インド陸軍は次期主力戦車のプラットホームとなるFRCV(Future Ready Combat Vehicle)調達に関するRFI(情報提供依頼書)を発行、2030年までに1,700輌のFRCV導入を計画している。
参考:12 OEMs receive fresh RFI for 1,700 FRCV
参考:Why Indian Army is seeking ‘Future Tanks’ amid tensions with China
1,700輌という物量を考えれば新規開発も十分視野にはいってくるインド陸軍の次期主力戦車調達計画
インド陸軍が発行したRFIによるとFRCVに求められる要件は高地から砂漠まであらゆる地形での運用能力、AIやネットワークを応用した戦闘への対応、UAVの脅威に対応するシステムの搭載、対戦車ミサイルやHEAT弾による攻撃から車輌を保護するための間接防御システム(ハードキルとソフトキルへの対応)、主砲弾の自動装填システム、車内からの360度パノラマビューを実現するビジュアルシステム、モジュラー設計による戦闘車輌のファミリー化などを挙げており、車輌重量は45~50トンだと言及しているが主砲の口径については記載がなく多彩な弾薬や対戦車ミサイルを発射可能とだけ書かれている。
このRFIは国内企業ではなく海外企業に直接送付されており、インド陸軍のRFIを受け取ったのは米国、英国、ロシア、フランス、ドイツ、イタリア、イスラエル、ウクライナ、セルビア、韓国、トルコの企業(+インド国防省傘下の防衛研究開発機構)で回答期限は今年の9月中旬に設定されている。
FRCVを受注した企業はFRCVを国内で製造するために必要な技術移転、保守や訓練などのサポートを含む総合的なパッケージを提供することが求められており、要求される車輌重量は45~50トンなので既存の戦車を改良(軽量化)したものか新規に開発したものをインドに提供する形を想定しているのかもしれない。
恐らく1,700輌という物量を考えれば新規開発も十分視野にはいってくるのでRFIを受け取ったのは国にとっては非常に大きいビジネスチャンスだろう。
因みにインド陸軍はFRCVとは別に25トン未満の軽戦車調達に関するRFIも今年4月に発行済みで、今のところ韓国のハンファディフェンスのみが軽戦車「K21-105」を提案すると手を挙げている。
関連記事:インドの軽戦車調達に挑戦する韓国、ハンファディフェンスが軽戦車「K21-105」を提案
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※アイキャッチ画像の出典:Prime Minister’s Office / GODL-India
もう戦車開発をやってないイギリスにもRFIを送るくせに日本はこういうときも蚊帳の外か…
何度も言われてるが我が国は陸戦装備の輸出をしていない。
もらっても即答で断るだけなので無駄。
陸戦装備マイナーだけど銃火器は今でも輸出してウクライナの特殊部隊にも採用されてるんよ…豊和M1500とか
あとアメリカも155㎜自走榴弾砲の後継で日本の19式にもトライアルに参加するようにオファーが来てるし
輸出していない云々はただの言い訳だぞ
M1500は民生品を軍が採用してるだけだし米軍の自走砲に至っては向こうのマスコミが「日本も参加してはどうだろうか?」と言ってるだけ。
上限50tというなら90式の輸出仕様を作って売り出すのもありだな。
なんなら90式の型落ちパワーパックも完全移転でいいだろし
1500馬力エンジンに120mmL55搭載で保守製造ラインまで揃えられるビジネス力あるんでしょうか。
戦車輸出に縁もゆかりもない日本にRFIを送るほど、インドも酔狂じゃないでしょうよ。
戦車輸出っていったらセルビアって現役で戦車作る能力あるんか?謎
一個前の記事にあった時期潜水艦共同開発で日本がインド相手に商売やる気ないのは明らかで、戦車の要素技術移転に関しても(アルタイの件など)消極的なのは向こうも分かってるんだろうな。日本側も転売や技術流出のリスクの面ではインドを信用しきれてないから、完成品輸出以外はやる気ないんじゃないか。
あとイギリスはついこの前チャレンジャーのアップデートモデルを調達するって決めたばかりで、戦車開発はしてる。一時中断していたのは事実だけど。
技術流出や情報漏洩を気にするなら、輸出なんて不可能ですけどね。
どんな国に輸出しても漏洩や技術流出は起こり得る
国内だって自衛隊関係者がイージス艦の情報を流出したりしてるんですから。
その技術流出に対しての影響度合いで対応も異なると思います。
流出しても再現出来ない代物なら流出は気にならないだろうし、
元々優位性持っていない代物なら流出しようがしまいが﹙優位性への﹚影響はないし、
再現が比較的容易で且つそれにより優位性を失うなら、流出防止に神経質でも不思議では無いと。
ちなみに、日本の拘束セラミック装甲は、コロンブスの卵的な側面がある様なので、流出したら優位性を失い易い部類に入るのだと思います。
日本式の拘束セラミック装甲は、大きなセラミックスバルクとか高耐力の圧力容器とか必要だから、基礎工業力の乏しい国だとコピーは無理なようだけど、
それをクリアされた場合の話しです >流出したら優位性を失い易い部類
てか装甲系はマネ出来なくても対策(抜き方)が分かれば
盗んだ側としては大戦果、盗まれた側は痛手だからね。
使用想定環境が違いすぎる、実戦経験があるわけでもない(てか他国戦車との模擬戦闘すら)、日本ならではの特別な何かがあるわけでもない(というか空海に比べ陸上兵器の開発優先度がはるかに低い)
残念でもなく当然としか
日本だったら、仮想敵国が戦車を輸送船に積み込んで出港したら10式に付加装甲を取り付けて、と余裕があるが
インドだと、国境近くに追加装甲したインド10式が現れたら、その時点で緊張度が上がってしまう可能性もある。
あと、ある日突然重武装のテロリストが海から襲撃というときに、装甲追加する時間が惜しい。
戦車なんて整備済みなら、燃料と弾薬入れるだけですぐに使用できるのが普通で
装甲をどうしようかと悩むような戦車は、どこの国でも使いずらいと思う。
日本は「防衛装備移転三原則」の縛りで防衛装備品に該当する武器類に関し国内企業が勝手に対応することは出来ない。
インドに対しては「日印防衛装備品・技術移転協定」に則っての政府間協議がベースになる。それはインド側も周知した交渉プロセスです。
ですから次期主力戦車に関しても日本参加の可否は二国間協議の場での案件になります。
今回のRFIは日本に関しては日本政府に対し提示済かもしれません。
インドから日本に通常動力型潜水艦調達に関する入札参加への打診があったときも、日本は不慣れな入札ではなく政府間協議で話を進めたいと提案したらインドが手を引いたので日本政府にRFIを送ってるとは思えない
>日本政府にRFIを送ってるとは思えない
そうですね。
インドが国際競争入札を意図してるなら始めから外している可能性は大かも。
これ
しかも日本政府って、相手国からしてみれば融通の効かないかなり面倒な存在だと思うんだよね
なんというか、国内では結構玉虫色でやったりするけど対外に関しては型通りというか
「目的外使用原則禁止」の項目とそれを本当に厳格運用しそうな日本政府という構図が煙たがられているんじゃないかねぇ
自分は日本は「これで良い」と思うけど、何でもありの他国からすれば絡みづらいんじゃないの
景気良い話だなあ。機動戦闘車的なにかで数補ったりはせんのか
山岳地帯ではありますが、インドは中国と地続きですからね
戦車戦力を削減する訳にはいかないでしょう
10式を生産ラインごと売却したらいいんじゃない?
日本のミリオタは10式に夢見すぎるきらいがあるけど普通に考えて追加装甲パッケージを付けてもかろうじて正面60度防御を確保できてない上にAPSやERAも装備してない現代戦車は論外の部類だ
おまけに国によっては既にAPSによるAPFSDSの空中迎撃にも成功してるから重量カットの観点からしてもAPSを搭載してないと話にならないってのに
APSない上に装甲も薄いんじゃねえ。その分軽いけど
軽いって言ってもT-90は同じぐらいの重量でかなりの装甲厚を確保してるからなぁ…
軽い=薄いとは違うと思う
他の人も言ってるけどT-90Aは去年だったかに事故で側面後方に対戦車ミサイルが直撃してかなりの損傷は受けたけど貫通はしてなかったから
T-90Aの重量は46.5t、10式は付加装甲付きで48tまで行けるので、装甲の技術次第ではT-90Aレベルまでは防御力が確保出来ててもおかしくはない(ただし装甲技術に関しては機密事項である以上実際にどうなのかは不明だけども
10式は軽いけどその分小さいから体積辺りの重量は結構あるぞ。つまり装甲は厚い。
第二次大戦中の、50トン弱のIS3スターリン重戦車と70トン弱のティーガー2重戦車の防御力が対して変わらないのと同じ理屈。
小型化できれば必要な装甲体積も減らせるから重量だけで判断すると本質を見落とす。
そもそも10式は自動装填装置のおかげで3人乗りだけど他の西側諸国の戦車は皆4人乗りで装填手が動き回る分、戦闘室が大きくなりがちでそれが戦車そのもののサイズに響いてる。
いうて西側もレオ2やK-2、ルクレールとかも自動装填装置付きだし
レオ2は自動装填装置付きなのにデカいぞ
レオ2は三人型砲塔かと。
それ故デカイ。
レオ2はA4までは3人砲塔だったけどA5以降は2人砲塔よ
レオ2はA5以降も自動装填装置なしの3人砲塔だぞ。自動装填装置は改良でおいそれと導入できるもんじゃない。自動装填装置付なのは設計段階から開発された車両のみでメルカバがMk4から装填補助装置が付いた程度。
西側で自動装填装置付なのは90式、10式、ルクレールとK2。これらの車両は40〜50トンクラス。これ以外は人力だから上記以外の車種は最近の近代化改修以降は重量60トン台までデブになっとる。
砲手と車長が縦に並ぶレイアウトだと、二人砲塔にするメリットが乏しいかと。
話がズレてる。
「10式は小さい。それが可能なのは自動装填〜」って話なのに
小さく作る気のないレオ2の話を持ち出して何の意味が?
10式が軽いのは他国には作れない拘束セラミック装甲を前面や砲塔に使っているからで、APFSDSを食らってもセラミックのユゴニオ限界が大きいからタングステン弾心を消耗させて貫通を防ぐ仕組みになっている。
セラミックはその時割れるけど、そのときに発生する熱で溶融して再び固まることで防御力が復活する。
どこかの国のセラミック装甲は被弾すると粉を吹くらしいが。
RPGのメタルジェットなんぞは問題にもしない。
自砲の120mmの直撃にも耐える能力を持っている。
あのサイズでPG-7VRに耐えられるならすごいな
少なくとも正面はPG-7VRは防げるんじゃないかな
レオパルト2はA5型の時点で正面のHEAT防御900㎜を達成してるし
あれが脅威とされるのはタンデム弾頭で750㎜貫徹できるから爆発反応装甲を貼りつけた側面からでも撃破できることよ
10式はまあ側面から撃たれればびっくり箱になるしかないけど市街地戦自体そこまで想定してないから大丈夫だ問題ない
10式戦車の「付加装甲(操縦手足元防護)」が要求に上がったのが、
チャレンジャー2戦車が車体正面下部を爆発反応装甲もろともRPG-29で撃ち抜かれた事件以降な事から、
少なくともRPG-29には耐えられるだろうと見られてるみたい。
10式の装甲がネタにされてるのは装甲材質じゃなくて装甲配置だよ
試作車の溶接跡とかから推測された装甲配置はM1エイブラムスはおろか、90式よりも狭くて到底満足に乗員を守れるものじゃなかったのよ
確かに正面の複合装甲部分に上手いこと被弾させられれば120mmにも耐えられるけど少しでも斜めから砲弾が飛んでくると弾薬庫どころか本来守れるはずの砲塔乗員に刺さってしまうんだ
装甲範囲を削ってまで重量削減して日本のインフラで待ち伏せに特化しましたって言ったって、同じぐらいの重量のT-80(42t)やT-90(46.5t)が10式以上の防護範囲と装甲厚を実現してる以上は言い訳にしかなってない
機動力や情報処理能力などは上回ってるから10式が劣ってるとは言わないけど実戦経験の無さが設計にまで響いてるように感じる
T-80, T-90は砲塔に弾薬の類をほぼ搭載しておらず、(俯角が取れないけれども)高さも抑えて極限までシルエットを小型化することで、重量の軽さと広い防護範囲、装甲厚を両立しているので、これと比較したら他のすべての西側戦車の重量効率は良くないよ。
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砲塔に巨大な弾薬庫とオートローダーを搭載しつつ、俯仰角のためにある程度の高さを持たせて、かつ小型軽量というのは物理的に両立できないので、初めから小型軽量を諦めるしかなかったのではないかなと。
戦車を無理やり軽くするよりも、想定される戦場のインフラを補強した方がよかったのでは…
ロシアはそもそもロシア国内のインフラが展開する戦地のインフラよりもかなり悪いので…
春になると雪解けして路面がぐずぐずになって気軽に沼地ができるからどうしても軽くせざるを得ない事情があったんよ
あと最近のロシアでもT-90MSみたいに砲塔後部にバスル式弾薬庫を搭載してるし、砲塔弾薬庫の存在が必ずしも車両のサイズに影響してるわけでもないと思われる
T-90MSは砲塔に自動装填機構などがないし、収納効率の良い分離装薬式の砲弾を数発格納しているだけで、少なくとも十数発以上のかさばる一体型の砲弾を収納し、防爆ドアのような複雑な機構を持つ西側戦車のバスル弾薬庫ほどかさばってないよ。
砲塔弾薬庫のブローオフパネルはT-90MSでも採用されてるし原理的にはブローオフパネルが付いてる以上は防護隔壁も存在してるはずよ
あとバスル部に配置してる弾薬数もT-90MSは砲塔に即応弾が10発に対してレオパルト2A6は15発、日本の10式は14発でそこまで大きく違わなかったりするけど砲塔サイズがえらい違ってるし
レオパルト2はA5以降は砲塔人数を3人から2人に減らしてるからもっと増やせてもおかしくはないんだがなぁ…
だからレオパルド2はいずれの改良型も3人砲塔の乗員4人だってば。何酔った事言っとるんや。少し調べればわかるだろう。
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月刊PANZERの増刊号やグランドパワー等の書籍情報でもレオパルド2A5以降自動装填装置導入したなんて一言も見た事ないぞ。
砲手の視察照準装置が上に移動したのを勘違いしたのではないかな?
T90MSの砲塔内弾薬は予備だぞ。
自動装填装置用の弾薬は従来通り車体の戦闘室内だから被弾→貫通→即誘爆のビックリ箱仕様は全く改善されとらん。
西側と違い、弾薬庫は戦闘室と隔離されてない。
レオパルド2A5の乗員数の話といいもうちょっと勉強しようよ
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T90MSの自動装填装置に触れてる動画リンク貼っとくね
↓3:00あたりから自動装填装置の解説
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毎分8発発射可能とかだいぶ改良されてますな。
90式戦車だと素の装甲で耐えられた30mm機関砲に対して、10式戦車の場合は付加装甲Ⅱ型が必要なように、10式戦車は付加装甲ありきで装甲プランを建てたのだと思います。
それなのに普段は、付加装甲ではなく物入れ状態で防御力が期待出来ないので、揶揄されるような状況に陥っているのかと。
ん~その正面60度の防御範囲を確保できてないって言ってる人、断定してたっけ?
俺もチラッとブログ見た覚えはあるんだけど付加装甲でカバーしてる可能性の指摘も同時にしてたように思うけど
もちろん待ち伏せ主体、データリンクにより姿を見せずに相手を狙える10式でそこを重視せず普段はオミットしてる可能性も併せて指摘はしてたけども、断定まではしてなかったはずなので・・・(それから新情報が出たとかだったらすまん
APSに関してはそうだね、陸自のMBTは待ち伏せ主体なので通常攻め側が使うであろうAPSは若干相性も悪くてコストも高いからどうしても優先順位は落ちるんだろうね;
でも試作品のAPSは結構よさそうだったので将来的には安心かなと思ってるけども(後は重量と弾数を改良出来ればみたいな所だったよね
それ唱えてた人は確か側面は追加装甲でカバーしてるんじゃないかって提唱してたね
APS研究してるのはいいんだけど形式からするとHEAT系の砲弾やミサイルは破壊できるけどAPFSDSとかの類は破壊できないっぽいんだよなぁ…
いずれにせよ頑張ってほしいが
むしろ、日本が研究中の自己鍛造弾の散弾をばらまくタイプの方がAPFSDSには効果ありそうな気がします。
弾芯に掠りさえしたら、攻撃力低減を期待出来るので。
APFSDSは高速だし、弾が細すぎるしで、ターゲットとするにはハードルが高過ぎるとは思いますが。
ハードルは高いと言ってもすでにイスラエルでは2020年の時点でAPFSDSの迎撃実験は実際に成功させてるしなぁ…
これからのスタンダード技術になる可能性は十分すぎるほどある
既に迎撃済みでしたか。
それは知りませんでした。
熟成後は、スタンダードな装備に成るかもしれませんね。
その頃には、装甲の方は補助的な手段になるのかな?
APSはともかくERAは未熟な装甲技術で複合装甲やHEAT弾に対抗するために生まれた苦肉の策で生まれたもんじゃねえか
完全新規に設計された戦車で空間装甲や複合装甲の技術が十分なら基本的に不要だ。メルカバすら付けてないんだから要らんだろう
お手軽に防御力上げられるなら効果はあるぞ
ロシアのT-14だってつけてるんだから
あと今のメルカバにERAがないのは単純にイスラエルがAPFSDSを無力化できるタイプのERAを開発できてないだけじゃない?
西側のERAは基本耐HEAT系ばっかだし
ロシアは「既にある」からT-14にも載せられるだけじゃないのかねぇ
定期的に新型を出すつもりならERAに開発リソース割くよりも複合装甲に注力したほうがいいって判断なんだろうよ
T-14用のERAはそれまでのやつとは別物じゃなかったっけ…
ロシアの現行最新戦車のT-72B3とT-80BVMが使用してるERAはコンタークト5の上位版みたいなレリークトってやつだけど
T-14が装備してるERAはマラカイトっていうやつだよ
マラカイトがほかの戦車にも搭載してるって話聞かないし新規開発じゃねぇかな…
西側はERA開発で数十年のブランクがあるしこの分野で東側に劣っててもおかしくはない
T-14にERAがついてるのは、対APFSDSに関して装甲での防御を多少妥協してるからって面もある。
車体に全乗員乗せる分、HEATや他の重火器に対しての装甲防御は充実してるけど、対APFSDSへの防御はやや見劣りしているからね
ロシアのT14やT90がERAを標準装備してるのは基礎装甲の防御力に不安がある裏返しじゃないかな。だからT14は砲塔無人にしたりアクティブ防御装置の開発に必死になってるんでは。そもそもERAは一回被弾したら同じ箇所に再度被弾しない事を祈るしかないし、ERAアクティブ防御装置共に随伴歩兵周りに居たら巻き添えになる等の欠点を考えれば基礎装甲で防御できるなら使いたくない代物であるのは明らか。日本も含め西側諸国はERAやアクティブ防御装置はあくまで防御力を強化する為の追加パッケージと考えていて、それを基礎装甲に組み込むのは落ちぶれて…ryゲフンゲフン
そもそも現代戦において何度も被弾する時点ですでに詰みだしそこまで気にする必要もないんじゃない?
純粋な複合装甲だとそろそろ防御限界に達しつつあるって話もあるし、対抗手段を増やしておくことに越したことはないかと
T-64A→T-64Bで車両全周にERAマシマシになってたけどそれでも重量増加は2t程度にとどまってるし重量効率がいいのかもしれない
10式のFCSの性能考えるとそうも言ってられない。
敵戦車の弱点部位指定して照準が可能で更には射撃後の撃破判定機能までついとる。撃破判定が不充分なら再度同じ部位に連続射撃もできる。そしてそれを効率的に実施できる自動装填装置もある。10式は中露の戦車絶対殺すマンなんですよ。
自分達に作れたのだから、精度の違いこそあれ敵のFCSも同等の機能あると過程するならERAを基礎装甲に組込むのは悪手に映る。やはりERAは脅威度の高い地域での装甲車両の一時的な防御力UPやあくまで新しい複合装甲等に置き換えるまでの繋ぎでしかない、と愚考しまする。
無論、手段が多いに越した事はないのでそのERAの装着を否定する訳ではないんですが、私が言いたいのはあくまでERAやアクティブ防御装置は追加装甲の立ち位置でして、これありきで戦車の防御力を組み立てると複合装甲要らんと極論言い出す奴も出るだろうし何より兵器として使いづらいものになる。
日本の場合﹙に限るかは知らないけど﹚、複数車両で単一目標を狙うこともある様なので、
時間差で似たような所に当たる確率も高くなるかも。
>T-64A→T-64Bで車両全周にERAマシマシになってたけどそれでも重量増加は2t程度にとどまってる
旧ソ連系の戦車はシルエットが極小なのでこの程度で留まりますけどそれをシルエットのデカい西側製の戦車に当てはめると効率悪いのでは。M1やチャレンジャーもイラクやアフガンでの運用時に装甲の薄い車体前面下部や側面に取り付けただけですので、この事からもやはり西側はERAを補助装甲としてしか考えてない気がする。
そら単純に当時のイラクにはM1A2やチャレンジャーの砲塔正面をぶち抜ける砲弾がなかったからつける必要がなかったというのと西側のERA開発が対HEATFS世代で止まってソ連と違ってその後の開発をやってなかったから対APFSDS用のERAがなかったからや
湾岸戦争の際にはソ連のT-72にはM1をぶち抜ける砲弾があったって言うんでアメリカは慌ててM1に追加装甲として劣化ウランプレートを付けてたし
相手の脅威度によって変えてるだけよ
それにHEATFS全盛期時代だとM60にアメリカは狂ったようにERAを貼りつけまくってたし
調べてみると面白いよアメリカのERA依存症っぷりは
記事中で紹介されてる向こうの要求を10式戦車は満たしてないやん?
そもそも砲発射ミサイルって西側は開発してたっけ…
東側とイスラエルとポーランドぐらいしか開発してなかったような…
あと10式だと、日本人でさえ狭い戦闘室に、向こうの人が耐えられるの?と疑問を持ってしまう。
改めて10式戦車内部の画像見たけど、やはり狭い。
リンク
アージェンやT-90もまとめて更新かな
要求重力的には、西側の戦車はほとんど50tオーバーだから、大規模な改造不要なウクライナが有利かな
戦闘機は西側を採用に傾いてるし、バランスとってロシアと手を結びそうではある、インド版アルマータみたいな感じの
潜水艦や飛行艇に関しては日本が輸出を解禁する前からインドは何度も照会を求めてきていたわけだから(それが日本の兵器輸出解禁のきっかけの一つとなった)
日本が現時点で陸戦兵器を輸出していないから・・・・というのは
今回インドがRFIを日本に送らなかった理由にはならない
ようするに、日本の兵器開発製造技術が言われていた程には高くなく
陳腐化した技術の隠匿に懸命になってるだけなんだと見限られた結果なんだと
素直に認めた方が良い
RFIって相手の了承も無しで勝手に送りつけるものなの?
そうじゃないよね?
今回も事前の「照会」はあったんじゃない?
その上で正式なRFIは出さない(出せない)となったんだろう。
我が国の技術がしょーもない代物だってんならセルビアはどんだけ凄いのかちょっと語ってみていただけまいか?
セルビアをどんだけ下に見てるんだ?
曲がりなりにも旧ユーゴスラビアの盟主国でT-72ベースとはいえM-84を開発して見せてるぞ?
しかもそのM-84はきちんと実戦も経験してる
T-90を運用してるインドからしたらインフラ面も込みでセルビアよりも日本の方が魅力がなかったってだけだろ
そういえば、実際にUS-2のRFIは輸出解禁前に送付されてきてたな
US-2は「武装してない救難飛行艇」だからってのも大きいけどねぇ。
新三原則でも哨戒とか警戒とかしか駄目なんじゃなかったっけ?(うろ覚え)
当初はUS-2民用型を念頭に置いてた。
防衛装備移転三原則後に日印防衛装備品技術移転協定が締結されたんで、防衛装備品であるUS-2のままで良くなった、という経緯だったかと。
セルビアはM-84ASというT-90S相当の戦車を2004に完成させてるよ
我が国と比べても格下と見下せるものじゃないよ
コピーじゃなくてT-90Sよりも速かったりするのね。面白いな
RFI自体はただの「照会」なので
相手の同意や了承なんて必要ないぞ
いや、それはおかしい
>潜水艦や飛行艇に関しては日本が輸出を解禁する前からインドは何度も照会を求めてきていたわけだから
兵器開発製造技術全体の話ならこの話が成り立たない(何で技術ないのに何度も照会求めてるの?)
今回の話をそのまま解釈するなら戦車に関するRFIを送らなかったという事なんだから、推測は一旦戦車に関してのみに留めるべき
あるいは陸上兵器に関してのみと絞るべき
少なくともこの情報だけで全体の開発技術にまで断定するのは言い過ぎ
現状、ロシアT-90とT-14、韓国K-2くらいしか要求を満たせる戦車はないか、あとはイタリアのアリエテの後継が今後どうなるか
1000両越えるから新規開発もあり得るとの事なのでそれなら他の国も可能性は高い、その上で政治的な理由も踏まえてロシアが受注すると予想するわ
RFIを送付したと言っても、実は我が国の次期戦闘機と一緒で戦車自体はインド国産、但しシステムインテグレーション等のインド国内では難しい作業だけ外国企業に委託する計画じゃないかと思うけどね
このブログの前の記事でもインドは今後兵器の輸入禁止と国内製造を進める事を国策として進めていて、既に戦車もこの政策の対象になっている事を思い出すべき
はたして陸軍はDRDOに勝てるだろうか?
書いてある要求を満たしつつ50トン程度に抑えるとなると確かにRFIを送った国の企業くらいしかできないな
いうほどアメリカとドイツとイギリスは要求満たせてるか…?
重量どれも50tどころか60tを軽く越してるやつらばっかな気が…
RFIでは、APFSDSへの耐性が求められていないのだよね?
M1A2やレオⅡとは異なるアプローチが取れそう。
APFSDSに対する耐性を求めない戦車ってなにを作るつもりなんだろ…
軽戦車は既に韓国が内定してるようなもんだし今更何が欲しいんだインドは…
50t未満だとT-90MSくらいしか要件を満たさなさそう。
T-14の戦車型の重量も諸説あって、単純に履帯の面積と接地圧を考えると52t〜55t程度になるようで、まともに機能するのか未知数だし。
T-90MSベースにインドの要件に合わせて改良を加えるくらいの感じになるのでは。
パキスタンが中国からVT-4を調達し始めたことも影響しているんですかね。
VT-4相手だとインドのT-90では分が悪いので。
分が悪いって何?
お前T-90に乗って戦ったことがあんの?
タイがVT-4とT-90の性能比較を行って、「VT-4の方が価格は高いけど高性能」と判断し、VT-4の購入を決定しています。
タイもスウェーデンのように、試験レポートの流出事故起こしてくれないかな。
交通インフラが貧弱そうなインドなら軽量の10式は需要ありそうだけどね
「小さいから火力も装甲も弱いだろ」みたいに思われたんかな
日本よりはるかに紛争が多い国の軍だし極東のよくわからん戦車に命は預けられないでしょ
そうか、やっぱり10式戦車じゃアカンか
車両重量で1番要件に近いアドバンテージあってもダメかよ
重量面でT-90と極端に変わらない、って感覚なのですかね?
10式戦車も増加装甲増し増しだと、T-90と同クラスな重量になるだろうし。
というよりも、仮にこの戦車の大半のパーツをインドで国産すると考えても、年間数両しか戦車を調達しない日本の生産体制で最大1700両もの部品の供給体制が限られた期間で確約出来るかが不透明すぎるでしょう
かなり短期間で開発してしかも大量に作らないとダメみたいなので、装備一つの輸出にしても国会やら法整備やらで揉めそうな日本は時間の制約を考えたらそもそも無理な案件かと
10式戦車のパーツに関して言えば、驚異的な行進間射撃精度を支えるレゾルバなんかは国外生産が難しいでしょうね。
コイルの機械巻きでは所要の精度が出なくて、10式専用品を熟練のおばちゃん工員達が手巻きで作ってるてことです。年間30両調達なんてことになったら命中精度低下を是認しないと対応できない。
匠の技JAPAN!w
日印間ではいわゆる日印防衛装備品・技術移転協定に則って定期的な会合が行われています。
これは同様の協定を結んでいる他国との場合も同様です。
その中でインド側から次期主力戦車について何らかの打診があってもおかしくない。
移転可能な技術についても協力できるできないは協議の上で結論されたでしょう。
今回のRFI発行で日本が一方的にハブられたわけじゃないと推測します。
10式の装甲の詳細とか公表されてるんだ。
情報開示請求で黒塗りの資料が公開されてる
黒塗りとはいえそこそこ参考になる情報が入ってるのでそこから推測がある程度されてる状況
ただし推測の域を出てないので公開された資料を見てそれを根拠に断定してる人はいないと思う
公開資料の中には、下記とかあるよ。
「10式戦車仕様書」
リンク
「新戦車(その5) 試作品設計書(装甲部)」
リンク
過去に10式の砲塔カバーを外した状態の試験車の写真とかが公開されてて、溶接跡やハッチ、車内の機材の配置からある程度推測がなされてる
それと上の人が言ったように情報開示請求で得られた資料を組み合わせるとある程度見えてくるものもある
多分イスラエルと組む。インドのイスラエルへの「愛」は異様。何故かは謎。インドはロシアと組みたくても、ロシアが中国と板挟みで気兼ねする。中印対決は宿命で、大国同士の久々の戦車戦をやることになるから、戦史に残るような名車で戦って欲しい。
でもイスラエルだと素材面で恵まれず﹙質量効率の悪い装甲を選択するしかなく﹚、軽量な戦車は不得手な印象。
イスラエルは軽量戦車を作れないのではなく作らないだけ。何十倍ものアラブ人に囲まれてるのに、圧倒的に少ない人口で守んなきゃいけないから生存性最重視して仕様を決めてるんで、人余りのインド相手には、それに見合った仕様の戦車を作るのでは。兵器調達なんて政治と決済通貨が優先される。仮想敵パキスタンは反イスラエルの急先鋒。だからインド人はユダヤと組みたがる。ドイツと直に組むと仮想敵の中国寄りで情報流す。ドイツの技術はイスラエルが望めば鶴の一声で手に入る。ドイツはイスラエルの奴隷だから不本意でも協力する。インドもイスラエルも非米化の流れで、属米のウクライナだとロシアを敵に回す上に一触即発の米露対立の震源地で国自体どうなるか分かんない、セルビアと関係深めても政治的に何もメリットない、韓国は中国が圧力かけたらおしまい、英と土は失敗が目に見えてて金ドブ。金欠の伊は一帯一路に飛びついて中国になびいちゃったから信用できない。消去法で露と仏とイスラエル。諜報部門の情報交換含め地政学的に関係深化の真っ最中の相手はイスラエル。見本市場や演習用のお飾りのオモチャじゃなく、中国相手に山岳地帯でも使える消耗品覚悟の堅実な戦車を揃えなきゃいけないと切実に考えてるインドは、同じく生存に切実、毎日イラン系武装組織相手に戦車を運用してるイスラエルを選ぶ、と思う。先端技術も申し分ない。
イスラエルの場合、採用している装甲の形態だと空間効率が悪いので、同じ防御力を付与しようとしても大柄になり易く、
その副作用で重量増を招くと見ています。
そもそも当たり前の様に同重量の装甲なら研究に大金出して実戦データもとってる国すらある米英仏独露中韓の装甲より高性能だと疑わないのすごいことだと思わない?
もうそれ情報や知識じゃなくて信仰ベースですよ
90式試作時点で120mm砲弾の多数被弾耐性を実現し、
10式だと、初速1750m/s級で高L/DなAPFSDSの被弾試験をクリアしてる様なので、
カタログ性能的なのは期待出来るかと。
実戦で、あの狭い戦闘室などがどう悪影響を及ぼすか?、といった心配と両立し得る話しとして。
ただ90式の対弾試験は使った砲弾がよくわからんのよね…
あの時期にドイツから試験のためにDM33を調達できたのか?
DM13で試験してたとなると話が完全に変わっちゃうんだよな…
APFSDSの方だと、国産120mm試作砲だったかと。
ちなみに国産120mm試作砲のAPFSDSは、工芸品で量産時の性能には疑問符つきだったようだけど、試作品の性能はDM33より若干上だったとか。
うろ覚えですが、そこら辺は戦鳥でsorya氏﹙含む「それは秘密です。」氏﹚が語っていたかと。
それ何かと勘違いしてない?
DM13やDM33は砲弾名であって国産120㎜砲と競合したのはラインメタルL44という名前の砲だよ
国産120㎜はL44よりも優秀だったけど仕様砲弾はL44と同じDM33もしくはDM33をライセンス生産したJM33よ
ここで問題なのはDM33がドイツで配備されるようになったのは1987年で90式が防御試験を終了したのが1986年
つまり件の防御試験で使われたのは貫徹力の劣るDM13の可能性があるのよ
DM33は貫徹力最大540㎜あるけどDM13は400㎜程度しかない
つまり防護性能が通説よりもかなり低い可能性があるのよ
失礼2点訂正、×仕様砲弾→〇使用砲弾
対弾試験1986年までに終わってるのは第一次試作で第二次試作への対弾試験は1987年から1988年だったね
ただドイツ本国での配備がようやく始まったばかりの新砲弾を90式の試験で使用するために調達できたのか疑問がある
試作したのは、砲と防弾両方だよ。
戦鳥で改めて元ネタを探してみました。
↓の「19」と「34」
リンク
↓の「6」リンク
ついでに↓の最後が、今日の「拘束セラミック装甲」解説の元ネタです。
リンク
国産側も試作したのは砲と弾薬の双方。
そしてL44とDM33の採用は、概ね内定状態﹙「圧倒的な優位差が出ないかぎりラインメタルを使用するという﹙国産試作砲&砲弾﹚開発段階からの約束」﹚なので、
L44&DM33組と国産試作砲&弾薬の組合せとが、困難を廃してまで比較試験するとも思えません。
L44&DM33組の方は、日本での採用試験未実施で、カタログデータが比較対象だったのではないでしょうか。
ん?L44は国産120㎜とのコンペの時に比較射撃試験やってなかったか?
たしかテスト用のためにラインメタル社からL44と弾薬を輸入してたはずだぞ?
そこは個人的な所感です。
平等な条件では無い﹙国産側が開発段階から圧倒的不利﹚事からの。
ほぼ内定状態だったので、スケジュールが合わなければ後追い﹙アリバイ作り﹚の試験でも事足りるでしょうし。
採用に関しての試験の意味合いは、やっぱり大差ないね、の確認程度だから。
あ、扱いかも軽いと予想しているのは採用関連での試験です。
採用後を見据えたデータ取りの方だと、真剣でしょうね。
命中精度とかに関わるので。
要求にあっただけでどの様にクリアしたか、そもそも有利条件付けずにクリア出来たのかとか全く分かってないけどね
試験要項以外の条件付けでクリアした試験だと、クリアしたことにならないと思います。
なので、試験要項が意味のあるものなのか否か、なのじゃないかな問題は。
純粋な疑問
装甲強度のデータ取得に実戦データと試験場のデータでどこまで違いが出るのかね
そんなに違いは出ないんじゃないかな
試験データで得られない実戦データってむしろ数値化出来ないデータだと思うけど(装甲の交換の負担が現実的かどうか、壊れたパーツの交換が想定された通りに出来るのかどうか等々)
試験では直撃に耐えて問題なかったけど大丈夫だったが、実戦で試験で大丈夫だった部位に試験で大丈夫だった弾が命中したら貫通した、こんなケースあるの?
例えば、試験では想定されてなかった部位に命中した、ならまだわかるけど上で言われてるチャレンジャー2の事例みたいにそういうのは割と関係者ならすぐ情報把握出来るだろうから、そういうのを極端に見落とすってのも考えにくいのよね
なので事実上装甲の研究で一番差がでるのはどれだけ金と時間をかけて研究して試験データをきちんと正確に取得してるか、だと思う
そしてスウェーデンのように、各国戦車の試験データを流出事故してマニアにネタを提供してくれるまでがセットで。
いや、上で出てる件の話はちゃんと情報公開されてる範囲の話を踏まえてのものだから、推測はあるにせよ常識の範囲を逸脱してない以上は情報と知識由来の話でしょう
むしろ木主は条件も経験も研究に掛けてる金も全く異なる複数の国を一括まとめて同列に並べてる上、実戦データという実体のない概念(被弾していない実戦もあれば被弾しまくってる実戦もあり、年代がとても古い実戦もある)を根拠にこうに違いないと考えてるように見えるけど、それはまさに木主の言う信仰ベースじゃないの?
公開されてるデータから推察される実際の防御性能はむしろネットの通説とは違ってるのよ…
2010年初頭は10式の貫徹力は4桁クラスで世界中の現行のいかなる砲弾も防げるみたいな話がまかり通ってたけど公開されたデータから算出される性能は各国の平均レベルのものでしかないよ
現行のドイツの砲弾であるDM63にしたって貫徹力は680㎜程度だし、APFSDSの貫徹を計算できる計算式に放り込むと10式の貫徹力は700㎜いかない程度じゃないかって言われてるし
防御性能もまず各国のMBTはともに砲塔の複合装甲部は対運動エネルギー弾で800㎜相当は確保しててまず通常砲弾では抜かれないから複合装甲の配置の仕方の方が議論になる
その仕方が上でもあるようにマズいんじゃないかと言われてるんだ
横から失礼します。
異論という訳ではないけど、RHA換算の能力というのもどうなのかな?、との思いは以前からありました。
複合装甲なりERAなり、額面通りの能力を発揮させない手段が普及しているので、尚更です。
その点で、鞘構造に回帰した10式APFSDSは、折れ難さとの両立を計っているように見え歓迎したものです。
そういった工夫で多少の性能誤差は発生したりするよ
実際の砲弾が直撃する環境やシチュエーションとか様々な要因で当然貫徹力も変化する
それでもそういった工夫を込みでも誤差の範囲を出ないのでRHA換算が今でも使われる
ERA使ったって完全にAPFSDSの運動エネルギーを殺し切れるわけじゃないしね
昔グランドパワーで一戸氏が紹介した実験レポートだったかと思いますが、
同じ運動エネルギーでも、ロッドが例えば2本に分した状態と一体化した状態とでは、貫徹力に極端な違いが起きるようです。
なので、﹙非拘束系の複数装甲などを使用する場合﹚防御側はロッドを折る事等に注力しているのだと思います。
現実問題としてERAによってAPFSDSの弾芯がへし折れられるようになった!って事実をアメリカが把握した結果、速攻でL/D比を低くしたAPFSDSを開発して対抗したんよ
結局はERAによるAPFSDSの破損の難易度は上がって、貫徹力RHA換算で300㎜相当のエネルギーを奪う程度にとどまるようになる
新機構を出しても即効で対策されてまた元の計算式に近似されるようになるんだよね
言い換えると、新旧とではRHAでの単純比較が無効、となるかと。
同世代なら比較の参照にはなり得ても、世代間では単純比較出来ないと。
流石に貫徹力4ケタほ眉唾物だがら10式の120mm砲はラインメタル製55口径の120mm砲に比べて火力で劣る44口径を採用しながら、超高初速で補って同等の火力を持ってるのがウリだからね
尚且つ砲弾についても、APFSDSは砲弾の密度下げたり重量削ったりと、額面上の貫徹力を削ってでもERA対策された砲弾だから、実質的火力でトップレベルという意味では間違えてない
RHA700mm相当の砲弾を安定防御するには、その1.5倍以上の貫徹に耐える装甲が好ましいと見られているから、10式の装甲防御は最低RHA1000以上とは言われているね
その上で複合装甲の配置については、追加装甲で対応する予定というのが無難だろうけど、最初から複合装甲範囲を広くとれたはずなのに、あえてデフォルトでは広くとらなかった理由が一番の疑問だと思う
複合装甲に関してはRHA等と違って後付けよりもデフォルトで装備していた方が良いと思うが、何か理由があるのだろうか
>超高初速で補って同等の火力を持ってるのがウリだからね
高初速は結果で、その手段として10式では高腔圧化を選択しています。
砲身の位置による腔圧変化のグラフを描いた場合、その曲線の面積がエネルギー量を示す事になります。
長砲身化は、横軸方向を伸ばして面積を増やす手法で、
高腔圧化は、縦軸方向を伸ばして面積を増やす手法となります。
具体的な値を示すと、常温でのピーク腔圧の平均値は、JM33の515MPaに対して10式APFSDSは640MPaと24%増です。
初速1750m/s級と見なされているのは、ここから来ています。
あとRh120の最大運用腔圧672MPaに対して、10式APFSDSの高温でのピーク腔圧の最大値が707MPaです。
10式APFSDSがRh120で使用出来ないと言われる所以です。
実質トップって言われても砲弾の貫徹力はその材質にも左右されるけどAPFSDSでお手軽に貫徹力を上げられる劣化ウランを採用できない時点でかなりハンデあるぞ
例えば74式で採用されてるロイヤルオードナンス105㎜L7砲での比較になるけど日本の93式APFSDSは貫徹力420㎜クラスを達成してるのよ
ところがアメリカがストライカーMGSなどのL7の同系列の砲に持たせた劣化ウラン弾であるM900の貫徹力は520㎜にも達するんよ
通常のタングステンから劣化ウランに変えるだけで100㎜近く貫徹力が上昇する以上、劣化ウランを採用していない10式APFSDSの貫徹力が世界トップと言われてることに首をかしげざるを得ないよ
タングステンでもセルフ・シャープニング現象を起こすダイキンの下記特許は2001年出願。
93式は、素材の相違を縮める技術獲得前の世代なので、単純比較は難しいと思います。
リンク
とは言え、単純に威力比較だと、まだDUの方が有利でしょうね。
M900と93式の違いは設計年度の違いが大きいと思われ。
確かに劣化ウラン弾はタングステン弾比で5%〜10%貫徹力が上がるとは言われているけど、ERAやセラミック系複合装甲、特に日本のような拘束セラミック装甲に対してはタングステン弾より折れやすいよ。
その上加工費用が高額で高価な事と放射線被害の健康的、政治的懸念等トータルで考えると、劣化ウラン弾はタングステン弾と比べて一長一短あって、必ずしも上位互換とは言えない。
これらを考慮しても、ラインメタル55口径とDM63の組み合わせ並の火力を実現してる時点で10式の火力は高いよ。将来的に火力が足りなくなれば55口径化も想定しているしね。
設計年度って言うけど93式APFSDSの配備は1993年だけどM900は1989年配備だぞ?
それにDM63とほぼ同性能のDM53は2001年にはすでに配備開始してて10式APFSDSの配備はその9年後なんだから逆に言うと9年かけてやっと同じ領域にたどり着いたともいわれかねないよ
(DM63はDM53の低温および高温環境に対応させたモデルで性能向上型ではない)
実際のところの10式APFSDSの詳細性能は防衛省は公開してないから性能が明確にどれほどのものなのかは不明だけどね…もっと公開してくれてもいいと思うけど
それとドイツ本家ではすでにDM53よりも貫徹力が20%増しのDM73の開発されてて2024年に完成するからせっかく追いついたのにまた引き離される事態になってるよ…
正直44口径はだいぶ限界が見えてきてる気がするし次は55口径に日本も移行するのかな?
ドイツと言えば、DM53とかの折れ易さが議会でも問題として取りあげられたみたい。
10式APFSDSは、そこの対策が盛り込まれている世代なので、その意味では世代相違となりそう。
あと日本の場合、企画されてる次世代APFSDSは90式戦車との共用弾だったかと。
その際90式は砲を交換するだろから、乏しい予算の事を考えると10式の長砲身化は当面無いと思います。
90式が砲交換の際に、ついでに55口径化した場合は別ですが。
あと10式APFSDSのピーク腔圧の最大値が、Rh120の設計最大腔圧と一致していることから、
恐らくはRh120での誤用を考慮して、能力に制限を設けていたものと推測します。
90式が砲身交換したら、その心配が無くなるので、より高腔圧化が計られるのではないかと予想します。
でもまぁ、KE換算で10%アップしたら御の字かな?
>追加装甲で対応する予定というのが無難だろうけど、最初から複合装甲範囲を広くとれたはずなのに、あえてデフォルトでは広くとらなかった理由が一番の疑問だと思う
有事の「デフォルト」が、付加装甲アリだった
平時の形態は、重量制限との綱引きの結果
といったのは如何でしょうか?
①セラミックは、衝撃インピーダンスや圧縮強度が高い一方で、クラック成長速度がHEATのメタルジェットとAPFSDSの中間レベルとの物理的な特徴があり、
それ故にセラミック単体では対KE弾と対HEATとで倍程の能力差が生じる
②対KE弾で能力を発揮するためには﹙セラミック片を保持する足場を形成するためには﹚、セラミック単体だと速度の問題から弾が静止する距離に対して速度差に比例した奥行きが必要となるけど、
それでは実装が困難なのと2発目は﹙セラミックが砕け散って﹚耐えられない事から、足場を高強度金属カプセルで代用した拘束セラミック装甲が発明される
③それが十分に機能するためには
「組織的な欠損の少ない大型セラミックバルク」と
「﹙セラミック片同士の密着状態を維持するため﹚KE弾着弾時の衝撃を受けても変形が少ない高強度金属カプセル」が必須で、
言い換えると、セラミックが得意な所と高強度金属が得意な所の両方の素材屋が揃う必要がある
といった縛りがあるので、防衛装備品の研究開発費だけでは解決しない問題なのだと思います。
ちなみ中身のセラミックが同じでも、カプセルが溶接↔️ネジ止めの相違で、境界面撃破↔️貫通の両極端な違いが生じることもある様です。
着弾の衝撃で内部容積が増えると、セラミック同士の密着度か解けて、防御力も下がると。
カプセルも無視できない要素な訳です。
>境界面撃破
一戸氏が紹介した米国のテストレポートだと、
高強度金属カプセルとセラミックの境目というか、セラミックの極浅い位置で試験ロッドを食い止めていました。
製造業に身を置く者としてセラミックス・炭素繊維・金属鍛造関連では実際に圧倒的な優位性を確保してる事は疑う余地がないからなぁ。
単純に「装甲板の性能で上回ってる」って話なら何の違和感も感じないよ。
上の方で上がってる防護範囲なんかを含めた戦車としての総合力の話となればまた別だけど。
後9年でインド陸軍の望む戦車を開発して、1700輌生産するって結構なスケジュールだな
間に合うんだろうか
悠久の時を生きるインドだから多少の遅れは気にしなさそう。
その面での実績が豊富なインドではあるけど、中国とのイザコザかどう影響するのだろうね?
中国との揉め事は今に始まった事ではない、と言われたらそれまでだけど。
そんだけ焦ってるんやな
うちの国が一刻も早くF-15JをF-15JSIに改修したいのと同じ
新規に設計しても試作品以外はインドでの生産だろうから既存車体の焼き直しが設計するメーカーにはお得なのかな?
MBTというと砲威力と防護力だけで比較評価されがちですが、戦闘車両としてそれ以外にも注目要素はありますよ。
10式戦車の場合だと
○伝達効率・加速性・旋回性能が高く、前後進同じ走行性能を実現した無段変速操向機
○10気筒化1500hp、12気筒化1800hpを見込める8気筒1200hpディーゼルエンジン
○旋回走行間射撃での高命中率を実現した射統装置
○小隊~中隊リアルタイムC4I戦闘指揮システム
等々、戦車用に限らず技術移転を望む国は多いんじゃないですかね。
後退速度前後同じ戦車は過去にいくつも作られてるぞ?
レオパルト2開発前にドイツとアメリカの共同開発したKPz-70/MBT-70って代物があるけど結局前後同側の走り性能と車体を傾ける油圧サスはレオパルト2とM1エイブラムスに引き継がれてない
過去に出来てたのに現行型で採用されてないということは実戦では無駄機能ということとも取れるぞ
相手が敢えて取捨選択で捨てた要素で勝ってもなぁ…
前後進同性能の機能だけじゃないですよ。
旋回行進射撃なんて実戦じゃあ使わんし必要になるような場面ならとっくに詰んでる
あれはどっちかって言うと小さい車体で120㎜の反動を抑え込むために発達した足回りによる副産物なのでアピールポイントとしてはズレてる
有用技術ではあるけど
C4Iシステムは間違いなく各国比で早い時期に戦車に導入されて先進的ではあるけど海外でもボチボチ導入が始まってる上にアメリカが最も先進的なので日本が売り込む際のアピールポイントとしては弱い
10式はいうてすでに配備されてから10年経っててすでに最新戦車ではなくなってるしね
そうなると売り込む際のアピールポイントはエンジン性能と素材性能、アクティブサスになるのよ
でもそれって戦車として一番重要視される火力と生存性と絡んでないしなんなら運用面でカバーできちゃうから日本で運用するならともかく海外に売れるかって言われると売れないという話になる
同時に火力と装甲で各国比で突出するほどのものを作れてない以上は日本の技術力ガーって言っても他を見下せるほどのものじゃない
>あれはどっちかって言うと小さい車体で120㎜の反動を抑え込むために発達した足回りによる副産物なのでアピールポイントとしてはズレてる
あと砲塔と砲身の制御技術の賜物でもあるかと。
例えば90式と10式が砲塔を360度旋回させた場合、10式はピタリと止まるけど、90式は停止予定位置を一旦過ぎてから戻る振る舞いを見せたりしています。
個人的には90式の振る舞いは、FB系の応答が遅いか位相余裕が乏しいかしているように見えました。
w見下してなんかいないですよ?
どこをどう取るとそうなるんですか?
もとより欲しがる国に米欧を入れてるつもりは無いんですがねえ。
装甲技術に関しては、米国側から過去に打診があったみたい。
後進の速度が抑えられてる﹙74式でも試作→量産で後進のギア段数が減ってた筈﹚のは、後方の視界がネックに成っていたのではないかと予想しています。
最近は、視界をカメラで補うのが普及しているので、今後設計されてくる他国の戦車の後進速度がどうなるのか興味を持っています。
>今後設計されてくる他国の戦車の後進速度
戦術上重視しなければ後進速度を今以上に求める必然性がありません。
10式の後進速度は無段変速操向機の機構的余禄です。走行展示を見ると、陸自は戦術上の有効性を認めてると思いますがね。
一昔ほど前の防技ジャーナルに掲載された技官寄稿記事では後進速度について特に言及していません。強調していたのは燃費試験時のため演習場に設定した周回走路に非常に深い溝が出来たという、高トルクでの旋回性能でした。
>戦術上重視しなければ後進速度を今以上に求める必然性がありません。
現状が、
装備面での制約から戦術の制約が起きているのか、
それともそもそも戦術面で不要と見なされてる項目なのか、
切り分けし難い話しかなと。
技術的な制約が取り払われた後でも要求が無ければ、仰る通りでしょうが。
一般的変速機の構造で前後進速度を同じにすることに技術的困難は無いと思います。
後進段数を増やす或いは変速機構の前段に前後進切替機構を設ければ良いだけかと。
私は運用側が現状に不都合を感じていない、運用上必要十分だからだろうと推測してます。
カメラでの視界確保後なら兎も角、
過去は戦場で操縦士が後方を直接確認する術はなかったかと思います。
車長の指示のもと後進だと高速では危険で、実質使えないから、過去の車両は後進速度の優先順位が低かったのだろうと。
米独が捨てたからって要らんとは限らんでしょ。
求められてるのは「高地を含むあらゆる地形での運用能力を備えた
M1はレオ2より大幅に軽い車両」なんだから。
「M1やレオ2より」ね。、
日本には30FFMがあるじゃないか。
インドネシアで採用されたら、その次はベトナム、フィリピンと採用してくれるよ(絶対ない)
韓国を変に妬んでいじ張ったりせず、ちょっとずつ進んでいけばいい。
K2ってトランスミッションは出来たの?
未だ完成していない様な?
インドの高地でのパワーダウン為てもなを現実的に作戦行動を取るに足るエンジンパワーがあるの?
完成してる
このブログでも何度も取り上げられてたけど国産のやつは完成したけど輸入派によって無茶振りな試験内容を課せられてしかも対抗馬であったドイツ製のやつは実は不正していたことが後から判明した
けど時は既に遅くてK-2の第三次生産はドイツ製で決定して第四次生産は没になって代わりに攻撃ヘリを追加導入する話になった
そのあとに韓国は国産のやつをトルコのアルタイの一次生産車に供給することが決まって話は終わった
なんか純粋に戦車ばかりの話でファミリー化の話が出てない感じ。現状だとロシア有利で時点デマ改造によるノウハウがあるイスラエルじゃないかな。
自動装填に関してはどれ位重視しているのかでハードル変わるよな。日本でも使い方理解していないとエラー吐いて作動しない。走行中に無理なGを掛ければエラー、ちょっとしたゴミでもセンサーに引っかかればエラー。センサーを甘くすれば事故の可能性でさじ加減難しい。走行射撃重視されたらノウハウだけに関しては日本はトップクラスであるとは思う。
日本戦車に関しては運用がガラパゴスだから外国には無理だと思うし、いくらヤキマとかでぶん回そうが国内で走行射撃しようが攻撃能力だけの証明しか出来ていない。実践での継戦能力、砲発射に問題は起きないのか防御力は十分なのかなんて全く証明されていない。チャレンジャー2がRPG70発食らっても乗員が守られたとかエイブラムスがマーベリックでも潰せなかったとかの伝説がないのがな。
後、日本の最新戦車は馬鹿でも使えるようにはなっていないから、そこら辺実戦経験皆無な自衛隊と作り手の問題が出ているな。米軍から油気圧サスペンションの耐久性と、計器類やボタンの多さを指摘されたのは有名な話で、極限まで疲れた時にミスを起こさないか長距離走り回って壊れないかの証明が無い以上、胸張って輸出出来るとは思えない。
そりゃあ10式は陸自の要求に応えて開発され、重量含め陸自運用構想に最適化を図った戦車ですから、調達価格を含めそれを評価・許容できる条件がそろった陸軍しか触手は動かないでしょ。
新戦車国際共同開発という事業形態を取るなら、10式の要素技術適用に魅力を感じるものはあると思います。
まあ、防秘指定が外されないと実現の見込みは無いんでしょうけど。