インド太平洋関連

バングラデシュ空軍の次期戦闘機調達、J-10CEではなくタイフーンを選択

バングラデシュ空軍は戦闘機の調達先を西側諸国に変更し、ラファールとタイフーンが導入候補に浮上していたが、バングラデシュ空軍は10日「Leonardoとの間で意向書が調印された」「この合意に基づいてLeonardoはバングラデシュ空軍にタイフーンを供給する予定だ」と発表した。

参考:Bangladesh Air Force
参考:Bangladesh signs up for Eurofighters in first pick of Western warplane

契約上の諸条件を詰めて資金調達を確保できればアジア地域にタイフーン運用国が誕生する

バングラデシュ空軍の戦闘機戦力はMiG-29BM/UBM、MiG-29B/UB、FT-7BG、F-7BGIで構成され、インド空軍やミャンマー空軍と比較すると能力不足が否めないため、Su-30MEの調達を検討してきたものの、ロシアはロヒンギャ難民の問題でバングラデシュと対立するミャンマーを支持、さらにミャンマー空軍にSu-30MEを売却したため関係が拗れ、バングラデシュは戦闘機の調達先を西側諸国に変更することを決めた。

出典:Faisal Akram from Dhaka / CC BY-S 2.0

当初は調達コストが安価なグリペンやF-16を検討していらものの「高価でも能力の優れた戦闘機の方が抑止力が高い」という結論に落ち着き、2022年2月時点でラファールとタイフーンが導入候補に浮上していたが、バングラデシュ空軍は10日「Leonardoの間で意向書が調印された」「この合意に基づいてLeonardoはタイフーンを我々に供給する予定だ」と発表。

Defense Newsも「この契約が成立すればバングラデシュは欧州と中東以外でタイフーンを購入する国になる」「現地メディアによればバングラデシュ空軍は最大16機のタイフーン挿入を予定している」と報じている。

出典:Bangladesh Air Force

因みに「バングラデシュは中国製戦闘機を運用してきた実績があるためJ-10CEを購入するかもしれない」という見方も浮上していたため、Leonardoにとってバングラデシュ空軍から意向書調印を引き出せたことはビジネス上の勝利であり、契約上の諸条件を詰めて資金調達を確保できればアジア地域にタイフーン運用国が誕生する。

関連記事:露戦闘機導入を止めたバングラデシュの事情、タイフーンが最有力候補

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo Senior Airman Shelimar Rivera Rosado

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コメント

  • コメント (22)

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    • たむごん
    • 2025年 12月 11日

    バングラディッシュみたいな貧困国が、ラファールやタイフーンを導入ですか。

    日本が足踏みしているうちに、バングラディッシュGDPを見ても着実に豊かになっており、(政情不安があったものの)ほんと時代が変わりましたね。

    1980年 248億ドル
    2000年 617億ドル
    2024年 4505億ドル

    43
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2025年 12月 11日

      失われた30年がもうすぐ40年になってしまう

      26
        • たむごん
        • 2025年 12月 11日

        もうそんなに経ちますか。

        他国を侮ってライバルを育てて、国内の出る杭を叩き続けてきましたからね(今も変わらないかもですが…)。

        10
          • 名無し
          • 2025年 12月 12日

          いつも思うけど出る杭が打たれるって具体的にどういう意味で書いてるんだ?
          ベンチャーの事業失敗の例を見てると杭すら立たないくらい土壌が弱いとか、立て方がわからないとかならわかるが
          出るものがあったのか?

          6
      • dd4
      • 2025年 12月 11日

      種明かししましょう。
      理由は単純にアパレル産業です。
      アパレル産業は人件費が一番問題になる産業なのです。
      かつては…いや、今も?。
      世界中のアパレル産業がメイドインチャイナ、という名目で半島の北の国で生産されていました。
      しかし今はカントリーリスクがあるので、別の人件費がとにかく安い国に移転させたりしているのです。
      さらに途上国は各種法的規制規制、特に環境関係のものが緩く(世界一の大気汚染国の汚名を未だに得ている)、さらに汚職や賄賂などの度合いも世界有数の酷さ、金融関係の不透明さがとても酷いため、先進国やその企業の力によって様々なことが押し通せるのです
      その辺りが発展した理由であり、大人気の秘密なのです

      確かに国としてみれば急激に経済力は上がってきましたが、ここからどう発展するのかは…正直明るい展望が開けていない、未来が見えないのが現状です

      なのでこの国を例えに出して日本が…というのはさすがにちょっとまずいのではないかと思います

      29
        • 遠い目
        • 2025年 12月 11日

        豊富な労働力を安値で使い倒し、企業が栄えるためには環境汚染など目もくれない
        何十年か前の極東の何処かの島国もそうでした

        16
          • たむごん
          • 2025年 12月 11日

          『介護は成長産業』極東の島国は、最近こんな事も言ってましたかね。

          若年層を、使い潰してるという意味では、あまり変わらないなあと感じる面もありますよ。

          8
          • dd4
          • 2025年 12月 12日

          大きな違いは日本には民族資本が主体である事や、社員の多くが現地人である日本人だったため、国家の統制が効く事、さらに国を破滅させることをよしとしなかった政財界が存在する事ですね

          バングラデッシュなどの途上国は民族資本が弱く、当然主体は外資で、それらは焼き畑的なやり方を通します。
          政財界は汚職などでひどい有様で、まともで有能な人は身の危険があるため、国外に移住する。

          そもそも比較対象にならないんですよね

          5
            • 名無し
            • 2025年 12月 12日

            民族資本で日本人社員が運営する企業なら日本国内では焼畑的なやり方をしないかと言ったら、そこは違いますね
            4大公害病で後は野となれ山となれとばかりに原因物質を周囲に放出していたのは全て日本人社員が運営していた企業です
            そしてそのほとんどは外資系ではなく、民族資本でした

            8
              • dd4
              • 2025年 12月 12日

              規制は成立し、賠償もされてます
              バングラディッシュでそれは望めません
              残念ですが、その差はあまりにも大きい
              企業側は政治家に働きかけ、法の成立を阻み、不味くなる前にとんずらするでしょう

              立ち向かうためには国民が豊かになることで国の発言力を高めるしかないのですが、民族資本がないという事は、自国を豊かにする方向に金を使ってくれる企業がない事を意味しています。

              途上国が途上国から抜け出せない理由でもあります
              そういったことを考慮しないとだめなのですよね

              6
              • 特盛
              • 2025年 12月 13日

              民族資本なら絶対やらないわけではないが、外国資本に比べたらそこまでやらないでしょう。

              3
    • ニートキング
    • 2025年 12月 11日

    資金………

    8
    • pow
    • 2025年 12月 11日

    中東の壁を越えて次は南アジアにタイフーンですか、10月のニュースでは成都J-10Cを約20機購入かという話が出ており同時運用もと報じている所も有と中々の展開が続くかもしてません。

    2
    • Kaeru
    • 2025年 12月 11日

    Switch2みたいな抽選販売にするのかな?

    まずはEUで必要な数を作り終わってから外に売り込んだ方がいいのでは?

    1
      • バーナーキング
      • 2025年 12月 11日

      独西伊は追加調達分を必ずしも全機最速で調達できなくてもいいんじゃないですかね。
      半分を予定通りに調達して残り半分は数年遅れを許容できるならその分で輸出分に対応できる訳で、客を逃すよりはそっちを選ぶ可能性は高いかと。

      12
    • あうあうあー
    • 2025年 12月 11日

    タイフーンTranche4ですかね?
    ドイツがTranche5でArexisベースの電子戦装備をつけるというニュースがあったかと思うのですが
    どうせ新品を買うならそっちが欲しいなと思ってしまいます

    4
      • 匿名希望係
      • 2025年 12月 11日

      イギリスの領分じゃあないですかねー。
      英連邦加盟国ですんで

      3
        • あうあうあー
        • 2025年 12月 13日

        なるほど。
        なら、Tranche4ですかね~。

    • 匿名希望係
    • 2025年 12月 11日

    親分英国系の戦闘機とはまじで珍しい・・・。
    MIG-29とかのMIGユーザーなのに

    2
    • ななし
    • 2025年 12月 11日

    >さらにミャンマー空軍にSu-30MEを売却したため関係が拗れ
    別にバングラデシュもSu-30買えばいいのでは
    同キャラ対決って駄目なの?

      • 特盛
      • 2025年 12月 13日

      クロアチアとセルビアがどちらもフランスからラファールを買ったのがむしろ異例で、基本的には仮想敵国と同じとこから装備を買うことはないでしょう。
      ここの記事でも以前言及されていたように、安全保障の後ろ盾と武器供給は表裏一体の関係にあるので。

    • 特盛
    • 2025年 12月 11日

    悪くない、妥当な選択だとは思うが、ちょっと高額ではなかろうか。
    予算は大丈夫なんだろうか。

    4

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