TB3を60機発注したインドネシアでは軽空母導入構想が噂され、国営通信も8日「イタリア海軍から2024年10月に退役した空母ガリバルディの取得をインドネシア海軍が検討していると認めた」と報じ、インドでも海軍が将来的な原子力空母取得を要求した。
参考:Indonesia eyes first aircraft carrier: Italy’s Giuseppe Garibaldi
参考:Technology Perspective and Capability Roadmap 2025
インドネシア海軍は空母ガリバルディ取得構想を公に認め、インド海軍は将来的に原子力空母の取得を要求
Baykarが開発を進めているTB3はTB2よりもサイズが大きいためペイロードが増加し、強力な国産エンジン、短距離離着陸能力、折りたたみ可能な主翼によって空母や強襲揚陸艦での運用が可能になり、60機発注したインドネシアでは軽空母導入構想が浮上している。

出典:Baykar
Fincantieriの関係者も6月「インドネシアは2024年に退役した空母ジュゼッペ・ガリバルディの取得に関心を示している」「この件についてイタリア政府と国家レベルの協議が行われている」「ガリバルディの状態は良好で運用寿命も15年~20年残っている」「インドネシア海軍の要求要件に合わせて改修することも可能だが正式協議は始まっていない」と明かし、インドネシア国営通信のアンタラも8日「海軍がガリバルディの取得を検討していると認めた」と報じた。
インドネシア海軍のムハンマド・アリ参謀総長は8日、パオロ・タオン・ディ・レヴェル級哨戒艦(1番艦ブラウィジャヤ)の引き渡し式典で「防衛能力を強化するためイタリア海軍が運用していた空母ガリバルディの取得を進めている」「同艦は戦闘を伴わない軍事作戦に使用する方針だ」「状況に応じて戦闘任務に投入する可能性もある」と明かしたものの、イタリア当局と進めている取得協議の状況、取得コストなどについては情報を開示していない。

出典:Benzekre/CC BY-SA 4.0
それでもアンタラは「もし取得に成功すれば昨年10月に退役したガリバルディはインドネシア初の空母になるかもしれない」と報じているが、同艦の航空機運用能力はハリアーIIや回転翼機の運用に限定されているため、ガリバルディの取得は「ヘリ空母」もしくは「TB3を運用する無人機空母」を想定しているのだろう。
因みにインド国防省は2013年と2018年に発行したTechnology Perspective Capability Roadmap=TPCR(2025年版の将来戦闘技術とインド軍のニーズに関する展望)を6日に発表し、この中で海軍はヴィクラント設計とは別の新しい空母(3隻目)を、構成技術についても電磁式カタパルト、自動着艦システム、フレネルレンズ光学着艦システム、着艦拘束システム、航空機制御・指揮に関する戦闘管理システムを要求しており、注目すべきは「アリハント級原潜に採用された技術を空母や水上艦に導入することで作戦距離や作戦時間を延長することができる」と言及している点だ。

出典:Indian Navy/GODL-India
つまり「電磁式カタパルトを搭載する新しい空母」と「アリハント級原潜に採用された技術」への言及は原子力空母の建造を示唆しており、他にも国産艦上戦闘機=TEDBFとテジャスの海軍バージョン取得、1万トンクラスの次世代駆逐艦(8隻~10隻)、8,000トンクラスの次世代フリゲート艦(7隻~8隻)、3,000トンクラスの次世代コルベット艦(8隻)、無人掃海システムを備えた掃海艇(10隻以上)、無人機運用能力を備えた29,000トンのドック型揚陸艦(4隻)を要求。
さらにELINT、COMINT、V/UHF及びLバンド送信機を統合した50基~70基の統合型マストも要求し、Naval Newsは「統合型マストとUNICORNアンテナの関連性」を指摘しているものの「統合型マストは二段階プログラムとして開発されている」と述べているため、統合型マストは「日本からの技術移転によるUNICORNアンテナ」と「UNICORNアンテナで得られた知見を反映させた現地バージョン」に分かれるのかもしれない。
因みにTPCRには動き出している調達計画も含まれているが、主な目的は「インド軍が長期的に何を必要としているか」を内外に示すもので、防衛企業にとっても「インド市場に何を持ち込むか(何を売り込んでいくのか)」を判断する手がかりになるのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Marina Militar





















無人機空母の無人機、ジェットエンジンでないものを想定しているでしょうから、飛行甲板の整備・燃料補給などやりやすいのかなと。
インドが、原子力空母を保有する計画であるならば、(ロマンとしても気になるわけですが)外洋型の海軍を志向しているのか気になりますね。
最終的には自国で空母を作るつもりなのだろう。
そのための参考に購入する気なのだろう。
ジュセッペ・ガリバルディもエレベーターを拡大出来れば良いが、船体強度が下がるから無理だろうな。
F-35Bを購入するシンガポールも母艦になる強襲揚陸艦を建造すると言っていたし、東アジアも空母だらけになるな。
オーストラリアもF-35Bを購入してキャンベラ級強襲揚陸艦で運用しないと、影響力が大きく低下する。
どうするのかな。
ガルバルディは空母としてはかなり小型な部類だけど、この艦でTB3が運用できるなら、ひゅうが型でも運用できる可能性が(;゚д゚)ゴクリ…
TB3がソノブイを使えたら、哨戒ヘリの補助として導入できる可能性が…?
海自はMQ-9Bの導入に積極的だから、TB3が割って入るのは難しいかな
インド海軍の次世代艦隊、スケールがデカい
1万トンあって駆逐艦、8.000トンでフリゲート、3.000トンでコルベット
「巡洋艦」と言うカテゴリーは廃れてしまったんだなぁ、寂しい
フと思ったんだけど魚雷を積んだ遊弋型無人機を即応攻撃機として警戒段階で発艦させて、敵潜聴知で即座に攻撃出来るならアスロックがいらなくなる、もしくは搭載数を減らせるのでVLSに余裕が出て艦隊の戦闘力が向上するんじゃないかなと。
同じく魚雷を積んだVTOL型無人機を即応待機させて後詰に出来れば尚良し。
要は昔使ってたDASHの現代版なんだけど今ならもっと上手くやれそうな気がする。
>>フと思ったんだけど魚雷を積んだ遊弋型無人機を即応攻撃機として警戒段階で発艦させて、敵潜聴知で即座に攻撃出来るならアスロックがいらなくなる、もしくは搭載数を減らせるのでVLSに余裕が出て艦隊の戦闘力が向上するんじゃないかなと。
短魚雷ってまあまあ重いのでそんな無人機を母艦に大量に積めないと思いますが・・・・・
アスロックには、航空機が飛行不能なほどの強風下でも使用可能というメリットがあります
ドローンでアスロックの代わりを完全に行う事は出来ないと思いますよ。
魚雷の重量はたいしたこと無いんだけど悪天候が頭に入って無かったですわ。
海上が荒れてると潜水艦にとってはむしろチャンスか。
>>TB3がソノブイを使えたら、哨戒ヘリの補助として導入できる可能性が…?
TB3にHS用データリンクを統合させてもらえればワンチャンありそうですね。
空母は買えても航空戦力は維持費も含めてかなり高額ですからね。
それで空母導入は敷居が高かったですが無人機で搭載機が比較的安価になるなら空母導入国は今後増えそうな気がします。
イギリスの退役揚陸艦を購入したブラジルあたりも無人機導入しそうな気がしますし、ひゅうが型も無人機載せたらもっと有効活用できるかなと。
海自も護衛船は今はヘリ搭載が前提になってますけど、いずれドローン搭載に切り替わっていくんでしょうね
でも対潜哨戒ではまだヘリのほうが優位か
海難救助や乗員のための物資輸送の用途もあるので有人ヘリは無くならないと思います
小型ドローンだとV-BATのようなVTOLが可能なので空母型の船は要らないし、大型ドローンはグローバルホークのように世界一周無着陸飛行が可能な例もあるから、「ドローン専用空母」というジャンルは必要性自体が微妙ですね。
RQ-4の航続距離は、フェリーで(武装はないのでそのままだと思いますけど)ほぼ地球半周では?
まあそれでもたいしたもんですけど。
フーシ派ですら米CSGを撃退できるという事実を見るに、
空母の戦力投射能力なんてたかが知れたもんだと思うが…
じゃあ空母の代わりはいるのかと言われたらいないので
空母が弱いというか沿岸と戦うとどうしても船が一方的に
不利である、というだけなんだけど。
今のところ沿岸をどうこうする空母より、ASWとか制海に
振った空母の方が合理的に見える。
どうせASWプラットフォームはヘリのままだろうし
ヘリ空母のままで別に全然良いと思うけどな。
しょうもないペイロードを見るとTB3で何をするつもりなの
と思ってしまう。