ウクライナが日々撃退しているイラン製の自爆型無人機=Shahed-136が米国や中東諸国に問題を引き起こしており、ドイツのディフェンスメディアは9日「どうして安価なドローンが高価な装備を破壊できるのか?」という記事の中で、米国や中東諸国がShahed-136に対処できない理由を説明した。
参考:Contesting the Air Littoral – Air University
参考:低高度空域と航空作戦との関連性―ブレマーらによる「航空拒否」概念の検証―
参考:Warum billige Drohnen teure Dinge zerstören – und wie man damit umgeht
制空権はブルー・スカイで決まるという伝統的な概念はもはや時代遅れ
イラン製の自爆型無人機=Shahed-136やFPVドローンのような小型無人機がウクライナで成果を挙げたため、世界中の国々に「特性の異なる脅威を単一レイヤーで対処する難しさ=多層式防空システムの重要性」「Shahedのような安価な脅威の登場=低空域で対処すべき目標の増加」「前線に大量投入される小型ドローン=低空の戦いの成立」といった課題を突きつけ、米シンクタンクのアトランティック・カウンシルは2022年8月「ハイエンドの有人機が制空権を確保できても有人機が飛行する高度と地上の間に広がる“エア・リトラル=Air Littoral”の戦いは別ものだ」と指摘。

出典:U.S. Air Force photo by Eric Dietrich
米空軍のアルヴィン参謀総長も2024年3月「以前のように航空戦力を増強し『何日も何週間も制空権を維持する』というのはコスト的に無理がある」「必要な時に必要な分だけ『空を支配する』といった現実的で手頃なコストのアプローチが必要だ」「空の心配をすることなく『恒久的に軍事作戦を実施できる』という考え方から転換しなければならない」「空を支配するために制空権を握るのではなく、他の戦力と協調するため空の支配が必要になる」と言及、スライフ副参謀総長も2024年7月「小型で安価な無人機が航空優勢の定義をどのように変えるか再考する必要がある」と述べた。
“我々は1953年以来、米国人が空爆で殺されたことはないと主張してきたが、もうその主張を繰り返すことは出来ないだろう。制空権とは実際にどのようなものかという疑問が湧いてくる。1953年の鴨緑江上空3万フィートを飛行しているように見えるのか、それとも手榴弾をぶら下げたクアッドコプターが3,000フィート以下を飛行しているように見えるのか、答えはその両方だ。手榴弾を搭載したDJI製のドローンを見つけるためF-22を出撃させるわけにはいかない。実際の航空優勢がどの様なものなのか、それをどうやって達成するのか、より広範な定義について考えなければならない”

出典:U.S. Air Force photo by Courtesy photo
“第二次世界大戦が本格的に勃発する前、戦いの輪郭が形作られ始めた(スペイン内戦など)のを見ることが出来た。第三次世界大戦が起きないことを願っているが、もし勃発するなら現在のイスラエルやウクライナなどで戦いの教訓が形になり始めているのではないだろうか。だからこそ我々はそこで何を学べるかに強い関心を持っている”
ダルトン空軍次官補も「国防総省、特に空軍省では歴史的に『量よりも質を重視した能力の優れるプラットホーム構築』に重点を置いてきたが、我々が直面するかもしれない戦場で『如何に侵入するか』『如何に敵を混乱させるか』を考えた場合、量自体に独自の質がある可能性がある」と述べ、スライフ副参謀総長も「ネットワーク技術や自動化技術の進歩に加え、AIの登場で空軍の常識的な考え方に変化が生まれている」「もはや1人のパイロットが1つのプラットホームを運用するのではなく1人のオペレーターが高度の自動化された複数のプラットホームを運用することだ」と指摘。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
米空軍大学も2024年9月「エア・リトラルをめぐる争い」という報告書の中で「小型無人航空機システム、移動式防空システム、そして自爆型ドローンの普及は戦争の性格を急速に変貌させており、米国の敵対者は空域を争うための新たな手段を手にしている 。制空権はブルー・スカイ(戦闘機や爆撃機が通常運用される中・高高度のこと)で決まるという伝統的な概念はもはや時代遅れだ。たとえ空軍がブルー・スカイにおける制空権を獲得したとしても、それ以下の高度の空域、つまりエア・リトラルと呼ばれる領域は依然として争われたままだ」と警告。
“米空軍は過去の紛争のほぼ全て制空権もしくは航空優勢を維持してきた誇り高い伝統がある。過去一世紀の大部分において航空制御はブルー・スカイ、つまり戦闘機や爆撃機が運用される中・高高度での戦いで決まると考えられてきた。このブルー・スカイでの優位性を維持するために、空軍はステルス技術や精密誘導兵器に多額の投資を行ってきたが、中国は先進的なレーダーシステムを開発し、世界最大級の先進的な長射程地対空ミサイルを保有しており、米軍機が高高度の聖域を享受することを拒否するのに十分な能力を備えている”

出典:Pratt&Whitney
“さらに伝統な航空戦力主義者らは将来も過去と同じようになると考え「次世代航空機技術への継続的かつ高額な投資によって優位性を奪還できる」と想定している 。しかし、このブルー・スカイ・バイアスは「航空制御がもはやブルー・スカイの争いだけで決まるものではない」という点を見落としている。ロボット工学、AI、マイクロエレクトロニクスなどの画期的進歩により、大量、小型、安価かつ致死性の高いシステムをエア・リトラルに投入することが可能になった”
“エア・リトラルの戦いは過去の軍事技術革命とは異なり、政府主導ではなく民間セクターが技術的進歩を牽引している 。これらのデュアルユース技術は安価で操作が容易なため急速に普及した。中国のDJIは世界最大の商用ドローンメーカーであり、中国軍はこれらの技術を自律型スウォームなどによる消耗戦に統合しようとしている。従来の航空機は高価で数に限りがあり、燃料や人間の持久力の限界から「空域の占有は一時的なもの」であったが、大量のドローンでエア・リトラルに継続的な侵入を繰り返せば間接的に「空域の持続的な占有」が可能になる”

出典:GA-ASI LongShot UAV
“米空軍の思考と運用に大幅な修正がなされない限り、このエア・リトラルの制御を敵対者や他軍に譲り渡すリスクを負うことになる 。そのため米空軍は制空権の概念や近接航空ミッションを含む航空戦力の概念を再発明し、航空領域の専門家としての目的と役割を果たすべきだ”
防衛省の航空研究センターも2024年10月「低高度空域と航空作戦との関連性:ブレマーらによる航空拒否概念の検証」という報告書の中で「現在のウクライナの状況は最初の大規模なドローン戦争とも呼ばれる状況となっている」「これらのドローンは単なる陸上作戦の支援だけでなく航空作戦においても貴重な存在となっている」「固定翼戦闘機の規模でロシアに劣勢なウクライナにとってドローンはこれを相殺するための貴重な手段となっている」「大型無人機に比べ注目が薄かったドローンは軍事作戦における重要な手段となっている」と言及。

出典:航空研究センター
“ドローンの使用が拡大するとともに、最近ではこれらの活動する高度の重要性が指摘され始めた。既存の航空機と異なりはるかに低高度で活動するこれらは迎撃困難な一方、大量に投入可能とされる。そのため、この高度の使用が今後の軍事作戦に与える影響は大きい。特にロシアによるウクライナ侵略を契機に低高度の空域は、これまでの航空作戦の中心であった固定翼航空機の活動する中・高高度と異なる独自の重要性を持つものと強調されている。エア・リトラル=空の沿岸域とも呼ばれるこの空間の重要性は、いまや米国だけでなく様々な国の論者によって指摘されている”
この話をシンプルに言うと「固定翼機や巡航ミサイルが敵のレーダーを避けて目標に侵入するため低空域を一時的に活用することはあっても、地表から高度3,000mまでの空域=エア・リトラルは制空権を確保するブルー・スカイの概念外で、この空域の防御も監視も重視してこなかった。しかし、第四次産業革命とオープン・イノベーションを活用することでエア・リトラルに小型かつ安価なシステムを大量投入することが可能になって状況が変わった」「いくら次世代航空機技術に投資したところでブルー・スカイの概念は時代遅れになっているため制空権を確保できなくなる」という意味だ。

出典:U.S. Army photo by Staff Sgt. Clara Harty
そしてエア・リトラルを争うシステムはDJI製の商用ドローン、軍事向けに特化した無線制御のFPVドローン、光ファイバー制御のFPVドローン、各種徘徊型弾薬、Shahed-136タイプの自爆型無人機など様々だが、これらに共通するのは「Low-cost、Low-altitude、Small=LLS」という概念で、既存の防空システムや有人戦闘機では対処が難しいという点だろう。
F-35のような高性能な戦闘機こそが「空を支配する」と信じている人々は「Shahed-136なんて高性能なレーダーや早期警戒管制機があれば探知や追尾は容易だ」と考えるかもしれないが、ドイツのディフェンスメディア=hartpunktは9日「どうして安価なドローンが高価な装備を破壊できるのか?」という記事の中で、既存システムがShahed-136に対処できない理由を説明している。
Photos have now confirmed the destruction of a AN/TPY-2 Forward Based X-band Transportable Radar operated by the U.S. Army, following an Iranian drone attack earlier this week targeting Muwaffaq Salti Air Base in Jordan. The AN/TPY-2 is the primary ground-based air surveillance… pic.twitter.com/54QyQCxNVW
— OSINTdefender (@sentdefender) March 7, 2026
“イランは湾岸地域にある複数の米軍レーダーシステムを攻撃することに成功した。最も注目すべきヨルダンのムワファク・サルティ空軍基地に配備されていたAN/TPY-2(THAADシステムの主要センサー)の破壊で、カタールのアル・ウデイド米軍基地に配備されていたAN/FPS-132(早期警戒レーダー)も損傷させた可能性が高く、イランは同地域にある他のセンサー施設も標的にした可能性がある”
“正確な状況はまだ確認されていないものの、初期報告によればAN/TPY-2やAN/FPS-132への攻撃にはShahed-136が使用された。なぜ米国と同盟国がShahed-136のような自爆型無人機の脅威に対してこれほどまでに無防備であったのか、そして比較的簡易なシステムが、単一の攻撃で数億ドルもの損害をどのようにしてもたらすことができるのかという疑問を提起している”
Confirmed the AN/FPS-132 phased array radar in Qatar was damaged by Iran, thanks to an incredible image from our friends @planet
Debris from the damaged face has fallen on the roof of the main building and there is water runoff from the firefighting effort pic.twitter.com/AxzteEug7P
— Sam Lair (@sam_lair) March 3, 2026
“基本的にShahedシリーズを含むイラン製の長距離ドローンへの対処は比較的容易であるはずだ。これらは速度が遅く、比較的予測可能な飛行経路をたどり、高度なステルス特性を備えていない。しかし複数の構造的要因により、湾岸地域における遠距離防空は予想よりも困難なものとなっている。この地域の防空システムは弾道ミサイル防衛に最適化されていた。湾岸諸国はイランの主要な脅威と見なしていた弾道ミサイルのリスクに対処するため、高度な早期警戒、追跡、交戦システムに数十億ドルを投資してきた”
“こうした既存のインフラはもちろん無用ではないが長距離ドローンの脅威には適していない。Shahedシリーズは地上からわずか数十メートルの低高度から目標に接近することができる。この種の目標を検知することは最適化されていないレーダーにとって困難な場合がある。飛行高度が低いためレーダーの死角に入ったり、強いグラウンドクラッターに埋もれたりする可能性があるからだ”

出典:U.S. Air National Guard photo by Senior Airman Colin Simpson
“この地域のレーダーシステムは空中の遠距離監視のために最適化されており、低高度を継続的にカバーするのではなく上空に向けられている。そのため高性能センサーが不足してるのではなく、低速で低空を飛行するドローンが侵入してくる低高度のカバー範囲に隙間があり、地形との空間的な位置関係や角度が最適化されていない多くの死角が出来ているのだ。そしてウクライナが配備しているような音響ベースの早期警戒ネットワークといった代替センサーソリューションも存在しない”
“イランの長距離ドローンがこれほどまでに効果的であった理由の一部は、逆説的になるものの2024年と2025年の紛争においてイスラエルがShahedシリーズの迎撃に成功したことにも原因がある。イスラエルはイランの長距離ドローンを目標に到達させることなく、さらに深刻な被害をもたらすことなく何百機ものドローンを繰り返し迎撃することに成功したため「既存の高度な防空システムがあれば迎撃は容易だ」と錯覚してしまったのだろう”

出典:Israel Defense Forces
“実際のところイスラエルの成功は地理的条件に大きく依存していた。イランから発射したShahed-136がイスラエルに到達するためには最大10時間の飛行時間が必要で、さらにイスラエルの国土の狭さは攻撃方向の予測を容易にし、これがShahed-136の迎撃を可能にした。イスラエルと連合軍の航空機はイスラエル領空に到達する前、ヨルダン上空で飛来するShahed-136の大半を迎撃した。紛争がイランの直接的な隣国に拡大した現在、これらの地理的優位性はもはや適用されない。Shahed-136の飛行時間ははるかに短くなり、湾岸の広大な空間を防衛網をすり抜ける死角の多さに繋がる”
“米国と湾岸諸国は飛来する長距離ドローンの迎撃を有人機に依存しており、この地域の地理的条件を考慮すると十分な保護力を期待できるのは航空機による迎撃で、F-15EやAH-64による第一層防空は飛来する多数のドローンを迎撃できるだけの能力があるように見えるが、残念ながら一部のShahed-136はこれを突破してしまう。その場合は地対空ミサイルシステムが第二層防空を提供することになり、多くのアナリストが指摘するように湾岸諸国は低コストで安価な運用に適した拠点防空システムを持っていない”

出典:Brave1
“米国もC-RAMのような適切な資産を限られた数しか配備していないため、第二層防空での迎撃は非常にコストがかかる可能性が高い。これらの高価なシステムの使用が費用対効果に優れているかどうかは明確ではないものの、それでも米国はAN/TPY-2やAN/FPS-132への攻撃を防ぐため、パトリオットシステムの迎撃ミサイルを何十発も使用する用意があったはずだ。ただし、こういった迎撃の試みは高額になり、消費された弾薬は生産のリードタイムが長いため補充が困難になる”
“米国も湾岸諸国も長距離ドローンを迎撃するためパトリオットシステムを補完する、専用の対ドローンシステムの取得に関心を持っていたが、調達プロセスに時間がかかると判明し、何の備えもないままイランと戦争が始まって防衛能力にギャップが生じることになった。さらにヨルダンとカタールはウクライナ支援のためゲパルトを手放してしまったことも記憶にとどめておくべきだ。もし手放してしまった75基のゲパルトがあればShahed-136の迎撃に役立っていただろう”
“以上の教訓は「長距離ドローンによる大規模な脅威」を撃退するに必要な防空アーキテクチャの要件を浮き彫りにしている。第一に各国は効果的な第一層防空を構築しなければならない。この任務に有人機は適しているものの迎撃対象のコストが安価なため運用コストが高くつき、費用対効果の高い空対空ミサイルと組み合わせた大規模な無人機戦力の方が好ましいだろう。第二に各国は第一層防空を突破した長距離ドローンを撃退するために、1回あたりの迎撃コストが手頃な拠点防空システムを導入しなければならない”
“射程が長くなるほどコストが上昇する傾向があるため、これらのシステムは必然的に拠点防衛へ特化することになり、第二層防空はエリア全体をカバーする必要はない。それよりも重要なのは冗長な防衛線を設定することだ。この方法でいくつの目標を防御できるかは国家が拠点防空システムにどれだけ投資する意思があるかにかかっている。
“第三に国家が全ての高価値目標に拠点防空システムを導入するのは現実的ではないため、民間部門からの支援を必要とするかもしれない。民間航空交通を脅かす超小型ドローンを空港が独自に撃退すべきかどうかが議論されているように、大規模な産業企業や複合企業にドローンの脅威に対抗する防衛能力の取得を許可するか義務付けるべきか議論する必要がある。これは防衛の民営化が目的ではない。ドローンの脅威がますます拡大し、戦争において民間インフラがドローン攻撃の標的となることが増えていることを考慮すると、軍隊だけでは必要な保護を保証できない可能性があることを認識するためだ”
“最終的には「飛来するものを全て撃ち落とすことができる完璧な対ドローンソリューションは存在しない」という事実も受け入れなければならない。ウクライナの事例は、豊富な経験があっても常にギャップが生じる可能性があることを示している。90機のドローンが飛来する日であっても操作ミス、運、技術的問題、その他の状況によって個々のドローンが突破してしまう場合があり、これが防空の本質だ。したがって、防衛的要素を常に他の能力で補完することが極めて重要だ。理想的には攻撃が無意味であると示すことで敵対者を抑止するか、抑止の試みが失敗した場合には敵国領土内で行動できるようにすることだ”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
実際に対応を検討するのは国家の国防当局者なので一般人に出来ることは何もないが、エア・リトラル空域の重要性、DJI製の商用ドローン、軍事向けに特化した無線制御のFPVドローン、光ファイバー制御のFPVドローン、各種徘徊型弾薬、Shahed-136タイプの自爆型無人機が将来の戦いにもたらす影響力を軽視していると今後の戦争の見方を大きく誤るかもしれない。
次世代戦闘機への投資が無駄になると言わないが、航空戦闘における有人戦闘機の役割や存在感は今後低下していく可能性が高く、この高価なプラットホームは戦争の主役ではなく数あるアプローチの一要素でしかないと思っておくのが妥当だ。

出典:GlobalCombatAir
まぁ、日本が開発に関与しているGCAPなどの次世代航空技術への投資を「ブルー・スカイ・バイアスだ」「制空権はブルー・スカイで決まるという伝統的な概念はもはや時代遅れだ」といわれて気分が悪くなる気持ちも分からなくないが、何事も変化とバランスが重要で軍事トレンドについていかないと取り残されてしまう。
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※アイキャッチ画像の出典:IMA Media 演習に登場したShahed-136





















記事内にもありますがドローンの飛行距離が長ければウクライナのような多層の防空システムが機能しますけど、湾岸署国とイランはかなり近いですからすぐ駆けつけられる有人機でないと対処難しいですよね。
発射機潰してまわるのが確実ですが弾道ミサイルと違って隠しやすいですし、今後もレーダー施設などの重要な目標に被害が出続けると思います。
ピックアップトラックをカタパルト代わりに走らせながら発進することができます
離陸用のミニ推進ロケットを付ければ、地上に置いた鉄のフレームも発射でき、超大ロケット爆竹と同じ難易度になるだけだ
生産、貯蔵、輸送施設、作業員に打撃を与えることが重要だろう
しかし、イランのように頑丈な岩山の中でダンジョンを掘る敵に対しては、これも実行するのは難しい
イランの地下施設については空爆もあるでしょうが限定的な地上部隊の投入は必要でしょうね
但し個人的にはセンサーで穴蔵見つけたら山の上に降りたドローンオペレーターが穴の中にFPVドローン突っ込ませまくるくらいで良い気はします
基地外にパトロールや待ち伏せをする兵士が全くいないわけではなく、オペレーター自身のリスクは甚大で、ヘリコプターや輸送機自体がその内陸に突っ込んでくると撃墜される可能性も高い
基地内には巡航ミサイルを仮想敵とする隔離ドアもあるだろうし、数キロの爆薬では足りないだろう
核兵器を使用したり、相手が物資を使い果たしたりしない限り、大規模な陸軍がそこに到着する必要があると思います
記事で言ってることは逆です。
昨年のイスラエルの場合、飛行距離が長かったから第一層だけで殆ど補足して対処出来た。
今回は飛行距離が短いせいで、多層防空の重要性が明らかになったと言うこと。
まあ、元々WW2の敗戦国とソ連は多層防空の重要性は身に染みているのですが。
シャヘド等への拠点防空には有人機の代わりに対ドローン自爆型迎撃ドローンの方が即応性やコスト面で有効かもです。
本邦もR8年度予算で自爆型の「レーダーサイト防衛用UAV」を取得予定ですが、低速の迎撃対象と単体でのコスト差が大きくなく、備蓄に加え情勢に応じての緊急増産性を有するものが理想的かと思います。
経験積んで最適化進めたウクライナも電力網崩壊してますので、これが新しい戦場のパワーバランスかも知れませぬな
かつての戦艦の時代の終わりのように
ロシアもいずれ同じようなことになるかな
盾よりも矛が勝る時代…ただし、盾の質をもってしても矛の数を防ぎきれないという意味において。
これが変わらぬまま人類が「あくまでも自由」を貫き続けるならば、先にあるのは「唯一最後まで狂い続けた者と、その他全ての未来の敗者」なのかもしれません。
逆に言えば国力の劣る日本としては有効に活かしたいところだけどなぁ
投資して供給する側になれないもんかねぇ
ウクライナと違って暑いから兵士が機関砲にずっとついてるのも辛そう
記事にもありますがC-RAM構成要素のLPWS(車両へのファランクスポン付け)がもっと頭数あればシャヘドが来てもわりとどうにかなる気がしなくもない
仮に人類史から「イラン」や「ペルシャ」の名が潰えたとしても、「シャヘド」の名は永く残り続ける…?
某チョビ髭みたいに「真の名を云ってはならない存在」扱いにされたのだとしても、むしろそうであるが故に名前が意識下に刻まれ続けることになるのでしょうし。
現状のドローンの優位性は既存のシステムが対応してないが故の優位性であって、この先間違いなく進化、対応してくる対ドローン兵器、レーダー、システム、戦術を考えると結局は落ち着く所に落ち着くと思います。
ドローン側が対抗手段に対応しようとすれば高額化は避けれず一番の優位性失われますから。
退役寸前のゲパルトが脚光を浴びたり、21世紀になっても塹壕戦やってる世界です、イラクの戦力の根幹をたった数日で根こそぎ奪ったのは戦闘機と爆撃機です。
結局はトータルバランスなんだと思います。
自己訂正、イラクじゃなくてイランです。
いやいや奪われてないでしょ
3月11日、バーレーンでは少なくとも4回の爆発が発生し、ドバイとアブダビの空港やオマーンの港が襲撃され、イラクのクルド武装も打撃を受け、カタールでは3回にわたってミサイル攻撃の警報が発令され、海峡を通過しようとしたタンカー少なくとも3隻が打撃を受けた……
シャヘドをチープな武器として過小評価するのはいい加減やめたらいいのに
なんなら戦闘機1時間飛ばすコストで1機、下手したら数機作れてしまう
結局ウクライナのインフラと湾岸諸国の防空ミサイル網はこれで壊滅したわけで、恐るべき兵器だと思うよ
イランやロシアは防空システムの性能が西側よりも格段に劣ってたから普通に防空叩かれて国内のインフラや施設をボコボコに叩かれたけどね
ベネズエラなんか導入した防空システムがロクに機能しなかったし
その様な評価をすると、付加価値が高いとされる兵器を作る企業と、それを運用する国家の価値が下がるのでは?
一番価値が高い兵器は使い続けられる兵器じゃないかな
ロシアや中国だけでなくて米軍も採用しているとなると、ある意味自爆ドローンの完成形みたいなもんなんでしょうな
AKみたいなもん?
トルコのバイラクタルがスタンダードになるかと思ったけど、戦争となるとコスパになってしまうのよね
一応長期的に空に滞在する無人機というコンセプトは無人版ヘリしかり迎撃にも向いているので、バイラクタル社が既に出してるように自爆ドローン迎撃機として今後またバイラクタルの名前が出るかもしれません
まあドローン黎明期に有効が確認されたから有名になっただけで次々とシャヘド型対策が開発されるなかでバイラクタルが名前になるかはわかりませんが
平和の配当の時代の、不可逆に思える終焉が、「人生が価格に左右される全ての者の財布に殴りかかる」形で告げられました。
後に米国一強に再び帰結するに至ったとしても、それは平和の配当の再来を意味しないでしょう。
米国には最早その意欲もなく、そもそも一強回帰の確約もなく。
俯瞰的には生命生存を維持できるかの競争としても、「現場」においては、糧を得るための価格が真っ当である環境にあり続けられるかの競争なわけです。
今出ている無人機も様々ですが、やはり低価格・低高度巡航ミサイル的な要素を持つ Shahed-136 のようなタイプはデコイと混ぜて数の脅威を膨らませることができる点が大きいですね。
Shahed-136 は徘徊型弾薬の一種でもありますが、航続距離が非常に長く陸続きの戦闘では非常に向いていると思います。
日本の場合は日本海や太平洋である程度制限されますが、小さな軍艦や巡視船あたりから発射できるようになると飽和攻撃が実現できるため、やはり脅威となり得ると思います。
(1) 歩兵装備である DJIクラスのFPVドローン
(2) 徘徊型弾薬
(3) Shahed-136 のような超低価格巡航ミサイル代替
(4) 中高度長時間滞空型航空機(MALE)
(5) ロイヤルウィングマン, CCA
米軍基地のレーダー破壊について、少し気になる点がありまして。
ウクライナ戦争の戦訓として、ゲパルトのような対空砲を配備していたのかという点でしょうか…。
米国=イスラエルが、先制攻撃をしてきたわけですから、相手の反撃を想定していなかったというのは通用しない面もあるのかなと(米兵140人が負傷者したと国防省が発表したようですね)。
日本も他人事ではなく、自爆ドローンは『数の力で防空シールドを貫通してくる』この前提にたって、重要な軍事資産を守ることも考えるべきなのでしょうね(ますます自衛隊は予算増額ですね…)。
防空ミサイルも消耗したでしょうが、トマホークも相当に使いましたね。
日本向けのトマホーク納入にも影響がありそう。
「対シャヘド型」のウクライナの「商機」について、改めて考えてみるとそれを(ウクライナ人が)活かせる土壌は乏しいであろうと。
まず、電力を自国だけで安定的に賄いきれておらず、周辺国から融通してもらっている状況であること。ついでに言えば融通してくれている国との関係も現在よろしくはない。
ただ、リソース面やロシアからの攻撃はひとまずおいといてもそれ以上に、「ウクライナ人の利益」となることを米国や欧州が黙って見ていてくれるのかなと。
今までの支援のカタとして捨て値で召し上げられそう。
支援してやったからまだ作れているのだと。
「商業的には」現地民の民族自決のための存在とはならない、させてもらえないでしょうね。
ウクライナが強いられている争乱そのものと同様に。
もっとも、これらはカネの話であり、世に普及することで周り回る効果とかそういうのは皆無にあらずでしょうけど。
具体的にドローン攻撃に対処するんなら、やっぱレーザーになってくるのかな?
自分も亜熱帯の日本には合わないと思ってたけど、雲よりしたを飛ぶシャヘド型への対策ならレールガンより実用性高いのかも
どちらにせよ今は兎に角実物が必要だから、ガンガン実験して実戦配備を早めて欲しい
正直このイランの戦略、最初は死活攻撃で最後を迎えるつもりなのかと思いましたが、イスラエル以上に米軍を狙うという戦略のおかげで初めてイランが有効に出血させられていると思うと驚きの結果ですね
イスラエル自体はダメージ少ない中でヒズボラ相手に切り替えて戦いそちらがどうなるか状態ですが…アメリカというか敵対したトランプ政権へのダメージは当初の想像以上に大きなものとなりそうです
と言っても既に手配してるように、長期化するなら対策もすぐに取られて戦況的にはイランは確実により劣勢になりますが。まあ国家存亡の戦争なら不利だろうと、地上戦か内乱で滅びない限りベトナムよろしく抵抗を決意してそうですが。
しかし…イラン目線で考えると、この1年以内の再攻撃で国家最高権力者まで爆殺して…イランが停戦を飲むためには国際的な安全保障枠組みをウクライナみたいに要求するしかないのでは…
そうでなければ国家滅亡のほんの僅か、1年以内の引き延ばしに他ならないので…
空襲だけでは1年どころか、5年たっても大国が倒れるとは限らない
ましてや、今の米国やイスラエルに1年間空爆を続ける体力があるとは限らない
陸戦に至っては…少なくとも5万の兵力がなければろくな成果は得られない。米国が地球の反対側でこの兵力を維持する能力と決意を持っているかどうかは疑わしい
イランが想定している着地点は、ほぼ「長期消耗戦の後、米軍は戦争を維持し続けることができず退却する」ということだろう
もちろん米軍のすべての物資を使い果たすというわけではないが、中国に対応するために大量に温存しなければならない……残りの使える量は確かに限られている
米が撤退するだけでは高くついたという実績を残すのみの成果となり、次回のイスラエルの攻撃に対応できる体制にはならないのでイランの要求はより高くなるかと思いますね
まあそれが実現できるほどの力をイランが持っているというのも微妙なので、どこで落としどころがつくかは未知数です。
なにせ前回の停戦にそういう明言はなかったとは言え即時の再攻撃ですし、あまりにも初撃で行われた政権中枢への攻撃が前代未聞なので…
イスラエルは米国の物資支援がなければ、大規模な作戦は難しい
そして今回米軍が退却した場合、湾岸諸国は米軍に協力しても満足な結果にはならず、被害を招くだけだと考え、自分の基地を使ってイランへの攻撃を拒否するだろう……
再開戦しても、イスラエルの狭い土地を集中的に攻撃することができる
そして、「合理的な条件さえ与えてくれれば、核兵器を放棄したい。そもそも製造を始めていない」という交渉が何度も残酷にも裏切られた以上……
ハメネイ師は実は核兵器製造に反対する命令を出したことがある。しかし、彼と多くの家族が殺された以上、イラン人は「モラルの高い善人は殺されるだけで、あんな下劣畜生に対抗するには、悪をもって悪を制する覚悟が必要だ」としか思っていないだろう
イラン系のサイバーテロ組織が、Stryker社のシステムを攻撃して、MSの管理ソフトの入った端末の全消去を行ったそうで。
まだデマレベルですが、欧州の決済システムの半分を占めているイスラエルの会社も攻撃を予告されているとか。
AI景気で中東にデータセンターをたくさん作って、第二の石油産業みたいにしようというのも攻撃の的に。
まさに超限戦ですな。
回避運動しながら低空で突っ込んで来る低威力ドローンに対して大型レーダー装置(特に固定型)が対抗するのは困難だと思う。(個人的にはレーザーも見込み薄だと思ってる)
当面の対策としてはレドームに防爆性能を持たせ容易に修理できるようにする・・・とかだろうか?装甲はあったら安心だし。
記事にもあるけど、そのレーザー防空システムに引っ付いてるのが従来通りの中距離レーダー、長距離レーダーでは今と何も変わらんと思いますね
低空の探知能力に最適化された短距離レーダーとレーザーを統合して、大量に配備してネットワーク繋げてメッシュ化
までやらないとキツイと思います
塹壕と機関銃。航空火力の機関銃化がドローンの真骨頂なのだろう。撃ち落とされても人材は減らないし簡易兵器なので製作コストが抑えられる。
対抗側は警戒監視にコストを取られるし、拠点別に防衛装備を置かなければならない。
イスラエルは縦深の浅さの為に多重防御をしていたし低空の攻撃に、ロケット弾に対処するアイアンドームもあった。
防御する地点と切り捨てる地点の選別も。
その点米軍の準備が全然なされてなかっただけであろう。
無人機による滞空警戒や、迎撃ドローンの活用。練習機クラスでのドローン迎撃等方法論はある。
今回の米軍に関していえば、半年前に自分から殴ってシャヘドを見てるし、ウクライナから幾らでも対ドローンの情報も入る。
そして今回も自分から殴りに行ってシャヘドの飽和攻撃は想定外でしたは、あまりにもお粗末ではないかと。
これが相手からいきなり殴られたとかなら理解出来ますが。
斬首作戦とか圧倒的制空権とか既存の分野では強さを見せつけましたが、新規分野での準備の出来てなさは今までの米軍の合理的で対策を過剰なくらいちゃんと準備するというイメージをぶち壊すのに十分だと思う。
イランがこれだけ戦端を広げると思って無かったのでしょう。
大日本帝国の危機感、国体の保持を損ねてしまったんだから、通常の限定戦をする必要は無いし、核の無い報復攻撃の死なば諸共を取ると思ってなかった。
アメリカの戦の想定が甘すぎた。
”「ハイエンドの有人機が制空権を確保できても有人機が飛行する
高度と地上の間に広がる“エア・リトラル=Air Littoral”の戦いは別ものだ」”
この考え方がベースで良いのでは?と思います。
では、“エア・リトラル=Air Littoral”の戦いを誰が担当するのかな?。
場所と時期と場合によって違うのかもしれないけれど。
あと、対空火器/戦闘機/早期警戒組織の全部(低空限定?)が必要だし。
既存の陸/海/空軍のいずれもが関わっているだろうし。
昔のドイツ空軍のように、空軍が野戦防空も本土防空も担当するようになるのかな?。
今回の対イラン作戦を見ると、米軍で一番被害?を出したのは陸軍では?。
自国軍のブルースカイでの優越を前提としていたから。
当面、米国は陸軍が対策の主体になるのかな?。
空軍参謀総長の言い方だと、空軍はやりたく無いようにも聞こえるし。
陸戦の3次元化が生じている。地表面だけでは無く低空も地上戦の範囲で、弾薬レベルの航空機が跋扈する戦場。
前回の攻撃の時は
「イランはシャヘド型の最初に開発した国だが、慢心してロシアの改良機に劣るものになってしまった」
とか言ってた人いたじゃないですかー!。
前回はイスラエル攻撃に全振りしてたのでイスラエルの防空体制の優秀さとアメリカの防空リソースをイスラエルに全振りしてればよかったのが相まって上手くいってただけでしたね
結局、安い兵器に安い兵器で対抗する、という場合に必要になってくるのは、
「人間の力」
であり、人数の力であり、
「人間の目で撃つ」
のが一番安い、トヨタのピックアップの荷台に、機関砲を搭載して、双眼鏡で探して撃つ、みたいなので、まさにそういうウクライナ軍の画像も最後の方に一枚載っているわけです。
しかしまたそこで重要になってくるのは、一般国民に対する
「普通教育」
であり、労働力を移民に頼る、軍事力を民間軍事会社の傭兵に頼る、みたいなのは向いておらず、ドバイに移住した金持ちみたいなのは、いざ戦争となればみんな自国に帰ってしまうわけです。
レーダーも小型で低速、低空の目標をみんな探知しようとすれば、
「野鳥」
まで探知していまいます。一羽の野鳥に地対空ミサイルを撃つ、みたいなことにもなりかねないわけです。
しれこそAIによる監視、AIドローンによる迎撃、AI化した対空機銃
国境から1000km離れている油断もありそう陸軍管轄だから短距離防空のM-SHORADとセット運用とかは必要だね。部分的には艦船のシースキミングミサイル対策と被る面があるから開けた場所に展開して高所へのXバンドレーダー設置か上空からのルックダウンするプラットフォーム作るとかするのかな。
それと電動のシャヘド101も使用されて居るみたいだし洗練されたステルス形状で電動のドローンとか作られたら対策は結構厄介だろうね。いたちごっこはずっと続きそう。
昨日今日のイランの攻撃を見ても報復能力が激減したとは言い難いですね