Hanwha Aerospaceは今月2日に開幕したKADEX2024でK9A3のコンセプトを発表、K9A3はMUM-T=有人・無人チーミング能力が統合されて射撃指揮車両=K-11A1から遠隔制御でき、主砲は52口径から58口径に変更され、射程延長弾を使用した最大射程は60kmから80kmに拡張される。
参考:한화, 차세대 자주포 K9A3 모형 최초 공개
参考:KADEX 2024: Hanwha Aerospace to develop K9A3 unmanned artillery system
K9の将来を明確に描くことで運用国や潜在的な顧客に「今後も投資が続けられる」とアピールした格好だ
Hanwha Aerospaceが開発したK9は52口径の155mm榴弾砲とMTU製エンジンを搭載する自走砲で、韓国陸軍と韓国海兵隊が計1,000輌以上を導入し、現在は射撃管制システムの改良とAPUが追加されたK9A1バージョンへのアップグレード中で、インド、ノルウェー、フィンランド、エストニア、オーストラリア、ポーランド、エジプト、ルーマニアもK9A1を採用したため受注数は2,745輌まで膨れ上がって上がっており、韓国軍やHanwha AerospaceもK9プラットフォームへの投資に積極的だ。
2027年頃に運用開始を予定しているK9A2は発射速度の向上が見込める自動装填システム、砲身の寿命延長と発射速度を向上できる強化された砲身、2トンの軽量化が見込める複合ゴム履帯、RCWS、エアコンが採用され、韓国陸軍も保有するK9をK9A2にアップグレードする計画(完全運用能力の獲得は2034年)なので、海外のK9A1導入国もK9A2へのアップグレードを検討するかもしれないが、Hanwha Aerospaceは今月2日に開幕したKADEX2024でK9A3のコンセプトを発表して注目を集めている。
韓国メディアは「海外企業と競合を避けるためK9A3はMUM-T=有人・無人チーミング能力が統合される。自律的に射撃陣地へ移動したり、有人の先導車輌に追従することが出来るようになり、次世代の射撃指揮車両=K-11A1にもMUM-T能力が統合されK9A3の射撃を遠隔制御できるようになる。K-11A1はAI制御のRCWS、Hanwha Aerospaceが開発中の対ドローン・ミサイル迎撃弾で敵ドローンやミサイルを交戦することもでき、ドーロンが地雷をばら撒く実例が出てきたため車体下部の対地雷防御も強化されている」と指摘。
Hanwha Aerospace unveils its optionally manned K9A3 howitzer (#SPH) with a monster 155/58 calibre ordnance and 2-crew operation (gunner and driver) while the K11A1 Fire Direction & Control Vehicle does the C2. Aim is to control up to three unmanned K9s from each K11A1. #KADEX2024 pic.twitter.com/QFXSuYSL1X
— Kelvin Wong (@PENxSWORD) October 3, 2024
Janesも「Hanwha AerospaceはK9の無人バージョンを開発するつもりだ」「K9A3の主砲は52口径から58口径に変更され、射程延長弾=K315を使用した最大射程は60kmから80kmに拡張される」「K9A3の砲塔は完全に無人化され、随伴する射撃指揮車両から最大3輌のK9A3を制御することができる」と報じており、K9の将来を明確に描くことで運用国や潜在的な顧客に「今後も投資が続けられる=戦場のニーズに合わせて進化し続ける」とアピールした格好だ。
因みにHanwha AerospaceはKADEX2024で装輪式自走砲のモデル(以前紹介したKTSSMのベース車輌とモジュール式砲塔の組み合わせ)も披露。
K9A3 SPH and ‘Mobile Howitzer’ proposed by Hanwha Aerospace at KADEX2024.
Damn cool.
Each story details are below. pic.twitter.com/8oarj2r5ba— ハク Mason (@mason_8718) October 2, 2024
韓国のTHE PEACH(新興のドーロン企業)はオーストラリアのSypaq Corvo PPDSに似た段ボール製のPapydrone-800(最高速度100km/h、作動範囲50km、滞空時間20分、重量1kg)を披露、ウクライナのディフェンスメディアも「仕様を考えると自爆攻撃用として使用するのが最も現実的で弾頭の重量は手榴弾と同じぐらいだろう」と報じている。
大韓航空の航空宇宙部門はKADEX2024でShahed-131/136のミニバージョン=KUS-LM(全長1.5m×全幅1.2m/最大到達範囲1,500km)を公開、まだ詳しい情報は不明だがShahed(サイズは半分)と同じ自爆型無人機だと思われる。

出典:대한항공
大韓航空が公開したイメージはShahedに似ているが、実際に会場で展示されたKUS-LMの機首にはカナード翼が取り付けられている。
関連記事:K9向け国産エンジンが完成、海外輸出におけるドイツフリーを達成
関連記事:ルーマニア陸軍がK9導入を決定、競合したPZH2000やT-155を破る
※アイキャッチ画像の出典:Hanwha Aerospace
日本も早めにこういった安ドローンお願いします。
古臭い考えが蔓延してる感じがして、不安で仕方がない。
いやー…キツいんでない?
今の日本の現状を見てると、戦時中の日本を辿ってるような感じだし…
「小型攻撃用uav」検索かけたら?
なんで調べもせず「不安だ~」とか言ってんの?
あの手の軍用UAVはウクライナでは評価が芳しくなく、ホビードローンに話題を持っていかれましたがね
令和7年度概算要求
小型攻撃用UAVの取得(30億円)
空中を遊弋して車両等を迅速に撃破可能な小型攻撃用UAVを取得。
我々素人が思いつくようなことは大抵取り組んでいるように思えます
段ボールドローンに対抗して折り紙ドローンとか。
いや、冗談抜きで、宇宙分野では太陽電池の展開とかに実績があるので、あり得ない話ではないかと……
※戦場で手軽に、丸めて持って来た紙を折ってちっちゃいエンジンをくっつけて投げ飛ばす、とか。制御どうすんだ、は後で考えましょう、エンジン二つあれば推力差で曲がれるし、推力増減で上昇降下出来る、安いラジコン式で。
>韓国陸軍も保有するK9をK9A2にアップグレードする計画(完全運用能力の獲得は2034年)
意外に先だ、5年ぐらいで完了するかと思えるのですが
これからの自走砲は完全無人化と、カエサルみたいなトラックに砲をくっ付けて人力で動かすのと、極端に分かれていく事になるのだろうか
エアコンが新装備って、NBC対応していなかったということか。
エアコンというかクーラーね
K2とか中東向けのオプションでクーラーつけたりしてんのよ
室外機が砲塔の後ろについてたりする
冷房とNBC対応機能は別物だよ。
99式自走榴弾砲もそろそろ後継車が欲しいところだけど、話を聞かないね。
25年も前の骨とう品をろくに改修もせずに使い続けているんだから、K9を買えば良いのに。
いや日本の工業水準でそれはないでしょう。
国産で作れる。
作れるけど、とんでもなくお高いんでしょ。
数を揃えられないんじゃぁねぇ。
別にとんでもなく高くはないですよ
サラッと調べたら、99式は、K9の「2倍」もの価格になるみたい。
99式:9億6000万円
K9 :約3億8000万~4億8000万円
25年前の設計の骨とう品がこれじゃぁ、99式は高いでしょ。
お隣、特に韓国関連のトピックスは微に入り細に入りよく取り上げてくれますがロシア中国のの領空侵犯やそれに伴う新首相の危害射撃の検討など日本国内関連は全く取り上げられないのには何か理由があるのでしょうか。。。
管理人さんが興味が無いからでしょう。
変な思わせぶりは止めましょう。
日本のことなんか記事にしたらコメント欄が荒らされるからなぁ
だからそうやって裏を察した様なコメントは止めたら?
日本関連だって載せているし、変に政治や信条にからめたネタは距離を置いて、それらに触れる場合もニュースソースを明確にしていると思うけどね。
年中、泥の季節のウクライナ情勢のコメント欄に比べたら大した事ない。
砲兵中隊が指揮車両以外無人になるのか。実現するかは無人運転技術の進捗次第だと思うけど、凄いことだね。
K-2やK-9のセールは順調だけど、FA-50の方がちょっと雲行きが怪しいんよね
RTX(レイセオン)がPhantom Strikeの納品を拒否してるっぽい
韓国の立地状況考えたらしょうがないですけど、国民の反対なく軍事産業に力入れれるのは羨ましい限りですねー
それとも知らないだけで、死の商人反対!なんて意見もあるんですかね?
しかし現在進行系の交戦が、ゴミ爆弾と韓流ドラマ入りUSB爆弾の応酬という···