欧州関連

ウクライナ軍、防空システムを失った蛇島のロシア軍部隊を空から攻撃

ウクライナ軍南部司令部は8日、蛇島にやって来たMi-8をTB2で破壊したシーンを公開して注目を集めている。

参考:Оперативне командування “Південь”

ウクライナ軍は蛇島の周辺海域をTB2で常時監視しており、手も足も出ない現地のロシア軍部隊

ウクライナ軍南部司令部が公開したTB2の攻撃シーンは黒海に浮かぶ蛇島が舞台で、ロシア軍のMi-8はエンジンを切らないまま兵士の移動もしくは物資の積み下ろしを行っており、これをTB2が携行する精密誘導兵器で攻撃して大爆発が発生している。

ウクライナ空軍もSu-27×2機が蛇島を爆撃する様子を公開、米ディフェンスメディアは「ロシア海軍の巡洋艦モスクワが排除され、蛇島に配備されていた対空機関砲、地対空ミサイルTor、Strela-10が事前にTB2で破壊されていたため可能な攻撃だった」と指摘しているのが興味深い。

ウクライナ軍は蛇島の周辺海域をTB2で常時監視しており、地対空ミサイルTorを蛇島に運び込もうとした上陸用舟艇もTB2で破壊している。

因みにTB2が搭載するEO/IRセンサー(MX-15D)は最大75km先の車輌を認識でき、組み込まれたレーザー距離計は最大20km先にある目標の位置を特定することができるらしい。

関連記事:用兵の巧みさが際立つウクライナ軍、バイラクタルTB2が活躍できる訳

 

※アイキャッチ画像の出典:Bayhaluk

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コメント

    • hiroさん
    • 2022年 5月 08日

    Su-25の空爆動画は、BGMが昭和ムードミュージック風だね。

    11
      • くらうん
      • 2022年 5月 08日

      「紅いカリーナは草原に」という曲のアレンジですね。
      ロシアへのウクライナ抵抗の歌として広がったもので、日本のウクライナデモの時にもよく歌われてます。

      5
      • 匿名
      • 2022年 5月 09日

      下の動画の音楽の事なら、ピンク・フロイドがカバーしているウクライナ歌謡みたいですね
      確かに昭和テイストと言われれば…😅

    • だいぶ溜まってんじゃん
    • 2022年 5月 08日

    モスクワ沈められてロシア海軍の制海圏が弱体化したせいで黒海の離島まで手が回らないのでしかね?

    ウクライナからすれば離島とはいえミサイルの1つでも揚陸されたら喉元にナイフ突きつけられるようなもんでたまらねぇぜ

    やっぱり戦域は広げすぎてはいけない(ww2で学んだ戒め)

    36
    • K(大文字)
    • 2022年 5月 08日

    >ロシア軍のMi-8はエンジンを切らないまま兵士の移動もしくは物資の積み下ろしを行っており

    これってウクライナ軍からの攻撃を警戒していつでも離脱出来るように…って事なのかな。無駄だったけど。
    モスクワの戦没で周辺海域にTB2が跋扈している以上、これから対空システムの搬入も絶望的だろうし、蛇島占拠部隊は島の維持どころか撤収すら厳しい状況なのでは?
    もう諦めて降伏した方がいいような。

    22
      • きたのほうから
      • 2022年 5月 08日

      ヘリコプターは、比較的短時間で荷物の積み下ろしをするときは、エンジンを切らないのが普通だと思います。
      たぶん、ジェットエンジンを短時間で止めて再始動するのが大変なのでは?と勝手に思ってました。
      あと、ローターに揚力、遠心力かからないと下がってくるので、完全にローター止まるまで近づけなくなる?そこまでは下がらないか?

      ウクライナの戦闘機の対地攻撃能力が残存してて、対空能力のないところはキチッと叩いていることが目に見えて嬉しいですねー

      14
      • nemo
      • 2022年 5月 08日

      持って来てたトールも破壊されましたね…

      7
    • ブルーピーコック
    • 2022年 5月 08日

    バイラクタルに有効な対策がまだ無いとはいえ、航空優勢も無いまま無策でやられていくロシア兵は悔しいだろうな。

    あ、恨むならロシアの大統領と側近たちだからね。間違えないでね

    33
      • 原点にして頂点
      • 2022年 5月 08日

      バイラクタルTB2くらいの大きさなら、戦闘機やSAMなどの防空アセットでも対処できると思いますよ。

      ウクライナでTB2がSAMを破壊する動画は発射機と装填車両が並んだ非戦闘隊形です。
      TB2はSAMが故障や移動などでレーダー照射をやめるわずかな隙を突いて攻撃しています。
      普通ロシア軍には多重多層の防空網がありますが油断による無理な進軍と広大な戦場で隙が生まれているから通用しています。
      TB2に対してロシア軍の対策としては通常通りの多重多層の防空網を戦場の端までしっかりと維持する ということになりますが、無理な進軍で前線部隊の補給や整備が滞っているために複数の防空装備が遺棄されており多重多層の防空網を維持する余裕がなくなっているのでしょう。
      ロシア軍は前線が伸び切り補給も滞っているために通常の対応さえ困難となっています。
      ロシア軍の補給の問題が続く限りTB2には活躍の余地がありそうですね。

      30
    • 干物
    • 2022年 5月 08日

    Su-27まだ健在だったんですね驚きました。

    12
      • KAMA
      • 2022年 5月 08日

      蛇島辺りまで飛行できるということは、ロシア軍の空中警戒網ががたがたになってるのでしょうか?
      NATO側AWACSの警戒管制範囲内なのでしょうか?
      と素人な疑問が浮かびましたが、ウクライナ空軍の活動を久しぶりに見ましたが戦闘行動できる機体が隠匿されていたのですね。

      6
      • まつ
      • 2022年 5月 09日

      あらかじめほとんどの航空機はイスカンデルの届かないところに退避させていた しかしTB2は初戦でハリコフの飛行場に置いていたため10数機破壊されてしまったのはちぐはぐ。

    • 匿名
    • 2022年 5月 08日

    我が国も反撃能力法が成立したら、攻撃型UAVを保有しよう!

    13
      • nemo
      • 2022年 5月 08日

      その前に海上監視型が欲しいところ

      13
      • せい
      • 2022年 5月 08日

      まずはスパイ防止法整えないと。

      14
      • G
      • 2022年 5月 09日

      その前にまずは自衛隊専用のドローン対応軍事衛星を打ち上げないと

      5
      • 匿名
      • 2022年 5月 09日

      その前に、自衛隊員が個人装備を自腹で揃える様な環境をどうにかしないと…

      9
    • 無能
    • 2022年 5月 08日

    へルソン空港に次ぐリスポーンポイントか

    14
    • や、やめろー
    • 2022年 5月 08日

    空軍のニュースは久しぶりだな。su-27が生き残ってたことが意外。ただ、ウクライナ軍には蛇島を奪還できる戦力があるのか。まあ、ポーランドとかモドルバとかといっしょにやるならできると思うが。というか、ロシア海軍がこんなにボロボロならオデッサ上陸作戦は無理だな。まあできても、たぶん上陸用舟艇が沈められて帰れないってことになりそう。ネプチューンを破壊できるだけの戦力もないだろうし。

    10
      • くらうん
      • 2022年 5月 08日

      現時点で航空優勢維持の下、長距離SAMやSSMを持ち込んで要塞化することは困難でしょうし、それやれるくらいなら本土側でもっとやりたいことあるでしょうしねえ。

      2
    • Vahagn
    • 2022年 5月 08日

    久々に有人機の活躍ぶりも見たかったところ、素晴らしい。哀愁漂うBGMもナイス。

    小さい島だし、対空装備を失っては射爆場代わりの良い的にしかならない。ロシア兵にとっては生きた心地のしない苦痛を味わう場所でしょうに、なぜ未だにズミイニイ島の占拠に固執しているのだろう。

    ここ近日、トルコ製のMAMレーザー誘導爆弾と無人機の組み合わせが上陸用舟艇の排除に威力発揮してますね。船側がいくら数十ノットの高速で回避行動を取ろうが、まったく意味を成さないことが目に見えてわかりました。タンクキラーのみならずボートキラーとしての有効性も証明された。
    このまま黒海艦隊を一隻残らず葬り去りたいところ。戦勝パレードは海の底で!

    16
    • 折口
    • 2022年 5月 08日

    伝統的な軍事力を多く保有する代わりに電波・宇宙領域を含むISR能力が限定的なロシアに対して、伝統的な軍事力の面では大きく劣るがNATOからの戦術情報や戦略判断の支援を受けているウクライナの戦いという意味でこの戦争は非常にエポックですね。ウクライナがロシアを圧倒することは無いにしても、これだけ対抗できるという事を見せた意義は大きいです。

    あるいは、軍の近代化を怠った結果被る手痛い敗北という意味ではロシアにとってはおなじみかもしれませんが。

    16
      • 無無
      • 2022年 5月 08日

      その意味において、プーチンはウクライナとの戦いを実質的にロシア対西側の戦争と認識してるのは間違いない、
      明日の戦勝記念日にどのような演説をなすだろうか、第三次世界大戦の引き金にならないよう祈る

      2
        • 折口
        • 2022年 5月 09日

        そうですね、ロシアとしては既に西側との代理戦争の局面に入った(限定戦争のまま局地的勝利をおさめることは失敗)と見ているだろうと自分も思います。

        そのうえでウクライナの勇戦が怖いのは、軍事力の劣るウクライナですら情報支援でここまでロシアに対抗できてしまうなら、情報力と軍事力の両方を最高練度で保有しているNATOとロシアが通常兵器で戦争したらどうなってしまうのかというのを議論の余地なくロシア側に突き付けてる点だと思います。
        今まではいろんな議論があって、何だかんだやってみたらヨーロッパの半分くらいは案外イケるのでは?なんて意見もあった訳ですが、核が無ければ西側に対抗とか完全に無理じゃんという(最もロシアに厳しい部類の)事前予想どおりになってしまいました。そこで矛を収められるか、ソ連崩壊後のロシア連邦軍が研究し構築してきた「全面核戦争にはならない、ロシアだけが核を使って戦争を成功裏で幕引きできるシチュエーション構築」を実証するのかはまさに注目ですね。

        使える核によるロシアの勝ち逃げを米国は許さないでしょうから、本当に世界大戦の火蓋を切ってしまうかもしれないと思うと恐ろしいです。

        7
    • zerotester
    • 2022年 5月 08日

    TorがTB2に無力なのがそもそも問題です。本来TB2を狩らないといけないのにあっさりやられてて。SEAD任務にUAVを使うのはアゼルバイジャン軍もやってましたが、こんなにあっさりやれてたんでしたっけ。ウクライナ軍は毎日10機くらいオルラン10を撃墜しているのでUAVが対策できているのだと思いますが。ロシア軍は地上戦でもUAV経由で榴弾砲から狙われ放題のようですが無理もないです。

    ロシアは蛇島を守るのはだいぶ厳しいと思いますが、政治的に退却は許されないんですかね。黒海艦隊の司令官は前任者が粛清されて交代したばかりですし。

    2
      • きっど
      • 2022年 5月 09日

      トールでも、初期型の9M330ミサイルを使用するモデルの場合は最大射程12km・最大射高が6000mしかないので、巡航高度5500m・最大高度8200mのTB2を迎撃するには射程や射高が足りないのかもしれない
      改良型の9M331ミサイルの場合は最大射程16km・最大射高10000mですので、TB2とその搭載兵装(8~14km)相手でもアウトレンジされるシュチェーションは少なくなるのでしょうが

      1
        • zerotester
        • 2022年 5月 09日

        なるほど。初期型は1980年代の開発だし、性能が古臭くても仕方ないのかもしれないですね。それしか回せなかったとしたらロシアにとって残念なことですが。

    • ブルーピーコック
    • 2022年 5月 08日

    中国がスプラトリー諸島のスカボロー礁に作った人工島のような、対空・対艦用の橋頭堡を築こうとしたんじゃないでしょうか。結果はトーキョーエキスプレスみたいな戦力の逐次投入になってますけど。

    2
    • ナニガシ
    • 2022年 5月 08日

    日本だって、UAVぐらいすぐ作れると思うんだが。
    ロシアのUAVを解体したら、CANONのデジカメが出てきたらしいし。
    民生品だけでも作れるだろう。
    あ、そうすると学術会議がカチコミかけてくるのか。

    8
      • くらうん
      • 2022年 5月 08日

      オルラン程度の国産UAVはずっと前からあるし、自衛隊も20年以上前からもっと上等なもの運用してますよ。

      13
    • Vahagn
    • 2022年 5月 08日

    この空爆翌日のマクサー社の衛星画像により、蛇島の施設群が更地になっていることは明らかになっているにも関わらず、日本の潜在的親ロシア派、自称反戦平和主義者はフェイク動画だ云々、などと詰まらないケチつけてますねさっそく。現実逃避にも程がある…。
    世の中には善悪の区別、表裏が逆転した人が一定数いて、都合の悪いことはすぐ「フェイクフェイク」「自作自演」と煙に巻くのが特徴的。

    しかし、日本人のくせに何故そんなにロシアがやられるのが胸が痛むのか?欧米英がウクライナに軍事援助をする事にそんなに怒ってるのか?と奇妙に思えてくる。もしロシアが敗戦したら発狂するか心臓発作でも起こすんじゃないか。
    トランプは私の大統領!とか絶叫してた連中は今頃どうしているんだろう、脱力して生気が抜けてしまったか。
    その残党が今度はプーチンのファンクラブに乗り換えしたのは容易に想像できる…依存心を満たすために。彼らの中ではイルナミティやナチ、DSと戦うかっこいいダークヒーローなんだろう。
    どこまでもフィクションとファンタジーの世界の住人にしかなれないかわいそうな彼等の”信じるセカイ”が音を立てて崩れゆく無様さを見るのはなかなか楽しいけれど、その後始末が心配だ。

    8
      • hiroさん
      • 2022年 5月 08日

      思想信条は自由だけど、このブログでその手のことを言われてもね。
      別の居場所があると思いますよ。

      8
        • 無無
        • 2022年 5月 09日

        単なる思想信条の違いでなく、ロシアによる組織的な心理戦の成果と見れば、立派に航空万能論のネタですよ、背後からロシアに利用されてる自覚のない陰謀論者、トランプ支持者の可能性
        これからの検証で明らかになるでしょう

        5
      • や、やめろー
      • 2022年 5月 08日

      まあ落ち着けって。プーチンの顔見ると破壊したくなって、ロケランぶち込むのはわかるけど。
      でも言ってることは的確なんだよな。俺も見習おっと。

      1
      • G
      • 2022年 5月 09日

      トランプ元大統領はロシア軍ウクライナ侵攻後もプーチン大統領を擁護したり協力を求めたりしている(バイデン大統領を叩くウクライナ関係での材料を探してほしいなど)ので、トランプ元大統領好きでありプーチン大統領も好きという層も少なくないと思われます

      4
        • Vahagn
        • 2022年 5月 10日

        トランプ・タワーの入居者はロシアのペーパーカンパニー、オリガルヒでズブズブの関係なんですよ。
        だから、トランプ支持者もロシア擁護派もそれに騙されてる人も、もとを辿れば、同じ情報源の発信者がいて、そういうフェイクニュースを読んでいる層もだいたい似通ってるということです。
        こういうのも含めて、敵国の組織的な情報戦、心理戦(中国の超限戦やロシアのハイブリッド戦)の一環であり、ある種の軍事手段である、気をつけよ、と私は言いたかったのです。

    • kat
    • 2022年 5月 09日

    ウクライナの空軍について。
    先月後半にアメリカを通して航空機の予備部品の提供があったので、
    今はウクライナ空軍の運用可能な航空機が増えている。
    報道によると全体で20機の運用可能な航空機が増えたとのこと。
    ミグ-29は5機運用が増えると書いてあったサイトがあったと思う。

    1
    • あめ
    • 2022年 5月 09日

    アメリカならUAV対策とかは余裕なんでしょうかね

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