなに落ちたのかと
      思ってました、冷戦期とは比較にもなりません)
      プーチンはウクライナ軍を侮りすぎて欲張りすぎたなと思います。
      ウクライナ政府が本気で根こそぎ動員で徹底抗戦する覚悟であれば一週間程度では
      終わらないと思います(ウクライナ国内でのかかる被害も計り知れませんが・・)

      3
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