オーストラリアのペイン外務大臣とレイノルズ国防大臣は27日から米国を訪問中で、米国が南シナ海で実施している「航行の自由作戦」への豪海軍参加に関する協議を行っているらしい。
豪米閣僚会談で南シナ海で実施している「航行の自由作戦」への豪州参加を協議
豪州は新型コロナウイルスの発生源調査を巡って急速に中国との関係が悪化して以降、矢継ぎ早に対中国対策を打ち出して注目を集めている。
モリソン豪首相は今月1日、新型コロナウイルス後の世界が「より危険で競争が激しくなる」と予測して長距離対艦ミサイル「AGM-158C LRASM」調達に約8億豪ドル(約600億円)、長距離攻撃ミサイルや極超音速兵器開発に最大93億豪ドル(約6,900億円)、大規模な水中監視システム構築に最大70億豪ドル(約5,100億円)、独自の通信網構築のため通信衛星等の宇宙開発に最大70億豪ドル(約5,100億円)、サイバー戦能力の構築に最大150億豪ドル(約1兆1,000億円)など今後10年間で国防分野に約2,700億豪ドル(約20兆円)を投資することを約束した。

出典:public domain AGM-158C LRASM
さらに対中関係維持を優先するため中国が主張する南シナ海の領有権問題に対して豪州は中立の立場を維持してきたが、国連事務総長に宛てた書簡の中で初めて中国が主張に「法的根拠はない」と正式表明するなど急速に米国との足並みを揃え始めている。
米国も防衛装備品の製造等に必要なレアアース確保のため中国資本が独占している重レアアース(重希土類)の分離・精製事業に乗り出す豪企業ライナスへの出資を発表、豪米が協力して米国内に重レアアースの分離・精製工場を建設する予定だ。
このように一気に距離を詰めてきた豪州と米国は現在、南シナ海で実施している「航行の自由作戦」への豪海軍参加について協議を行っている。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Keenan Daniels/Released
米国を訪問中のペイン外務大臣とレイノルズ国防大臣は、米国側のポンペオ国務長官やエスパー国防長官と会談して南シナ海で実施されている作戦への「具体的な協力方法」を協議しており、恐らく航行の自由作戦に豪州が艦艇を派遣する可能性が高いと見られているが、米国が豪州に期待しているのは豪州ダーウィンの活用方法についてだろう。
豪州のダーウィンは沖縄基地やグアム基地よりも南シナ海に近い上、迎撃が困難な中国の極超音速滑空ミサイル「DF-17」が届かないという絶好の立地条件を有しているため南シナ海に睨みを効かせる米国にとっては非常に都合が良い。

出典:negoworks / stock.adobe.com 地図データを元に航空万能論GFが作成
さらに今後実現する可能性が高い米日印豪4ヶ国による中国包囲網の中心に位置するためダーウィンの戦略的価値は非常に高く、ダーウィンから南へ約300kmの地点にあるティンダル空軍基地は現在、豪州が約11億豪ドル(約740億円)の費用を掛けて拡張中で、米空軍はティンダル空軍基地を拠点に開発中のステルス爆撃機「B-21レイダー」を運用すると言われている。
このような理由から豪州は対中国包囲網の要であり、その豪州が南シナ海で実施している「航行の自由作戦」に参加することになれば、中国の目には「豪州を懐柔して切り崩すのは不可能」だと映るだろう。
中国と豪州との関係は新型コロナウイルスとは無関係に少しづつ悪化していたが、もしコロナ発生源調査で中国がここまで豪州に強行姿勢を取らず、インドとの国境未確定地域で軍事的対立を煽らなければ、ここままで急速に豪州が反中国側に回っていたか非常に怪しい。
結局、新型コロナウイルス対応に対する国内外の批判から中国や習近平主席の面子を守るとは言え豪州に対する外交的対応は結果的に、経済という縛りでインド太平洋地域の主要国が大同団結することを防いでいた中国の努力を全て無駄にだけで、香港問題への対応と合わせると中国が失った代償は計り知れない。
果たして中国は、このような結果を招くことに全く気づいていなかったのだろうか?管理人的にそこが気になって仕方がない。
29日追記:豪米閣僚会談の結果、豪州と米国はダーウィン拠点化の強化、ミサイル開発や極超音速兵器防衛技術等の研究で協力を行うことで合意、航行の自由作戦への豪州海軍派遣は見送られた。
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class David Mercil/Released
この中国包囲網については欧州も加わりつつありますね。
今までとは全く雰囲気が違っていて名指しで「敵」認定されつつあります。
中国曰く、中国の香港における政策を支持する国は西側支持より多いらしいですが、この雰囲気を察して一体何カ国が中国支持を堅持し続けますかね?
そしてこの空気を全く読めていない韓国は?
2020年は世界の勢力図がはっきりと見える年になるでしょう。
中共の香港政策を支持してる53か国、殆どは一帯一路の札束で頬を引っ叩かれたか、中共と同じく独裁/権威主義。
札束とかが本質ではなく自由民主主義は普遍的な世界共通の価値観じゃないというだけの話やで。
補足すると、国連人権理事会で中共の香港政策に賛成が53カ国で反対が27カ国。
賛成票はアフリカ諸国だけでも21カ国なので国際発言力を高める為に一帯一路以前から
中共が推進していた対アフリカ政策の為せる技ってやつですね。
人権理事会は中共のロビーや、中東諸国が反イスラエル的な採択を繰り返したり
人権弾圧を行ってる国が理事国になれる現状にブチギレたアメリカが2年前に脱退しており
人権とは名ばかり組織となっています。
ちなみに木主が「わざわざ名前を出している」韓国ですが、採択に参加していません。
もっともイタリアやスペインなどのEU諸国ですら採択に参加していないので何とも言えない所ですけどね。
誰も止めることができなかったんだろうね、反対意見出そうものなら粛清待ったなしだし。というか中国にとって体外関係なんてあまり関係ないんじゃない?どれだけ周りと仲が悪かろうが1党独裁は揺るがない訳だし。
御意!
某、皇紀2600年頃の極東の国と一部被る流れですが、決定的に違う事、根本的に違う事は、、、
(中国の、、、)大本営参謀総長と軍令部長が真っ先に敵前逃亡する事。
大本営作戦課は既に逃亡中!
内乱は内陸部の農民工からでしょうか?
沿岸部の都市戸籍は絶賛!アリとキリギリス状態かもしれません。
習近平配下の党上層は常に権力闘争に明け暮れてるから、対外強硬路線を崩せばあっという間に潰されてお終い。それに権力維持に邪魔な連中を排除する方法としてアメリカと関係が深い江沢民派や金持ち幹部を(アメリカが)締め上げてるから。
軍閥の傀儡である習近平の事だからこれからも積極的に戦狼外交を続ける。既に両国とも開戦準備を進めているから、コロナ情勢しだいで今年中に軍事衝突が有るかもね。
超大国アメリカのみならず、周辺諸国にも喧嘩を売りまくって自分で自分に対する包囲網を作っていくスタイルの中共。
我が祖国がいつか辿った道だね。歴史から学ばない習小熊維尼近平は無能。
拡大したコロナを最大限に利用してコロナ対策支援で各国を懐柔している隙に現状変更を達成したら後はそれほど文句は言わないと踏んでたのかな
実際には各国そこまで甘くなく戦狼外交に対抗する方向にシフトしたと
アジアの国でもない豪州が南シナ海に介入するのは許されない。地域種にに対する挑戦であると見なさなければならない。
米豪遮断を現実に検討しなければならないだろう。まずは豪州の沿岸に中国空母を派遣し、中国の決意を豪州に知らしめる必要がある。豪州の間違った政策を改めさせることが大事だ。
荒らしはやめてくんないかなぁ
かまってちゃんはよそに行ってどうぞ
いらっしゃい。マメですね。
雑過ぎる釣りは極刑に値する!!
とりあえず你去死吧!!
ひねりが無くてつまんない。
核の目標を見直す必要があるとか、南沙諸島にDF-17を配備するとか、はたまたアボリジニを支援してデモを起こさせるとか、もっと意表を突くアイデアじゃないと注目集められないよ。
ハット・リバー公国とかワイ公国の独立運動を独立戦争にするyo☆ミ とかもいいかも。
予告かな?
釣りコメのレクチャーすんなw
アメリカ主導の対中海上封鎖実施準備の為の派遣だろうな。中国はイランと原油と投資の協定を結んだが、地政学的にパイプラインを引くには時間と金がかかるので非現実的。インド洋からマラッカ海峡を経由し南シナ海を通る海上輸送が主軸となるだろうし、ますます海上封鎖が現実となる日が近くなった。
中国は何度も革命が起きてる。
革命の理由はいつも同じ。皇帝が悪政をするようになったから。
もしかしたら、歴史を誇っている割に、歴史自体は読んでないかもしれない。
そういえば、日本のアニメで三国志知った中国人は多いらしい。ホントかね。
もう10年くらい前だが、中華街で飯食ったときに、ウェイターの中国人留学生が
「三国志はゲームとマンガで覚えました」
と言っていた。
四千年の歴史を誇る中国人が、辺境の歴史の浅い日本のゲームで自国の歴史を知るという構図が意外すぎで面白かったので、ゲラゲラ笑ってしまったのだが、ちょっと憮然としていた。
「日本の文化もゲームもすげーなー」というつもりだったんだがなー。
×⇒ 四千年の歴史を誇る中国
○⇒ 三千年弱、二千年強の歴史を誇る中国
カップ麺の日○食品が、社運をかけた新商品のCMで『中華四千年!』それまでの三千年を四千年とキャッチコピーし、大ヒットした結果です。
日本万歳
中国も中国で「真珠の首飾り戦略」の名の下で
世界各国に軍港を建設しているのですから、お互い様でしかない話ですしね。
ダーウィン港の一部を中国企業に99年間貸与する契約はどうなったんですかね?
つまらいですが、誤字の指摘。
>もしコロナ発生源調査で中国がここまで豪州に強行姿勢を取らず、
多分、強行は間違いで、「強硬」か「強攻」のどちらかと思うのですが、どちらでしょうか?
凶行姿勢だったりして
まぁ大日本帝国も似たような事をやったと考えるとあまり中国は馬鹿に出来ないかもしれない
いや恐れるべきは追い込まれた時のアングロサクソンの団結力か
隣国が僅か数十年前に失敗した歴史から学ばない中国共産党は無能。
当時の価値観では別に普通では?
後出しで後世の価値観で裁くなんてことは子供にでもできると思いますよ。
問題の本質はそこではなく、太古と変わらない価値観を引き摺ったまま戦後秩序を破壊し元に戻そうとしていることだと思います。
失敗は失敗だと認めた方が良い、当時の価値観とかは関係ない、上のコメントは特に裁いてはいないだろう、まあ、、日本と同じように中国も失敗すると思われ
共産党が日本の失敗に学ぶことはありえないと思います。
戦争で日本に勝った(ことになってる)から。
ただ、中国が失敗するときは、日本とは比べ物にならないくらい周囲に影響を及ぼすので迷惑。
でも国連をもう少しマシな組織にできるかも。
それはただの決めつけでは?
日本の全てを失敗と切り捨てるのは乱暴だと思いますがね。
次に、中国の行末も結論ありきで断言されてもね。
中国が一体どの日本と同じ道を辿っているのかぜひ教えて頂きたいです。
日本と中国を混ぜる意図は?
印象だけで語ってないですよね?
正しいかどうかはどの国が行ったかで決まる
日本なら全ての行い正しい、それ以外の国が同じことをやってもそれが正しいとはいえない
当時・現地の価値観を無視した歴史考察なんて無意味だよ?
ダーウィンといえば要衝であるにも関わらず中国企業に99年も借してしまうというアホな話があったと思ったが、どうなった?
コロナ、香港、ウイグル、南沙、ダム危機と大洪水、ハーウェイ、食糧危機、経済沈滞。中国の関係するあらゆる部分が同時に臨界点に到達しそうな雰囲気がある。
賛美する取り巻きだけを侍らせている小皇帝に、これらの危機を乗り越えられる能力があるのかな?
そのとおり
明るい未来は大日本帝国にのみ訪れる
ABCD包囲網ならぬAAIJ包囲網? これが実現したなら囲む側と囲まれる側が入れ替わってることになるわけだけど、中国の行動すらも当時の大日本帝国に近付いてるのか。
ぜひ中国共産党の方々には、自分達が”憎むべき国家日帝”のような立ち回りをしていることについてもう一度考えてみていただきたいものだ。
ついでにその事に衝撃を受けて平和主義国家に……ならないだろうな……
“世界遺産ガラパゴス沖に中国漁船260隻、フカヒレ狙いか…自制要求も「公海上で合法的だ」”
世界は、中国の物
>AAIJ包囲網
NATOも入れてJAIAN包囲網とか…
俺はジャイアン~♪ ガキ大将~♪
作戦への参加を検討ってオーストラリア海軍に派遣できるまともな戦力なんてほとんどないやんw