トルコのRoketsanは2022年11月「インドネシアから戦術弾道ミサイル=KHANの受注を獲得した」と発表していたが、インドネシア陸軍の第18野戦砲兵大隊が駐屯する東カリマンタン州の基地で撮影されたKHANが登場したため「インドネシア軍初の戦術弾道ミサイルが国内配備された」と示唆している。
参考:Indonesia receives first KHAN ballistic missile system
演習等でティモール島やスマトラ島にKHANを移動させれば物議を醸すかもしれない
トルコのRoketsanは2022年11月「インドネシアから戦術弾道ミサイル=KHANの受注を獲得した」と発表、これはトルコ軍向けのBORA(射程780km)の輸出バージョンで、ミサイル技術管理レジーム(MTCR)の規制をクリアするため射程は280km制限されているが、それ以外部分はBoraと同一性能(そもそも性能に関する情報が少ないので良く分かっていない)を備えているらしい。
Khan Ballistic Missiles is already in our Country. Then, can we say: we officially having a ballistic missiles?
😁👍
—
Cr: KERIS Reborn (Lembaga KERIS) – FB pic.twitter.com/Wy0a0EAb1O— omdhil (@omdhilproject) August 1, 2025
KHANはRoketsan製の多連装ロケットシステム=MBRLで運用されるため、KHANとMBRLの組み合わせはHIMARSとATACMSに相当し、インドネシア陸軍の第18野戦砲兵大隊が駐屯する東カリマンタン州の基地で撮影されたKHANが登場したため「インドネシア軍初の戦術弾道ミサイルが国内配備された」と示唆しているが、どういった事態や戦場を想定して戦術弾道ミサイルを導入したのかは不明だ。
MTCR規制の影響でKHANの射程は非常に短い上、インドネシアは四方を海に囲まれているため「280km先を攻撃可能な能力」で何が達成できるのか謎だが、演習等でティモール島やスマトラ島にKHANを移動させれば物議を醸すかもしれない。
#IDEF2025’in 4. gününde uluslararası delegasyonlar, görüşmeler ve stratejik iş birlikleri gündemdeydi.
Güçlü ortaklıklarla ülkemize katma değer sağlamaya devam ediyoruz. 🚀
On the 4th day of #IDEF2025, international delegations, high-level meetings, and strategic partnerships… pic.twitter.com/GWFkRJ90xG
— ROKETSAN (@roketsan) July 25, 2025
因みにRoketsanは先週開催された国際防衛産業見本市でBORAの発展版=TAYFUNの最新バージョンを公開、トルコ国営のアナドル通信社は「TAYFUN Block4は従来の弾道ミサイルを上回る長射程を実現し、防空システム、指揮統制センター、格納庫など重要な施設を破壊する能力を持っている」と報じ、旧バージョンよりも大幅に大型化されるため「TAYFUN Block4は短距離弾道ミサイルではなく準中距離弾道ミサイルではないか」と噂されている。
長距離攻撃能力には自爆型無人機、ロケット弾、巡航ミサイル、弾道ミサイルなど様々な種類があり、特に発射から着弾までの時間が短い弾道ミサイルは「緊急性の高い標的への速達性」に優れ、特に停止している移動可能な目標=航空機やランチャーの破壊に適している上、ロシア軍がMiG-31Kで運用するKinzhal=実質的には地上発射型Iskanderの空中発射バージョンに類似したものが登場し、WAR ZONEは「空中発射方式の弾道ミサイルは移動式の防空システムや弾道ミサイルなど『一刻を争う目標』の攻撃に適した兵器だ」と述べ、米軍もPrSMの空中発射バージョンを検討するべきだと提案しているのが興味深い。
要するに巡航ミサイルと弾道ミサイルの異なる特性は「対処時間」と「対処方法」に違いをもたらし、特に後者は目標を検出できても弾道弾の下層迎撃に対応したPatriot、SAMP/T、S-300/400でしか対処できず、弾道ミサイルの空中発射バージョンは攻撃側に射点の自由度をもたらすため「対処側の負担がより増える」という意味だ。
関連記事:インドネシア、トルコから多連装ロケットシステムで使用する弾道ミサイルを導入
関連記事:トルコ防衛産業は絶好調、インドネシアへのフリゲート艦輸出にも成功
関連記事:トルコ海軍が空母打撃群向けの駆逐艦を発注、搭載品の国産化で主権も確保
関連記事:インドネシアがトルコから第5世代戦闘機を購入、KAAN輸出契約を締結
関連記事:移動目標を弾道ミサイルで攻撃可能、PrSMが海上を移動する目標に命中
関連記事:イスラエル、ベルリン航空宇宙ショーで空中発射式の戦術弾道ミサイルを公開
※アイキャッチ画像の出典:Roketsan





















受注して三年で実戦配備って最近の米国製兵器ではとても望めないスピード感ですね
欧米がもたもたしているうちにトルコや中国、インド韓国がどんどん出てきましたね
インドネシアは、重要な海峡が多いですから、影響は大きくなりそうですね。
マカッサル海峡を制圧する位置になりますが、マラッカ海峡及び周辺を制圧する位置(西カリマンタン州など)にも配備するのか気になりますね。
確かにインドネシアがSRBMを有効に活用できるシナリオはちょっと分からないな。
ASEAN同士で戦うことは今はまあ無いだろうし、まず島嶼周辺の制海権・制空権が
問題になるから陸軍が対地ミサイル持っててもね。
対艦は出来ないし…地対艦ミサイルなら海峡封鎖とか出来ていいけど既にある。
正直インドネシアの軍人にはあまり明確なビジョンが無いんだろうと思う…
であれも欲しいこれも欲しいって延長で買っただけだろう。
明確な計画のない調達計画はこれもあれもあったら便利だって言って購入する
ことになりがちだ。
一応マレーシアとシパダン島とリギタン島を巡る領有権争いがありましたし、他にも何の衝突も無いわけでは無いようですがそんな深刻な事態になるような気はしませんね。まあ、先日のタイとカンボジアを見ていると、ふとしたきっかけで何かが起こるかもしれませんが。やはり東ティモールが本命かな?
トルコの躍進が凄いな
来世紀はウィーンでメフテルが奏でられてそう