欧州関連

ウクライナ軍兵士の脱走問題、悲惨な戦場の状況を更に悪化させている

Defense Newsは30日「ウクライナ軍兵士10万人以上が脱走で起訴された」「実際の脱走兵は20万人に達しているかもしれない」と報じたが、Financial Timesも1日「脱走兵が多すぎて法執行機関が対応できず、ウクライナにとって悲惨な状況を更に悪化させている」と報じた。

参考:Ukraine struggles to recruit new soldiers as desertions rise

多くの国民は誰のお陰で休日を楽しむ事ができるのか忘れている

ウクライナ軍兵士の脱走数は「戦争参加に意欲的ではない人々の動員」「反攻作戦の失敗」「戦況の悪化」の影響を受けて急増、もう軍や法執行機関が制御できないところまで問題が深刻化しており、2024年夏には「脱走兵の自発的復帰に関する法案」が最高議会に提出され、ゼレンスキー大統領が先月28日に同法案に署名したため「ウクライナ軍兵士の脱走問題」に大きな関心が集まっている。

出典:24 ОМБр імені короля Данила

米ディフェンスメディアのDefense Newsは30日「約3年の戦争期間中に10万人以上の兵士が無断離脱や脱走で起訴されている」「実際の脱走兵は20万人に達しているかもしれない」「脱走の主な理由は戦いへの疲れ、戦意の喪失、戦争指導に対する怒り、勝利がおぼつかないことへの苛立ちなどだ」と報じていたが、Financial Timesも1日「ウクライナ検察は今年1月から10月までに脱走兵6万人を起訴した」「この数字は過去2年分の2倍に相当する」「脱走兵の数が多すぎて法執行機関が全てを取り締まるのは不可能だ」「ウクライナ軍兵士は海外訓練の派遣先からも逃げ出している」と報じた。

“今年10月までに脱走したウクライナ軍兵士は過去2年間よりも多く、キーウはロシア軍が東部戦線で前進する中「前線部隊の補充」に苦慮していることを浮き彫りにしている。例えばヴフレダルに派遣された第123独立領土防衛旅団の兵士数百人は小銃のみで現地に到着したものの「150輌はある」と聞いていた戦車は20輌しかなく、取材に応じた同旅団の将校も「我々を援護してくるものは何もなかった」と語り、これに怒った同旅団の兵士はヴフレダルを放棄してムィコラーイウに引き上げてしまい、一部の兵士らは武器と訓練を求めて異例の抗議活動まで行った”

出典:Воин DV ヴフレダルの建物に赤旗を掲げるロシア軍兵士

“ウクライナ検察は今年1月から10月までに兵役を拒否した兵士6万人に訴訟を起こした。この数字は過去2年分の2倍に相当し、有罪判決が下されれば最長12年の懲役刑に処せられるかもしれない。ヴフレダルから逃げ出した第123旅団の兵士の中には前線に戻った者や潜伏している者もあり、一部の脱走兵は捜査当局に拘束されいる。この他にもウクライナ軍兵士は海外訓練の派遣先からも逃げ出しており、ポーランドの治安当局者は「月平均12人のウクライナ軍兵士がポーランドの訓練場から逃げ出している」と明かした”

“脱走者の急増はウクライナにとって悲惨な状況を更に悪化させている。ロシア軍の数的優位は戦争期間中で最も早い前進と占領地の拡大を可能した。ロシア軍が昨年獲得した領土は465平方kmだったが、戦争研究所は2024年に獲得した領土について「2,700平方km」と推計しており、人員不足に加えて準備された防衛ラインの欠如、比較的平坦な地形もロシア軍に有利な要素だ。さらに軍事アナリストらは「ウクライナ軍は疲弊した兵士や部隊をローテーションさせる余裕がなく、死傷者を出して新しく動員される人々を怖がらせている」と言う”

出典:24 ОМБр імені короля Данила

“ウクライナ軍の標準的なローテーションは4週間で構成され、この期間に兵士は根拠地に戻って休息をとり、補充された新兵と共に訓練を受け、損傷した装備を修理して戦闘能力を維持に務めるのだが、取材に応じた第123独立領土防衛旅団の将校は「約3年の戦争期間中に一度もローテーションがなかった」「誰も瓦礫化したヴフレダルなんて必要としてなかった」「(軍上層部は)ローテーションを与えるどころか無駄に兵士を殺しているだけだ」と語った”

“ムィコラーイウやザポリージャの兵士数十人も同将校と同じ見解で、彼らは約3年間の戦いに疲れ果て、現在の状況に苛立ち、精神的な問題に苦しんでいる。ウクライナ国民の多くは自国の降伏(領土割譲を含む停戦案の受け入れ)を望んでいないが、同時に戦いに参加する準備も出来ていない。ウクライナ軍の規模は約100万人だが現役で任務に就いているのは約35万人に過ぎない。ウクライナ軍参謀本部によれば脱走兵の大半は戦いに疲れ果てた歩兵だ”

出典:Сухопутні війська ЗС України

“脱走兵の数が多すぎて法執行機関が全てを取り締まるのは不可能に近く、議会は提出された「脱走兵の自発的復帰に関する法案」を可決し、これによって自主的に部隊復帰した脱走兵への告訴取り下げ可能(初犯のみ)になった。防衛委員会の議員は脱走兵について「約20%は部隊に戻って来る」「ある旅団で脱走兵の部隊復帰に対応するチャットボイスを導入したら数百件の反応があった」と述べた。ウクライナ軍は脱走問題に直面する中で新たな動員計画(今後3ヶ月間で約16万人の動員)を行おうとしているが、動員担当者の暴力や医療委員会への賄賂が発覚して動員自体への風当たりは強い”

“そのためウメロフ国防相は「軍人登録を行っていない者を含む動員対象者を路上から連れ去る行為を止める」「今後は自発的な動員に移行し、兵士が勤務する旅団や仕事を選べるようにして選択の余地を与える」と約束、シュミハリ首相も「税金を収めなかった者に動員通知が最優先で届くだろう」と述べたが、特に後者については「祖国のために戦うことが刑罰の一形態」だと強く示唆しており、戦場で戦っている兵士には不評だ。さらに米英を含む同盟国は動員年齢の引き下げを求めており、米政府高官は「現在のウクライナはロシア軍の増強、戦場での損失に対応できるだけの動員や訓練を実施していないのが現実だ」と述べた。

出典:24 ОМБр імені короля Данила

“昨年の戦いで片腕を失い、現在は軍の運転手としてウクライナ南部で勤務している兵士は「多くの国民は誰のお陰で休日を楽しむ事ができるのか忘れている。軍が必要なものを持っている状態なら後方の民間人が休日を楽しむは問題ないが、我々は不足する無人機、暗視装置、車輌の修理代を懇願して回らなければならない」と、今年の春に戦争で兄を亡くした遺族は「後方で暮らす民間人が戦いに疲れたなんて聞きたくもない」「疲れているのは前線で戦う兵士たちであって我々ではない」と語った”

前回の記事でも言及したが人員不足の原因は「武器不足」ではなく、本当の原因は戦場で結果を示せないため兵士の士気が下がり、士気が下がるので脱走兵が増加し、脱走兵が増加するので残った兵士の負担と死傷者が増え、脱走兵と死傷者の増加は前線の補充ニーズを大きくし、これに応えるため動員ニーズがどんどん大きくなって高齢化していくという点にあり、全ての状況を好転させるためには細かいこと抜きで「画期的な軍事的勝利」が必要だが、これが実現可能かどうかは分からない。

出典:24 ОМБр імені короля Данила

追記:ウクライナでは18歳以上の男子に義務的徴兵(現在は廃止されて基本的兵役と基礎軍事訓練に移行)が課されており、これを終えた者は60歳まで予備役扱いで、居住地の変更など軍人登録の情報内容に変更があれば軍事委員会の事務所に出向いて更新しなければならないが、ロシアとの本格的な戦争が始まるまで軍人登録リストの管理や更新は杜撰だったため動員作業に支障をきたしてきた。

この問題を解消するため改正動員法で軍人登録リストをデジタル化し、対象者は7月16日までにデジタル化された軍人登録リストを更新しなければならず、ウメロフ国防相が言及した「軍人登録を行っていない者」は「法律で義務付けられた軍人登録リストを更新していない者」を指し、もっと分かりやすく言うと「軍人登録リストを更新させるため無登録者を路上から連れ去る行為を止める」という意味だ。

さらに言えば「動員通知」は手渡しでなければならず、動員から逃れたい者は「家から出ない」「居住地を変更する」などの方法で動員通知を受け取らないよう務めており、ウメロフ国防相が言及した「動員対象者を路上から連れ去る行為」は「発行された動員通知を受け取っていない者」を指し、どちらも法律違反で「動員対象ではない者を無理やり動員している」「路上で無作為に男性を連れ去っている」という意味ではない。

関連記事:ゼレンスキー大統領、脱走兵が来年1月1日までに復帰すれば責任を問わない
関連記事:ゼレンスキー大統領、国防予算が足りないのに増税法案への署名を拒む
関連記事:ウクライナ軍兵士10万人以上が部隊から脱走、20万人に達する可能性も
関連記事:バイデン政権、動員年齢を18歳に引き下げるようウクライナに要請
関連記事:ウクライナ国防省、動員解除法案を12月18日までに準備すると約束
関連記事:戦争は膠着状態から抜け出し、ウクライナの弱点は武器供給ではなく兵士不足
関連記事:Economist紙、ロシアとの戦争継続にはウクライナの追加動員が不可欠
関連記事:ウクライナ軍が直面する兵士不足、戦争を継続できるかどうかは動員次第
関連記事:もっと多く兵士を動員しなければならないウクライナ、原因は死傷者数
関連記事:ウクライナ軍に必要なのは追加動員、武器のみで前線は立て直せない
関連記事:要塞で時間を稼いで2025年に備える、上手く行くかどうかは動員次第
関連記事:ウクライナ軍を内部崩壊させるローテーション問題、兵士の我慢も限界か
関連記事:ウクライナの動員年齢引下げは可能か? この部分に関する複雑な事情
関連記事:ウクライナ人は戦争を支持しても動員には否定的、義務は黙殺される

 

※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила

ザポリージャ州軍政長官、ドローン攻撃に対応した要塞が完成している前のページ

ロシア軍がヴェリカノボシルカに繋がる主要道路3本の内2本を遮断次のページ

関連記事

  1. 欧州関連

    ポーランドがK2、K9、FA-50導入契約に署名、総額は約2.6兆円規模

    ポーランドのブラスザック国防相は27日、事前情報通りK2×980輌、K…

  2. 欧州関連

    ザルジニー元総司令官が英国で講演、平和を望むなら戦争に備えよ

    ザルジニー元総司令官は英国王立防衛安全保障研究所で講演し「平和を望むな…

  3. 欧州関連

    F-35B調達継続も不安視される英国軍、自衛隊の半分以下に規模を縮小か

    残念ながら10年続いた英国軍の試練は来年以降も継続され、日本の自衛隊の…

  4. 欧州関連

    ギリシャ軍、クレタ島配備のS-300でトルコ空軍機にレーダー照射か

    トルコ国防省の関係者は「エーゲ海を飛行中のトルコ空軍機がギリシャ軍のS…

  5. 欧州関連

    アルメニア首相の失言にロシア激怒、政治的にも道徳的にもミサイルを扱う資格はない

    アルメニアのパシニャン首相が発した不用意な一言はロシアを怒らせるのに十…

  6. 欧州関連

    ポーランド陸軍が国産のボルスク歩兵戦闘車を1,000輌調達、来週中に契約締結か

    国営ポーランド・ラジオは23日「国防省とスタロヴァ・ヴォラ製鉄所が契約…

コメント

    • 現実主義者
    • 2024年 12月 02日

    戦場で勇敢に戦うべきだと主張する人に限って自分は戦わない前提だったりしますし
    実際に戦っている人からすればやってられないのでしょうね。

    77
      • J
      • 2024年 12月 02日

      日本のネット界隈の
      勇ましいおじさん達と一緒ですね

      71
        • 通りすがり
        • 2024年 12月 02日

        顔の出ないネットだからか、けっこう勇ましいおばさんも混じってる。

        65
          • たむごん
          • 2024年 12月 02日

          勇ましいおばさん、ウクライナ戦争の解説者・Youtubeにもいますからね…

          26
        • 阿呆
        • 2024年 12月 02日

        安全なところから大言壮語を吐く輩。
        最強の人と対極的ですな。

        14
      • マンゴー
      • 2024年 12月 02日

      声のデカい主戦派程、現実が見えてないですからね……
      こんな戦争早く終わるに越した事無いのに
      けしかけた連中が後に引けなくなってるだけで、それに乗せられる理由なんて皆無なんだよなぁ

      28
      • iops
      • 2024年 12月 02日

      戦争継続を叫ぶ人ほど戦わない論は倫理の面だけの問題だけで、前線で勇敢に戦う人ならば正論になるという訳ではないと思います
      むしろ利益よりも理想のために戦い続ける人の方がやっかいかもしれない

      14
    • 匿名希望
    • 2024年 12月 02日

    そのためウメロフ国防相は「軍人登録を行っていない者を含む動員対象者を路上から連れ去る行為を止める」

    ロシアのプロパガンダとかではなく…本当にやってたのか…

    86
      • NIVEA万能論
      • 2024年 12月 02日

      これはウメロフ国防相やらかしてしまいましたね。
      黙っておけば強制動員はロシアのプロパガンダって事にして誤魔化せたものを。

      47
        •    
        • 2024年 12月 02日

         悲しいかなウクライナ戦争に限っては、ロシアのプロパガンダがフェイクじゃない事が多い。
         逆にロシアのプロパガンダをフェイクだと否定して後で実は事実でしたパターンが多数なので、西側の信用度が落ちていく。良い加減、正義の嘘を止めるべきだ。

        84
          • 兵長
          • 2024年 12月 02日

          西側なんて大東亜戦争の前からそうだろ。

          45
            • 帝国
            • 2024年 12月 02日

            欧米の戦争が「トンキン湾事件」「民族浄化」「大量破壊兵器」のようなデマゴギーを口実にし自国の巨大メディアを使って内外に当然視させるのはむしろ吉例でさえある。
            WW2前のもので有名なのは(1)米西戦争の時の「米戦艦メイン号爆沈(スペインのせいにして開戦の口実に)」(2)WW1の「ドイツの人肉工場(虐殺で出来た死体を活用というデマ)」「Uボートによる無垢な客船ルシタニア号撃沈(軍用品を輸送していて攻撃が合法なことをすらっとぼけて残虐非道な独軍と喧伝)」辺りか。

            17
      • nk
      • 2024年 12月 02日

      連れ去る行為を止めるというが今迄の経過見ると全く信用出来ないし、誘拐実行部隊は誘拐出来ないなら不要になるので前線行きになる可能性高くなりそうはさせじと誘拐強化し己の順番を終戦まで来ない様に動くまでが容易に想像が尽くし、上も綺麗事では塹壕埋まらないので暗黙で何も言わず結果として誘拐強化されただけで終わるのではないだろうか。

      38
      • kitty
      • 2024年 12月 02日

      路上喫煙禁止くらいのノリですな。

      10
    • 暇人
    • 2024年 12月 02日

    次の大攻勢でどれだけ耐えれるかだな、陣地もそうだが兵士の心が壊れないといいが

    15
    • NIVEA万能論
    • 2024年 12月 02日

    >ウクライナ軍の規模は約100万人だが現役で任務に就いているのは約35万人に過ぎない。

    ちょっと言ってる事の意味が分からないのですが、残りの65万人は一体どこで何をやっているのでしょうか??

    36
      • 通りすがり
      • 2024年 12月 02日

      地面の下か、逃げたか、ロシア国旗の下で戦っているか。

      41
      • かぼ
      • 2024年 12月 02日

      記事の内容は読んでいて目眩が起きそうなレベルですが数字そのものも意味が判らない部分が満載ですね

      >「約20%は部隊に戻って来る」

      この部分も勝手に後方に撤退した兵士がちゃんと軍に戻ってきたのが20%しか居ないって解釈した方が自然な感じですよね

      37
      • 傍観者
      • 2024年 12月 02日

      ざっくり脱走20万人、お墓の中45万人。

      25
        • かぼ
        • 2024年 12月 02日

        お墓の中45万人は多すぎというか、案外、かなりの人数がロシア占領側で普通に民間人として道路工事とか一般生活に戻ってるんじゃないでしょうか?

        31
      • ろみ
      • 2024年 12月 02日

      軍の構成員は前線で戦う兵士だけではなく訓練中や休養中の兵士、医療部隊補給部隊のような支援要員等多岐に渡るのでこれらを総計すれば軍の66%が後方に居るというのはそこまでおかしな数字ではありません
      問題は両軍の死傷者が依然記事で言及されたよつに20万づつで同等とした場合にウクライナがそこに加えて逃走兵も20万重なるとなると倍の損害が発生しているも同然な事ですかね
      100万中、40万人が居なくなったのでは組織は持ちません

      24
        • NIVEA万能論
        • 2024年 12月 02日

        訓練中の兵士はともかく支援要員って現役で任務に就いている兵士には含めないんですか?

        12
        • 帝国
        • 2024年 12月 02日

         「現役」は軍隊にいる人たちで、「予備役」は軍隊ではなく娑婆、「地方」で働いている軍人OBの内、応召義務年齢以下の人々を指す。
         したがって、この65万人が”訓練中や休養中の兵士、医療部隊補給部隊のような支援要員等”という内訳にはならないでしょう。
        ”訓練中や休養中の兵士、医療部隊補給部隊のような支援要員等”は、現役兵35万の中にいるはず。
        ”軍の66%が後方に居るというのはそこまでおかしな数字ではありません”はその通りだが、その計算で行けば現役兵35万の66%24万が後方にいて11万が前線にいることになる。戦況からはそう見えなくもない。

        7
      • 帝国
      • 2024年 12月 02日

       一般論で言えば、現役の反対語?は予備役ですから、現役35万、予備役65万、合わせてウ軍は100万と言うことでしょう。予備役とは元現役、徴兵や職業軍人による軍隊経験のあるOBのことで応召義務年齢上限以下の人々のこと。一般論で言えば、この予備役65万から動員をしていって現役に転換していくという話になる。
       現役35万も非常に少ないですが、予備役65万も大変に少ない。予備役の数なんて実際に動員できるかはともかくの名簿上の人数なので、選抜にせよ徴兵制があり遅くとも2014年から「内戦」していた自称人口4000万の国としてはびっくりするほど少ない。
       どうして現役と予備役が非常に少ないのか?については想像がつきますが、考えてはいけないことかもしれません。
       つまるところ、予備役プールは元々はずっと大きかったがどんどん現役兵に繰り入れてはどんどん溶かしてしまったので残り65万になってしまったと。で、予備役をどんどん繰り入れたものの戦場でどんどん融けたので現役兵自体も今は35万しかいないということでしょう。
       なお、今年の4月にブダノフがウ軍は46万(現役兵でしょうねえ)と言っていたので、月2,3万動員しながらもこれだけ敗退を繰り返しているのですから12月に現役兵35万になっていてもおかしくはないでしょう。
       まあ、ウクライナ側の用語の使い方が一般的でない可能性も言い間違えの可能性もありますが、現実の戦況と照らし合わせれば、まあ見えてくる話です。

      8
    • D-day
    • 2024年 12月 02日

    アメリカの言う通り、学徒動員やっちゃいなよyou。

    12
      • 名無し
      • 2024年 12月 02日

      目先のことしか考えられない超ド近眼になれば、まあ6カ月は、それでどうにかなりますけどね。
      で、あなたたちは6ヶ月後に、ほなね、あとは野となれ山となれ、俺たちは嫌な気持ちしてないから。って、ここから去ってしまうのでしょう?

      23
        • MK
        • 2024年 12月 02日

        自分たちは将来の事考えて前線に出ずに他国(NATO、EU)を巻き込もうとかしてたら支援する側ももねえ。
        最後の一人まで戦うポーズ位はとってもらわないとホント切り捨てられちゃいますよ。国家の為前線兵士の為に兵器作ってますとか勉強してますとか言っても「お前ら家帰って寝れるだろ」って全員で戦ってる感が無さすぎる。勝手にやってるなら兎も角支援有りきなことがこういう問題引き起こしてるんですかねえ。

        16
    • 蟹江
    • 2024年 12月 02日

    なんかロシアが無差別強制徴兵してるみたいな書き込みチラホラ見たんですけど、本当なんですか?

    5
      • 傍観者
      • 2024年 12月 02日

      露は戦時経済がニューディール型の公的資金投入効果を生ん戦時経済が過熱気味です。兵士は多額のお金で勧誘、入隊一時金、給料、戦死者の家族への一時金ともに破格です。加えて戦場で次世代エリートを発掘・養成するプロジェクトが始動しているので当面は兵士に困らないでしょう。失業率が2%台に低下して全国的には人手不足になっていますがウクライナのように路上で拉致する必要は今のところありません。

      51
      • Easy
      • 2024年 12月 02日

      この戦争、「ロシアがこんな酷いことをやっている!」って報道される時は、大体がウクライナ側がやってますね。
      メディア工作のテクニックです。
      自軍のネガティブなニュースが流れる前に、同じ内容で敵側のネガティブなニュースで埋め尽くすんです。
      そうすると、「ウクライナ/強制動員」で検索するとロシアの強制動員の記事が上位に表示され、ウクライナの強制動員は下の方にこっそり表示されるようになります。
      変なタイミングで「ロシア軍が民間人を攻撃!」とか「病院を爆撃」みたいな記事が出たら、ああ、ウクライナ軍がどっかでやらかしたな、と思っておけば8割方は当たりますよ。

      79
        • 兵長
        • 2024年 12月 02日

        本当それな〜てかんじですね。
        日本は隣の露と必要以上に関係悪化しない方向を選んで欲しいですね。
        北方領土で辺にウクライナは煽って来ますが。
        ウクライナがどうなろうと日本じゃ無いし知ったことでは無い。

        50
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2024年 12月 02日

      何か映像での証拠があるんですか?私は見たことがありません
      ウクライナ軍が強制的に動員するために車に押し込んで拉致している件は多数の動画が出回っていますし、今回ウメロフ氏が間接的とは言え認めています
      嘘・欺瞞情報やデマが飛び交う世界なので、基本的に明確な証拠がある事以外は全部デマぐらいの感覚でいたほうがよいかと

      27
    • col
    • 2024年 12月 02日

    休日を楽しんだり、食いモノがあったり、逃げ場がある国は戦争をしても弱いという事。
    西側の人道的支援はウクライナを滅ぼすと言う予測は当たりつつある。
    女が外国に逃げたら男はやる気が無くなるという単純明快な事が分からなくなっている。

    33
    • 兵長
    • 2024年 12月 02日

    そもそも露を挑発しNATO拡大路線を図り、マイダン革命を起こした米が悪い。
    だとすると今日本も同じ状況に置かれつつ有るのでは??と考えておく必要もある。
    台湾を巡って必要に中共を挑発し米民主党に煽られてパールハーバーの二の舞いの用な戦争をしては駄目だ。

    51
      • Easy
      • 2024年 12月 02日

      ジョージアがEU加盟申請を延期した(事実上の撤回と中止)ニュースがありましたが。
      構造としてはウクライナと一緒で。
      国が親露と親欧米に分裂して親露派を弾圧したらロシアが武力介入、EUはカネと武器を送るがガスが欲しいから静観→ロシアに負けて国土を取られる
      結果、ジョージア国民の間では「我々は欧米に騙された」「ロシアを叩く使い捨ての棒として消費されただけ」と欧米に対する幻滅と怒りが蔓延しているそうで。
      次は日本が中国相手に同じ役割をやらされることは考えておかねばならないでしょうね。

      43
        • かぼ
        • 2024年 12月 02日

        極東におけるウクライナ、グルジア、モルドバのポジションは、台湾でしょう
        米国はわざと台湾を中途半端な状態にしてますし
        日本は、ウクライナ紛争で例えるならポーランドみたいな立場な気がします
        とにかく台湾有事の際には、日本からお金と兵器関連を搾り取って、あとで新しいモノを米国から購入させて儲ける気でしょうね

        38
        • たむごん
        • 2024年 12月 02日

        欧米が、ジョージア(アルメニアも)に、地政学的に直接何かできないですよね。

        陸路・海路で直接届けられないというのもあり、仰るように、静観になってしまうわけで…。

        日本の立場から見れば、EU諸国は極東からあまりにも遠すぎる訳ですから、独仏・NATOなどへの期待感の高まりが理解できないんですよね。

        16
      • general
      • 2024年 12月 02日

      中国軍機の行動のせいでどれほどスクランブル発進を余儀なくされているか、軍事ブログにいるような方が知らずにあたかも日本に責があるなどとよく言えますね。あちらの報道官の方ですか?
      中国が台湾侵略の野心を取り下げて現状維持とするだけで極東の緊張は大きく緩和しますよ?

      10
        • PPP
        • 2024年 12月 02日

        西側というか日本が一番困るのが中国による台湾の平和的統一なんですよねぇ
        これを阻止するために西側が緊張を煽るのは分かるんだけど、中国が煽るのは謎でしかない
        内情がよっぽど悪いのか権力争いの一環なのか

        11
          • general
          • 2024年 12月 02日

          香港の一国二制度を破壊して西側はおろか台湾国民に「中国共産党は信用できない」と強烈に思い知らせたのは愚かとしか言いようがないですね
          おかげさまで共産党の危険性や野蛮さにEU諸国が気付くことになりましたが

          5
        • kitty
        • 2024年 12月 03日

        アンカミスですか?
        元投稿は、日本も対中国戦略の尖兵として米国にいいように使われる恐れがあるという内容に日本の責任なんて関係ないでしょう。

        10
    • 七資産
    • 2024年 12月 02日

    今35万かまあそんなもんかな?

    1
    • 古銭
    • 2024年 12月 02日

    記事の主題からは逸れてしまいますが、第123独立領土防衛旅団の第186大隊の大隊長が自殺疑惑の捜査はなかなか続報が出てきませんね。
    まだ捜査開始から一ヶ月程度ですし、捜査機関の性質や該当戦線の現状を考慮すると結果に期待出来るものでもありませんが、所属していた兵士の匿名証言を信じるのであれば充足三割程度だったそうなので、程度の差はあれやはり人員不足は(一定以上の資金調達が自力で可能な部隊以外は)深刻なのでしょう。

    18
    • あああ
    • 2024年 12月 02日

    脱走者にフォーカスしたは着論は、脱走者を何とかすれば新規徴兵は必要ないよね! っていう方向に持って行きたいゼレンスキーの意図があると思ってる

    16
      • 内部に敵を作る
      • 2024年 12月 02日

      逃げた奴を悪者(確かに悪者だが)にすることで、兵員不足や劣勢の根本的原因である稚拙な指揮指導の問題から批判を逸らせますからね。

      16
    • reon
    • 2024年 12月 02日

    これでもウクライナ曰くキルレシオ10対1で勝ってるらしい
    ロシアはさらに悲惨なはずだが全く聞こえて来ない

    本当に大本営発表は合っていますか?

    24
      • かぼ
      • 2024年 12月 02日

      ロシアって時々ウクライナのニュース報道を否定するだけで基本的にあまりプロパガンダ的な事を言わないですよね
      この無口な気質が案外、ロシア人の強さなのかもと最近、思ってます

      37
    • たむごん
    • 2024年 12月 02日

    特戦隊が必要なのは、ウクライナでしたね。
    『ロシア兵は脱走、督戦隊が!』メディアコントロールは何だったんでしょうか…。

    ウクライナは早期停戦すべきと考えてきましたが、もう時間が経てば経つ程、停戦条件が悪化しています。
    20万人も脱走兵がいれば、国内治安悪化の火種になり兼ねないでしょうし、反政府勢力の目にもなり得ますね。

    ポーランドでのウクライナ訓練兵脱走は、ポーランド国民からすれば治安に対する恐怖であり、何も事件が発生しない事を願っています…

    23
    • うくらいだ
    • 2024年 12月 02日

    仮に停戦が叶ったとしても、元々あった西と東の溝がさらに深く根深いものになりそうですね。
    ウクライナの苦難は続く

    13
    • Poles
    • 2024年 12月 02日

    対象者以外の強制動員、本当にやっていたのか。
    もうこんな国存続させる意味ないだろ、ロシアのがまだマシだわ

    16
    • ar
    • 2024年 12月 02日

    いや、そもそも責任はロシアに対して融和政策を打ち出したのにそれを完遂できず手のひら返しして反露路線に移った政権側(そして勝ててない)にある
    最近よくある責任をすぐ民衆に求める風潮なんなの?
    ローマぐらいレベルの高い民主制にしますか?
    民衆を2分割して争わせるのやめないか

    20
      • 匿名
      • 2024年 12月 02日

      有権者のせいにするのなら公約守ってからにしろよと言いたい、日本の政治家もそうだけど、

      22
      • 古銭
      • 2024年 12月 02日

      有権者が何度か直接的に政府を倒したり不正選挙を認めさせた実績のある国において、投票と同時に実施された国家主導の大規模なアンケートで現実的な融和路線が圧倒的な反対多数になる程であれば、その路線の完遂は不可能です。
      ゼレンスキー政権が外交方針を転換した大きな原因の一つである内政の失敗による支持率低下が無かったところで、これは変わりません。
      遅らせたり強行しようとしたところで、別の政治家に取って代わられるだけでしょう。実際に開戦した場合の悲惨な予測を公開するなども、政治的には単なる自殺です。

      一定以上に機能している民主主義と義務教育とメディア,インターネットが存在する国家において、有権者に責任が無いなどということはあり得ません。責任は有権者にのみあって政治家にはない、という論調であれば論外ですが。

      13
    • 匿名(大体週一)
    • 2024年 12月 02日

    追記読みました…悪法も又法なりってことですかね

    普通悪法かどうかは主観に依るのであんまり当てにならない言葉のハズなんですけど法に従わない人達と一度従ったが逃げ出した人達が多すぎて犯罪者製造装置を超えて法治主義破壊装置になりつつある現状を見るにもう悪法なのは間違いないのがね…

    8
      • 帝国
      • 2024年 12月 02日

      「法」の最上位は「自然法」で、「自然法」の一部を文書化したものが「近代憲法」。
       「悪法」かどうかは「自然法」に沿っているかで決まることになる。
       ウクライナのこれらの法が「自然法」に沿っているかは多分に怪しいんで、悪法でしょう。自然人は自然権を持ち自然法に従うという格好ですが、各個人の生命、自由、人権、財産は自然権の最たるものですし、その棄損を人権相互の衝突と調整の論により個人と社会が認められるような状況にあるかといえば全くそうではない。政権も国も偉い人もやらずぼったくりで汚職が蔓延し無茶苦茶な中で敗北必至なんですから”この法に従うことで多くの人々がもっとマシになるから白羽の矢が当たった人は死んでください”という話にはなりえない。単に偉い人金持ちが得をし延命するだけに過ぎない。各個人のためにも社会のためにもクニのためにもならんでしょ。
       したがって、見事なまでの「悪法」であり、従う方がむしろ積極的に「法」に反するレベルなんで従わない、逆らう人々が何十万、あるいは100万単位で現れるのは自然なことですね。
       こうしてウクライナという国家がグズグズになって敗れていきそうな勢いに見えます。

      15
        • かぼ
        • 2024年 12月 03日

        「上に政策あり、下に対策あり」ですね
        中国のことわざですが・・・

        3
    • 一般通過OSINT
    • 2024年 12月 02日

    ???「これからは日本で自由を守る戦いを続けます!ヨロシク」

    6
      • 兵長
      • 2024年 12月 03日

      そんな事書いてあった?
      まー戦争屋は考えてるかもな。

      1
    • ルイ16世
    • 2024年 12月 02日

    画期的な軍事的勝利どころかクルスクでは10月に温存していた精鋭が本命であろうクルスク市攻防戦の前哨戦に過ぎないコレネヴォで敗北し今も後退しています
    これでは士気がドン底になるのも無理は無いでしょう
    開戦前から思っていましたけど勝算が無い作戦を強行するってウクライナ政府はギャンブル癖でもあるんですかね?

    13
      • かぼ
      • 2024年 12月 03日

      今回の紛争は西側のネオコン系やリベラル政治家(操ってるのは西側巨大資本)ですからね
      リベラリスト人間像の特徴としては「○○○であるべき」の思考で動きますから、民間で言うなら無茶な営業ノルマで部下を叱責する上司みたいなものです
      で、そもそも目標が無謀でも部下は無理とは言えませんから、強引に成功の可能性がある様に見える軍事作戦を立てます
      まあ、当然失敗する訳ですが
      反攻作戦やクルスク侵攻なんてまさにその典型ですね
      第三者から見たら”映え”優先の作戦?って見えますがたぶん、無謀作戦を強行させたトップは、本当に成功すると思ってた節がありますね
      だからマスコミも使ってノリノリって訳ですよ

      4
    • DEEPBLUE
    • 2024年 12月 03日

    クルスクなんぞに全力注いで本土防衛放棄って、やっぱり最初から失敗だったんでしょう。

    1
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. インド太平洋関連

    米英豪が豪州の原潜取得に関する合意を発表、米戦闘システムを採用するAUKUS級を…
  2. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  3. 北米/南米関連

    カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?
  4. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  5. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
PAGE TOP