ウクライナ軍は26日~27日の夜間にロシア軍支配下のヘルソン州にあるアントノフスキー橋を攻撃(3回目)、橋桁に重大な損傷を与えて徒歩以外の通行が出来なくなったらしい。
ロシア軍はドニエプル川に船橋を設営して輸送ルートを確保してくると思うが、HIMARSの攻撃を防ぐ手段がない
ヘルソン州はドニエプル川によって西岸地域と東岸地域に分かれており、両地域を繋ぐ車輌が通行可能なルートはアントノフスキー橋とノーバ・カホフカの水力発電所の2箇所(鉄道橋を入れると3ヶ所)しかないため、ここを攻撃され通行不能になると西岸地域のロシア軍は孤立することになる。
Russia🇷🇺 denies that Ukraine🇺🇦 successfully hit the Antanovskii Bridge, in occupied-Kherson,🇺🇦 with 🇺🇸HIMARS🇺🇸 several hours ago. However, this image seems to indicate that Ukraine🇺🇦 was successful!
Hitting the bridge prevents Russia🇷🇺 from moving to take other southern towns. pic.twitter.com/XCiBUlZapY
— Jason Jay Smart (@officejjsmart) July 27, 2022
ウクライナ軍はアントノフスキー橋を2回攻撃して輸送車輌の通行を不能(自家用車の通行は可能)に追い込んだが、橋桁に穴が空いただけなのでロシア軍支配下のヘルソン州当局は急いで修復作業を進めていたものの26日~27日の夜間に再びアントノフスキー橋をHIMARSで攻撃、今度は橋桁に重大な損傷を与えることに成功した。
これでアントノフスキー橋は自家用車すら通行するのが不可能になり、現在は徒歩による通行のみ可能らしい。
Part of the bridge. pic.twitter.com/lUFzOmdvGu
— Jason Jay Smart (@officejjsmart) July 27, 2022
これでヘルソン州の西岸地域と東岸地域と結ぶルートはノーバ・カホフカの水力発電所だけになり、こちらもウクライナ軍の攻撃で周辺の道路が損傷しているため、ロシア軍はドニエプル川に船橋を設営(既に幾つか船橋の設営が確認されている)して輸送ルートを確保してくると思うが、HIMARSの攻撃を防ぐ手段がないので西岸地域のロシア軍が孤立するのは時間の問題だろう。
関連記事:ウクライナ軍が再びアントノフスキー橋への攻撃を実施、橋の破壊に成功か
※アイキャッチ画像の出典:Jason Jay Smart
ドニエプル川西岸の補給全部いつ崩壊するかわからない一本の橋でやってるとかやばすぎる
それより気になるのですが、墨田川みたいにたくさんの橋を架けなくても
平時の通勤ラッシュで渋滞はないのでしょうか?
人口密度が低いし細い道でも直線なので100キロ以上で走れますので渋滞という概念がないんじゃないでしょうか。日本の交通網と向こうのはまるで別物ですね。
世界有数の混雑具合の東京圏と比べるのはやめよう・・・!
一度グーグルマップの航空写真で見た方がいい
橋も接続するところもしっかりとした広い高規格の道路でかなり輸送能力高そう(その割に北に少し行くと道端に農家が野菜積んで即売所組んでたり…いいのかそれ…)
グーグルマップの航空写真見てます。
主要都市の幹線道路にはトロリーバスが走っていて、昭和時代の日本みたいです。
ただ大きな都市でも少し走ると農村地帯なので、車がないと生活できなさそう。
橋が少ないのは敢えて架けないようにしてるのかなあ(江戸幕府か?)
何よりの朗報はロシア側も(おそらく)警戒していたであろう3度目の攻撃が成功したということそのものだな
HIMARSは迎撃可能と言い張ってたロシアの主張も崩れ去ったし、今後浮橋を使おうが橋を修理しようが賽の河原状態にできる
おそらくウクライナ側の基本方針としては
攻守を入れ換えてマウリポリの再現を演じるよりは「善意のジェスチャー」に従ってロシア軍が自ら撤退する形を作ろうとしてるんだろうと思うが
問題はキーウやハルキウと違って、既に占領している大都市であるヘルソンをロシア側が手放すかだな
目標を起点に80km圏、その内ウクライナ側の支配地域となると更に小さくなるのだから、ドローン集中投入で24時間隙の無い監視態勢が「局所的には」築けそうなものなんですけどね。イランにドローン供給をせがむ有様の、第二次大戦レベルの今のロシア軍には無理ですな。
>ヘルソン攻略
まぁ、兵站的に衰弱し切った侵略軍は敵地の都市には留まれませんが。ただ陰惨な泥試合がチェチェン以来一貫したプーチンの戦争スタイルなんで、無駄に犠牲を強要しつつ長引きそうな気配はしますね。
占領した側の軍隊はゲリラ戦や籠城には向かない。
なぜなら、市民が率先して、占領軍の位置、動向をバラすから。
これでみんなやられてる。
浮橋で渡ろうとしたら、問答無用でハープーンで攻撃でしょうね
オデーサ近郊からでも届くし、ロシア軍にはハープーン止める術は、モスクワを沈められた今、もはやない
ドニエプル川の川幅からいって、撃たれる前にわたり切ることは不可能
今までのHIMARSの命中率や集弾率を見る限り、ハープーンを使うまでもなく浮橋が完成してもHIMARSの夜間攻撃で破壊できるかと
浮橋の設置・撤去時間や部隊規模から考えられる物資輸送量からして昼間だけ架橋し、夜間は外すということは不可能でしょうし
もちろんHIMARSでもいいんだけど、単純にハープーンのほうが射程が長い
下流に設置された場合はハープーンのほうが効率的かと
最初の攻撃でロシア軍が装備放棄して撤退すれば良し、
しないようなので補給すら不可能にして、西岸のロシア軍は皆殺しって方針に変えたんでしょうね
武器弾薬以前に・水・食料すら毎日大量に補給必要なのに、それが止まれば現代軍隊がどうなるのか
未だにロシア軍とロシア政府は理解してないのでしょう
現地に有るだろう小麦はそのまま食べることすら出来ない、、
ロシア軍は、自らこの橋を破壊することはないだろうか。
見張りを続けて、成り行きを見ないとですね。
その次は、ウクライナ側が渡る時のために仮設橋や補修剤の用意と、
渡った後に立場を変えて長距離砲などで撃たれることを考えて
対策をとらないとですね。
それにしてもだ、ロシア軍も精密誘導兵器を多数保有し、実際に使ってきたけど、こういう重要ターゲットに使わず民間施設で無駄遣いしてきたのは?
ミサイルの命中精度が悪いから?
それとも単に無能だったからなの?
皆さんどう思いますか?
単純にミサイルの命中精度が悪いからとも言えますが、もう一つ考えられるのは「ウクライナ侵攻の理由が戦略的な物だけでは無く『ウクライナ国民の殲滅(民族浄化)』にも重点が置かれていた」と言う点ですね。
独ソ戦時のドイツと同様に、プーチンも戦略上の合理的理由だけでこの戦争を戦っているのでは無いと考えた方が、より腑に落ちる気がします。
そもそも戦略上の合理性を考えたのならロシア(親ロ派武装勢力を含む)は2014年のミンスク合意成立後は合意を順守し、その後支配地域からウクライナへの攻撃をやめ、北方領土のようになぁなぁで膠着状態を保ったほうが圧倒的にコスパも都合も良かったはずですからね
(実際はミンスク合意成立後もウクライナへの攻撃をやめず、ウクライナのロシアへの敵対心を育て続けていたわけですが)
>なぁなぁで膠着状態を保ったほうが圧倒的にコスパも都合も良かった
そうなってたら手も足も出ませんでしたね。しかし…現実は…
いや、さすがに『ウクライナ国民の殲滅(民族浄化)』は考えてないでしょ。
ロシア国内にも相当数のウクライナ人が「ロシア国民」として存在してますし。殲滅したいのは反ロシア的な現政権と民族主義者グループかと。
それさえ排除すれば、一般的ウクライナ人は親ロシア的で、ソ連時代のように従属すると考えているのだと思います。
侵攻制圧した町で、ウクライナ国家親衛隊員の疑いで拘束した青年を住民の眼前で処刑し、その住民に向かって笑顔で「もう安心ですよ」とロシア兵が宣言したという証言情報があったかと。似たようなことは「プラハの春」への軍事介入時にも起きています。
ロシアのミサイルも製油所や軍事施設にも命中してますよ?
ただインフラや軍事施設の破壊では決定打にはならないのでしょう。
特にウクライナは核シェルターなどが多数ありますからね。
結局は陸軍が自走砲・戦車・歩兵で制圧していくしかないのでしょう。
ミサイル攻撃されたショッピングセンターなどは、駐車場がウクライナ軍車輌の集積地だった例もありますね。
誤爆も多そうですが、ロシア軍も高価な精密兵器は意図を持って運用しているのでは。
攻撃目標選定のための情報収集能力に問題が多そうですが。
ウクライナ軍は街を破壊できないけど街を孤立させることはできるような気もするけど
着弾のバラツキすくねーなー
地図で確認すると、ヘルソン~ノーバ・カホフカ間でドニエプル川を渡河する陸上交通は、アントノフスキー橋、ノーバ・カホフカ水力発電所及び鉄道橋(アントノフスキー橋の約6km東)だけですね。
鉄道橋攻撃も可能なはずですが今のところ実施していません。陸上施設の破壊で鉄道輸送を妨害できるということでしょうか。
ちなみに、ウクライナの物流は鉄道輸送分担率が約70%(2019年)を占めています。
(日本5%、イタリア10%、フランス15%、ドイツ25%、米国35%、豪州57%、ロシア60%)
奪還後の復興を考慮すれば、復旧に時間を要する鉄道橋は破壊したくないのかもしれませんね。
着弾シーンらしき映像が出ていますね。
映像を見る限り7発ないし8発が橋に命中。
河に着弾したらしき映像も見られますが、12発撃ったとすると58~67%の命中率。
80㎞の距離を考えると高精度なのかな?
修復は工兵隊が頑張るのかな?それとも専門の業者でも呼ぶのか?
穴が空いた状態をみると、もともとが堅牢な作りでもなさそうなので、
これだけ鉄筋とかが切れまくったら、全部撤去して橋桁自体を新しくしないとやはり徒歩だけになるかと
鉄骨・鉄筋を並べてコンクリを流し込むだけと、全く意味ないでしょう
むしろ穴はそのままにして、欄干とかも撤去して重量軽減したほうが良いぐらい
狙撃銃みたいな精度してやがんな
今はどうしても橋を壊さないといけないのは間違いないけど、いずれはドニエプル川を越えてザポリージャ州やヘルソン州南岸を奪還しなければならないわけで、ウクライナ側はどうやってこれを達成するんだろう?
以前のスレで他の人が
ロシア軍が撤退するときは、どのみち橋は破壊されるのではと
言ってたよ
ウクライナが街を奪還するときも自国民の被害を考慮したりしなければ
いけず
攻め込まれる側はやはりいろいろ悩ましい
攻めこむ側は人命軽視&破壊だもんな
むしろウクライナがヘルソンから撤退するときに橋を破壊してなかった責任を問われて幹部が更迭されたそうだ