ゼレンスキー大統領やウクライナ軍は再三「要塞建設は順調だ」とアピールしているものの、Financial Timesは11日「要塞建設の優先順位は低い」「間違った場所に建設される場合が多い」「建設資金の多くが盗まれた」「人員不足をカバーするため工兵が前線に送られている」と報じた。
参考:Ukraine’s patchy fortifications help Russia advance
参考:“Федорова відсторонили через інтриги Єрмака та Сирського, і розвиток дронів зупинився”, – “слуга народу” Безугла
ウクライナ軍の劣勢の原因は「要塞建設」や「人的資源の供給」が遅れて前線の出血が止まらないことに原因があるように見える
ロシア軍によるウクライナ侵攻直後、大規模な工場群を擁するマリウポリは驚異的な粘りで敵の大軍を拘束、西側諸国から支援を引き出すための時間をゼレンスキー大統領にもたらし、多くの人々は「前線に近い街はマリウポリと同じように要塞化されている」「空爆にもびくともしない地下要塞がある」と思い込んだが、マリウポリが驚異的な粘りを見せたのは3方を川と海に守られ、核攻撃にも耐えられる地下施設があったアゾフスタリ製鉄所のお陰で、他の街に同様の抵抗拠点はなく、セベロドネツク、リシチャンシク、ソレダル、バフムート、アウディーイウカでは準備された防衛ライン、陣地、塹壕の欠如が問題に浮上。
ゼレンスキー大統領は2023年11月末「主要な全方面(ドネツク、ハルキウ、スームィ、チェルニーヒウ、キーウ、リウネ、ヴォルィーニ、ヘルソン)への要塞建設を急ぐよう指示した」と発表し、政府や軍は再三「要塞建設は順調に進んでいる」とアピールしたものの、国内外のメディア、ジャーナリスト、アナリストらは「要塞建設は順調ではない」と主張し続けた。
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは2月末「工兵大隊の指揮官には土木工事の知識、経験、技術が不足し。事前に計画を立てるということを知らず、建設予定地に到着しても適切な地図さえ持っていない。あの切り株からこちらの植え込みまで穴を掘れと命じるだけで、こんな無計画なやり方で要塞建設が上手くいくはずがない」「そもそも要塞建設に必要な資材、重機、資金が無かったため何も実現しなかった」「ロシア人は手段を選ばないが、我々には合意されたプロセスも、強制的なプロセスも、必要な装備を購入するためのプロセスもなく、我々が民主的なプロセスを模索している間にロシア人は要塞を建設している」と言及。
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も2月末「この目で見た限り『アウディーイウカの兵士』は準備された陣地ではなく野原に連れて行かれた。残念ながらアウディーイウカでは何年も新たな陣地が建設されていない。我が軍の兵士は自分達で穴を掘って戦闘中に地雷を設置しているのだ。準備された陣地を敵の砲火を浴びながら構築しているのだ。この責任はタブリア作戦軍の司令部にあるものの必要な資源が無かったため、最高司令官レベルで何らかの決定を下すべきだった。本格的な防衛ラインが用意されていたらアウディーイウカでの戦いはもっと成功しただろう」と言及。
New York Timesも3月「ロシア軍がアウディーイウカ郊外で前進を続けている理由の1つは西側諸国の支援停滞だが、ウクライナ軍の脆弱な防衛陣地にも原因がある。ウクライナ軍はアウディーイウカ撤退を発表した際『郊外に準備された防衛ラインを確保した』と主張したが、衛星画像には初歩的な塹壕がまばらに広がっている様子が映っていただけで対戦車壕、障害物、主要道路や重要拠点を守るための要塞要素が欠けている」「要塞建設の発表から十分時間があったのに兵士が射撃位置に移動するための塹壕ぐらいしか用意されておらず、ロシア軍のスロヴィキンラインと比べ物にならないほど小規模で脆弱だ」と言及。
New York Timesの取材に応じたウクライナ軍元大佐のセルヒイ・フラブスキー氏は「防衛ラインが欠如していることに誰かが気づき、これを建設するという選択肢を誰かが検討したのだろうか?防衛ラインの建設費用は高価なので恐らく誰もしていない」と、Black Bird Groupのパシ・パロイネン氏も「今のところ前線で重要な変化は何も起きていない。新しい防御陣地が準備されているものの十分強化された状態には至っておらず、ロシアがウクライナ南部に建設した要塞とは比較にならない。ウクライナ軍の工兵部隊は要塞建設のための機材が不足している」と言及。
さらに複数のウクライナ人ジャーナリストも「アウディーイウカ郊外に準備された防衛陣地や防衛ラインはない」「兵士らは準備された陣地を敵の砲火を浴びながら構築している」と軍を糾弾し、フラブスキー氏も「ロシア軍はウクライナ軍の要塞建設を強力な滑空爆弾で妨害している。この環境下で建設できる防衛ラインの質がロシア軍に対抗できるほど良いものであるはずがない」と指摘。
AP通信も5月「アウディーイウカの後方には準備された要塞がほとんどない」「独立後のウクライナ軍は工兵部隊の大部分を解体して所有していた重機も売り払ってしまった。そのため工兵部隊が要塞建設のため東部戦線に到着した際、彼らが持っていた装備は1960年代の古い機材とシャベルだけだった」と報じ、取材に応じた第47機械化旅団の副司令官も「新たなロシアの攻勢を予想していなかったため、多くの人々は強化された防衛ラインを準備する必要はないと思っていた」「事前に要塞化を行っていれば救える命があると理解していなかった」「これは責任感の欠如だ」と批判。
民間企業が建設を請け負っている要塞建設も問題が山積しており、コンクリートを供給している企業の経営者もAP通信の取材に「早く建設しなければならないという圧力から、一部の地方当局者は進捗状況を水増して報告している。その数字を見たことがあるが、私はコンクリートの供給量を知っているため数字が事実ではないと直ぐに分かった」と、ドネツク州の建設会社も「どうして国は工兵部隊に必要な機材を購入しなかったのか、なぜ我々に建設を依頼するまで要塞化を始めようと思わなかったか、これらの準備はロシアとの戦争が始まった2014年に開始されるべきだった」と証言。
5月10日に攻勢が始まったハルキウ方面でも防衛ライン、陣地、塹壕の欠如が繰り返され、諜報部隊の指揮官を務めるデニス・ヤロスラフスキー氏は「大金が防衛強化に投入されると信じていたが実際には無いもない。誰かが大統領に『この地域は要塞化されている』とデタラメを吹き込んだんだ。ボルチャンスクやストリレチャを再び奪還する?これは何だ?サボタージュか?愚かな窃盗か?この事態に誰が責任を負うのか?この地域を2年前に取り戻した軍人の殆どは生き残っていない。どうしてなんだ?」と不満をぶちまけた。
ブトゥソフ氏も「ハルキウの防衛計画に欠陥がある。リプシ近郊に建設された第1防衛ラインの要塞は戦術的要素を考慮しないまま建設されたため『支配的な高台の尾根』ではなく『尾根の下』にある。高台の尾根は兵士自身が掘った塹壕でカバーされており、この陣地の数と質はロシア軍の攻撃を食い止めるという任務に対して不十分だ」「ボルチャンスク市内と周辺に工兵部隊や請負業者が建設した防御施設は一切ない」「現在の戦闘は即席の防衛ライン上で阻止されている」と述べ、ハルキウ方面におけるロシア軍の攻勢阻止は「要塞ではなく予備戦力の投入によって食い止められた」という評価が多い。
ブトゥソフ氏はポクロウシク方面についても8月「なぜノヴォホロディフカは3日間の戦闘で失われたのか?なぜポクロウシク方面に対する敵の攻勢を止められなかったのか?これは街の中にも郊外にも要塞がなかったからで大統領令が履行されていないからだ」と指摘していたが、Financial Timesは11日「ウクライナの要塞建設は依然として優先順位が低く、せっかく建設しても間違った場所にある場合が多く、建設資金の多くが盗まれ、最前線の要塞建設を担当するはずだった工兵部隊は前線の人員不足をカバーするため塹壕に送られ、この取り組みの不味さがロシア軍の前進を助けている」と報じた。
“ウクライナはロシア軍の前進を阻止するため多重防衛ラインの建設を急いでいるが、政府高官や軍の指揮官らは「これまでのところ要塞建設の努力は計画の遅れと調整不足で台無しになっている」と言う。要塞建設の遅れや建設に関連した汚職疑惑を調査しているドミトロ・ラズムコフ議員は「建設資金が各地域に分散して独自の要塞を建設している。要塞建設のための計画や仕様は存在せず、これを誰が監督するのか責任を負うものは1人もいない」と語った”
“ロシア軍がドネツク州で急速に前進しており、一部地域ではドニプロペトロウシク州境まで約15kmの地点まで迫っている。もしロシア軍が州境を越えれば「新たな地域への侵入」となってウクライナの戦争努力に大きな打撃を与えることになる。ウクライナはドニプロペトロウシクの要塞建設に730万ドル(2023年11月から2024年11月)を費やしたが、この要塞建設に関与している関係者2人は「投資額に見合う成果は殆どない」「しかも建設が本格化したのは2ヶ月前の話だ」と証言し、ドニプロペトロウシクを先月訪問した同紙の記者も「準備された陣地や対戦車溝」を目にしたものの、同時に建設中か放棄され未完成の陣地も沢山目撃した”
“首都キーウ以外で最も人口の多いドニプロペトロウシクには東部戦線の軍司令部、後方支援の拠点、ボランティア、ドローン製造企業が集中しており、ドネツクの主要防衛ラインは10月下旬までに完成したものの、ポクロウシク~クラホヴェ~ヴェリカノボシルカの第二防衛ラインは建設中で、第三防衛ラインに至っては着工すらしていない。ロシア軍が急速に前進するため建設作業員は敵の攻撃に晒され、身を守るため着用が義務付けられている重い防弾チョッキのせいで作業効率も鈍っている”
“外交政策研究所のロブ・リー氏は「要塞建設のスピードと質においてロシア軍の工兵部隊はウクライナ軍を上回っている」「ヴフレダル占領後にロシア軍が急速前進できたのは『予備防衛ラインの欠如』が原因」「ウクライナ軍の反攻作戦を阻止したロシア軍の優れた要塞はコンクリート製構造物、塹壕の迷路、樹木を活用した偽装陣地で構成されていた」「ウクライナ軍も兵士が後退できる十分なスペースと陣地を構築できれば恩恵を受けられる」と指摘したが「悪化し続ける人員不足問題を解消しないとウクライナ軍は前線のギャップをカバーできなくなるだろう」と付け加えた”
“動員されるまで要塞建設に携わっていた元建設会社の歩兵指揮官は「これまで陣地を32回変更したが準備された陣地はなかった」「自前で資金を調達して陣地を構築しなければならかった」「後方の防衛ラインは兵士に相談することなく無計画に建設されているため『間違った場所』や『前線から遠く離れた場所』に構築されることが多い」「さらに環境規制で周囲の木々を伐採できる数も制限されている」「敵は自由に木々を伐採して塹壕構築に利用しているのに我々は使用できない」「敵が我々の土地に築いているものと同じことをしていればポクロウシクの状況はここまで悪くなることはなかった」と述べた”
“ラズムコフ議員は要塞建設が遅れた原因について「大統領府が2023年に多くの領土を奪還できると考えていため」「反攻作戦が失敗して慌てて要塞建設を開始しても調整不足と汚職によって遅れが生じた」と述べ、ウクライナの法執行機関は横領疑惑で30件の捜査を開始しており、盗まれた資金の推定額は4億8,300万ドル=約730億円にもなる。ウクライナ軍部隊のある指揮官は理想的な要塞建設について「軍の工兵部隊が建設を担当し、前線を巡回して建設計画や進捗を管理する査察組織も活用すべきだ」と述べたが、実際の要塞建設は理想からは程遠い”
“最前線の要塞建設は当該地域に配備された旅団が、第二線は工兵部隊が、第三線は民間の請負企業が担当しており、建設計画や建設資金を管理するのは中央政府やウクライナ軍ではなく「当該州の軍政当局」で、各州は工兵部隊の人員が不足しているため歩兵旅団を要塞建設に駆り出すことが多く、これを少数の工兵部隊で監督・管理する形を取っているが、前線の人員不足を穴埋めするため「後方勤務扱い」の工兵部隊から兵士が抽出されている”
“この指揮官は「工兵部隊の兵士が塹壕を守るためや突撃作戦に駆り出されるのではなく、本来の専門分野で役割を果たして防衛ラインを準備していていたら物事はもっと上手くいっていただろう。現在のやり方は全く機能していないか一握りしか機能していない」と述べた”
ゼレンスキー大統領の建設指示から1年が経過しても前線のニーズを満たす要塞は完成しておらず、塹壕を守る兵士不足で後退を強いられた先にも予備の陣地がなく、この要塞不足がウクライナ軍の兵士不足問題を悪化させ、ロシア軍は急速な前進が可能になって「ドニプロペトロウシク方向への緊急的な要塞ニーズ」まで生じさせている格好だ。
根本的な問題はラズムコフ議員が指摘しているように「大統領府が2023年に多くの領土を奪還できると考えていため=反攻作戦が絶対に成功するという前提のもと要塞建設の優先順位を低く見積もっていたこと」にあり、これは「反攻作戦の失敗=戦争の早期終結に対する期待感消滅が濃厚になるまで2022年に表面化していた動員問題の解決に動かなかったこと」と類似し、如何にウクライナが「反攻作戦の失敗=プランB」を想定していなかったかを浮き彫りにしている。
ザルジニー総司令官は反攻作戦の失敗を認めた際「(ロシア軍を消耗させればプーチンを止められるという思い込みは)私の間違いだった。ロシアは少なくとも15万人もの戦死者を出し、これほどの犠牲者が出れば一般的な国は戦争を止めていただろう。しかしプーチンが想定している(消耗戦の規模)は数千万人を失った世界大戦レベルだった」と述べ、政府に50万人の追加動員を要求したものの、ここでもゼレンスキー大統領は「容認できない数字」と主張して控えめな動員(推定10万人~15万人)にこだわり、前線で必要になる人的資源の見通しでミスを重ねてしまう。
もう年末が近づいているのでは戦争全体の推移を個人的に総括すると「2024年は反攻作戦の失敗から立ち直れないままロシア軍に押し込まれた」で、失敗から立ち直れない原因も「ウクライナ側の見通しの甘さ」に原因があり、ここまで言っていいのか分からないが「ウクライナ軍の劣勢は西側諸国の支援不足」よりも「要塞建設や人的資源の供給が遅れて前線の出血が止まらない」という理由に起因しているように見える。
因みにゼレンスキー大統領は10月「ウクライナには年間400万機のドローン生産能力がある」「既に150万機分以上の生産契約を締結済みだ」と述べたが、残念ながら前線部隊のドローン不足は解消しておらず、ブトゥソフ氏は今月10日「ポクロウシク方面は前線部隊にドローンが殆どないため危機的だ」と報告した。
“第32、第59、第155機械化旅団の部隊は赤外線カメラを搭載したドローンを緊急に必要としている。各旅団は補充兵を受け取っても偵察用のドローンや爆弾を投下できるドローンを1機も受け取っていない。前線部隊へのドローン供給は全てボランティアに依存しているものの、第32と第155機械化旅団にはそのボランティアが少なく、第59機械化旅団がボランティアから受け取っている支援も1年前と比べて大幅に減少した。私は自己資金(ブトゥソフ氏が立ち上げたウクライナ軍支援のための基金のこと)で10機のドローンを調達して第32と第155機械化旅団に提供し、これにより約20人の敵兵士が無力化された”
“ロシア軍はポクロウシク方面においてドローンの数でも優位性を持っており、ウクライナ指導部はポクロウシクを守る部隊へのドローン供給に注意を払っていない。だから敵は前進して我々の陣地を占領することが出来るのだ。ポクロウシク喪失のリスクが高まっているのはドローンが全く供給されていないからで、このことを1人でも多くの国民に訴えたい”
ブトゥソフ氏が編集長を務めるЦензор.НЕТも10日「前線でのドローン不足は調達を主導してきたフェドロフ副首相の排除と関係がある」「イェルマック大統領府長官はフェドロフ副首相が政治的な競合相手だと認識し、期待に応えられていないウメロフ国防相の代役になることを警戒している」「シルスキー総司令官も軍の計画に緩衝し『旧ソ連方式のやり方』を何度も台無しにしてきたフェドロフ副首相を憎んでいる」「そのためフェドロフ副首相はドローン分野の仕事から外されてしまった」「その影響でドローンの開発と調達は危機的状況になり国防省は2024年にドローンを殆ど購入していない」と報じた。
ブトゥソフ氏とЦензор.НЕТが言及しているのは国内で生産されているFPVドローンではなく、偵察用途に使用されるDJI製のMavic3TとAutel Robotics製のAutel4Tのことで、この海外製ドローンの調達はフェドロフ副首相が主導してきたが「イェルマックとシルスキーがフェドロフを仕事から外したため供給が上手く行かなくなっている」という意味なのだが、この話がどこまで本当かは確証がない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
衆寡敵せずで、ウクは汚職非効率込みで乏しいマンパワー、資金を燃え盛る前線に注ぎ込み、野戦築城に精力を注げなかったということなんでしょう。元々、工兵隊も縮小していたとあっては貧して鈍していたと。
ところで、ドローンといえばウク政府が余計なケンカを中国に押し売りして、部品や完成品の輸入が難しくなったんじゃなかったでしたっけ?迂回輸入しようにも米欧ではドローン用のリチウム電池の輸入が困難になったとか。リチウム電池生産の世界シェアは中国が過半を占めていそうなので、世界需要との競合では入手が相当きつい。もっと言うと、世界のリチウム自体を上流から下流までほぼ中国が抑えている模様。最近、中国が対中制裁への報復で第3国からの迂回輸出も含めたレアースとレアメタルの強烈な輸出規制を掛けたし。
年末らしく一文字で言えば、「自爆」ですかね。
「責任」はウクライナの何処にあるのでしょうかね…
理屈上は、責任は自由人の判断から生ずるもの。ボリスジョンソンがあっけらからんとバラしたように、このドンパチは(米欧の傀儡による)代理戦争なんですから、「命令した奴の責任だ」とゼレンスキーもシルスキーもザルジニーもそれ以下も「責任」なんて感じてない現場猫でしょう。
もちろん、自由人のボリスジョンソンもバイデンらも責任転嫁してますが。
なお、米欧らによるWW2戦犯裁判による基準では「”命令だから”では人道/戦争犯罪の責任は免れられない」となっている由。
ボリス・ジョンソンはゼレンスキー大統領に「プーチン大統領は戦争犯罪者であり、交渉相手ではない」「もしウクライナがプーチン氏と安全保障文書で署名するつもりでも、西側はしない」と言ってイスタンブール和平交渉を潰させ、ウクライナ人数十万人を死に追いやった人物でもあるのですよね。(アメリカ、ポーランド等も関わっていたので彼のみの責任ではありませんが)本当にジョンソンは吐き気を覚える偽善者、悪人だと思います。
ソース:2024/01/05”平和への最大のチャンス、ウクライナ和平合意を壊したのは誰か 交渉当事者から新証言相次ぐ 「ロシアを追い詰めろ」が生んだ悲劇”
こんなことをしておきながら西側は自らを平和勢力と定義し、自分たちは手を汚さずにウクライナ人たちを死なせ続けています。2000年代のNATO東方拡大の件やいろいろなことを併せて考えれば、私にはもはやプーチン大統領が甘い平和主義者のようにさえ思える時がありますよ…
>私にはもはやプーチン大統領が甘い平和主義者のようにさえ思える時がありますよ…
普通にプーチンは平和主義ではないでしょうか?
ただし、ロシア国体に危機がある場合にはその限りではないってだけで
東欧内乱やカラー革命、アラブの春でも西側が戦争の火種をあちこちに撒いてるのを火消しに奔走してましたし、その辺りはトランプと同じで戦争嫌いでしょう
ドローン運用数においてロシアに大差をつけられたのも半分は西側の失策でしょうねぇ
残りの半分はロシアの武器開発&量産能力がドローン分野でも実は凄かった事
初期ではシャヘドを輸入してたぐらいなのに後半では、ランセット含む高性能ドローンを大量生産
電子戦に光ファイバードローンとか一部では西側を越えてた
同じ過ちと他責を何度も繰り返されると、最早「出来ません」と言ってくれた方が良心を感じますね。
……とりあえず一言。
ザポリージャの要塞、本当に準備できてるんだよね?そこは大丈夫だよな?
ハリコフの事例を見ると、ザポリージャ周辺も怪しい気がします。
西側はドニエプル川、南側はドニエプル川・湿地帯ですが、東側面は平原地帯が続いており要塞建設は怪しい気がしています…。
孤立無援で今より遥かに絶望的だった開戦劈頭に、あれだけ見事で効果的な戦術でロシア軍を退けたウクライナ軍がこの有様とは一体どうしたことだ。
あの頃夢にまで見た支援が今や山ほど届いているのに、なぜ旧ソ連時代の悪習も一緒に戻ってきてしまうのか。
>あれだけ見事で効果的な戦術
つキエフの幽霊
誇張されたプロパガンダという虚像が実相でしょ。無様な今こそがむしろ実像。
つまり、幽霊の正体見たり、枯れ尾花ってこと。で、夢が枯野を駆け巡ってるわけだ。
開戦へき頭?イスタンブール停戦交渉の為の軍事的圧迫外交をいまだに戦争と勘違いしてるのですか?
官僚主義、無能、楽観。
いつものウクライナですね。戦争で最も重要といっても良い土木作業を軽視する軍隊は勝てません。しかし、不思議なのは官僚主義や無能に関してはロシアも大概なはずなのにきっちりスロヴィキンラインを作りあげて反転攻勢を粉砕したことです。そもそものリソースの多さや細かいことを気にせずに済んだこと(むしろ環境規制で樹木伐採を制限するウクライナがおかしいのですが)、楽観で一度大いにやらかしたためある程度排除されたであろうことなどでしょうか。
また、ザルジニー将軍の「(ロシア軍を消耗させればプーチンを止められるという思い込みは)私の間違いだった。ロシアは少なくとも15万人もの戦死者を出し、これほどの犠牲者が出れば一般的な国は戦争を止めていただろう」という発言は興味深いです。実はここの認識の違いがここまで戦争を激化させてしまった大きな要因だと思っているのですよね。
具体的に述べると、まずアメリカがウクライナに多大な武器支援を行ったのは「ロシアが戦争に勝つにはコストがかかりすぎると認識させるため」というのが大きな目的です。ロシアにとって勝利が割に合わないなら、戦争を諦めるか程々にしておくだろうという考え方ですね。しかし、致命的だったのはロシアの考え方は「危険な国家となったウクライナが支援で強化されていくのなら、どんなに困難でも倒さなければいけない」というものだったことです。
このようにアメリカとロシアでは考え方が180度違い、それをアメリカが理解しなかった(まあアメリカが他国を理解できたことなどありませんが…)ことがここまでの戦争激化という誰にとっても望ましくない事態を引き起こしました。そして最も血を流すのはアメリカではなくウクライナです。アメリカはこれから教訓を学び取って欲しいのですが、事態は予断を許しません。私は悲観的です。
当のアメリカ軍はヘスコ防壁を用いた防御陣地の構築を重視しているので陣地軽視というわけでは全くないが、重機が無いと構築できないのはアメリカらしいというか、アメリカにしかできないというか…
なので最近は人力かつ10分で組み立てられるモジュラー防壁なんかも開発されてるとか
これは、ウクライナが「開かれた民主的な自由主義国家」などではなく、オリガルヒをバックにした地方政治閥の間で、だれが国を私物化できるかの権力闘争で政治が運営されてきた国だからです
ゼレンスキー氏は一応民意を集めて大統領になったとはいえ、諜報機関とダゲスタンの側近実行部隊を直下に置き、オリガルヒを完全に自分に服従させているプーチンとは統制力が比べられないほど弱い
権力・権限が集中していないので、各所に「便宜」を図ったり、”渡り”をつけるための無駄な”パス”が多数存在し、さらに各政治閥が完全には中央に従わないため、一体となって効率的に動くことができない
>「建設資金が各地域に分散して独自の要塞を建設している。要塞建設のための計画や仕様は存在せず、これを誰が監督するのか責任を負うものは1人もいない」と語った
権限が体系立って集中するようになっておらず統制が取れないので、このようになるのも仕方がないのです
ブルドーザーなどの重機を数千両単位で掻き集める方が、支援国の民間からも調達できるうえに軍事機密も関係ないですから、素早く実行できたでしょう。
F16調達に外交資源・数百億円単位の支援資金、パイロット訓練・整備要員育成に時間を使うよりも現実的なんですよね。
重機の方が早く調達できて陣地整備を優先すべきというのは、自分だけでなく当然のように意見がでていると思うのですが、政治パフォーマンス重視で消えてしまっているのでしょうか?
ゼレンスキー政権は、優先順位の設定が欠けているのかもしれませんが、なぜなのか疑問に感じています。
工兵や砲兵まで歩兵として前線で摩り減らしてるのだからこうなるのは必然でしたね
ウクライナに必要なのは仰るとおり、高価なF16などではなく中古でも良いので大量の重機だったのでしょう
だた、そんなリアリズムな意見なんてリベラリズム(ユートピアにズム)な人々には、全く魅力的な話には聞こえません
>そんなリアリズムな意見なんてリベラリズム(ユートピアにズム)な人々には、全く魅力的な話には聞こえません
それ以上にキエフの連中の趣味に合わなかったんじゃないの?派手ないわゆる正面装備に物凄くこだわってたじゃん。
でそのことは、米欧のネオコン為政者にとっても同じなんだろうねえ。こっちの方が中抜きとキックバクが多く入り映えるもんね。
もう一つ言えば、世界における工事用の重機の需要は相当多く、中古も人気で新品も中古も品薄だというから米欧日らは自国需要や受注残を優先したというところもあるだろう。つまり、ウクに回す余裕はないということ。もう一つ言えば対中自滅制裁で重機部品や現物の供給難もありそう。米欧のミサイルや戦闘機他も中露の部品や素材、工作機などなしには量産できないのだから。
重機は、パーツ単位に分解しても高価ですから、中古市場がありますよね。
米欧日が、自国・取引先を優先したというのは仰る通りで、あらゆる面でウクライナ戦争は他国の戦争だなと感じています…。
リベラル上流階級は生活に余裕があるため、仰るように空想に邁進して、庶民を苦しめているのでしょうね。
トランプ政権で、いろいろと変わっていくと思いますので、日本も上手にリベラル思想と距離を取れたらなと思って見ています。
元コメディアンでポピュリストのゼレンスキー大統領は戦争もショー的に考え、いわば「映える」支援ばかり要請しているのではないかと思っています。ウクライナへの関心を集めるという意味では成果はありましたが、代償がこれです。割に合わないでしょう。
まあ支持率も低迷していた有能とは言い難いゼレンスキー大統領がこの問題において無能なのはまあ仕方ないのですが(少なくとも「英雄」にはなりましたし)、問題はアメリカです。流石に政府や軍・情報部門がウクライナにおけるこの問題に気がついていないとは思えないですが、それにもかかわらず手を打っていないということは本当はウクライナを助ける気などないのではと疑ってしまいますね。あるいは支援において発言力があるのはゼレンスキー大統領の影に存在しているであろう戦争広告代理店ばかりであるという可能性もありますが。
アメリカが気付いていないとは到底思えず、映える支援要請、仰るようにありえそうです。
ゲームチェンジャー論・F16の方が派手で映えるため、メディアコントロールするために持ち上げてきたのでしょうかね…。
ロシア版アウトバーンが完成したのを現地在住日本人ユーチューバーが紹介してた。
1000キロの高速道路を戦時にも関わらず3年で作ったようだ。
日本だと何十年もかかるだろう。議会で揉め予算で揉め業者選定で揉め土地の買収で揉め地元住民と揉めて
対して権威主義国家は意思決定スピードが速い。プーチンがいつまでにやれと言えばイエッサーと皆が動く。
ウクライナは民主主義の悪いところが裏目にでて有事なのに何をやるにしても決まらない決められない。
日本で物事が進まないのは民主主義だからとかではなく、単に金をケチってるからですね
高度成長期なんて普通に金で解決されるのが普通でした
(成田空港工事反対みたいに政治思想が絡む場合を除く)
高速道路計画自身は、前からあったけど。金がなくて、なかなか進まなかった。
戦時中に進むのが不思議だけど。戦時中だからこそ推進させたのか。プーチンの考え方が面白い。
成田闘争は、住民への説明不足・対話不足・根回し不足が根本原因なのに、政治闘争が主原因と21世紀になってから話が変わってしまった。その結果、成田闘争の教訓は失われた。
現代の日本は反対派を無視・軽視するから、よけい失敗する。「へんじゃない?」「問題がある」と指摘しても、反日とか、プロ市民とか、レッテルを張り、馬鹿にして無視して、予想通りの失敗をする。
ウクライナ戦争とその議論でさんざん見たけど、何も学ばない。民主主義らしく多数決でゴリ押し。
>現代の日本は反対派を無視・軽視するから、よけい失敗する。「へんじゃない?」「問題がある」と指摘しても、反日とか、プロ市民とか、レッテルを張り、馬鹿にして無視して、予想通りの失敗をする。
リニア新幹線はその典型ですね。まあ、JR東海幹部のハラは赤字のひどいJR他社のために溜め込んだ金を吐き出させられるんじゃないか?その前に自分で”自分のために”使ってしまいたいというところにある模様。従って成否なんか興味がない。実際、トップが”黒字になる事業じゃない”と漏らしてるくらい。
貯めた金だって不平等、不公平な国鉄分割によってインチキに貯まった金なんだし、「俺の金だツラ」するのも怪しい話。
成否に拘りはなく会社の金を使うこと自体が目的な上に、亡首相が”国の金を貸すし国が便宜を図る”と言い出したので話は大きくなるばかり。結局のところ、工事の技術的な問題はもちろん、リニア自体の実用化技術にも未解決な問題があるそうなので、電鉄らしく走りながら考えるという奴、何兆円もの金を融かし、その河下はどなたの懐なんでしょう?というお話。
何でJR東海が他社に金出すんですか?
妄想バカなんですね…
JR北海道を始め、開業当初から赤字体質でどうにもならないところが、想定以上に赤字を溜め込み赤字路線をどんどん切り捨ててはいるもののそれでもどうにもならず設備投資やメンテナンス費用、人件費をケチった挙句、事故の多発に苦しみ、貧して鈍してる。
でも税金を突っ込んだり単に路線縮小していくと「バラ色の国鉄分割民営化」の嘘があからさまになるから、やりにくい。
そこで、別会社ながら、「伝統の奉加帳方式」※で開業当初からぼろもうけが約束され現実にぼろもうけしているJR東海に国から適当な口実と適当な形態でカンパしてやれと言われるのを恐れてる。偉い人は天下り官僚だから見えている。
※業界保護、共存共栄のため、自民族議員と監督官庁がお祭りの寄付宜しく、左前になった企業に”おたくはいくら”という具合にカンパさせること。単純に損じゃないの?というのは単純で文科省検定済み教科書「政経」の「超過利潤」をよく読むとよろし。死にそうな会社を死なない程度に稼がせるとき、単純な競争下にあるときよりもトップ企業と続く会社は余分に儲けることができる。これが超過利潤。従って損して得が取れる。ただし、JR東海とJR北海道他は競争状態にないから旨味はなく、恐れたのだ。
対話不足って具体的に何をどうしろと?
空港の場所は動かせないんだから金貰って出て行くしかないでしょ?
アカの、政治闘争でしかないよ
成田空港問題は、最初は単純に住民への説明不足・対話不足・根回し不足が根本原因だったんですよ
一言で言うなら買収側が騙まし討ちの的な買収を仕掛けたのが問題の始まり
で、その問題が拗れたところにアカの集団が目を付けて問題を暴力的に過激化・長期化・精鋭化させていったのが事の流れ
もし、興味があるなら解説動画とかもネットにはあるので見てみる事をお勧めします
日本は土地の起伏が激しく地権者の立場が強く買収するのが難しいのが原因なので、
平地に道路つくるだけならクッソ早いですよ。
復興動画みればわかりますが、一日で崩れた道路の張り直しを完了させます。
高速道路の張り直しも早いです。伊達に年度末に無駄に穴掘りしてませんw
民主主義国家であるのでその最初の地権者との交渉と環境アセスメントに多大な時間がかかるのですが。まあこれは仕方ない民主主義の経費のようなものです。
本邦では、高齢過疎化に伴い僻地が無人になったり、土地自体が不良資産になるケースは激増しています。相続争いも、田舎では奪い合いから押し付け合いに変容しているケースばかりになってきました。土地管理の責任を負うことが、個人では不可能になってきているからです。
現在は暇な人さんの仰る通り地権者の立場が強い状況が主流であり、押し付け合いは未だ局所事象でしかないでしょう。しかし一方では民主主義なのに”民“が居なくなり、資本主義なのに資産が不良資産になる、という状況が噴出しているわけです。
人口減少に伴い、将来的には“押し付け合い”が優勢となる可能性すらあり得ると考えています。さあて、どうなることやら?
”負”動産問題は、近年になってやっと法律が少しづつ整備され始めましたね
ただ、グチャグチャになってる権利問題の解決には法整備がもっと進んでも相当長い年月が必要でしょう
”負”動産問題の解説とかを観てると眩暈がするほど無責任な売買が行なわれていたのに驚愕しますね
最終的には個人所有ではない公用地になるしかないのですが、公費も人員も全く不足しています。管理不十分で崖崩れや水害の原因になったり、有害動植物の温床、酷いケースでは鉱山跡地で鉱毒の流出に繋がったりしています。
法整備が進み、機械を導入してAIやドローンの技術が劇的に進歩したとしても、現状では人手不足の進行に追い付けると思えません。取り返しの付かない放棄地だらけの国家になってしまうのではないかと危惧しています。
自然豊かな土地にはなると思いますが…
双方の陣地構築能力の差が損耗率の差に繋がり、その結果が今の戦況なので、双方の被害には大差があると思われます。
サルジニーの認識している戦果と被害は正確ではないかと
しっかりとした要塞線はきっと存在しないだろうなと思っていたけど予想通り過ぎて全く驚き無くウクライナの通常運転だなと。
とりあえずは嘘辞めて現実見る所からウクライナの上層部は始めないと、余りに前線で戦う兵員が憐れだしもう組織としてというか国として色々破綻しているとしか思えない。
本当に仰る通りです…
ウクライナ上層部が英雄のように担がれてますが、実体との落差が大きすぎるんですよね。
ウクライナ前線歩兵は敢闘しており、ウクライナ上層部は無能だなと思いながら眺める事があります。
いつしかポポフ少将が汚職か何かで解任されていたけど、罪状が資源を要塞建設に急遽流用したことだったかな
本人も罰せられると分かっていただろうけど柔軟に動いた結果ウクライナを防ぎ止める一助になった
>「ロシア人は手段を選ばないが、我々には合意されたプロセスも、強制的なプロセスも、必要な装備を購入するためのプロセスもなく、我々が民主的なプロセスを模索している間にロシア人は要塞を建設している」
プロセスを理由にするのはどうなんでしょうね
非常事態であるから政府・軍に強い権限が与えられているはずなので、上意下達と適切なリソースの割当て、そして責任を持って確認を行う事が行われていれば問題ないはずなんですよ
資金の横領・盗難や、行われたはずなのに行われていない工事、嘘の報告書などは組織・文化・司法の問題なので民主主義であるかどうかは全く別の話ですし
極論、ウクライナ政府と官僚組織が無能であるという事になってしまいます
>我々が民主的なプロセスを模索している
極めて空々しい言い訳ですよね。現在、戒厳令敷いて野党とメディアを統制し選挙も潰し、政敵らへの逮捕や白色テロも散発、ハイエース動員が普通とユン大統領が羨む事態なんで、民主主義だからだの環境規制だののはヘソがお茶を沸かすどころか、ウクライナに夏が来ちゃうレベルの強弁でしょ。
単純に、上から下まで派閥やら役人やら議員やら大臣やら地域ボスやら業界ボスやらが入り乱れて利権争いをしていて纏まらないというのを「民主的プロセス」と嘯いているというのが実態でしょう。これに資材と労働力と仕切りの不足が加わり、最後には、どうせ勝てないし敗けた方がマシまであるし俺らがどうなるかこそが大事(なら不正蓄財一択)という話でしょうねえ。
先日、アサド政権が意外なほど根腐れしていて、HTSらの攻勢に対し軍も住民も政権支持をぶん投げて一気に崩壊しましたが、ウクにも似たところがありそう。ま「信無くば立たず」ですよ。
出典:Сухопутні війська ЗС Україниの写真。
「なるほど。退職後にコツコツと自分で建てたログハウスですかあ。椅子まで木製でステキですねえ」
と言いたくなるような代物。とても重砲の近接着弾に耐えられなさそう。
「ロシアの塹壕訪問」みたいな写真も見てみたい。
ドローンが多用される環境に適応した要塞線を全戦線に短期間で多重に構築するということ自体がウクライナのリソースでは不可能に近いと思います。開戦当初からそれを目指し、23年の反攻作戦も断念していれば専門職の不足込みでも可能性はあったかもしれませんが、それは国内外双方で政治的に許されなかったでしょう。
大規模な汚職や非効率(記事内で言及されている木材を一例に挙げれば、最安値なのに調達先に選ばなかったことを汚職と糾弾されることが多い国有林管理組織は、地理・軍事的事情を考慮した資源配分をする訳でもなければ、受注後の配送を手配・保証する訳でもない)は確かに存在するでしょうが、国土を横断する運河を造ろうと言っているに等しい規模のプロジェクトを総力戦の最中に余裕が無い側が、反攻失敗後の数か月で完了させますというのがまず夢物語かなと。
デジタル変革相に関しては、彼の職務は全般的に他組織の領域に踏み込むものが多いですし、彼の経歴的にもOP幹部との対立自体はあるでしょうが、それがドローン調達混乱の根本的な原因かは疑問です。
軍におけるドローン調達は世界的にまだ効率化されていないという印象がありますが、ウクライナでも少なくとも国防省と戦略産業省が独自の仕事を行っているので、そこにもう一つの軸を加えることそのものが効率化に繋がるとは思えません。
デジタル変革相個人の能力、あるいは調達経路に拘る必要が無い立場でのみドローン調達が成り立っていたというのも現実的ではありませんし、仮にそうであっても彼を適切なポジションに移動させる機会は23年末までに何度でもあったでしょう。
塹壕と要塞を築くということは自国の国土に
戦争以外では役に立たない構造物を設置して土地を利用しずらくするものですから
ここに軍事的に要塞があればと思っても建造は難しいと思います。
それゆえNATO側は機動力や空軍力を重視し要塞不要な戦闘方法を長きにわたって研鑽し
兵器類もそれを目的にして開発してきた様に思います。
今のウクライナの状況にその目的で開発された兵器がマッチしているか疑問であります。
重要な本質を突いていると思います。
我が国でも基地反対運動がありますけど、プロ市民の扇動行為の要素だけではなく、自国の土地である以上、プラスマイナスの経済効果など有用性の葛藤も重要です。災害シェルターのように、集会所や備蓄施設としても活用出来るものであってさえ、災害が無ければ余計な経済的な負担でしかありません。
ましてや、戦時にしか実際に使えず、戦時でさえ敵が迂回したら価値を大きく減じてしまう塹壕や要塞は、葛藤があって当然の存在だと考えられます。むしろ、併合宣言した自国領土に躊躇なく防衛線を建築する露が異様な存在だと思えます。
挙げられている理由は劣勢の理由ではなく敗戦の理由だ。ウクライナ国家はソ連の優れていた部分を全て投げ捨てて西側の悪い部分に縋りついた。ウクライナ兵はソ連兵の頑強さは受け継いだが「ベンチがアホやから戦争は出来へん。」結果は見えている。戦争に勝つなどという妄想は早く捨てて人命を優先したほうがいい。ウクライナ兵は自分で戦争を終わらせる時が来ているのではないか。
以下の話はどのくらい、実相を反映しているのかな?
「キエフは数千万フリヴニャをかけてポクロフスク近郊に重要な要塞地帯を建設したが、「勇敢な者」は一発も発砲することなくウクライナ軍からそれを盗んだ
▪ウクライナ軍司令部は「中央」部隊のロシア軍に強力な要塞地帯を提供した。
▪ 「ポクロフスク近郊に、彼らは数千万フリヴニャをかけて、ようやく重要な要塞地帯を建設したが、司令部による不適切な管理決定のため、そこに我々の兵士を派遣する時間がなかった」と、キエフの有名な宣伝家ブトゥソフは語った。
➖ 「現在、戦術的に重要な要塞地帯は、戦闘なしですでに敵に占領されている。軍司令部が1人も派遣する前に敵はそこに侵入した。その結果、数千万ドルが費やされ[そこでは多くの作業が行われ、正しく選択された陣地、準備された防衛線、ドローンや砲撃からの十分な防御]、我々の司令部はこの要塞地帯全体をロシア軍に引き渡した」と彼は付け加えた- RVvoenkor」
12月12日午前7時33分 @Zlatti_71によるX投稿
・「勇敢な者」は露軍の部隊の名だろう。
・程度は別にしてそこには塹壕線があったのだろうし、そこを護る守備兵が碌にいないか逃げ出して、あるいは投降したので露軍がやすやすと手に入れたことは本当なんだろう。
本当に塹壕なんているのかな。
第一次大戦と同じことやってる。
地雷隙間なく設置しながら下がればいいんじゃないか。
攻めてるロシアだってろくな塹壕作ってないと思うよ。
守ってるから塹壕必要になる
砲弾ドローン爆撃から身を守るには塹壕がないと厳しい
遮蔽物がないと降り注ぐ榴弾で兵士は全滅してしまう
もしくは都市に籠って抵抗すればその限りではない、実際ウクライナは都市に籠って抵抗してる。
シリア軍はなんでこれを行わなかったのか・・・
正規軍が大多数の住民に恨まれているから、若しくは進撃速度が速すぎて住民避難が追いつかなかったから…など考えられますね。
状況から見るとそもそも抵抗する意思がないとしか…
ロシアは塹壕を滅茶苦茶な速度で構築してますよ
だからウクライナ軍は、一度取られた領土は全く奪還出来ないのが続いている
クルスク侵攻でも驚愕の速度でロシア軍に塹壕構築されたのでウクライナ軍の侵攻は止まってしまった
なんかせっかく作った塹壕が守備兵が嫌がり逃げ出しそのままロシアにとられたという話を見たのだけどマジなんだろうか
折角要塞作っても誰も守らないほど士気下がっているなら長くはもたないきがする
『要塞建設が遅れた原因について「大統領府が2023年に多くの領土を奪還できると考えていため」「反攻作戦が失敗して慌てて要塞建設を開始しても調整不足と汚職によって遅れが生じた」と述べ』…。いやはや、言葉がありません。「負けに不思議の負けなし」とは昔から言いますが、こんな有り様ではウクライナが勝てるわけがありませんね。むしろ、こんな状況でよくここまで持ちこたえてきたなという思いの方が強まります。前線の兵士の勇敢さには頭が下がる思いですが、ゼレンスキー大統領以下ウクライナ指導部の無能さときたら…。
ロシアは冷戦中の塹壕掘削機を
大量に温存してたんで、あんな速さで陣地作れるのは
世界でロシアか中国位じゃないですかね
中国も駐在経験ありますが、
地鉄や高鉄を恐ろしい速さで延伸してました
日本も名阪国道作った頃は
昼夜突貫の人海戦術が使えましたが
3Kとか働き方改革とか言い出したら無理よね
日本はむしろ陣地構築を重視しているほうで、夜間に暗視装置のみで7時間以内に陣地構築する訓練とかしてるけどね。
陣地構築用の重機も自前で持ってるし。
広範囲な陣地って話ならそもそも日本にそこまで幅のある場所がないので…
>日本も名阪国道作った頃は昼夜突貫の人海戦術が使えました
過日の東京五輪で、突貫工事して過労死出してたじゃん。
昔は公共投資が更なる産業発展に繋がり乗数効果が大きかったのだけれども、今は産業発展に繋がるはお題目で公共工事自体が目的になってる(工事のための工事)んで、突貫工事で早く作ることに意欲もわかないわな。今でいえば資材も工賃も上がってるから、予算の縛りで突貫工事は無理。ついでに言えば、建設土木運輸の賃金は安いから従事してる熟練労働者の数も減り年齢も上がってますます無理。
金も希望も将来もない衰退国には、高度成長期たけなわの「五輪に間に合わせよう!」の新幹線、東名高速、東京タワー?、首都高建設の熱はもうないわな。
穴掘るにしても地下にはいろいろあるし水だって湧くしで情報持ってないとダメなわけでロシアは事前準備してたって事だよね