オーストラリアのヘンダーソン造船所はもがみ型護衛艦の現地建造を請け負う予定だが、韓国のHanwhaは造船所を所有するAustalの買収に動いており、日本の鈴木大使は「もしHanwhaがAustalの筆頭株主になれば日本政府から何らかの反応があるだろう」と述べた。
参考:Defence, energy are priorities for Japan-Australia ties
参考:한화, 호주 함정 건조 조선소 인수에 日 “반응할 것”…모가미급 8척 헨더슨서 건조
鈴木大使の発言は「日本政府がもがみ型護衛艦を建造するAustal株の持分比率を注視している」という意味
日本はオーストラリア海軍向けのフリゲート艦入札で勝利し、三菱重工業は100億豪ドル規模とも言われるフリゲート艦調達の優先交渉権に選ばれ、正式に契約を締結出来れば1番~3番を日本国内で、4番艦~11番艦を西豪パースにあるヘンダーソン造船所で建造する予定だが、Hanwhaは以前から造船所を所有するAustalの買収に動いており、ナショナルプレス・クラブの講演会に出席した鈴木大使は「もしHanwhaがAustalの筆頭株主になれば日本政府から何らかの反応があるだろう」と述べた。

出典:Photo courtesy of US Navy
この話は端的に説明すると、バイデン政権時代のデル・トロ米海軍長官は日本企業や韓国企業に「米造船業界への投資」や「子会社設立を通じた米国市場への進出」を呼びかけ、Hanwhaは米国防総省のプログラムに「元請け」として参加する資格をもつAustal USAを手に入れるため親会社=豪Austal買収に動き、Austalは2024年4月「Hanwhaから買収の提案を受けた」「豪海軍や米海軍の元請け企業としての立場、防衛契約に関する所有権事項を考慮すると買収案は豪米当局から承認される可能性が低い」「Hanwhaが豪米当局の承認について追加の確実性を提示できれば当社はさらなる関与に前向きだ」と発表。
そのためHanwhaは発行済のAustal株を9.9%取得し、さらにトータル・リターン・スワップを通じた株取得(9.9%)で筆頭株主の地位を手に入れようとしており、米国の外国投資審査委員会はHanwhaに対して最大100%の持分保有を承認したが、豪州の外国投資審査委員会は5ヶ月以上も結論を先延ばしにしている。

出典:海上自衛隊
要するに鈴木大使の発言は「日本政府がもがみ型護衛艦を建造するAustal株の持分比率を注視している」という意味で、日本側が豪州の外国投資審査委員会が行っている審査に何らかの意見を表明したのかという質問に「まだ何も表明していないと思う」「我々はオーストラリアを信頼している」と述べるに留まり、これ以上本件について掘り下げていないが、韓国メディアは「HanwhaがAustalの筆頭株主になれば韓国資本が統制する造船所で日本の護衛艦を建造する状況が生まれる。この状況を日本は懸念しており、鈴木大使も『信頼している』と言いながら日本政府が何らかの立場を表明する可能性を示唆した」と報じた。
この問題が契約に何らかの影響を及ぼすのかどうかは不明だが、HanwhaのAustal買収や株取得は入札結果が出る以前から動いていた案件で、その意図も「元請け資格をもつAustal USAを手にいれるため」であり、韓国メディアも「オーストラリアの同盟強化は複雑な利害関係に直面している」と指摘している。
関連記事:オーストラリア国営放送、日本がドイツを破って100億豪ドルの入札に勝利
関連記事:豪フリゲートを巡る日独の戦い、三菱重工業が優先交渉権を獲得した可能性
関連記事:豪フリゲートを巡る日独の戦い、豪政府は数日以内に勝者を決定する見込み
関連記事:韓国のHanwha、米軍プログラムの元請け参加が可能なAustal買収に動く
関連記事:造船への投資、米海軍長官がハンファオーシャンと現代重工業に米国進出を促す
※アイキャッチ画像の出典:Defence Australia





















韓国への技術流出を懸念しているのでしょうか
船体の建造ノウハウに関して今更韓国に知られて困るような独自技術はないでしょうから、それ以外の部分かな
船体そのものはともかく変速機は韓国が苦手とする分野からなあ
普通に知られたら困るだろう
この話は相手が韓国なのはあまり関係ないな
軍事装備で1対1でやり取りしてるとこに、第三国の主要軍需企業が絡むんだから、それがドイツだろうがスペインだろうが日本が忌避感を抱くのは当然
ここで何もせず造船所の経営権が移れば、失うのは豪政府への信頼だよ
そりゃぁ、敵国視してくるような相手に情報を流されたくないよなぁ
船体設計自体、正直、上手いとはいえない国だし情報を欲することは普通にあり得るものなぁ
『日本世論への説明が一切なされてない』日豪準同盟強化という観点からオーストラリア・オーストラリア企業にお金が落ちることは問題ないと思いますが、韓国企業にお金が落ちるかもしれないという説明ないんですよね。
日本政府による与信支援などの可能性もある中で、韓国企業に利益が流れるスキームになりかねないのは問題視されるかもしれないなと。
Austal(ASX: ASB)は、時価総額2800億円(27.9億豪ドル)程度ですから、日本企業が対処できないような金額ではないわけで。
Austal=AustalUSAを分離したり、豪州造船所だけ三菱重工と合弁にするなど、何らかのスキームを作ったり今後の契約が変わるのか少し注目かもしれませんね。
株式の一部を韓国企業が所有する事は構わないとしても筆頭株主、子会社化は流石に日本としては抵抗がありますかねぇ
HanhwaのAustal買収はもがみ級の受注以前から進んでた話なので、Hanhwaからすると「あとから入ってきておいて口出ししてくる」ような状況でしょうね。
上のコメントにも書いてありますが、流出して困るような技術はないにしても、日本でも同じく就役してる船のスペックがHanhwaに共有されることによる問題意識ならまだ分かりますが、単に「韓国企業に利益が流れるのは嫌だ」の理由なら、あまりにも幼稚すぎるにでは…
「我々はオーストラリアを信じている」もなぁ…韓国企業の投資を受け入れたら「信用ならん国」なんですかね??
>「我々はオーストラリアを信じている」もなぁ…韓国企業の投資を受け入れたら「信用ならん国」なんですかね??
なんで0か100なの?
信用ならないとまではいかないが、相応に考慮しないといけなくなるだろうなぁ
あっちは日本を上回った分野でも色々なところで日本に利益を渡さないよう努力してるのに日本人は大人の対応とか言って自己満してるのは中々興味深いですよね
そういうところが案外勝てる要素なのかも知れません
でも承認される可能性は低いって言われてたでしょ。
あとどっちが先とか関係なく日本としてはフリゲート艦の受注取った以上これはマズいとなるのは自然なことでしょ。
>Hanhwaからすると「あとから入ってきておいて口出ししてくる」ような状況でしょうね。
『相手の弱点を突いて有利に進める』
基本的な行動でしょう
相手の弱点なんてついたらかわいそうだから………なんて言っていたら商売人として不合格ではないでしょうか。
もちろん突かないことによる十分な見返りが考えられるのであればその選択もありかもしれませんが、その見返りはどうなるのか? が今後の話し合いですし、商売人の見せ所でしょう。
軍事技術の話はこれくらいナーバスな方がいい
寧ろ大人な対応なんて自体を複雑にして、将来の禍根を産むだけ
日本企業だと、ソフトバンクのアーム売却で、政府介入みたいな話しがあるんですよね。
ソフトバンクが、アーム株式売却=Nvidia株式交換に合意してましたが、イギリス政府などの反対で断念。
ソフトバンクがアーム上場を発表、イギリス政府がロンドン証券取引所上場を懇願したが、一蹴されたという続きがあります。
現在価格で50兆円以上(!)機会損失かもしれないわけですが…国家が『安全保障の懸念がある!』と宣言すれば介入できるのも現実なんですよね。
オーストラリア目線で見れば、軍艦の建造は安全保障に直結する問題ですから当事者が合意したとしても、オーストラリア政府の正式認可が出てないのであれば何らかの介入は充分有り得るなと。
HanhwaのAustal買収はもがみ級の受注以前から進んでた話なので、Hanhwaからすると「あとから入ってきておいて口出ししてくる」ような状況でしょうね。
上のコメントにも書いてありますが、流出して困るような技術はないにしても、日本でも同じく就役してる船のスペックがHanhwaに共有されることによる問題意識ならまだ分かりますが、単に「韓国企業に利益が流れるのは嫌だ」の理由なら、あまりにも幼稚すぎるにでは…
「我々はオーストラリアを信じている」もなぁ…韓国企業の投資を受け入れたら「信用ならん国」なんですかね??
豪としてもこれ以上建造スケジュールを遅らせたくないだろうし不安要素は排除しておきたいよなぁ
新型FFMの契約が取れて一安心、で終わりじゃない。もうひと踏ん張り粘ってほしい
新しい会社でも作って日本とオーストラリアの持ち株会社にするとか対策はいくつかありそう。
造船所ごとその会社への売却も含めて
韓国のビジネスは日本より100倍上手だよ
常に先手を打って主導権をとる
対する日本人は全てにおいて受け身。
この件も韓国が主導権を握り日本が苦渋の選択をとることになるのは間違いないでしょう
捕らぬ狸の皮算用
その割に韓国企業はさっぱりスケールしてませんな
100倍上手ならSEA3000で韓国案が採用されてないとおかしいんだよなぁ
漏れるのを気にしてたら、何も輸出出来ないしなぁ
それに韓国の造船能力ならもがみ型相当の艦は建造できるでしょ、やらないのは韓国海軍が要求しないだけで
これが13DDXだったら待て待てってなる気分ですけど
韓国人たち自身がそれを信じてないのに、なぜ貴方は出来ると思うのです?
向こうの人らのやりとりみてたら、自国の船がいかにも古臭く見えるともがみ型に(意外と?)高い評価を下してるのですよね…
ステルス船体が結構高度な技術を必要とする事や、少人数で動かすことに難しさは向こうの人たちでもわかってる話なのですが
もがみ級のクルーの少なさはダメコン対応脳力を犠牲にして達成しているので、手放しで歓迎できるという訳でもありません
オーストラリア側がそこまで理解しているといいのですが
一般の軍事オタクが懸念することをオーストラリアの軍人が分かってないとか思うのはあまりにもバカにしすぎでは?
そうでしょうか?
オーストラリア側ではもがみ級は他の提案より長期に渡って使用できるからお得だと言っている様なので、ダメコン対応能力の低いことを理解しているのか心配になります
何兆円もの投資をするのに、その程度のことを考慮できないなんてあまりにもオーストラリア海軍を馬鹿にしすぎだよ。
ABCさんが、どの程度の専門家なのか知りませんが、オーストラリア海軍も十分に考慮してますよ。
そもそもあなたがもがみの設計思想を理解して無いのでは?
どうしてあのような形になったかまず調べたほうがいいと思いますけどね
豪国防相の発言について言ってるなら本人は「物理的に長寿命」みたいなことは言ってないんですよね。
納期が守られる可能性が高く、設計が新しくステルス等の新技術を採用しており「性能寿命」が長いことから「早く手に入って将来まで使える」=「長く運用できる」とメディアが意訳した様に見えます。
現代の非装甲の艦船でダメコンってそんなに重要かなあ。
普通の事故火災なら、人手が多い方がいいだろうけど今の対艦ミサイル、魚雷は喰らったら、その時点でほぼ試合終了。
小型ドローンくらいなら耐えられるかもだけど。
国防関連会社の筆頭株主が外国企業になるというのもおかしな話だと思います
例えば三菱がボーイングやロッキードマーチンの筆頭株主になるとかになったらアメリカは全力で阻止しに来ると思います
アメリカの装甲車はBAEがアメリカで作ってますし、小銃はFNがアメリカで作ってますけどね。
装甲車や小銃などの消耗品的な道具と、メーカーの株主を同列には比べられないでしょ。比較対象が間違えている。
BAEがユナイテッドディフェンスを買収してブラットレーがBAEの製品に成ったって話なんですけど。
メーカーの株主の話ですよ。
てかアンザック級作ったテニックスもその後BAEに買収されてますしね。
まあ宗主国様企業だからあんまり抵抗はないのかもだけど。
ユナイテッド・ディフェンス(UDI)とは、現在のBAEシステムズ・プラットフォーム&サービスのことだと思うけど、買収相手がイギリスのBAEシステムズだから許されたんじゃないかな。
三菱という蟻がボーイングという巨象を買収することは許されないでしょうけど、ユナイテッド・ディフェンス程度のボーイングに比べれて小象ならBAEシステムズだから許されたのではないかと。
メーカーの株主といっても、買収される会社の大きさでアメリカの政府や世論の反応は違うでしょう。
ボーイングは例えでしかないでしょう。
AustalだとボーイングよりはUDIの方が近い様な…
友好国と、そうでない国との違いもある
今回は、豪州にとっては韓国は友好国
日本にとっては現状、そうとはとても言えない、だからもめる
そういう話でしょ
むしろ韓が豪の鈍った造船所を極東水準まで引き上げてくれるなら助かる
造船業界が嫌がるのは当然だしな。ただここは日本の各企業もハンファと対等の株主になるしかないのでは。
ようやくこの問題が公開されたのか。
元々、わかってたことなのに何故今なのだろう?
高市政権になったから?
小泉が気が付いた?
造設技術について詳しくない方たちが、造船の世界シェアや建造能力だけで技術の物差しとしているのが興味深いです。
やはり分かりやすい理解を人は求めるのでしょうね
技術を軽視してたビジネスを好む日本らしいと言えばそれまでですが…
機密保持に関しては0 or 100の単純化で判断するのは避けたいところですね、ろくな知識も無いまま
>技術を軽視してたビジネスを好む日本らしいと言えばそれまでですが
イヤイヤ、逆だろう。「技術立国」といわれるように、技術力が高ければ黙ってても買ってもらえると思っているよね。
すなわち、ビジネスを軽視した技術を好むのが日本人だと思うよ。
同意します
ビジネスでしっかり稼がないと技術への投資もできません
シェアさえあれば全ての技術が上回ったとか言う単純な思考もなんだかなあと思いますね
方向性は違ってもいつも彼らがバカにするネトウヨと大した違いはないのでしょう
建造に高度な技術が必要で一昔前は日本の造船の強さの象徴みたいに扱われていたLNGタンカーでさえ今や建造しているのは韓国と中国で日本は蚊帳の外状態ですが
まず一昔前の話だし、何が技術的に難しかったのか、何が変わったのか説明がないし、結局シェアの話になるしで、「造船業界に詳しくない人達」の模範的な批判例をそのまま返せるのは最早才能では?
突っ込む相手を間違えてますよ
そもそも らんらんるー さんが具体論を何も書いていないのだから
証文の出し遅れというものです
誰が発注してるかもあるからね
そしてなぜそうなったのかの種明かしはしないの?
「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」なんてよくいわれるけど、あなたの論法もそのたぐいだよね
技術とイコールではないよね、それ
端的に言えば安いからだよね?
ではなぜ、その低価格で建造できるかということも考えなければいけない
そのからくりは何か
ダンピング、輸出補助金、賄賂接待
ダンピング、賄賂接待は日本企業がやると法的に引っかかるからできない
中韓のように可能になるようにするべき? しないべき?
当然、中韓同様、マスコミがギャーギャーいうのも介入できるようにしないとね
輸出補助金政策は当然、国家的な支援策なので、日本政府も民間企業に補助金を出せるようにしないといけない?
どれも技術と全然関係ないなぁ
> 端的に言えば安いからだよね?
そうなってしまうのは技術的差別化ができてないからですよ
少々高くなっても日本企業に頼みたい あるいはもっと極端に これは日本企業でないとつくれないから選択の余地なく日本企業に頼まざるを得ない
そんな状況になっていないのです
全然違いますよ
多少高くなっても云々なら、あなたの言う通り日本にの頼むところも出るでしょう
つまり、多少ではないのです
すっごく安いのです
競合他社を粉砕できるくらいに安い
という当たり前の話ですね
それを実現できるのはなぜか、というのが私の先の書き込みなわけです
そのあたりを考慮せずに、技術が云々というのは的を外しているとしか言えません
問題はその0-100しか考えられないと考えてる輩が多すぎることだろ、技術が高いから商売しなくても良いと思ってるおサムライか、日本の技術なんて大したことないし、金さえ儲ければ何でも良い拝金主義者しかいねぇ。
技術をテコに商売を拡大するし、商売のために技術を守るという中庸的な人間は先ずネット空間には現れないし、企業には居たとしてもネット空間を反映してかあまり多くはない。
この成功に大型海外輸出がかかってるんだからもう日本が買収しろ
こんな話指名獲得する前から明白だったんじゃないんでしょうか、不思議。
Austalってトリマランとかアルミ合金船のイメージがあるので、もがみ改型作れる気がしない。
どっちかって言うとリュルセン買収したシブメックがやる気満々で、あとはBAEシステムズがどう動くかというのが気になります。