ウクライナ戦況

ハルキウで前進するウクライナ軍、スラビャンスクで前進するロシア軍

69日目に突入したウクライナ軍とロシア軍の戦いは一進一退だが、ウクライナ軍はハルキウ方面でロシア軍を押し返し、スラビャンスク方面はドツネ川の防衛ラインまで後退した。

ハルキウ方面で大きな利益を上げたウクライナ軍、スラビャンスク方面で前進したロシア軍

ウクライナ軍はハルキウを連日砲撃していたTsyrkuny周辺地域のロシア軍を追い払うことに成功、ドネツ川上流のStaryi Saltivも奪還した。

出典:GoogleMap 大まかなハルキウ方面の状況/管理人加工

このままボルチャンスク方面にウクライナ軍が進めばイジューム方面に布陣するロシア軍の背後を脅かすことも出来るため、ロシア軍にとっては面白くないだろう。

逆にスラビャンスク方面のロシア軍はヤムピリを突破して遂にドネツ川に到達、スラビャンスクとリマンを結ぶ橋は破壊されているらしい。

出典:GoogleMap 大まかなスラビャンスク方面の状況/管理人加工

恐らくウクライナ軍はドネツ川を利用した防衛ラインでロシア軍の南下を食い止めるつもりだと思うが、まもなくスラビャンスクはロシア軍の砲兵部隊の射程距離に収まるので、他の都市と同じように連日砲撃に晒されるかもしれない。

ただイジューム方面のロシア軍は前進が完全に止まっているため再編して投入した戦術大隊の攻勢限界に近いのかもしれない。

ウクライナ軍は東部戦線を守っていた部隊と増援と入れ替えて休息を与えているという記事を目にしたが、1ヶ月も休みなしで戦ったウクライナ軍の兵士はボロボロ(大半の兵士が長期の野営で病気になっているらしい)になっており、前線で戦うロシア軍兵士もウクライナ軍兵士も互いに苦しい状況なのだろう。

関連記事:ウクライナ軍はイジューム方面で後退、ロシア軍は主要拠点に向けて前進

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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コメント

    • 名無し
    • 2022年 5月 04日

    再編成とか外野からは軽々しく言えるけど、ロシアにせよウクライナにせよ最前線の兵隊よそにまわしてパフォーマンス発揮しろって無理があるわな。ゲームじゃないんだから。

    36
      • 無無
      • 2022年 5月 04日

      人的資源の枯渇こそ勝敗を決する場合が多いのも、現代は戦場の無人化を進めている一因なんだけどね。人間を粗末にする組織ほど、戦争犯罪などトラブルを起こす
      米軍とかは、厳しい任務のあとには充分な休養を与えないと戦力としての復帰が難しいことを早くから検証済み。
      自衛隊は東北震災での救難活動に従事した自衛官のメンタルを研究することで、はからずも同様のケツロンヲ得ている
      ロシアみたいに人間使い捨て感覚の独裁政治体制に、ロシアの現代っ子がどこまでついていけるのか疑問

      55
        • NATTO
        • 2022年 5月 04日

        太平洋戦争の時の手記を読むと連合軍の交代式を羨む記述はちょこちょこありますね。
        俺たちは白木の箱に入らないと帰れない。

        9
    • h4
    • 2022年 5月 04日

    ウクライナ政府は、原則として地元に駐留する地域防衛隊を他の地域に転戦させる法案を可決しましたが、ドンバス側は前線の兵士の消耗が激しいので交代要員を確保するのにそうせざるをえないと言う事なんでしょうね。

    イジューム方面は前から予想されていた通りかなり無理な突出の上に、ウクライナ軍がハルキウ南東への反撃を強めることで孤立するという見え見えの作戦まできっちりと実施され、ポケットと化して殲滅される恐れがかなり高まってきたように思います。ロシア側は構築された陣地に突撃して多大な損害を受けた上、柔らかい脇腹を晒してウクライナの背後への攻勢を許して包囲のリスクを高めているわけですから、5月9日までのドンバス確保と言う無理な政治命令によって無駄に戦力を損耗してるように見えますね。

    24
    • や、やめろー
    • 2022年 5月 04日

    ドネツク川が焦点ですかね。というかこんな状況でもマリウポリまだ生きてるのは凄すぎる。

    13
      • samo
      • 2022年 5月 04日

      地下の坑道は市街地まで伸びてるって話らしく、いきなり市街地にアゾフ大隊が出現してロシア軍の兵站部隊に襲いかかってくるらしい
      物資もかなり鹵獲して、抵抗維持してるんだろうね

      22
        • 無無
        • 2022年 5月 04日

        痛快だね、ロシアも知らない地下通路があるとは
        ベトナム戦争で強大な米軍を翻弄するベトコンに似たり

        7
        • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
        • 2022年 5月 04日

        やっぱり。
        実は、4月末頃にロシアが勝手にマリウポリ制圧を宣言してアゾフ連隊等が立て籠もるアゾフスタリ製鉄所は包囲に止めると発表した時に「それはWW2のレニングラード攻略戦みたいに失敗する可能性が有る。マリウポリは完全に包囲されていると言う点でレニングラードとは違うが、アゾフ連隊が包囲するロシア軍を襲って武器や物資を鹵獲しつつ戦い続けるだろう」と言う意味の予測を書き込んだところ、周りから叩かれたんだけど結果はこっちの予測通りだったみたい。
        そうなるとサンクトペテルブルク(レニングラードの現在の名称)出身のプーチンに取っては強烈な皮肉になりそう。

        12
          • バーナーキング
          • 2022年 5月 04日

          周りから叩かれた、…って聞き覚えない名前とか名前欄空白とかの、まるで聞く耳持たないやけに決めつけ激しい3人かそこらじゃね?
          自分含め全体的に根拠は違えど製鉄所篭城に肯定的、というか露の包囲戦に対して懐疑的な意見の方が多かったと思うけど。

          12
            • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
            • 2022年 5月 04日

            あの時の書き込みで返信を下さった方ですね。
            お久しぶりです。
            あの時は返信を送って頂き、ありがとうございました。

            おかげで予測を書き込んだ時の記事名を思い出しましたので張って置きますが、結果的に某・元米陸軍中佐の予測は外れていますねえ…(遠い目)

            【参照元:元米陸軍中佐、アゾフスタル製鉄所を封鎖した決断は理に適っている】
            リンク
            ※特に、私の書き込みに対して名前欄空白で4月22日に「可能性は少ないのではなく、万に一つもない」と書いた奴。
            アゾフ連隊は未だに降伏していないから「万が一」が本当に起きちゃったんだけど、どうする?
            書き込みの最後に「この中佐の見解ではなくあんたの素人考えこそ大間違い」と書いた以上、ぜひ素人の私に対して釈明をして貰おうか?(腹黒い笑み)

            5
              • えっくす
              • 2022年 5月 04日

              冗談で書いてあると承知でレスしますが、そういう私怨じみたレスの応酬は管理人さんに迷惑だと思います(以前にもあって煩わせた)ので控えましょうよ。
              所詮みんな素人で、素人なりにあーだこーだ考えてワイワイやってるだけで誰が正解で誰が間違ってるとかやるところでないんですから。

              15
                • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
                • 2022年 5月 04日

                御免。
                あの時、どうしても許せない書き込みをした人が居たから、つい書き込んでしまった。
                次からは控えて置きます。

                2
              • バーナーキング
              • 2022年 5月 04日

              リンクありがとうございます。
              改めて見ても篭城策をほぼ絶望視してるのはその名前欄空白さんと私と会話したあまり見覚えのない名前のやたら言葉強い癖に一言限りで黙り2人?だけで、他の方々は悲観的ではあってもちゃんと色んな可能性を考慮して会話してた様に見えますね。
              まあ名前が必須になったコメ欄でわざわざ名前欄を空白にしてる時点で色々お察し…、でしょう。なので「ここのコメ欄で叩かれた」というより「変なのに絡まれた」と認識して頂いた方が実情に近いと思います。
              にしてもあの元米陸軍中佐の見解は「迷宮じみた施設」以外、間違ってない文言を探す方が難しいくらいですよね…。

              3
              • 野戦先輩
              • 2022年 5月 04日

              自分はその時のやり取りには参加してないけど、結果的に貴方の予想は的中して叩いていた連中の予想は外れていた訳だし、気持ちはわかるけど、その言いぶりは場が荒れる原因になるよ。

              いや、貴方は全く悪くないんだけど、嫌味で返すと後々になってムキになって反撃してくるタイプの人もいるから、何事も程々にしておいた方が良いと思う。

              12
          • pa
          • 2022年 5月 04日

          — 個人的には、もちろんウクライナに善戦してほしいと思っていましたが、簡単ではないだろうなとも思っていました。
          — 開戦のときもそうですが、予想を(いい意味で)裏切られることが多いです。

        • STIH
        • 2022年 5月 04日

        まあ当初から見えていたことですわな。どうせ市街地を完全に征服できるだけの戦力はなさそうでしたから、今は敗北を受け入れてゲリラ戦に転換するか、ウクライナ本軍の到来まで潜伏するかのどちらかだと。現地住民の協力も十分得られるでしょうから、ゲリラ戦の下地はできているでしょうし。
        私にとって予想外だったのは、製鉄所が要塞化されていて、未だアゾフ連隊の勢力下ってところですかね。
        こうなると厄介極まりない。夜半に紛れて側面をじわじわと削られるから、ストレスは相当たまるでしょうね。

        3
        • 四凶
        • 2022年 5月 04日

         どこのソースです?海外の探ってもそれっぽい話が見つからない。

         流石にちょっと脅かしただけで物資だけ置いて逃げてくれるかと言えばあり得ないし、物資だって重い物もあれば嵩張る物もあるんで栄養状態がまともな多人数いるなら確保。限られた時間ならば兵站への負担と最低限必要な物を確保がせいぜいじゃないかと。

         むしろ武器弾薬や食料ガチで狙ってくれるなら罠でも仕掛けるのが普通だと思うんだけどな、たまに見るような泥棒が知らずに毒なり劇物盗んで自爆するパターン狙いで。もしくは輸送部隊餌にした殲滅作戦でも良い。

    • samo
    • 2022年 5月 04日

    スリャビャンスクも前進は全くできてないようにみえます
    侵入できた森林地帯で完全に止まってますし、破壊された橋を迂回して南側にむかっても、そこは沼地と起伏のある森林地帯
    間違いなく戦車は通行止め
    歩兵で突破しようにも、ロシア陸軍の取るBTGは歩兵が少ないという構造上の欠点を抱えてるのに、どうするつもりなのかと

    どう見ても行けるところまで行っただけにしか見えない
    Amazonでも簡単に手に入る教材でも書かれてる基本的なことすらできてない。
    ロシア陸軍にまともな指揮官いるのか?

    16
      • マル
      • 2022年 5月 04日

      指揮官はつい先日も沢山お亡くなりになられました。

      17
        • samo
        • 2022年 5月 04日

        むしろ、指揮系統が多すぎる
        ドボルニコフがいるところに、ゲラシモフがでてきたり、命令系統どうなってんのかと

        3
      • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
      • 2022年 5月 04日

      >ロシア陸軍にまともな指揮官いるのか?
      それどころか、まともな兵士もどれだけいるのやら……(占領地の住民を「懲罰大隊」のノリで徴兵している時点で御察し)
      しかも、武器弾薬・補給物資が何時まで補給し続けられるのかと言う疑いさえ……(経済制裁で兵器生産用の部品や工具が入手難、中国やインドからの迂回輸入にも限界、そして国内では兵器生産工場等のインフラが次々に炎上する事態の中、果たして?)

      8
      • てつ
      • 2022年 5月 04日

      森林地帯にキーウ周辺でジャベリンやNLAWで戦車を狩りまくった部隊が潜んでいるような気がするのは私だけですかね?
      ていうか、ロシア軍、そこに誘導されてない?

      8
      • zerotester
      • 2022年 5月 04日

      東側からスリャビャンスクを攻め落とすのは無理筋なので、あくまで主攻はイジュームからの部隊ですよね。そっちが進まないので東から頑張ってドネツ川まで到達してもどうにもならないという。砲兵陣地としては使えますが近所にウクライナ兵がいるので危なっかしいです。

      2
    • 寒過ぎる
    • 2022年 5月 04日

    3月、4月と闘い続けてる訳ですが、開戦初期は相当な寒さだったらしいですね。ロシアはかなりの兵数を凍傷で持っていかれたというニュースも有りましたし。
    前線の兵士たちはボロボロでもこれからが正念場…

    11
      • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
      • 2022年 5月 04日

      そうですね。
      そうなると記事中に有った「ウクライナ軍は東部戦線を守っていた部隊と増援と入れ替えて休息を与えている」点が重要で、今後の戦局に希望が持てる状況だと思います。
      何故なら、東部での戦いが始まった当初は「ウクライナ東部は序盤のキーウ戦線とは違い、ウクライナ側の補給線が長くてロシア側のそれは短いからロシア軍の方が有利だろう」との予測が有ったのですが、現在はウクライナ軍の方が部隊の入れ替えと休息(恐らく補給や再編成も)が出来ているのに対して、ロシア軍は部隊の入れ替えどころか休息さえ出来ていない状況で戦い続けている為、このまま行けば戦力回復を果たした東部戦線のウクライナ軍が戦力を使い果たしたロシア軍を撃破するだけでなく、東部方面のロシア軍が突然崩壊する可能性すら有りそうです。

      22
        • 寒過ぎる
        • 2022年 5月 04日

        ロシア軍の突然崩壊!!
        本当にそうなって欲しいですね。
        兵站の持続が出来なければ指揮も鈍るし厭世気分も増すだろうから。

        16
          • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
          • 2022年 5月 04日

          実はさっきの書き込みの後、別の軍事系ブログの書き込みを読んでいたところ、ある方がTVニュースを見て知った情報で「今のウクライナの東部・南部戦線で戦っている兵士達をA、現在西部で新兵器の訓練を受けてる兵士達をB、新しく志願する兵士達をCとすると、今後はBの訓練が終わったら、Aが後方に下がって休憩。Bが西側の兵器使って東部・南部前線に出陣。Cは基礎訓練+西側の兵器の訓練。Cが前線に出れるようになると、B後方に移動して休憩。Aが西側の兵器の訓練。長引く可能性が高いためローテーションを組んで少しずつ戦線を押し上げていく方針ってやってた」と書き込んでいたので、もしもそうなったら休息や再編成が出来ていないロシア軍はマジで突然崩壊しても不思議ではありません。

          【参照:軍事・ミリタリー速報「東部戦線は膠着状態に、補給線限界のウクライナ軍vs補給物資が無いロシア軍!」のコメント一覧・#26より】
          リンク

          4
            • perorin
            • 2022年 5月 04日

            ウクライナでは東部戦線で8年間対峙して精鋭部隊が形成されているそうだけど、そうしてロシア側(何とか共和国)にも出来上がったはずの練度の高い部隊が今般の侵攻に駆り出されて陣地の外で撃破されたら、実は塹壕の向こう側がガラ空きになってる可能性があり、私も攻勢で戦力を使い切ったら突然崩壊するんじゃないか?と思ってます。

            2
    • zerotester
    • 2022年 5月 04日

    ウクライナ東部は開けた地形なのでロシアの装甲部隊有利と言われていましたが、開けているだけに上空のUAVから丸見えで進軍する部隊は榴弾砲に狙われており、特に最近はM777など西側装備のおかげか精密に装甲車両を狙った砲兵射撃が行われているようです。この組み合わせは強い。

    消耗しているのはロシア軍も同じで、キエフ周辺で戦ってボロボロになった部隊がろくに再編されずに東部に投入されており、空挺軍などせっかくの精鋭もそれでは力を発揮できないでしょう。ISWなどは最初から「再編せずに投入してもろくな戦力になるわけない」と言ってました。今の東部攻勢が頓挫したら、ロシア軍はしばらく休んで大規模に再編するしかないのではないでしょうか。

    14
      • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
      • 2022年 5月 04日

      成程、ネットワーク能力の差から来る戦闘効率の差でウクライナ軍はロシア軍に対して段違いに優位なんですね。
      でも兵力量や装備の差は勿論ですが、まさかネットワーク中心の戦い方をすると戦場地形の不利まで克服し得るとは思いもしませんでした。
      恐らく、この戦いは米軍や自衛隊は勿論、全世界の軍隊が将来戦への研究対象にしそうですね。

      それと消耗しているロシア軍についてですが、仮に今の東部・南部攻勢が頓挫しても部隊を再編成する余裕が時間的にも物質的にもあるとは思えない上、プーチンがそれを許すとは考えにくい状況である事から、もしかするとある日突然、ロシア軍部隊が大量降伏するか大規模な潰走が起きるのではと考えています。

      4
        • zerotester
        • 2022年 5月 04日

        ウクライナ兵がM777の操作を習っているときに、ソフトウエアの改善を提案して取り入れられたそうですが、UAVとの連携などかもしれないなぁと想像しています。
        ロシアもオルラン10を使っていますが、あれはそもそも着弾観測用でカメラも民生品なので、ウクライナ軍のように位置データを送って初手から効力射という能力があるのか疑問ですね。

        2
          • ダヴー
          • 2022年 5月 04日

          ロシア軍の対砲兵戦が上手くいっていない感じですよね。
          本来なら対砲兵戦で砲兵による反撃を阻止してから装甲戦力で突破を図るものだと思いますが、
          あれだけ攻撃準備射撃を行ったのにロシア軍の前進が阻止されるほどにウクライナ軍の砲兵が反撃してくるわけですから。

          ロシア軍が砲兵の位置を特定できていないのか、ウクライナ軍砲兵が堅固に構築された陣地に存在しているために撃破できずにいるのか。

          そういえば、WW2でも堅固な陣地にいる砲兵を叩くのはなかなか困難で、たった1門の野砲を潰すために師団砲兵が全力砲撃してやっと潰したといったことが結構あったとか。

          5
      • STIH
      • 2022年 5月 04日

      UAVを使った観測射撃は強力ですね。ロシア空軍が制空を取れないからこそできることでしょうし、レーダの散乱断面積が小さくてロシア対空レーダで検出できないんでしょうね。
      そうなるとロシアのUAVは何をしているんだ、という気もしますが。

      6
        • h4
        • 2022年 5月 04日

        民生ドローンクラスでも観測に使うとここまで脅威になるということは、これから先、簡易的な対ドローンレーダーやドローン捜索画像検出システム、戦車用のアクティブ防御を流用した対ドローン機関砲や対ドローンペンシルロケットなんかも作られるんでしょうね……

        3
          • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
          • 2022年 5月 04日

          その考え方を進めて行くと、例えば先日、米陸軍がSIG社製品の採用を決定したXM5ライフル/XM250・SAWに装着されるXM157の様な統合光学スコープに対ドローンモードをインストールして、小銃かSAW、或いはマークスマン・ライフルや狙撃銃で近場のドローンを迎撃させると言う対処法も考えられますね。
          特に最近の狙撃銃は、338ラプア・マグナムの様なより高威力の弾を使うモデルが増えているので、対ドローンには適しているのかも。

          1
    • makumaku
    • 2022年 5月 04日

    米政府資料に基づく、現時点でのロシア軍BTGの推定配置数と各作戦方面におけるBTG当りの戦線間口の長さです。同時に、この図からウクライナ軍が少数の部隊で戦線を維持していることが判ります。
    リンク

    昨日、ウクライナ議会が領土防衛隊の前線投入を認める決議を採択。ウクライナ軍は長期戦を戦うには人手不足なのでしょうね。
    リンク

    2
      • zerotester
      • 2022年 5月 04日

      ロシア軍は北と東からスラビャンスク方面を攻める部隊に重点的に戦力を割り振っているのがわかります。一方でウクライナ軍は戦線維持のために薄く広く配置しなくてはならないのも辛いところです。その数的不利を補うために機動防御を実施して成功しているのではないかとISWは言ってました。
      さらにハルキウ方面が手薄なのを見て反攻に成功しており、ロシア軍としても放っておくわけにはいかないでしょうから攪乱に成功しています。

      5
      • ダヴー
      • 2022年 5月 04日

      ウクライナ側だけでなく、攻勢側のロシア軍兵力も決して多くは無いように思います。
      すごく雑な計算ですが、3個BTGを1個旅団換算すると南東部86個BTG≒29個旅団相当に対して、ウクライナ側は22個旅団。
      BTGの特性上、装甲車両の数では上回っているでしょうが、別戦線から転戦してきたロシア軍は碌に再編もできずに定員割れしていると思われる状態に比して、ウクライナ側は補充兵を受けておりかつ陣地で兵力の節約ができていると考えると、数的には互角くらいではないかなぁなどと思っています。

      4
    • たこ
    • 2022年 5月 04日

    ロシアのヒットラープーチンに他国を壊した損害賠償と国民の人生を破壊した賠償請求をして応じなかった場合は同じようにすると通告せよ。小国を馬鹿にするな。

    3
    • あいう
    • 2022年 5月 04日

    スラビャンスクとリマンを結ぶ橋は破壊されている
    ウクライナが破壊したんだろうけどあそこらへんゲリラ戦やりやすそうだけどそうでもないのかな
    結構押し込まれてるみたいだな
    案外開けた場所のほうが守りやすいのかな

      • ヤゾフ
      • 2022年 5月 04日

      見通しが効いてウクライナ側も狙い付け易いのかと。

      1
    • ブルーピーコック
    • 2022年 5月 04日

    グーグルマップを見る分には東西をドネツ川と水路(貯水池?)に囲まれたスラビャンスクは要害の地に見える。ドネツ川を越えて南東に出るか、イジュームからさらに進んでスラビャンスクの西側に出ないと展開が難しそう。
    イジュームからスラビャンスク直行できるって?川幅が狭まる目と鼻の先に森があるから、事前に焼き払うとかしないと死ゾ(素人目線)

    4
    • 2022年 5月 04日

    国境から目と鼻の先にあるハリコフを未だに陥せないって流石に弱過ぎじゃない?

    2
    • ああああ
    • 2022年 5月 06日

    既に橋を落としたとなると、北岸の部隊は死守命令でしょうか。
    時間はかかっていますが、スラビャンスク攻略の準備は進みつつありますね。

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