オーストラリアの影の国防大臣を務めるジェームズ・パターソン上院議員はナショナル・プレス・クラブでの演説で「AUKUS原潜が到着するまでの空白期間を埋めるため、オーストラリアは米国からB-21の取得を検討すべきだ」「B-21がダメでも政府が別のオプションを検討していることを願っている」と述べた。
参考:Coalition points to next-generation stealth bombers as potential AUKUS stopgap
参考:Australia urged to consider back-up plan for subs ahead of top-level meeting
日本からの潜水艦取得も米国からのB-21取得も公式の動きではなく、定期的に登場して豪メディアを賑わせるいつもの話題だ
オーストラリア海軍はコリンズ級潜水艦をバージニア級原潜とAUKUS級原潜で更新する予定だが、バージニア級の取得は2030年代前半、AUKUS級の取得は2040年代にならないと実現しないため、コリンズ級潜水艦の大規模なアップグレード=Life of Type Extension/LOTEを開始したが、豪シンクタンク=Australian Strategic Policy InstituteはAUKUS計画の遅延やコリンズ級潜水艦の有効性に何度も疑問を呈し、2021年「原潜導入までのギャップを埋めるため日本のおやしお型潜水艦導入を真剣に考えるべきだ」と言及。

出典:Royal Australian Navy/WOIS Shane Cameron
The Sydney Morning Heraldは3日「元国防情報局副局長など複数の上級国防ポストを歴任したリチャード・グレイ氏はASPIの報告書の中で『コリンズ級潜水艦のアップグレード、バージニア級原潜の取得、AUKUS級原潜の取得に関するリスクを管理するため、日本から最新鋭の通常動力型潜水艦をリースもしくは取得するバックアップオプションを検討すべきだ』『このオプションを現実的なものにするには今すぐ交渉を開始する必要がある』『日本から少数の潜水艦をリースすることで潜水艦戦力の空白リスクの大部分は回避できる』と言及した」と報じたが、これはあくまでシンクタンクレベルの提言に過ぎない。
政治レベルでも潜水艦戦力の空白リスクについて懸念が広がっており、影の国防大臣を務めるジェームズ・パターソン上院議員はナショナル・プレス・クラブでの演説で「AUKUS原潜が到着するまでの空白期間を埋めるため、オーストラリアは米国からB-21の取得を検討すべきだ」「我々はB-21の取得を約束したり、政府に要求しているわけではないが検討する価値はある」「オーストラリア空軍がB-21を取得して運用するのに適しているのかどうかは政府しか分からない」「仮にB-21がオーストラリアに適していなくても政府が別のオプションを検討していることを願っている」と語った。

出典:Northrop Grumman B-21
オーストラリアの原潜取得とB-21取得はプラットフォームの特性が大きく異なるため矛盾しているように見えるが、根本的にオーストラリアの原潜取得はF-111退役で喪失した本格的な長距離攻撃能力の再取得であり、シンクタンクレベルやアナリストレベルでは2020年から何度も言及されてきたものの、政治レベルでの言及は初めてなので豪国営放送のABCも「影の国防大臣がAUKUS計画の空白を埋める暫定的措置としてB-21の取得を検討すべきだと指摘した」と報じている。
ただし、政府レベルではAUKUS計画のバックアップオプションを除外しており、豪国防省の高官も今年3月「我々はAUKUS計画を推進するよう指示されている。それが我々の計画でプランBやプランCについては言及しない」と述べているため、日本からの潜水艦取得も米国からのB-21取得も公式の動きではなく、定期的に登場して豪メディアを賑わせるいつもの話題でしかない。

出典:海上自衛隊 潜水艦隊
この話を真に受ける時は政府レベルでの動きがあった時だけで、日本がまだ何かを期待するのは時期尚早だ。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force





















AUKUSは複数国共同かつ最も弱い立場が豪州なので、公には「信用ならないからプランBを第三国と検討しますね」はそりゃ言えない、というのもあるから何とも言えないが、過度な期待には尚早でも売り込みに尚早というのは無いからな
渡せるものであればぜひ日本からも積極的にアプローチしてほしいところ
しかし野党側が「政府に要求しているわけではないが検討する価値はある」「適しているのかどうかは政府しか分からない」「適していなくても政府が別のオプションを検討していることを願っている」
こういう言い方をしてくれるのは羨ましいな
立憲共産党とは大違いだ
健全な競争を促すことで国家の利益を拡張する施策と思われる
やや変則的ながら、オーストラリアは爆撃機を取得を示唆して原潜取得に対して圧力をかけ競合組織から利益を拡大する施策とも見れる
前記事のフィリピンへの護衛艦輸出も軍事輸出競争国に日本が参加することにより、フィリピンに対して他の武器輸出国がフィリピンに対してより利益を与えなければならない圧力となる
この様に、各国で自国の費用を負わずに自国の兵器体系を強化する外交的政策とも見える
そもそも買えないに一票>B-21
まだ米軍中古のF-117の方が可能性はありそう。
シンクタンクがいっているおやしろ級に関しても未改修現状渡しで即金払い以外なら、わろおすって答える以外ないな
キャンベラ級強襲揚陸艦にF-35Bを載せるべきでしょう。
これが一番効果的。
兵器調達に夢と希望をこめるしょーもない小国。
潜水艦は用意できないがB-21なら可能と考える根拠に
ついて是非説明してほしい。
オーストラリアはいつも常に可能な範囲を超えた能力を
軍隊に求めることで、その能力を損ない続けている。
インドネシアを空爆するとか南太平洋に特殊部隊を
揚陸するとか中国海軍と原潜で戦うとか…
いつもやりたいことがフラフラなんだよな。
そして1つもまともに出来るようにならない。
ここの読者ならB21導入に高いハードルがあるとわかるけど、軍事に興味が無い人だと、多分わからない。
実現性があるかどうかはどうでもいい。
適当にそれっぽい事を言えれば、影の内閣として存在感が出せる、とか?
原子力潜水艦と通常動力の爆撃機では原子力潜水艦の方が遥かに政治的、外交的、経済的ハードルが高いと考えられる
イギリスにトライデントミサイルも輸出されてることを踏まれば不可能とも断言しきれないとも考えられる
現実的だと思います。昭和時代と違い、日米、西欧の製造業がかなり衰退し、国力がピークアウトしてます。現時点で製造してる物の改良と、lost technologyの復活と改良が限界だと思います。製造業に残ってる人達も同様に思ってます。自分も製造業を若い時に退職して正解だったと思います。
日本がやるべきことは、
円高是正、
工場再配置法の廃止、
無駄な公共事業の廃止、赤字インフラの大幅削減、
東北、新潟、中国、四国の赤字ローカル線の削減、
上越新幹線の廃止、
北陸新幹線、北海道東北新幹線は狭軌化して在来線と接続、
補助をやめ、航空路線を削減し、無駄な空港廃止か自衛隊基地化、
研究開発費を少なくとも6倍、
特許を企業保有から個人保有に戻す(第二次安倍内閣時に改悪)、
大学の独立法人化をやめる、
文系大卒はプライドだけ高くなるので大幅削減、
大学文系を法学部以外は東京大学のみにする(文系出身者は研究費を削減する傾向がある為と、理系の待遇悪化を招いてきた歴史と為)、
国土庁、鉄道建設公団、北海道開発庁、沖縄開発庁などは名前を変えて生き残っており、完全廃止。同様に、こども家庭庁、消費者庁、天下り団体の完全廃止、
などです。
典型的な低学歴の妄想で草
B-21さすがに、買えないのでは?
オーストラリアさん、日本製の装備を是非とも検討して下さいね!
B-21取得は「オーストラリアの影の国防大臣」なる人物が主張しているだけの話で、おそらく政権内部では検討すらされてないと思います。
御指摘ありがとうございます。
二大政党の野党(元政権与党)からも自由闊達な議論があるのは、素晴らしいと見るべきなんでしょうかね?
この「影の国防大臣」って、本当に影響力あるんですか?
Shadow Cabinetという概念をまず理解しないと。
でもって、日本の過去の類似例を思い出すとああ…とw。
オーストラリアやイギリス議会のシャドウキャビネットは日本と違い議員報酬以外に追加報酬が国から出たりそれぞれの政党が用意するものではないところがポイントですね。
イギリスやオーストラリアは二大政党制でシャドウキャビネット政府与党のカウンターパートとなるため、日本の事例と比較はできないと思います。
いや日本に「過去の類似例」なんか存在しないが?
影の内閣は立憲民主党の「次の内閣」とかいう閣僚数が内閣法の定員をオーバーするような妄想未満のごっこ遊びとは建付けも能力も全く異なるわ
まあ現実的かどうかは別にして、戦略兵器の導入に積極的な議論が多いってだけで仮想敵には十分な政治的メッセージではあるからね
日本の5類撤廃や防衛費増にも言える
ヤル気あるよ?って見せることが何より大事
オーストラリアはアメリカ国外で最初にAIM-260を運用する国になる予定ですが、あくまで戦闘機から発射する空対空ミサイルなので長距離対地・対艦打撃力としてVLSまたは魚雷発射管から発射可能な対地・対艦ミサイルを搭載した潜水艦か長距離航空戦力が必要、ということですよね。
オーストラリアのシャドウ・キャビネットは議員報酬以外に追加報酬があったりとイギリス議会と同様のシステムとなっていて政府与党・行政のカウンターパートとして機能することが求められるため、端っこの野党が言っている、というよりは政府に適切な長距離打撃戦力を検討しているかを政治レベルで確認している、と判断して良いと思います。
P-1を爆撃機化して買いませんか
下手すりゃ本命よりハードルの高いギャップフィラーとは…
豪が長距離打撃の航空即戦力が欲しいなら選択肢はまずF-15E(X)じゃないのかね。
イギリス連邦繋がりでGCAPで完成された採用も見据えてるのでは?と言う意見がありますが、今の所完成品がいつになるかも不明ですからね。
やはり、オーストラリアが欲しいのは2010年まで運用していた、F-111みたいな戦闘爆撃機なんでしょうが。
GCAPは「いつになるか分からん」以前に「オンスケでも2035年、豪が調達して戦力化できるのは更に数年後」ですのでその時点でギャップフィラーとしては既に飛んでるB-21以上に不適でしょう。
むしろ本命やその補助としての選択肢に据えるなら分からんでもありませんが。
正直言ってB-21をアメリカが他国に売ってくれるかと現状のアメリカの生産性の無さを見ると、正直言って同じ位絵空事なんですよねこの話の内容。
他の国ならともかく豪へのB-21の輸出なら政治、経済、技術、生産力等の問題はそれぞれ「ワンチャンなんとかなる」と思います。輸出はされずともティンダル空軍基地への受け入れは予定されている訳で、共同運用等の可能性もなくはないでしょう。
対して「オンスケでも間に合わない」GCAPは「ギャップフィラーとしての可能性」は明確に0なので、「『0』と『ほぼ0』は違う」とは思う訳です。
ただ時間と技術面以外のハードルはB-21よりは低いので「AUKUS原潜の補助、あるいはグダった場合の代替」としてなら可能性はなくもないと思いますが。
現在のB-21の生産性が低率初期生産で配備が2年に一機ペースなんですよね。
一応、2030年代には低率初期生産を抜ける予定らしいですけど、140機以上の数を確保予定なので、期待しても本格的な導入はGCAPや第六世代機の配備とあんまり変わらないのじゃ無いでしょうか?
「大して変わらない」のは否定しませんが、それでも「『0』と『0.01』は明らかに違う」んですよ。
そして稼働機が数機でもあれば「ギャップフィラー」としてなら一応機能はします。
少し調べた感じ、B-21は防衛戦略レビュー2023で正式に戦略的状況や、防衛戦略のアプローチ、能力開発が合致してないと言う形で却下受けてて、GCAPの機体はF/A-18F.72機が2040年代から引退し始めるので検討していると言う感じなので、B-21は軍の一部と政治家が必要だと騒いでて、GCAPの機体は2040年代から引退する機体の後継機をどうするかなので毛色は少し違う感じですね。
B-21は「レビューの結果として却下」ですから少なくとも原潜と比較して検討する余地はあった訳です。
でその時点では「長期的に見て原潜の方が適切」との結論であったとしても、情勢的にそれでは間に合わない、となれば「原潜導入までのギャップを埋める」手段として再検討される可能性もあるでしょう(B-21が有望な手段だとは思いませんが)。
対してGCAPは「原潜導入(2030年代にバージニア級、2040年代にAUKUS原潜)までのギャップ埋め(=それより前)」の条件だとタイムライン的に不可能でしょう。
仰る様に「2040年代の戦力」としてなら可能性があると思いますし、個人的にはそこは全力で狙って欲しいと思っていますが。
言うだけならタダの典型例
影の閣僚だと言っても実態は出鱈目を垂れ流す自称評論家と同類
んなわけねーだろ
日本の「次の内閣」とかいうごっこ遊びと混同していないか?
練度維持のために豪に今必要なのはTSSでしょ
呉に乗組員向けの親潮で留学パッケージ
追加で横須賀に士官向けの研修
蒼龍でAIP、大鯨でフルリチウム、米帝さまに原潜をお願いできたら完璧
タイプ毎の特性を体感できる贅沢な訓練に仕上がると思うけどな
目的が、本命取得取得までの『空白期間を埋める』なのに、B-21を『取得』なのが (?_?)
リースの方が無難だと思うのだけど。
少し上で『日本から最新鋭の通常動力型潜水艦をリースもしくは取得するバックアップオプションを検討すべきだ』と記しているのだし。
ギャップ埋めはどうしても必要ですよね
カナダの潜水艦調達計画でドイツか韓国のうち負けた方の案を買い叩くというのはいかがでしょうか?
「カナダでは負けてしましたかぁ…。もうちょっと好い条件をいただければウチが採用しますけど、いかがですかな?」って。
おやしお型・そうりゅう型など日本の退役艦をリースする案は
日本側にはほとんど何のメリットもないどころか機密漏洩リスクによるマイナス面の方が大きいような気がしますが
それでも準同盟関係を重視する観点から実行するということであれば
オーバーホール&寿命延伸措置&最小限の近代化改修の経費を出していただいて
10隻分の保守・運用プランを10年分で総額でおいくらみたいな話になるんでしょうかね。