インド太平洋関連

対戦車ミサイルの需要が大きいインド、米国がJavelinの共同生産を提案

Lockheed MartinはJavelinの生産量を年2,100発から年3,960発に増強する予定で、2023年9月にはポーランドとJavelinの共同生産で合意したばかりだが、India Todayは24日「米国がインドにJavelinの共同生産を申し出た」と報じた。

参考:US offers to co-produce shoulder-fired Javelin missiles with India
参考:India, US discussing co-production of Javelin anti-tank missiles

インドがポーランドに続きJavelinの生産に加わるかどうかが注目される

インド陸軍は3種類の携行式対戦車ミサイル(MILAN、Kornet-E/EM、Konkurs-M)を運用中で、旧式のMILANとKonkurs-Mは開発を進めているMPATGMで更新予定だったが、2019年4月にパキスタンとの間で国境紛争が勃発したためイスラエル製のSpike-MRを緊急調達した。

出典:Ministry of Defence/GODL-India MPATGM

DRDOとBharat Dynamicsが開発を進めているMPATGMは今年4月のテストで「インド陸軍の要求要件を完全に満たす」と確認され、インド陸軍による最終テスト経て量産化に入る予定だが、India Todayは24日「米国がインドにJavelinの共同生産を申し出た」「この提案は両国のハイレベル協議中に話し合われた」「米国はミサイルとランチャーをインドで共同生産することを提案しており、今後の協議で共同生産に参加するインド企業が選定される」と報じて注目を集めている。

この共同生産が実現するかどうかは不明だが、インド陸軍の対戦車ミサイルに対する需要は非常に大きく、実戦で能力が証明されていないMPATGMに依存するよりJavelinを併用した方が堅実で、ウクライナとロシアの戦争によって対戦車ミサイルの需要は急増しているため、この共同生産はインド企業にとっても武器輸出の面で魅力的だろう。

出典:Lockheed Martin

Lockheed MartinはJavelinの生産量を2026年までに年2,100発から年3,960発に増強する予定だが、依然として需要は供給を上回っており、2023年9月にJavelin Joint Venture(Lockheed MartinとRTXの合弁会社)とポーランドのPGZがJavelinの共同生産で合意したばかりだ。

ポーランドはJavelinと同様にSpikeシリーズの共同生産も行っているため、有事に備えて対戦車ミサイルの供給先を分散させているとも言え、これにインドが続くかどうかが注目される。

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関連記事:米陸軍、今後3年間で最大1兆円分のジャベリンを購入する可能性
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Marine Corps photo by Cpl. Jennessa Davey

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コメント

    •  
    • 2024年 6月 26日

    あの灼熱のインドでジャベリンなんて使い物にならないだろう
    ウクライナくらいの気候でも動いてる敵にはまず当たらないって言われてるくらいなのに
    冷蔵庫を持ち歩いてシーカーをキンッキンに冷却しないとカタログスペックが発揮出来ない兵器なんて00年代の中東の米軍くらい優勢じゃないとまともに運用できない
    コルネット追加調達した方がはるかにいい

    1
    • nachteule
    • 2024年 6月 26日

     ジャベリン最新型のCLUは高性能だけど1基25万ドルしたように思うし輸出用ミサイル1発で24万ドルしてなかったか?

     高価だろうが装甲車両を確実に1両潰せるなら安いと考えられるが仮に共同生産したとして数が作れるようになるだけで価格的にはそこまで寄与しないだとインドは果たして乗るだろうか。

    3
    • 58式素人
    • 2024年 6月 26日

    どうなのでしょう。色々と妄想しますが。
    こういう、短射程のATMは、固定翼自爆UAVで代替できないものでしょうか。
    歩兵砲も兼用する形で。ポーランドのウォーメイトみたいなもので。
    弾頭はRPG-7やパンツァーファウスト3の弾頭を任意に付ける形で。
    射程はATMの十倍くらいになるし、ATMは1航過で命中の機会は一回だけだど、
    UAVは複数回しつこく狙うことができるし、自爆しない時は偵察機になる。
    ATRと弾頭を共通にすれば、製造/運用のコストも下がるのでは。
    ATRの弾頭は対戦車以外にもたくさん種類があるだろうし。
    なんなら、ATRの弾頭と推進ロケットをねじ込み組立式にしておいて、
    UAVに取り付け、ロケット部分はUAV発進時のブースターにしたり、
    あるいは自爆時にブーストして、相手に回避の機会を与えない形にして。
    色々と、妄想が湧いてきます。

    5
      • 元ねじ屋
      • 2024年 6月 26日

      陣地攻撃とかならUAVに括る弾頭を変更すれば使い用が拡がりますよね。何なら砲兵配属にして砲兵の弾薬在庫から持ち出しする重UAVとか有っても良い。

    • 2024年 6月 26日

    安全保障上、サプライチェーンの分散化は結構で有り大事な事。
    アメリカ本土、ヨーロッパのポーランド、次いで今回インドと地政学的にも良いと思う。需要も米軍の在庫枯渇や他国の受注残で溜まっていると聞く。只、インド開発のMPATGMの生産工場や設備と共有化等、コスト管理は重要に思う。開発企業が別々で有り難しいと思うが、合弁インド企業を同じにする等して上手くやって欲しい。

    1
      • のののの
      • 2024年 6月 26日

      とても一兵士で運用できるものに収まるとは思えんな。
      射程にしても兵士が見つける範囲での運用だから短いわけだし。
      ジャベリンなんかとは運用の階層が異なる兵器になるね。

      1
        • のののの
        • 2024年 6月 26日

        コメント位置間違えました。すみません

        2
    • k.ziro
    • 2024年 6月 26日

    インドだと将来にいわゆる西側陣営に向かってジャベリンが飛んでくる可能性も否定できないからなあ。
    TOWあたりで我慢して頂けませんかね?

    1
    • のののの
    • 2024年 6月 26日

    とても一兵士で運用できるものに収まるとは思えんな。
    射程にしても兵士が見つける範囲での運用だから短いわけだし。
    ジャベリンなんかとは運用の階層が異なる兵器になるね。

    1
    • POW
    • 2024年 6月 26日

    アメリカのFMS供与分で発生するアメリカ製物の不足分についての生産委託も含まれるという形ならインドも儲けがありそうなのですが。

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