イタリアは自国の防衛産業に対する波及効果を期待して退役空母ガリバルディをインドネシアに無償譲渡する予定で、レオナルドはファーンボロー国際航空ショーで「インドネシア空軍向けにM-346F Block20×12機を供給する契約をインドネシア側と締結した」と発表した。
参考:Indonesia Set to Receive Ex-Italian Aircraft Carrier Garibaldi on Sept 20
参考:LEONARDO, PT ESYSTEM SOLUTIONS AND THE MINISTRY OF DEFENCE OF THE REPUBLIC OF INDONESIA SIGN M-346 F AIRCRAFT PROCUREMENT CONTRACT TO MEET INDONESIAN AIR FORCE TRAINING AND COMBAT REQUIREMENTS
参考:LEONARDO, PT ESYSTEM SOLUTIONS AND THE MINISTRY OF DEFENCE OF THE REPUBLIC OF INDONESIA SIGN LETTER OF INTENT FOR AW149 HELICOPTERS TO MEET NAVAL ROTORCRAFT REQUIREMENTS
インドネシアに対する空母ガリバルディの無償譲渡は狙い通りにイタリア防衛産業への波及効果をもたらした
Baykarが開発を進めているTB3はTB2よりもサイズが大きいためペイロードが増加し、強力な国産エンジン、短距離離着陸能力、折りたたみ可能な主翼によって空母や強襲揚陸艦での運用が可能になり、これを60機発注したインドネシアでは軽空母導入構想が浮上。

出典:Baykar
フィンカンティエリの関係者も2025年6月「インドネシアは2024年に予備役入り(実質的な退役)した空母ジュゼッペ・ガリバルディの取得に関心を示している」「この件についてイタリア政府と国家レベルの協議が行われている」「ガリバルディの状態は良好で運用寿命も15年~20年残っている」「インドネシア海軍の要求要件に合わせて改修することも可能だが正式協議は始まっていない」と明かし、インドネシア国営通信のアンタラも2025年9月「海軍がガリバルディの取得を検討していると認めた」と報じた。
インドネシア海軍のムハンマド・アリ参謀総長はパオロ・タオン・ディ・レヴェル(PPA)級哨戒艦の引き渡し式典で「防衛能力を強化するためイタリア海軍が運用していたガリバルディの取得を進めている」「同艦は戦闘を伴わない軍事作戦に使用する方針だ」「状況に応じて戦闘任務に投入する可能性もある」と明かし、アンタラも「もし取得に成功すれば2024年10月に退役したガリバルディはインドネシア初の空母になるかもしれない」と報じ、インドネシアのガリバルディ取得は「ヘリ空母」もしくは「TB3を運用する無人機空母」を想定している可能性が高い。

出典:Camera dei Deputati
イタリア議会は政府が提出した「インドネシア海軍に対するガリバルディ無償譲渡に関する法令案」を支持し、インドネシア国防省も20日「ガリバルディが9月20日にインドネシアへ到着する」「スマトラ島最南端のランプン州ラタイ湾を拠点とする」と明かしていたが、この無償譲渡は狙い通りにイタリア防衛産業への波及効果をもたらした。
レオナルドは2026年2月のシンガポール航空ショーで「インドネシア空軍の運用要件を満たすためのM-346F Block20の供給およびサポートに関する協力に向け、PT ESystem Solutions Indonesiaおよびインドネシア国防省と意向表明書(LOI)に署名した」「これはインドネシアの訓練および戦闘能力のニーズに対応するため国防省がM-346を選択したことを受けたものだ」「M-346は国防省が進める近代化計画(Hawk等の旧式機更新)に大きく貢献するだろう」「各当事者は早期の調達契約締結を目指して次の協議段階へと進む予定だ」と発表。
🔴#LDO_PR #Leonardo and PT ESystem Solutions Indonesia today announced, at @FIAFarnborough, the signing of a contract to provide the Ministry of Defence (MoD) of the Republic of Indonesia with 12 Leonardo #M346F #Block20 multirole light fighter aircraft to meet Indonesian Air… pic.twitter.com/4QfkHYdOPl
— Leonardo (@Leonardo_live) July 21, 2026
Breaking Defenseは「インドネシアは意向表明書に署名するだけで『強制力が伴う契約』に署名しようとしない」「今回も署名だけで終わるのではないか?」と報じていたが、レオナルドはファーンボロー国際航空ショーで「インドネシア空軍向けにM-346F Block20×12機を供給する契約をPT ESystemと締結した」「2026年2月のLOIに続く本契約には各種サポート、整備、オーバーホール、訓練能力の現地化および人材育成が含まれ、納入は2030年に開始される予定だ」と発表。
さらにレオナルド、PT ESystem、インドネシア共和国国防省はインドネシア海軍向けのAW149供給とサポートに関する意向表明書(LOI)に署名し、こちらも強制力が伴う契約締結に向けて交渉が始まった格好で、イタリアはガリバルディの無償譲渡がDGK級潜水艦6隻(約4.8億ユーロ)、M-346(約6億ユーロ)、海上哨戒機3機(約4.5億ユーロ)の供給契約に結びつく可能性があると期待している。
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※アイキャッチ画像の出典:Leonardo





















我が国はもがみ型の販売交渉を長らく続けているようですが、そもそも供給能力は足りているんでしょうかね。
あさぎり型の格安移転ないしは無償譲渡をするとのことですが、何らかの商談につながるのかどうか。
10式や16式などの陸自装備を、平地の少ない火山列島という地理的条件の共通性に訴えて、売れないものか。
兵器でなくとも、せめて民生品の販売を。
豪州が今度は「オラが国にも空母を」とか言い出しそう。
F-35Bを導入して、キャンベラ級をF-35Bに対応出来るように改造したら、オーストラリアもライトニングキャリアー保有国になれるよ
議会は、前から言っています。
F-35Bのラインを維持する為にも導入国が増えてくれると良いですね。
インドネシアが本格的に無人機母艦の運用をするんなら、是非日本も協力していきたい
艦隊でのドローン運用はまだまだ未知の世界だし、取れるデータは多いにこしたことはないからね
目標地域大国かつ自国益第一主義なのは分かりますが、
余りにも信用できない相手なので、過分な期待はしたくないです。
オーストラリアは、大昔、空母メルボルンとA-4スカイホークを運用してました。イギリスからの中古だったような。太平洋戦争で日本軍から空襲されたり、最近は中国軍がタスマン海でミサイル演習したりですから、核兵器も欲しいでしよう。
M-346は高価な割にセールス好調だと感じていましたが、こういう取引や国のバックアップも含めて強いんだなと。
→Hawk等の旧式機更新の為にM-346を導入する
Hawkの後継機はT-50じゃなかったの、
ペイロードも速度もT-50の方が性能はいいけど、M-345も導入するメリットとは何があるんだろう。戦闘機としての役割を望んでいるのではなく、軽攻撃機や偵察機としての役割を望んでいるということなのか
確かに西パプアの武装組織には有効かもしれないけど対中国、対オーストラリアを考えるなら少し物足りない気がする。
ポーランドみたいに大陸国ではないし、フィリピンみたいに国内に反政府組織を大量に抱えてるわけではないのに、
→Hawk等の旧式機更新の為にM-346を導入する
Hawkの後継機はT-50じゃなかったの、
ペイロードも速度もT-50の方が性能はいいけど、M-345も導入するメリットとは何があるんだろう。戦闘機としての役割を望んでいるのではなく、軽攻撃機や偵察機としての役割を望んでいるということなのか
確かに西パプアの武装組織には有効かもしれないけど対中国、対オーストラリアを考えるなら少し物足りない気がする。
ポーランドみたいに大陸国ではないし、フィリピンみたいに国内に反政府組織を大量に抱えてるわけではないのに、