インド太平洋関連

豪シンクタンク、もう米国は同盟国の決定や行動の根拠になり得る国ではない

豪シンクタンクのStrategic Analysis Australiaは17日「米国は同盟国の決定や行動の根拠になり得る国ではなくなり、特定の状況下で目先の国益を狭量的に計算して行動する可能性が高い」と指摘、日本との関係強化を訴え「三菱重工業と汎用フリゲート艦の契約を締結できることを願っている」と述べた。

参考:Defence 2025: Dollars and decisions
参考:Australian thinktank warns of ‘less reliable’ America, high pricetag for AUKUS sub program

米国製システムを直ぐに別のシステムに置き換えるのは不可能だが、それでもリスクヘッジに手をつけないと何も変わらない

豪シンクタンクのStrategic Analysis Australiaは17日、5章62ページで構成された報告書=Defence 2025: Dollars and decisionsを公開し、この中で「世界はトランプ政権によってもたらされた大きな不確実性に支配している」「このタイミングで『かつてないほど主要同盟国の信頼性が低下している』『我々に対する要求が厳しくなっている』と気づくのは本当に最悪だが、それでも新たな現実から目を反らしたり、無視する方がもっと最悪だ」と指摘し、安全保障面や防衛産業面で米国以外のパートナーと協力を深化させる時期が来ていると訴えた。

出典:Donald J. Trump

“現在の米国は「同盟国の決定や行動の根拠になり得る国」ではなくなり、特定の状況下で目先の国益を狭量的に計算して行動する可能性が高い。これは欧州に対する米国のアプローチを我々の地域に当てはめればいいという問題ではない。トランプ政権がウクライナやNATOに対して取っている非常に狭量的で自己利益しか考えないアプローチは1期目にインド太平洋地域でテストしたものだ。当時のトランプ政権は「米軍の駐留は韓国や日本への便宜」と一方的に決めつけ駐留費用の大幅な値上げを要求し、朝鮮半島や北アジアの安定に貢献することが米国の利益に寄与するという認識がなった”

“2025年のワシントンでは中国を戦略的な競争相手と見なす伝統的保守、国内問題に時間とリソースを割いて世界問題を他国に任せるべきと考える孤立主義者、米国を利用する同盟国に不満や憤りを抱くMAGA派が三つ巴の争いを繰り広げ、その頂点に立ったのがドナルド・トランプだ。彼の方針は時期によって様々で一貫性がないが、安全保障問題や防衛戦略よりもビジネス的な取引に大きな関心を示している。彼は戦争を終わらせる、戦争を起こさない指導者として見なされることを重視しており、このような取り組みは関税や投資誘致といった政策分野の優先順位と合致する”

出典:The White House

“この視点で見るとウクライナは提供した戦費の回収や鉱物資源をはじめとする米企業の利益確保の場所、グリーランドは鉱物資源や米軍基地のため支配すべき場所だ。そしてトランプ大統領が重要だと認めた世界的な指導者は自分自身、プーチン、習近平の3人だけで、ネタニヤフと金正恩には幾らかの時間的余裕が残されている。残りの指導者らは一方的な特別待遇や便宜を要求してくる者たちで、これが米国を弱体化させ原因だと懸念している

“ワシントンから漏れ出る混乱と変化の渦中において、オーストラリアを含む同盟国に言えることは2つある。米国の同盟国に対する要求が第二次大戦以降最も厳しくなっていること、米国が信頼に値する同盟国でなくなっていることで、この2つの要素はオーストラリアにとって長年維持してきた行動原理の変更を強制する。厳しくなった米国の要求を具体的に言えば防衛協力に対する見返りで、ワシントンの視点から言えば「米国の軍事力にどれだけ便乗しているか」を測る指標が国防支出額になる”

出典:Gage Skidmore from Surprise, AZ, United States of America/CC BY-SA 2.0

“これまでルビオ国務長官やヴァンス副大統領はNATO加盟国の国防支出額にのみ焦点を当ててきたが、トランプ政権がインド太平洋地域に目を向け始めればオーストラリア、日本、韓国、フィリピンなどの国も協力関係の維持や拡大の条件として「GDPに占める国防支出額」が問題視されるだろう。トランプ政権がインド太平洋地域を戦略的優先事項として見なしているなら、この地域のパートナーに「もっと貢献しろ」と望むのは確実で、オーストラリアを含む国々のGDPに占める国防支出額が非常に低調だ”

“米国は一貫してGDPの3.4%~3.5%を国防予算に費やしてきたが、日本は1.6%、韓国は2.8%、オーストラリアは2.0%水準だ。それでも日本は国防予算を1%から2%に倍増させる歴史的転換にあると、世界第4位の経済大国が支出する2%は膨大な資金であると主張でき、韓国は比較的高額な国防支出額を継続してきたため強固な防衛産業基盤が整っており、特に造船などの重要分野で米国のニーズを満たす事ができる主張することができる”

出典:U.S. Navy photo by John Narewski/RELEASED

“オーストラリアは長年維持してきた通常戦力に膨大投資が伴う原潜を追加しようとしているが、それなのに国防支出額の伸び率が低調で、もし「2035年までに国防支出をGDP2.3%に引き上げる」と米国に伝えれば「オーストラリアは米国の軍事力に便乗しれており、今後も便乗し続けるだけだ」という認識を助長するだけだろう。さらに米国は国防支出額への要求に加え、オーストラリアに駐留する米軍や米諜報機関の費用も請求してくるかもしれない。オーストラリアが対米交渉で優位に立つためには国防支出を3%に引き上げ、米国に信頼できる同盟国であると示すことぐらいだ”

さらに「米国が他を圧倒する軍事的優位性でルールに基づく世界秩序の維持や同盟国やパートナーの保護に尽力するだろう」という安易な考えた自体が「米国製システムを取得しておけば間違いない」という軽率な決定を生み出したとも指摘した。

出典:U.S. Air Force photo by Trevor Cokley

“デンマークやカナダはトランプ大統領の復帰で露骨な脅威を受け、多くの国が軍事技術の米国依存問題を真剣に考え始めた。その一例がF-35のキルスイッチ問題でLockheed Martinも運用国もこれを否定しているが、問題の本質はスペアパーツとソフトウェアを米国に依存していることで、特にF-35はスペアパーツを運用国ではなく米国が集中管理しているため他のシステムよりも状況が悪い。オーストラリアも独自に備蓄していないため、スペアパーツの供給が途絶えればF-35の運用が続けられなくなるだろう。但し、これは米国製システムや海外のサプライチェーンに依存している全システムに当てはまる”

“一部の同盟国はF-35の取得を再検討しているが、この航空機はオーストラリアを含む同盟国の防衛能力を構築してきた米国製システムの1つに過ぎない。米国依存が良い結果なのかどうかは別にしても短期・中期的に米国製を別にシステムに置き換えるのは不可能だ。米国の技術はオーストラリア軍に深く浸透しているため、現状ではこれ無しで何を達成できるか想像するのも難しい。それでもリスクヘッジに手をつけないと何も変わらないため、防衛関連のサプライヤー、特に国内サプライヤーの多様化を図る必要がある”

出典:Photo by Chad McNeeley

“政治家や国防省は「防衛関連の入札や競争には何の保証も与えない」「どの企業も確実な契約を期待すべきではない」と言っている。これ自体は正論だがオーストラリアの調達契約には二重基準が存在し、国防相はAUKUSについては「大きすぎて潰せない」と発言することで保証を与えている。防衛産業に関わる人間なら、ここ数年で倒産に追い込まれた豪企業のことを知っているはずだ。この企業は国防省の職員と同じようにオーストラリアの国防に尽力する人々が経営していたが、国防省と異なるのは自らのリスクを顧みず事業に挑戦していたことだ”

“これは大金を何の成果にも繋がっていない原潜取得に投資していることが原因だ。我々は日に日に実現不可能になっていく単一の未来にしがみ続けることも出来るし、責任ある行動をとってリスクを回避し、国内の防衛産業に投資する未来も選択可能だ。5月の選挙が終われば勝利した政党による新政権が動き出すが、任期は3年しかないので一刻の猶予もない。誰が勝利してもトランプ政権との関係構築という大仕事が待ち構えている。新政権は国防支出額を確定してからワシントンに行くことをお勧めする”

出典:防衛省 海上自衛隊

“さらに新政権は早急に日本も訪問すべきだ。オーストラリアと日本の二国間関係は今後大きく発展する可能性を秘めている。我々は三菱重工業と汎用フリゲート艦の契約を締結できることを、日本とより緊密な防衛協力が出来ることを願っている。新しい国防相は汎用フリゲート艦の調達を奇妙な国防省の評価プロセスに任せるべきではない。入札者が提供した情報に基づくスプレッドシートのチェックボックスにチェックを入れる以上の戦略的決定を促すべきだ。日本は米国以外で最も戦略的な足並みが揃っている”

この報告書はFollow the money=金の流れを追えという格言に従い、国防支出額、計画された支出の実行率、支出の増加とインフレ率の関係、購買⼒の変化、GDPに占める国防支出の割合、ファーガソンの法則に基づく国防支出額と債務返済額の比率、国防支出におけるBig3=調達費、人件費、維持費を含む運用費の配分といった要素からも国防投資を詳細に分析しており、原潜取得についても「もはや投資額は第4軍創設に匹敵し、全体的に『核兵器を手に入れるためなら草を食べる』と言ったパキスタン人ほどではないものの、これほ頑なに単一の軍事能力を取得するケースを想像するのは難しい」と指摘している。

出典:BAE Systems AUKUS原潜

“この状況は多くの疑問を想起する。コストを含む多くの要素がAUKUS参加時点で考慮されていなかったのは明らかだ。その後に関連コストを真剣に検討したのだろうか? 政府と国防省は原潜導入が今後何十年にも渡って課すことになる機会費⽤について真剣に検討したのだろうか? AUKUSキャンセルはオーストラリアの国際的信用と対米関係に悪影響を及ぼすため最善のオプションではないかもしれない。我々は原潜導入の中止を主張している訳では無いが、関連コストから目を背けず、これを本当に理解したときだけ最善の政策が決定出来る。これまでのところ多くの願望があるだけで何も分析されていない”

米Dreaking DefenseもStrategic Analysis Australiaの報告書を取り上げ「米国の信頼性低下と高額な原潜取得費用を警告している」と報じており、カナダとデンマークを除く西側諸国は表向き米国=トランプ政権への直接的な批判を避けているが、欧米のシンクタンクやメディアは遠慮することなくトランプ政権を批判しており、Strategic Analysis Australiaも「報告書の第1章には政府が返答に困るような問い、つまり米国に対する信頼性が低下し、要求が厳しくなっている世界でオーストラリアがどうやって繁栄していくのかについて触れている」と言い切っている。

出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Andrew Lee

因みに「F-35はスペアパーツを運用国ではなく米国が集中管理している」という言及があるが、これについてはオランダでの裁判(人道団体がイスラエルへのF-35スペアパーツ移転を阻止するため起こした訴訟)で興味深い事実が判明している。

オランダのヴォーンスドレヒト空軍基地は複数のF-35運用国にスペアパーツを供給する物流拠点(欧州に3つある1つ)として機能し、ここに保管されているスペアパーツは運用国のF-35に搭載されるまで米国の所有物で、ノルウェー国防資材庁も最近「スペアパーツは運用国のF-35に搭載されるまで米国の所有物」「F-35運用国は日常的な運用や緊急事態に必要な分以上のスペアパーツを殆ど保有していないため運用国間でスペアパーツを融通するのは非常に稀なケース」「今のところノルウェーから移送されたスペアパーツは修理や交換のため米国に輸送された場合のみ」と述べている。

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※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊

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コメント

  • コメント (54)

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    • 戦車
    • 2025年 4月 19日

    それはそれとして、武器を依存してるから離れられるかは別でしからね。
    一通り各種ミサイル、戦車、銃砲、艦船、潜水艦、航空機全て賄える国は少数ですから。

    19
    • hoge
    • 2025年 4月 19日

    トランプが不確実性をもたらしたのは事実

    とは言え、F-35に関してはLMがぶっちぎりでクソ過ぎるよね?
    約束していた性能が出ない、製品寿命が短くなった、アップデートがいつまでもリリースされない、使いたい時に使えない
    これコンシューマー製品ならとっくの昔に集団訴訟が起きてLMが負けてるよ

    56
      • 朴秀
      • 2025年 4月 19日

      F-35はクソなんですけど
      ステルス機となると西側にはほかに選択肢がないので、我々は使えないクソに大金をかけて有り難く頂戴する羽目になってますね

      トランプが終われば米国の方針も戻るでしょうけど
      今後は米国に頼りきりにはならないでしょうね
      政権交代する度に方針がリセットされる国に頼りきりなのは危険すぎますし

      46
      • たむごん
      • 2025年 4月 19日

      F35については、極めて不信感が強いんですよね。

      最近、欧州が代替として、ラファールどころかグリペンが代替する話しまでありました。

      各国の国内政治問題にならないため、マーケティングとして販売促進のために、F35を過剰に評価しつつ問題点を過少に見て宣伝されてきたのではないかと少し疑っています。

      6
      • 名無し
      • 2025年 4月 19日

      >>約束していた性能が出ない、製品寿命が短くなった、アップデートがいつまでもリリースされない、使いたい時に使えない

      まるでE◯のゲームソフトのようだ…
      あちらは全米最悪の企業に選ばれた事もありましたがw

      3
    • 58式素人
    • 2025年 4月 19日

    もがみ型能力向上艦を評価してくれるのは嬉しいのですが。
    素人の知る限りでは。
    火器管制が日本製のFCS3型で、これは未だ(予定はあるようですが)、
    Mk41VLSと統合はされていないのでは?。実際はどうなのでしょう?。
    豪州フリゲート艦では、現在は、サーブ社のものを基にした火器管制を
    使っていると思うのですが、システムの種類を増やしても良いのかな?。

    0
      • もへもへ
      • 2025年 4月 19日

      ひゅうが型、あきづき型、あさひ型といいFCS3搭載艦が既にいて全艦MK41 VLS搭載艦ですが統合されてないって話は初耳ですね。

      ということは既存艦達は統合されてないから無理矢理FCS3と繋いでるってことですかね?

      42
      • 白髪鬼
      • 2025年 4月 19日

      レーダーは、BAEオーストラリア製ですし、恐らく火器管制システムも同様でしょう。それは入札条件の筈です。
      三菱も、FFM改そのものでは無く、FFM改ベースの共同開発を提案しています。搭載兵器には、ESSM以外にSM-2も含まれる可能性も有りますし。

      4
        • バーナーキング
        • 2025年 4月 19日

        Saab製戦闘システム(9LV)や国産レーダー(CEA)の統合より取得スケジュールを優先するため、最初の6隻は仕様変更を行わない、と明言してますね。

        9
      • 58式素人
      • 2025年 4月 19日

      書き方が良くなかったです。
      豪州の今回のフリゲート計画は、同国のハンター級に準ずるものと思います。
      ハンター級のSAMは、SM2です。これは、イージスに準じるものと思います。
      WIKIのその部分を抜き出すと、
      ”本級は、ホバート級と同じく戦闘システムとしてイージスシステムを搭載するが、
      自国の産業基盤育成の観点から、レーダーとして国産のCEAFAR2を採用したという特徴がある。
      これにより、本級は、アメリカ製のSPYレーダーを装備しない初のイージス艦というユニークな存在になった。
      CEAFAR2をイージスシステムに直接連接することはできないため、
      サーブ・オーストラリア社が9LVをもとにインターフェースを開発して搭載することになっている。”
      とあります。
      この場合、FSC3は、SM2には対応していなかったと記憶します。
      ESSMでしたら対応しているのは承知しています。

      1
        • ブルーピーコック
        • 2025年 4月 19日

        そもそもの用途として

        ・FCS-3は『個艦防空』用途で小型艦向き
        ・イージスシステムは『艦隊防空』用途で大型艦向き

        であり、軽トラと大型トラック並みに用途が違います。イージスシステムの一部分、特に苦手な近接防空をFCS-3とESSMのコンビが補完しているといった形なので、ESSMしか使えないと言うのとは違います。

        どうしても比べるならあきづき型が搭載しているFCS-3Aですかね。といっても主な違いは性能向上と、限定的な僚艦防空ができるくらいですが。

        10
          • 58式素人
          • 2025年 4月 19日

          そうですね。
          もがみ級能力向上型の場合は不明としても、少なくも、
          もがみ級は、豪州の要求を満たさないのでは?、と思います。

          1
            • ネコ歩き
            • 2025年 4月 20日

            当初計画はアンザック級汎用フリゲート8隻の更新艦がハンター級防空フリゲート9隻という位置付けでしたが、豪州造船所の建造能力の低さから全艦が就役するのはかなり遅れることが確実視されていました。そのため計画の見直しが行われ、ハンター級建造を6隻に減じ汎用フリゲート艦11隻(海外3隻/国内8隻建造)に計画が変更された経緯です。当初分3隻取得を急ぐのはハンター級3隻減の代替取得と思われます。
            候補となった「もがみ型/改もがみ型」「MECO-A200型」「Alfa3000」「大邱級BatchII/III」はいずれもSM-2運用前提ではありません。(NAVAL NEWS によればMECO-A210型も同)
            つまり(少なくとも海外建造分3隻に関しては)SM-2運用能力は求められていないのではないかと。

            6
              • 58式素人
              • 2025年 4月 20日

              であれば、もがみ級改も対象にはなりますね。
              当面はそれでも良いのですが。
              いずれ改造に手をつける(であろう)時には、
              どのようになるかな?、でしょうか。

                • ななし
                • 2025年 4月 20日

                A-SAMは中SAM改善型を反映したミサイルだけど、
                中SAM改善型 能力向上 新規研究開発分(個人的には中SAM改3と呼んでいます)に対応したA-SAMの向上型が出て来て、ついでに射程も伸びると予想しています。
                レーダーの視野については、単体対応ではなくシステム連接で補足する方向かな?

                2
                  •  
                  • 2025年 4月 20日

                  それって、NSAM (Plug & Fight Network SAM)のことですか?

                  2
                    • ななし
                    • 2025年 4月 20日

                    下の枝でも記したけど、本筋のこちらでも同じ内容ですが記して置きます。

                    『システム』よりも『ネットワーク』の方が適していましたね。
                    イメージしていたのは、その手のやつです。
                    海自さんだと、FC(Fire Control)ネットワークになるのですかね?

                    1
    • 折口
    • 2025年 4月 19日

    「原潜さえあれば国防はみんな大丈夫」みたいな事を言う人はたまに居ますし、国家レベルで損得度外視のSSN取得に邁進しているのも豪州だけじゃないのでそこまで卑下する必要もないと思います。ただ、他の軍備据え置きで(核兵器抜きの)攻撃型原潜だけ取得してどうすんねん!という点の気づきは後発の原潜取得希望者に広まってほしいですね…。

    30年以上先のことを話しても仕方ないですが、多くの予想ではASEAN地域がインド太平洋地域における経済的な中心になるだろうと言われてることを踏まえると、その南北の果てにある日豪が経済や軍事の戦略レベルで結びつくメリットはあると思います。既に資源や農産物やインフラ投資等々の民間領域での連携は進んでいる訳で、この中に軍事が加わる事は決して特別なこととは思いません。

    37
    • 風読み
    • 2025年 4月 19日

    AUKUSで取得する原潜の高額なコストもアメリカが信頼できる同盟国だったので
    アメリカとの戦略的連携が強化されるならと何とか許容したのでしょうけど
    アメリカに対する信頼という前提が崩れてしまったことで
    ただでさえ雲をつかむような話だったがもう完全に褒めるところが無くなってしまったという
    豪州の軍事クラスタはどんな気分でAUKUSを眺めているんでしょうか。他国の話ながら絶望しか感じないです

    13
    • DEEPBLUE
    • 2025年 4月 19日

    AUKUSはバイデンに無理やり押し付けられた撤回したいって言えば、トランプも許してくれるんじゃないかな?オーストラリアの軍事全体を考えれば原潜を通常型にして他を充実させた方が良いよ。

    10
    • ブルーピーコック
    • 2025年 4月 19日

    《特定の状況下で目先の国益を狭量的に計算して行動する可能性が高い》

    どこの国もそんなもんでは。軍事に限らなければ尚更。

    17
    • もへもへ
    • 2025年 4月 19日

    >『核兵器を手に入れるためなら草を食べる』と言ったパキスタン人
    パキスタンもそうだけど、中国も国内で幾ら飢えようとも核を手にすると言って核開発をしたし、北朝鮮も同様だった。

    やっぱり核を持つならそれぐらいの覚悟が必要なんでしょうね。
    既存の核保有国以外で。

    ウクライナも核兵器を手放さなければって話が最近よく聞かれますが、そもそも運用能力も維持能力もないという事は置いておいても、例え飢えようとも核を維持するという覚悟は当時のウクライナには無かったと思います。

    35
      • マミー
      • 2025年 4月 19日

      これ現状の日本でも同じ事が言えるね。

      トランプになってから、独自の核武装とか馬鹿な事言い出した人が多く感じる。
      NPT、IAEA脱退して安保理で制裁されたらどうするのか、保有論者に聞いても誰も答えてくれない。
      確実に中国、ロシアは制裁案を安保理で議題に上げて来るのは理解出来てるだろに、しかもアメリカを信用せず独自でなら安保理での拒否権は何処が行使してくれるのだろか。
      英仏では我が国のシーレーン防衛には何ら宛に成らないと言うのに。

      このブログなら、多く人が感情論以外で考えてるだろから、独自に持てる可能性が有ると思う人が居るなら、論理を教えて欲しい。

      38
        • nk
        • 2025年 4月 19日

        独自保有は事実上不可能でしょうね。
        まあ日本も核保有するしかないという言説は現状への諦めの様な捨てセリフと思って見てますが、本気で独自保有可能というのであれば考えを聞いて見たいですね。

        27
        • バーナーキング
        • 2025年 4月 19日

        せっかく「日本はその気になればいつでも核武装も弾道弾も開発できる」と言われてるんだからそれをブラフとして利用するのが1番コスパ良いと思いますけどね。
        まあ弾道弾の方は高速滑空弾として装備化しちゃうのでブラフじゃなくなっちゃうけど。

        • Authentic
        • 2025年 4月 19日

        安保理決議が通ったとしても安保理決議は国際法的正統性を与えるだけでそれをどこまで真面目に執行するかは加盟国次第だしNPTの枠外で核武装を強行して一時は制裁を受けたけどすでに解除されて国際的承認を受けてるインドという前例がある以上アメリカやEUが日本や韓国を制裁できるとは思えないけどね
        特に韓国はいまや西側民主主義諸国の兵器廠だし韓国の産業を潰してアメリカやEUにメリットある?
        アメリカは自国の壊滅した造船業を建て直すために韓国にすがってるけど韓国や日本を潰すなら誰に手伝ってもらうの?

        19
          • kitty
          • 2025年 4月 20日

          順序としては韓国の核武装が実現してから日本も本格的に検討でしょうねえ。
          立ち位置も技術レベルもほぼ同じで制裁なども韓国の後なら、程度も予想できるようになるし、おそらくなし崩しになっていると思われ。

          3
            •  
            • 2025年 4月 20日

            .
            韓国では、核武装に国民の支持があるけれど、日本ではかならずしもそうではないし、むしろ、旧来のマスメディアや左派勢力の反対で核武装なんてできないと思うよ。

            だから、韓国が核武装しても、日本はいつものように遺憾砲を打ってお終いだと思う。

            1
              • dd4
              • 2025年 4月 20日

              近年はメディアが騒ぐほど世論は冷めて逆に向かう傾向があるからなぁ
              特に左派は昔に比べて整合性が取れない論客が多くなってるし…

              あと韓国の核武装が周りに否定されるのは、核兵器を保持した場合周りを恫喝するだろうという負の信頼が強いのが大きいと思う
              アメリカも日本も中国もロシアもそう考えてるのは致命的すぎる…

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        • Authentic
        • 2025年 4月 19日

        まあ、たとえ制裁を受けたとしても個人的には保有すべきだと思うけどね
        これは感情論だけど個人的には抑止力が足りないせいで他国と戦争になって徴兵されて戦場に送られるのだけは絶対に御免だから

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        • ブルーピーコック
        • 2025年 4月 19日

        日本が独自に核保有するのはアメリカの核の傘から抜けるか、アメリカが太平洋戦略を捨てた時かなと。それでも核兵器抜きで中露と相対するかは、その時の選挙結果とか与党で決まるとは思いますが。
        たまに言う人が居る「中国の属国になる」「中国陣営に鞍替えする」なら・・・と言いたいところですが、ウクライナと中国が結んだ『中国ウクライナ友好協力条約』がどうなったかを見るとねえ。

        17
        • dd4
        • 2025年 4月 20日

        その時の世界環境、周りの状況次第だとしか
        韓国はいつも発覚しては色々とされてる(また最近もされてる)けど、
        インドはやり切って核保有国になってしまい、今は何事もなかったかのようにふるまってる

        タイミング次第としか言いようがないのでは?
        日本が核武装しても仕方ないわと欧米が判断した時なら、おそらくペナルティ低いでしょうし

        15
    • kitty
    • 2025年 4月 19日

    日本の防衛費増えたって円安とインフレで吹っ飛んでるんですけどねえ。
    たいげい型9番艦の予算が9年間で1番艦の1.5倍という事実にビックリしました。

    27
      • かず
      • 2025年 4月 19日

      エンジンや発電機が新型に移行してるから多少はその分もあるとは思いますが
      まあ米海軍艦艇の値上がりに比べればまだましでしょうか

      21
      • ザコ
      • 2025年 4月 19日

      卑近な例ですがコンビニで普通の鮭おにぎり買おうとしたら200円超えててびっくりでした
      これも10年ほど前は120〜130円だった気がしますから約1.5倍ですな
      こちらは米と海苔の高騰という理由があるとはいえ10年でここまで上がるとは…
      なお給料は

      21
        • 匿名(大体週一)
        • 2025年 4月 19日

        自衛官の給与·ボーナスは今年から上がりますよ…

        結局防衛費増やしても相当な部分人件費っすな

        10
          • 七志
          • 2025年 4月 20日

          まぁ、どこの国もそうだろうけど、国民の個の成長とか、SNSの普及による新しい意見の獲得とかで民主主義国家は須らく兵員の確保に苦しんでるからね……
          人件費上げて人集めるのはしゃーないとしか……

          ちなみに、給料、ボーナス云々より、残業時間換算をどうにかして欲しいという緑な人の正直な気持ち
          残業が全てサービス扱いで金にならんのはキツいんよ……
          有給?なにそれ?だし

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      • DEEPBLUE
      • 2025年 4月 19日

      インフレ分考えると岸田石破政権の防衛費は横這いか微減まであるという

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        • kitty
        • 2025年 4月 20日

        左巻きの人は防衛予算の増加をぐんくつの音がとか言うけどそう言う事情は一切考慮しません。

        6
    • 風読み
    • 2025年 4月 19日

    トランプ政権がああなのでコストも含めて原潜に懐疑的な声が大きくなる気持ちは分かりますが
    今更AUKUS蹴って日仏等にもう一度お願いしようとするのも色々現実的じゃないですよね
    腹くくって突き進んでいくしかないでしょう

    7
    • トクメイキボウ=サン
    • 2025年 4月 19日

    よしっ!日本は男女共同なんちゃら予算と家庭庁の予算のどちらか、あるいは両方防衛費にぶっこもうぜ!

    戦車やミサイル、潜水艦に小銃と一通りの物をそれなりかそれ以上のクオリティで製造出来る能力保持しといて良かった
    なお重機関銃と個人装備類は全部輸入か国内生産でいいと思う

    17
      • トーリスガーリン
      • 2025年 4月 19日

      丸ごと無駄になってる予算が10兆単位で存在するなら楽なんですがねぇ…そうもいかないのが辛いところ(ヽ”ω`)

      何だかんだでミサイルも一通り揃いそうだし、中SAMなんて改改改で最早別物になる勢い
      ガラパゴスとか無駄とか言われても続けてきた意味はありましたね

      22
        • バーナーキング
        • 2025年 4月 19日

        中SAM改改改(改善型 能力向上 新規研究開発分)は開発終了がR10と早い上に「改善型をベースとする」としてるし、早期研究開発分の段階でSRBMどころかMRBMや「極超音速兵器」にまで対応する、と豪語してるのでそこから見た目が大きく変わる様な改修は行わないんじゃないですかね。

        5
        • ななし
        • 2025年 4月 20日

        中SAM改善型 能力向上 新規研究開発分については、個人的に(紫電改みたいに)改3とでも呼びたいです。

        1
          •  
          • 2025年 4月 20日

          それって、NSAM (Plug & Fight Network SAM)のことですか?

          2
            • ななし
            • 2025年 4月 20日

            あっ、『システム』よりも『ネットワーク』の方が適していましたね。
            イメージしていたのは、その手のやつです。
            海自さんだと、FC(Fire Control)ネットワークになるのですかね?

              • ななし
              • 2025年 4月 20日

              返信する枝を間違えていたしたね
              失敗失敗

    • たむごん
    • 2025年 4月 19日

    日豪貿易は、日本の大幅な赤字なうえに、準同盟国の申し出ですからスーパー大歓迎ですよ。

    日本の軍艦購入だけでなく、民間船舶の調達・工員の訓練などの産業面、自衛隊との関係強化・補給寄港などのインフラ活用もできますから魅力的ですよ。
    ウクライナ戦争で、日本はパトリオットミサイルの増産をアメリカの要請で行っていますから、関係を深めるつもりならば有事でも頼って下さい。

    オーストラリアさん、親中の時期がありダーウィン港99年租借もありましたが、いきなり梯子外しはないですよね?

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    • 黒丸
    • 2025年 4月 19日

    自衛隊の各種長射程兵器の訓練をアメリカ以外の場所でするという意味でも
    オーストラリアとの防衛協力体制は築き上げて行きたいものです。

    日本じゃ全行程地上を飛ぶ地対地巡行ミサイルの試験なんてできる場所がないですから

    25
      • kitty
      • 2025年 4月 20日

      インドネシア空軍の戦闘機の写真に雪山が映っててなんで?と調べたら、オーストラリアに訓練基地を借りていたというオチ。
      在豪日軍とか在米日軍とかあっても良いと思う。
      機材は現地に置いて人員だけローテーションした方がいちいち訓練のたびに装備一式輸送するコストも減らせる。

      3
    • イーロンマスク
    • 2025年 4月 20日

    まだ日本は有事の際には米国が何とかしてくれるとしんじてる人が多そうだが近年の振る舞いを考えると難しそうだ
    米軍の装備更新も滞っており海外展開する力が本当にあるのか怪しい
    トランプさんはあれこれ要求するが拒否されたらどうにもならない
    柔軟性にかけており上手く行く気がしない

    4
    • 特盛
    • 2025年 4月 20日

    こんな発言が出てくるということは、もう豪州では次期フリゲート選定は日本製に傾いているのかな。

    1
    • ももやま
    • 2025年 4月 20日

    船みたいなシステム・オブ・システムズの移転を、移転の実績が皆無に等しい国の企業ができるんですかね。
    今後の推移が注目されます。

    1
      • dd4
      • 2025年 4月 21日

      相手側の能力次第で難易度も上下するので
      一応豪州はそれなり以上の経済力や技術力、艦艇の運用経験もあるので、本当の途上国相手にするよりは難易度も下がるでしょうから、そこまでいうほどではないのでは?

      3
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