Leonardoは4日「インドネシア国防省とM-346F Block20供給に関する意向表明書に署名した」と発表し、Breaking Defenseは「インドネシアは意向表明書に署名するだけで『強制力が伴う契約』に署名しようとしない」「今回も署名だけで終わるのではないか?」と示唆した。
参考:Leonardo, PT ESystem Solutions and the Ministry of Defence Of the Republic of Indonesia sign M-346 F AIRCRAFT Letter of Intent to meet Indonesian Air Force training and combat requirements
参考:Indonesia signs Letter of Intent to close in on Leonardo M-346 order
この容易に署名を得られる関係は「将来の受注期待」として株主へアピールできる材料になる
Leonardoは4日、シンガポール航空ショーで「インドネシア空軍の運用要件を満たすためのM-346F Block20の供給およびサポートに関する協力に向け、PT ESystem Solutions Indonesiaおよびインドネシア国防省と意向表明書(LOI)に署名した」「これはインドネシアの訓練および戦闘能力のニーズに対応するため国防省がM-346を選択したことを受けたものだ」「M-346は国防省が進める近代化計画(Hawk等の旧式機更新)に大きく貢献するだろう」「各当事者は早期の調達契約締結を目指して次の協議段階へと進む予定だ」と発表。
🔴#LDO_PR At the @SGAirshow, #Leonardo announced the signing of a Letter of Intent (#LOI) with PT ESystem Solutions Indonesia and the Ministry of Defence (MoD) of the Republic of #Indonesia (@Kemhan_RI) aimed at cooperating for the supply and support of the Leonardo #M346F… pic.twitter.com/U4QgY77HNn
— Leonardo Aeronautics (@LDO_Aeronautics) February 4, 2026
これまでインドネシアがM-346に関心を示していた兆候はなく、Breaking Defenseも「インドネシアの動きは昨年12月、LeonardoとオーストリアがM-346×12機の供給契約を締結していたことを受けてのものだ」「インドネシアはF-15EX売却の覚書に署名したものの、正式な契約に移行しないまま2年が経過し、ついにボーイングが売り込みを断念したと報じられた」「その一方でJ-10への関心表明、KF-21やKAANを巡る不透明な動向は軍事アナリストらを困惑させ続けている」と指摘。
要するにBreaking Defenseは「資金が投じられたラファール、スコルペヌ型潜水艦、アローヘッド140フリゲート、カルロ・ベルガミーニ級フリゲートとは異なり、今回のM-346も『署名という儀式』で終わるのではないか」と示唆しているのだ。

出典:Dinas Penerangan TNI Angkatan Udara
企業側にとっても「この容易に署名を得られる関係」は「将来の受注期待」として株主へアピールできる材料になり、一種の「持ちつ持たれつのエンターテインメント」と化しているのかもしれない。
因みに、一部では「F-15EXを諦めたのなら軽戦闘機バージョンのM-346Fは現実的な落とし所になる」という見方も存在するが、インドネシアは韓国製のT-50iを導入済みなので「もし軽戦闘機バージョンの安価な機体」が欲しいならFA-50 Block20を選択するほうが合理的だと思う。
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※アイキャッチ画像の出典:Leonardo




















インドネシアは交渉戦術として、狡猾とも言えるわけですが、最終的にどうなるのか長い目で見ないと分からないかなあと。
(メリット)複数国の戦闘機導入によるリスクヘッジ・経済外交関係の深化など、(デメリット)運用におけるロジスティクスの複雑化、メリット・デメリット最終的にどうなるのか今後に注目かもしれませんね。
使えるミサイル等に違いがあるのでは?
仰る通りです。
運用が複雑化しそうですよね。
インドとインドネシアは魔境定期
「責任者が変わる・変わったとからあの話は無しに」とか、その場のノリ(むろん賄賂などの影響)とかでコロコロ変わる、途上国あるあるの話なだけのような
複数の国、陣営から兵器を購入するのは政治的自由の確保だったり将来の兵器構想への先行投資だったりと国家戦略上の理由が考えられますが
インドネシアのお場合、日本から見ると高速鉄道で煮え湯を飲まされた事もあっても別の不純な動機があるんじゃないかと勘繰ってしましますね。
本契約に進む為にはもっと見返りを寄越せってことなんですかねぇ。それが賄賂でなければ、税金を投入する方法として間違ってはいない気もしますが、装備体系がバラバラなのはもやっとします。
商品をカートに入れただけだから…
特に考えなんてなくて、どれくらい賄賂を出すかで本契約するかを決めているだけのような気がます。
「軍事アナリストらを困惑させ続けている」
未だに素直に困惑し続けている軍事アナリストってどんだけいるんだろう?
大半は「はいはい、覚書覚書。契約したら呼んで?」モードじゃないかなぁ…。
自衛隊の次期ジェット練習機のひな形になるかもしれないので、機体自体は気になる。
三菱は、こういうものが作りたいのでしょう。
共同開発もあるかも。
インフラ投資のトラブルを見ると行き当たりばったりなだけでは…?
車屋のディーラー回ってカタログだけ集めるみたいな。
まあディ-ラーの営業も、業務日誌の来店客数の肥やしにはなるけど。
日本も欧州機を散々当て馬にしてたけど、ヘリなんかはまったく買わなかったわけでもないからな。
インドネシアの場合は複数の候補機種を多角的に比較検討して採用機を決定するのではなく、唐突に1機種を採用候補に挙げるってのが常套で選定理由・基準が不透明。当て馬はあっても本邦含む他国の選定手順とは一線を画していると思います。
まあ、そういう文化なのだと納得しておくほうが付き合い易いのかなと。
インドネシアの動きが不可解じゃなかったことを数えた方が早くないですか?
日本も高速鉄道とか色々やられましたけど、結局インドネシアというのはその時々の政権内の力関係でどこへ流したら短期的により多く利権を引き出せるかを相見積もりで値踏みしているだけで、信義則や一貫性のある長期的な思惑があるわけでは無いんだろうなと思ってます
要するに普通の途上国ですね